蛇睨み 【All For 『All For One』】   作:ゼノアplus+

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32話 2人の英雄編 #2

「……雄英高校1年、陽炎睨美。よろしく、メリッサ・シールド」

 

「私のこと知ってるの?」

 

「あのデヴィッド・シールドの娘……名前だけ」

 

 

「睨美お嬢様の付き人兼メイドの御影と申します。上鳴様と峰田様は先ほど御挨拶させていただきましたわね。お嬢様がいつもお世話になっております」

 

「アッ、はい!?いや、あの……僕の方がお世話になってるくらいで……あ、緑谷出久です!!」

 

「飯田天哉と言います」

 

「八百万百ですわ。立ち振る舞いが我が家のメイドと比べても遜色ないだなんて……陽炎さんはすごい人ですのね」

 

「……轟焦凍です。俺も、陽炎には世話になってます」

 

「麗日お茶子です……メ、メイド……初めて見たわ……」

 

「耳郎響香です。よろしくお願いします」

 

 

お互い、知らない人同士で挨拶する。一通り自己紹介が終わったところで、普通に雑談が始まった。

 

 

「さっきのアレ何!?すっごかったんだけど!!」

 

「……ただのマナー」

 

「いやいや、それじゃ無理でしょ陽炎。どこのお嬢様かと思った……って、本当にお嬢様なんだっけ」

 

「陽炎、ドレス似合ってる」

 

「ん」

 

「いやでも、そっちの方が陽炎っぽくていいわ」

 

 

轟ってこういうのナチュラルに褒めてくるね。褒められるのは御影のメイク技術だろうに。

 

【……もう少し男心をだなァ……コレに言っても仕方ないかァ】

 

 

「私の不得意なスキルの一つ。堅苦しいのは好きじゃない」

 

「それにしては堂に入っていましたわ」

 

「……なら、いい」

 

 

本職?の八百万がそう言うならきっとそうなんだろう。ちょっと嬉しいけど、態度に出すのは癪なので『目を欺く』。

 

 

「不得意って……アレできて何ができないんだよ」

 

「……さぁね(ヒーロー、とか?)」

 

 

でももう悲しみを覚えつつある。早くレセプションパーティーの会場に行きたい。早くご飯食べたいしせめて会場内にいれば……

 

そう思っていたのも束の間、急に大音量で警報が鳴り響いた。ああ、始まったんだ。じゃあパーティーも中止だよね。ご飯食べたかったなぁ。

 

 

 

「お嬢様」

 

『待機、下手な動きはヒーロー側と皆に勘ぐられる。子供といえど()()()()()()()。下手な動きは慎め』

 

「御意に」

 

「な、なんだよこれぇ!?」

 

 

メリッサ・シールドによると、この警報は爆弾などの危険物発見などの危険に対する警報らしい。『目を凝らす』個性でこのタワーの様子を見てみれば、至る所に警備用ロボットが徘徊してる。パーティー会場の中はヒーローが縛られていて10人程度のヴィランが銃を構えている。あ、オールマイトもだ……あの仮面男がウォルフラムか。父さんが個性をあげるくらいには気にかけているヴィラン。会場の人を人質にしてオールマイトを封じてる手腕は確かにいい。支援者がいるとはいえここまでしっかりした計画犯罪ができるのは私的にもポイントが高い。

 

緑谷の提案でパーティーをガラス越しに見下ろせる場所に移動、耳郎のイヤホンジャックでオールマイトから情報を得た。緑谷もこういう機転が利くようになったのは良い傾向だね。元々思考する事には長けていたけど、実力と共にやるべき事、やれる事の上限が上がったことで思考も磨かれてる。

 

 

「オールマイトの指示に従い、ここから脱出することを提案する」

 

「私も賛成ですわ。ヒーロー免許も持っていない私たちでは何もできませんし」

 

 

飯田と八百万は脱出を提案する。うん、2人はそうだよね。でもその言葉に緑谷と轟は不満そうだ。両方とも気持ちはわかる。峰田は一刻も早く逃げたいらしいけど、それは私も同じ。

 

 

「3分……時間をもらう。御影」

 

「承知しました」

 

「陽炎?何を……陽炎!?」

 

 

突然崩れ落ちた私の体を御影に受け止めさせて、私は『目を覚ます』個性を使いこの島のセキュリティに入り込む。

 

 

『『目を隠す』……使える?あはっ……良いね、おあつらえ向き!!』

 

 

やはり肉体から解放されたせいかとても気分が良い、だからとっとと終わらせよう。

 

 

『メインサーバー侵入、セキュリティシステム……あった、解除はしなくて良い。バックドア解放、マップを私の携帯にダウンロード……成功。バックドアの偽装……いや、削除』

 

 

