D.C. AnotherFinalChildren   作:蒼石 梢

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正直、また進んでないのかよと突っ込まれる気しますが、10話目にしてようやく夕方が終わろうとしているよ。
まあ、たいした文章量じゃないんですけどね。

とまあ、それでは10話目スタートです。


日常的な一コマを

それなりに痛い出費をしつつ、家に帰って来た。

当然ながら誰もいない家は電気もなく薄暗い。ただいまといっても返事がないのに言ってしまうのはなぜだろうか?

夢恵のやつは着替えと荷物を置きに、自分の家に戻ったので、暗い家に俺1人が立っている。

さっさと夕飯の準備にしようと、スイッチをつけると、パチッとした軽い音とともに部屋が明るく灯される。

「さあ、早くしないと夢恵だけじゃなく巡姉も来ちゃうな」

こきこきと首を鳴らすと、鞄を自室のベッドに放り投げ、台所へと向かった。

 

今日の夕飯は母さんに宣言した通り、カレーだ。カレーと言えば簡単な料理の代表格ではある。基本料理といっても差し支えないだろう。

何を作ってもダークマターに変換する我が妹の特殊能力がおかしいのであって、まともにやれば失敗しない。

 

慣れた手つきで、野菜や肉を切っていく。鍋に油を注ぎ暖めると、肉から炒める。今日は鶏のむね肉が安かったのでチキンカレーだ。

よく、カレーは牛肉に限るなんて聞くけど、その辺にはこだわりはない。俺はシーフードカレーとかも好きなんだよな。

玉ねぎが飴色になったのを確認すると水を加えて、煮込んでいく。

ある程度煮たったらカレールーを入れてまたしばらく待つだけだ。

本来はこれで完成なのだけど、俺的一家言はあって、ルーは寝かせないといけない。

 

火を止めると、一休みも兼ねて居間へとやってきた。

適当なチャンネルをつけると夕方の地方ニュースをアナウンサーが伝えている。

しばらくテレビを見ているとがらがらと玄関の引戸が音をたてた。程なくしてとたとた、と床を叩く音が聞こえてくる。

「兄さんお腹空いたー」

そう言って居間へとやってきたのは夢恵だった。すっかりリラックスモードなのか体育のときに着るジャージ姿でご登場だ。

「まだ、巡姉が来てないし、待ってろって」

はーい、と返事をしてこたつに入る夢恵。丸まってる姿は猫そのものだ。

「ったく、そんな格好してたら巡姉に何言われるかわかんねえぞ」

「これくらい大丈夫です。どうせ身内しかいないんだし」

携帯を弄りながら、返す夢恵に優等生の欠片も見れない。本人曰くオンオフは大切だからとのことだが。

「あ、巡お姉ちゃんから連絡だ。もうちょっとで着くってさ」

「そっか、じゃあぼちぼち準備するか。夢恵も皿運び手伝ってくれよ」

「それくらい、わかってますよ。子供じゃないんだから」

巡姉に返事を打っているのだろう、親指を素早く操作すると、すぐに台所へとやってきた。

机に鍋敷きをおいてカレー皿を用意する。母さんはもう少しかかりそうなので、とりあえず3人分だ。鍋からは美味しそうな匂いがしている。いい感じだな。

がらがらとまた扉が音を立てた。巡姉が到着したようだ。

玄関まで迎えに出ると、コート姿の巡姉。手には袋が提げられている。

「お待たせしました、義之さん」

「お疲れ、巡姉。何持ってきたの?」

「これですか? うちで作ったらっきょうです。母さまが持っていくようにと包んでくださいました」

「環さんが。そっか、母さんも喜ぶよ。さあ、あがって。夢恵が待ちくたびれて倒れてるよ」

向こうでそんなことないですからという声がしたが聞かないふりをした。

 




カレー要らなくねと思ったあなた。たぶん間違ってない。
けど、カレー好きなんですよ。スパイスから書くと厄介なので、今回のはこく○ろ的なやつですが。

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まってまーーーす。
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