D.C. AnotherFinalChildren   作:蒼石 梢

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長くなりそうなので実は切っちゃいました。
スタンスとしては長すぎないようにすることを意識してます。
本当にシナリオだったり、紙媒体だったら続けますけどね。
それでは6話スタートです。


姉、襲来

「やっと終わった」

4限目が終わり、教師が出ていく背中を見送ると、ばたりと机に突っ伏した。

冷たく固い感触が頬から伝わってくる。

普段から真面目というわけでもないが、やはりテスト前ともなれば多少は皆真面目に受けるわけで。寝るわけにもいかないし何人か俺と同じような状態のやつを見かける。

「だいぶお疲れみたいね」

ねぎらいではなく、少し小馬鹿にするような言い方をするのは1人しか知らない。

「三佳か。俺はもう駄目だ、俺の屍を越えていけ」

「おあいにくさま。越える前から、先にいるわよ」

こいつの名前は水越三佳(みずこし みか)。初音島で誰もが一度お世話になる水越病院のお嬢様様。なのだが、おしとやかには程遠く、元気と言えば聞こえはいいが、ただのがさつな暴力女って感じだ。

ふふんと今も胸を張っているが、残念な平野が強調されていて、見ているこちらの目頭が熱くなる。

「あーさーくーらー? 今、とっても失礼なこと考えてない?」

キッと目が険しくなる。おそらく握りしめられた拳は炎を纏っていることだろう。

「別に今日もベルリンの壁は健在だなあって思っただけだ。いつになったら西ドイツと東ドイツの隔たりはなくなるんだろうな」

「とっくになくなってるわよ、そんなもの。というか誰の何がベルリンの壁だって? 喧嘩うってんなら買うわよ」

「あいにくそちらの商品は品切でございます、三佳お嬢様。それで、昼休みだってのに俺になんか用か?」

「そうだった。あんたと漫才してる場合じゃなかったのよ。朝倉にお客さんよ」

客? 促されるままに視線を移すと、見慣れた黒髪が目に入ってきた。巡姉だ。後ろには少し疲れた表情の夢恵もいる。巡姉は教室の入口でにこにこしながらこっちを見ていた。

「全くお熱いわね。男子に刺されないようにしなさいよ」

それじゃ、と手をヒラヒラさせると三佳は教室を出ていった。

クラスメイトからすればもう慣れたのだろうが、本校生が付属の教室棟にいれば、目立つものだ。

いたずらに注目を集めるのも嫌だったので、二人のもとに急ぐ。

「義之さん、待ちましたよ。お昼にしましょう」

「いや、巡姉。別に約束はしてなかったよね?」

「うん、お昼にしましょう」

「今日は一人な気分なんだけど」

「そうだね、じゃあお昼にしましょう」

有無を言わせぬこの感じ、お姉ちゃんモード突入か。

このモードになると巡姉は意地でも曲がらない。

夢恵が疲れているのも、なんとなく察した。おそらく同じようなやり取りがあったんだろう。俺は首を縦に振る他なかった。

「食べるとして、どこで食うんだ? 自慢じゃないが、弁当なんて作ってないよ? 夢恵にはまず作れないしさ。学食だってもういっぱいだぜ」

「なんでそこで引き合いにだしてくるんですか、お兄さま?」

「夢恵さんが作らないことは知ってますけど、安心してください」

「ちょっ、巡お姉ちゃんまで酷くありません?」

夢恵の抗議にあらあらと笑って返す巡姉。丁寧なんだけど、たまに切りつけてくるんだよなあ。妖刀巡の切れ味は今日も抜群だ。

「どうせ2人とも用意してないと思って作って来ちゃいました」

ジャーンと効果音が聞こえてきそうな勢いで結構な大きさの風呂敷を見せる。全く何が入ってるのやら。

「とりあえず、屋上でも行きましょうか」

巡姉に言われるまま、俺たちは屋上へ向かった。




三佳の登場です。
眞子たちの娘じゃないです。舞佳先生のお姉ちゃんになりますって言えば原作知ってたら誰の子かわかりますよね?
噂の巡姉(めぐるねえ)も本格的に絡みます。胡ノ宮さん家ですから、やっぱり古風にね? 世話焼きを越えそうな気もしますが……

とにかく思い付くままの作品。更新は未定ですがよろしくです。
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