情報の濁流とあまりにも硬い壁、私に分かりやすいように可視化されたセキュリティは今の私じゃハッキングなんて不可能だ。これがあのタルタロスと同じ最高峰のセキュリティ……ここまで侵入できたのが奇跡に等しい。

 

 

「…………ん、戻った」

 

「ご無事で何よりです」

 

「陽炎君、大丈夫か!?急に気を失ったように見えたが……!!」

 

「問題ない……脱出経路の確保完了。早く出よう」

 

「なっ、どうやって……」

 

「これ」

 

「タワーの詳細な地図……それも、監視カメラや警備ポッドの巡回表まで……」

 

 

久しぶりに『目を覚ます』個性をしっかり使った。リハビリにはちょうど良いね。

 

【副次的な使い方のはずだったんだがなァ……まさかここまで凶悪になるとは思ってもなかったぜェ】

 

 

「これを踏まえて、提案する。脱出するべき……」

 

「陽炎、だが……」

 

「陽炎さん!!僕たちに出来ることはやるべきだ!!わかってる、陽炎さんが僕の、その……無謀な行動が気に食わないってこと。でも、ここで動かなきゃ僕は僕がなりたいヒーローになれないんだ。だから陽炎さんにも協力してほしい!!」

 

 

……ん?いや、気に食わないのは認める。お前の無謀が無垢な人々を何人殺すのかとても興味がある。でもそのために私に協力を乞うのは違うんじゃない?

 

でもまさか、父さんが言ってた事を考える羽目になろうとはね。

 

 

『もし、ウォルフラム側が一方的に有利になる状況になった場合、ヒーロー側に協力しても構わないよ。睨美に疑いの目が行く事の方が問題だからね。彼が成功すれば僕は嬉しい。でもそれ以上に君に面倒をかける事の方が、僕は苦しいんだ。だって彼は、たまたま目をつけただけの……チンピラに過ぎない。どうなっても関係はないのさ。だから今回はただの旅行だと思って()()()()()()

 

 

オールマイトが完全に身動きできない現状、自由に動けるのはノーマークの私たち。ただ問題は非戦闘員の御影とメリッサ・シールドだ。万が一にも御影に流血させるわけにはいかないしメリッサ・シールドは完全に足手纏いである。そして何よりウォルフラムはあまりに有利すぎる。

 

詰まるところ……私が面白くない。

 

 

「御影、メリッサ・シールドを私たちの部屋へ」

 

「お嬢様、それは……」

 

「足手纏いは必要ない」

 

「……かしこまりました。シールド様、お手を」

 

「えっと……きゃっ」

 

 

メリッサ・シールドの手を取った御影は、そのまま彼女と共に影の中に消えていった。

 

 

「なっ……!?陽炎君、君はさっきから一体何がしたいんだ!!説明したまえ!!」

 

「一般市民を安全な場所に逃した。御影はヒーローでもなければ戦闘能力もない。個性の不正使用は目を瞑って」

 

「それは緊急事態ですのでもちろんですが……」

 

「陽炎さん、それじゃあ……!!」

 

「早く終わらせて……ゲームしたい」

 

「「そっちかよぉ!?」」

 

 

気を取り直して、方針が固まったのですぐに動き出す。緑谷は手話でオールマイトに私たちが動くということを伝え走り出した。普段から訓練しているだけあって、ビビリ腰の峰田も問題なく着いてきている。

そして私たちは今階段を駆け上がっている。結構な道なりなので他のみんなはそこそこ疲労しているが私には関係ない。だって体力なんか無限に等しいから。

 

 

「陽炎お前、体力ありすぎだろ」

 

「この程度なら問題ない」

 

「さすがだね陽炎さん!!」

 

 

私たちの目的は最上階、警備システムのメインコンピューターだ。私が電子空間からハッキングを試みると流石に勘付かれるのでこうやって物理的になんとかしようとしている。このセントラルタワーの地図はここにいる全員に共有したので、最短、最高率のルートを選択する事でヴィランとの接触を回避できている、今の所は。

 

 

「ストップ」

 

「どうしたのですか?」

 

「赤外線……フロアのスキャンが行われてるかもしれない。休憩ついでに少し待機」

 

 

セキュリティシステムを少し物色していたときに、フロアスキャニングというものがあるのを見つけた。要は生体反応があるかのチェックをフロア全体に対して行えるらしい。うん、科学ってすげー、ってやつ。見つかったら面倒だし、私や飯田以外が息を切らしている。

 

だからこそ、疲労で正常な判断ができないバカがいる。

 

 

「エレベーターとか使えねぇのかよ」

 

「おそらくプロテクトがある」

 

「使わせろよ文明の利器ぃ……」

 

 

峰田がドアノブに触った。

 

 

「ッ……まあいい」

 

 

今のできっとヴィランにバレた。まあちょっと進み過ぎだとは思っていたしここでの停滞は割とイーブンになると思ったので何も声はかけない。

 

