D.C. AnotherFinalChildren 作:蒼石 梢
A.文章が短いから。曲芸ではなく完全版商法だから
Q.あなたは馬鹿なのですか?
A.そうです。読んでくれる人がいると、ついやっちゃう んだ☆ あと、私は紬Pではないです
校門の前では、体育教師の源田が赤いジャージ姿で、生徒たちに挨拶をしている。
竹刀を片手に持った、角刈りのゴリラ男。体育教師のテンプレートをコピーしたんじゃないかと俺は疑っている。
源田は夢恵や春香にはにこやかな表情で挨拶していたが、俺には挨拶もそこそこにガンを飛ばしてくれた。
夢恵曰く自業自得ですとのことだが、こちらとしては納得はいかない。
風紀委員からはブラックリスト入りしているんですよと春香の弁。
まったく大袈裟な連中だ。それに巡姉がうるさいからやらないつもりなんだが。
教室に向かいながらも文句を垂れる俺に呆れ顔の夢恵が続く。
「これは目にもの見せてやらんとなと思っているだろう。わかるぞ、同志よ」
「正解だが、同志じゃねえよ」
俺の心情よくわかってくれているが、よくわからんことも言っているこいつは杉並(すぎなみ)
見た目も頭脳も完璧なのだが、興味を持つ方向がおかしいというかなんというか。馬鹿と天才は紙一重という言葉を体現した男。
非公式新聞部とかいう怪しい組織のリーダー格で、学園を面白おかしくするために奔走する集団とのことだが、言わば夢恵たち風紀委員の宿敵だ。
なぜか俺を同志認定して、悪巧みに巻き込もうとする。俺は被害者だと常々言っているんだが、その度に夢恵に白い目でみられている。
神出鬼没が服を着て歩いているようなやつではあるが、今日はどっから出てきたんやら。気配なんて感じなかったぞ。
「同志朝倉と朝倉妹、それに天枷嬢。今日もいい日だな」
「私はたった今最悪になりましたよ、杉並先輩。今回は何をたくらんでるんです」
キザったらしい挨拶だが、杉並の登場にすっかり戦闘モードの夢恵。いまにもシャーッと猫が威嚇しそうな勢いだ。
夢恵の見たものを氷付けにしそうな視線も、こいつの前ではどこ吹く風。その度胸は恐れ入る。
春香も言葉にはしないが、その表情は固い。手を出したら噛みつかれそうだ。
「はっはッは。そう怖い顔をしないでくれ。俺ほどまともな学生もおるまいに」
それはないという思いが瞬時に浮かぶ。あとの2人も、それは同じなのだろう。春香なんて首が飛ぶんじゃないかという勢いで横にふっている。
「クリパのときのこと、忘れた訳じゃないですよね、杉並先輩? とにかく、余計なことはしないでくださいよ」
夢恵は呆れたようにそういうと、話をやめて自分のクラスへと向かっていく。置いていかれた春香も慌てて後を追っていった。
一触即発の空気から解放された俺は大きく息を吐いた。なんで朝っぱらからこんな思いをせにゃならんのだ。
睨み付けてやるが、ふんっと鼻で笑われてしまう。当たり前ではあるが、反省の色なんてものはねえな。
「杉並、あんまり夢恵をからかうなよ。後が大変なのは俺なんだぞ」
「まあ、そういうな。こんなのは挨拶みたいなものだ。時に朝倉、お前にとっておきの企画があるんだが」
自然と耳打ちをするやつはこいつか、中国系の怪しい商人くらいなもんで、こういうときは必ず厄介ごとをもってきやがる。
「お前、さっき夢恵に何言われたか覚えてないのか?」
「はて? 朝倉妹の言う余計なことが何かわからんしな。それにこれはクイズ大会のお知らせだ」
「トトカルチョの間違いだろ」
「いーや、クイズ大会だ。正解者にはもちろん賞金が出るぞ。それで内容だが」
誰も聞いちゃいないのに、話を進めようとする杉並だったが、そこで予鈴のチャイムが鳴り響く。
周りにはほとんど生徒はいない。それだけ切羽詰まっているということだ。
「ぬ、残念だが時間切れか。朝倉、この続きは後程だ」
「言ってる場合か! とりあえず急ぐぞ」
せっかく学園内にいるというのに遅刻になるなんて割に合わない。
結局、朝から走ることになった。
そうです。杉並です。あいつ、本当になんなんだろうね。
感想
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なんでもまってまーーーす