D.C. AnotherFinalChildren   作:蒼石 梢

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待っててくれたかた。大変お待たせしました。
生きてました。

この間にD.C.ジオリジンやったりしましたが、時代の流れを感じます。萌が好きです。

とにかくはじまりです。


おはようの朝は

ピピピピと甲高い音を立てて、目覚ましが朝だと主張する。

意識はぼんやりとこそしていたが、覚醒間近といったところだ。しかし、まぶたが開店準備中だと、シャッターをおろしてしまっている。

何より、朝の寒さといったらとてもじゃないが、布団にお別れできるものではなかった。

目覚ましを手探りで探しあて、布団に引きずり込むと黙らせる。

今日は休みだし構わないだろうと、布団を頭まですっぽり被った。

これで、俺を邪魔するものはいないと安心していたのもつかの間、ガチャりと部屋の扉が開く音がして、何者かが侵入してきた。

布団を被っているから、わからないが母さんかもしかすると夢恵が朝食をねだりにきたのかもしれない。

何者かはベッドの前までずんずんとやって来ると布団を強制的にはがされる。

抗議しようと目を開けると、凶悪な朝の日差しに照らされた、我らがお姉ちゃんこと胡ノ宮さん家の巡さんだった。

「おはよう、巡姉」

「おはようございます、義之さん。いったい何時だと思っているんですか?」

笑っているものの、瞳の奥にはが光が見えない。

「ハハハ、えーと何時だろう?」

「もう9時ですよ。いくらお休みだからといってだらけすぎです」

「一応、目覚ましで今起きたんだけど」

「設定時間が遅すぎるんですよ、まったく。いいですから、早く顔を洗ってきなさい」

口調が命令系になったときは結構ヤバいというのは俺や夢恵の共通認識だ。ただ遅く起きただけでこうなるとは思えないけど、指示に従い、洗面所へ急ぐ。

階段を下りた辺りで、他所行きの格好をした夢恵に出会い、やっと起きたかと呆れられた。

 

寝ぼけ眼で居間へと来ると、母さんが炬燵で暖をとりながら朝食のトーストを頬張っていた。

「おはよう、母さん」

「おはよう、義之くん。昨日はずいぶんとお楽しみでしたね」

母さんの一言に夢恵の冷たい視線が刺さる。朝からとんでもないことをいう人だ。

「夢恵、違うからな。俺は母さんのいつものに付き合わされてただけだから。というか、昨日は早々に逃げたな」

夢恵は母さんの"いつもの"というのに納得しつつ、逃げたことに対して誤魔化したいのか口笛を吹く。しかしヒューヒューと悲しい音が木霊するだけだ。

相手をしてもらちはあかないので、俺もトーストを焼いてバターをたくさん塗ったものを口に入れる。

巡姉からはそれだけだと体に悪いですよと窘められたが、朝から洗い物も出したくないし、華麗にスルーした。

 

「そういや、なんで朝から巡姉がいるのさ」

「義之さんは私がいると、不都合なんですか」

「いや、そうじゃないけどさ」

まったくないとは言わないけれど、朝から来ているのはやっぱり珍しい。まさか、抜き打ちテストでくるとは思えないし……ないよな?

「抜き打ちテストも言いかもしれませんが、今日は違います。夢恵さん、私、義之さんで買い物に行くためです」

知らないうちに勝手にスケジュールが組まれていた。こういうのは半月前に行ってくれないと。

「あら? 義之さん、用事ありましたか」

「大丈夫だよ、巡お姉ちゃん。兄さんの予定なんて大したことないだろうし」

この妹、言ってくれる。俺だって予定くらいある。ゲームだろ、ゲームやって時々漫画。ほら見ろ、大変だ。

なんて、言ったところで却下になることは目に見えていてーー

巡姉の一緒に行ってくれるよねという視線にをとどめに、白旗をあげたのだった。




長い一日が終わりましたね。
加速するかはわかりませんが、次はここまで待たせませんから、よろしくお願いします。

感想などあればよろしくです。
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