でも少し面倒になってきた。何よりこの高めのヒール、今日はこんなことする予定じゃなかったから走りにくい。後で踵折るか。はぁ……悪い癖はすぐには治らないものだなぁ。でも今回は我慢できる、だって父さんからのお願いだから。

 

そして、通路の隔壁が閉じ始めた。

 

 

「うそ、なんでっ!?」

 

「考えていても仕方ない、走り抜けるぞ!!」

 

 

…………あっ、いい事思いついちゃった。

 

【絶対碌な事じゃなねェ……】

 

 

「っ……!!」

 

「陽炎さん……!?」

 

「いい、行って」

 

「でもっ!!」

 

「行け」

 

「ッ……分かった!!」

 

 

 

『目を欺く』個性で、あたかも私がこけたかのように他のみんなに見せた。分かりやすいようにわざとヒールの踵を折って、そのせいで転けたかのように演じた。私が語気を強くすると、緑谷率いるみんなが私を置いて先に進んだ。ああ、計画通り……

 

 

「さてと……私に何かあったらすぐ知らせてね」

 

【あァ……指一本触らせねェよ】

 

 

隔壁同士に挟まれた空間で私はまた『目を覚ます』個性を発動する。私の体は無防備になってしまうけれど、相棒が見てくれてるしそもそも閉じ込めたい奴が気絶しているなら放置するはず。だから敢えて無防備にしている。そして私は電脳空間で1人、自由に行動できるようになった。

 

 

「この世界において私は不死身……あはっ!!とっても気分が良い!!」

 

 

私は意識だけで電脳空間に存在できる。本来あるべきIPアドレスやアクセス元というものが存在しない。つまり私が何をしようと足がつかないという事、最高だ。この瞬間を全力で楽しもうじゃあないか。タルタロスと同等のセキュリティ……楽しみだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『目を隠す』個性が電脳空間でも作用すると思っていなかった。これについては今日初めて試したのでとても良い収穫。このおかげで私からしたら格上の防衛プログラムも難なくすり抜けれている。私が今何を目指して電脳空間に居るのかというと、結局ヴィランの目的はなんなのか、そしてウォルフラム達を手引きしたデビッド・シールドは何を望んでいたのかを知ることだ。

 

最高機密レベルのセキュリティは流石に無理そう……これは、監視カメラ?最上階……ッ、デビッド・シールド……今まさに何かにアクセスしようとしている?こっそりと混ざったらわかる……かも。

 

類似情報ごとアクセスしてるみたい、何してるんだろう?……へぇ?面白いことしてるじゃん。

 

私が今見た情報によれば、デビッド・シールドが今欲しているのは彼が昔研究していた個性を増幅させる装置、しかもその完成品がここに保存されているらしい。たかが機械にどこまで期待していいのかわからないけれど、その開発者がデビッド・シールドというだけで一定の信頼がある。これを父さんにあげたら多少は助けになるのかな?でもそれが出来たらおじいちゃんがもうやってると思うんだけどなぁ……

 

でもなぜそんなものをデビッド・シールドが開発をしている?……監視カメラ越し『目を盗む』……できた!!

 

 

………………ッ!!ふふ…ふふふ………そう、そういうことだったんだ。弱体化しているオールマイトを復活させるべくっていう事なら、その装置の性能に信頼が持てる。

 

()()()()()()()()()()()

 

父さんに効果が無いならおじいちゃんに預ければいい。そうすればもっと性能の高い脳無が出来上がる。ハイエンドをよりハイエンドたらしめる最高の脳無の誕生だ。もしかしたら御影の強化ができるかもしれない。だからごめんねウォルフラム君、父さんのために……死んでもらう。今回ばかりはヒーロー側になろう、だからまずは……パーティー会場の解放。

 

 

「全力のハッキング……未知への挑戦!!」

 

 

セキュリティシステム……侵入開始。

 

分かりやすくしよう。私が拳を振るう=ハッキング、警備ポッド型データ=防衛システム。今私の目の前には万を超えるであろう警備ポッド型データがこちらを凝視している。全部ぶっ飛ばせば私の勝ち……とっても分かりやすくていいよね。

 

 

「『無音拳』……連射ッ!!」

 

 

技名を叫んでみるものの、実際には私にできるハッキングを可能な限り全力でやっているだけ、波のように押し寄せてくる警備ポッドの表面を少しずつ削り取ることしかできない。

 

 

「あっははっ!!無理かも!!でも、楽しい!!」

 

 

現実の体じゃ、限界なんて試せない。でもここじゃハッキングという技術だから私には限界がある。だから楽しい。全部ぶっ飛ばせば問答無用で勝ちだけど、私の勝利条件は違う。パーティー会場の捕縛用システムの解除だ。そこさえ壊せば私の、ヒーローの勝ちだ。

