腐り目、戦後の艦娘とともに   作:やっとぅー

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「いやーごめんねー。つい魔が刺しちゃってさ」

「そんなに気にしてないので大丈夫です…」

「どうして八幡は帰りが遅かったのかしら?」

「本当だよごみいちゃん!連絡もなしに帰りが遅れるとか小町的にポイント低い!」

「えっとアレがアレしちゃったんだよな、多分」

 

あの後俺はなんとか姉の攻撃?を耐え切り、姉に玄関でセクハラを受けていた吹雪を助けた。

こうして今は居間で落ち着いているわけだが、俺と大井姉と小町。これに向かい会うように吹雪と北上姉が座っている。

ちなみに俺に襲いかかってきたのが大井姉で、セクハラは北上姉な。

 

「というか吹雪久しぶりだね。まーこんな再会だとは思ってなかったけどさ」

「はい!3年ぶりでしょうか?」

「確かに言われてみればそうね。久しぶり、吹雪」

「えっ北上姉と大井姉、吹雪と知り合いなのかよ」

「知り合いも何も、同じ鎮守府の所属だったよ。なんだかんだ長い付き合いだよねー」

 

なるほど。仲間、いやこの場合だと戦友か…。

って戦友とかカッコよすぎだろ。ま、まあ俺も戦友ぐらいいたけどな(スマホの中)

とそこで小町が吹雪に話しかける。

 

「吹雪さん、はじめまして!比企谷小町って言います!このごみいちゃんの妹です!」

「ちょっと、小町ちゃん?そんな言葉遣「お兄ちゃんは黙ってて!!」…はい」

「あはは…。小町ちゃん、よろしくおねがいします」

 

北上姉達と同僚だったこともあり、自己紹介はスムーズに終わった。

同時に俺の心もスムーズに破壊されたけどね。スムーズ過ぎて数年後には瓦割り並みにガラスのハート割られそう。

ちなみに俺のメンタルは瓦みたいに重なって保護されてません。メンブレ〜!

 

「自己紹介も終わったことだし、早速だけど吹雪はどうしてここに?」

「それはですね……」

 

大井姉の質問に対して神社での出来事を吹雪が話す。

艦娘に対して詳しくない小町はともかく、北上姉と大分姉は吹雪が封印の犠牲になっていたのは知っていたようだ。

ただ膝枕して貰ったとか撫でて貰ったとかに機嫌悪くならないで欲しいかな〜。吹雪も照れながら言わないで!

 

羞恥ゾーンが過ぎてようやく本題へ、居場所について語る吹雪に姉達も真剣に聞いている。確かに鎮守府がなくなって居場所を失ったのは全ての艦娘達に言えるわけだもんな。

 

「…ということがあって、お邪魔させて貰ってます」

「まあそんな感じだ。俺らと境遇も似てるし、俺は賛成だが」

「小町も賛成ー!」

「まーそうねー。私も賛成。むしろ賑やかになっていいんじゃない?ねー大井っち」

「私は北上さんと八幡が賛成ならそれでいいと思うわ。それに部屋は余ってるし問題ないしね」

「またまた大井っちそんなこと言ってー。艦娘の時は裏で吹雪のこと褒めてた癖にー。本当は嬉しいでしょ?」

「なっ、そんなわけないじゃない!北上さんも冗談がすぎるわよ!!」

「北上先輩、それ本当ですか!?詳しく聞きたいです!」

「おっいいねー。あれはねー…」

「うっ、、、はちまんこまちー」

((またはじまった…))

 

北上姉はニヤニヤとワルい笑みで、吹雪は真剣に嬉しそうに大井姉について話してる。

姉達のやりとりはいつものことだから気にしないが、吹雪……お前、真面目すぎて大井姉の最大の脅威になってるぞ…。

まあそれだけすぐに話に溶け込んでいるあたり、吹雪の人柄の良さが窺える。家族から『捻デレ』という変な造語をあてられる俺とは大違いである。

 

とはいえこれ以上放置してると大井姉が可哀想なので、小町と目を合わせる。

 

「まあまあ2人とも、その話は後にして、まずはこれからについて話しましょう?」

「特に吹雪はこれから大変だろうからな。今のうちにしっかり話し合った方がいい」

「そっちの方が大事だねー。じゃあ吹雪、この話は後でまた」

「わかりました!」

「この後もなのね……不幸だわ……」

 

大井姉、それ違う人のセリフだよ…。

 

「八幡さんの言う大変ってこれからの生活だとは思うんですが、今皆さんは何をしているんですか?」

「俺はそもそも一般人だからな。普通に高校生やってるよ」

「小町も同じく一般人なので、普通に中学生です!」

「私と大井っちも軍抜けてからは高校生だよねー」

「そうね。政府からの計らいで戦争に貢献した艦娘はある程度の要望が通るようになってるから、吹雪も申請すれば問題なく学生になれるはず。少なくとも生活金が貰えるからなんにしろ申請はするべきね」

「ちなみに吹雪の学力はどうなんだ?場合によっては中学生からがいいかもしれないが…」

「えーと、一応鎮守府で高校レベルの授業は受けていました!とは言っても軍と普通の高校は違うとは思いますが…」

「え、マジ?」

「本当だよー。私たちは吹雪よりも少し年上だから高校範囲は習い終わってそのまま大学でもよかったんだけど…。まあ八幡達と一緒に通いたかったのもあるしねー」

「普通に吹雪も総武高校に編入すればいいじゃない。不安要素がないならそれこそ2年生から始めてもいいんじゃないかしら。申請さえすれば問題ないと思うわ」

 

ちなみに北上姉と大井姉が高校3年生、俺が高校2年生、小町が中学生3年生だ。姉達は鎮守府で既に高校の学習をしていた為、今年は推薦を狙えるらしい。推薦落ちても普通に受験するなり、海軍の方からある程度の大学であれば入学できるとのこと。

海軍のバックアップ強すぎでしょ。

 

「うーん、折角だし八幡さんと同じ学年にします!学校なんて行けると思ってなかったなぁ」

 

キラキラした表情で話す吹雪。ついでに超真面目。独神(笑)からの呪いのメールがないと登校しようと思わない俺とは大違いだ。

 

「そうと決まればまずは海軍に連絡だねー」

「わかりました!!」

 

何はともあれ、これからより騒がしくなるのは明らかだ。もちろんいい意味でね。

楽しそうに話す4人を見て俺は自然と笑っていた。




一応吹雪は「比企谷吹雪」として編入させるつもりです。
そこで北上さんと大井っちはどうしようかなと。
今のところは「比企谷北上」と「比企谷大井」でいくつもりですが、
しっくりこないですね〜笑
どっちも名字っぽいから名前としてはなんとも言えない感じになってしまう…
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