 

 

「どこ、どこなの?ねぇ、教えてよ!!教えて、教えてくれたら……壊してあげるっ!!」

 

 

 

自分でもめちゃくちゃ言ってる自覚はある。でもこれは仕方ないと思うんだよね?だってとても楽しいから。

 

 

「ミ・ツ・ケ・タッ♪」

 

 

現在に至るまでずっと起動中のシステムを見つけた。だからそこをこじ開ける。

 

 

「『七条大槍無音拳』!!!!」

 

 

押し負けている。私はハッキングが得意じゃない、そういうのはずっと専門でやってるやつに任せればいいって思ってた。私は意識だけの存在なので意思を載せてぶつけることがハッキングに繋がる。だからこそ……

 

 

「だからこそ、だからこそこの言葉を……皮肉げに使わせてもらう。Plus Ultra!!!!」

 

 

無理を通して推し通る!!

 

 

パキンっとこ気味いい音と共に、目的のシステムが停止した。役割は果たしたのですぐさま現実の肉体に意識を戻す。

 

 

「……ふぅ。ん、楽しかった」

 

【それは何よりでなァ……】

 

「『目を凝らす』」

 

 

パーティー会場を覗き見ると、すでにオールマイトを始めとするヒーロー達が銃を持ったヴィランを制圧し終わっていた。ひゅぅ〜仕事が早いね。避難誘導も始まっているから放っておいても問題はない。

 

なんとかして御影を呼び戻したいな。装置を奪った後御影に預けて部屋に戻らせれば完璧に奪えるはず。でも今はネットが使えないから……ああ、『目を凝らす』『目をかける』

 

 

『御影、次に私が合図したらこっちに来て。座標はその時送る』

 

 

返事は聞かない。今はメリッサ・シールドの相手をしているだろうから返事は求めていない。

 

 

「ん……じゃあ、上に行こうかな」

 

 

人質がいない今、手加減する必要もない。私は天井に意識を向けて構えを取る。

 

 

「ショートカットはRTAの基本。『豪殺居合拳』」

 

 

被害?さぁ、ウォルフラムの個性は金属操作……きっとヴィランの仕業だよ。とっても悪い、性根が悪に極振りされたどこかのヴィランの……せい。





結果から言うと、ウォルフラムは制圧された。なんとオールマイトと緑谷が協力したらしい。オールマイト並みのパワーを持っていると言う話は聞いていたけど、まさか()()が出来るくらい上限の高い個性だったなんてね。

あとなんか、爆豪と切島もいたらしい。なんで?方向音痴でどうやったらあの階まで行けるの?むしろ尊敬するよ。ああ、爆豪に初めて尊敬したかも。


「そうは思わない……?」

「うるせぇ!!俺を離せ!!」


私は今、タルタロスへ搬送中のヘリをハイジャックしウォルフラムとサシで話をしている。


「ダメ……『先生』に手伝ってもらったくせに、情けない」

「ッ、あの方のお知り合いか!?だ、だったらあの方に取りなしてくれ!!もう一度、もう一度チャンスを……!!」

「どうして私がここにいるのか……分からないの?」

「ッッ!?」


元々のヘリのパイロットは石像になってもらった。いつもの動きを止めるだけの石化じゃ無いよ。ちゃんと材質から石になって、すりつぶして海に捨てた。今は御影が操縦してる、運転できるのすごいね御影。


「『先生』に関わった者は逃げられない。例え成功しても、失敗しても、それは揺るがない」

「そんなこと、あの方との話の時には……ッ!!」

「……どっちでもいい、その程度」

「嘘だァァァ!!!!」


威勢だけはいいよね。拘束されてるだけのくせに。


「そうだ、これはもらっていくね。欲しくなっちゃった、壊れてるけど」

「個性増幅装置ッ!!テメェもそれが狙いだったのか」

「まあお土産かな……せっかくの旅行なんだもの。楽しまくちゃ、ね?」


きっと今の私は普段絶対に人に見せないような笑顔だと思う。だって今すごく楽しい、ああ。弱者をいたぶるのは本当に気分がいいなぁ。


「じゃあバイバイ。私が居なければもしくは……なんて、もう遅いか。そんなに怯える必要はないよ。今ここで終わるんだから」

「待て、待ってください!!いやだ、こんなところでおわりたくh…………」


終わり。人の命はあっけないね、きっと私もいつかそうなるんだろう。でも……どうせなら最後は父さんに殺してもらいたいな。


「お疲れさまでしたお嬢様。この後はいかがなされますか?」

「事情聴取があるから部屋に戻る……御影、個性出して」

「かしこまりました。うふふ、スッキリしたお顔をされるようになりましたわ」

「そう?……まあ、そうかもね……うん。私は私の役割を遂行するだけだから。後片づけも頼むね」

「御意に」

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