腐り目、戦後の艦娘とともに   作:やっとぅー

5 / 10
結局「北上」と「大井」だけにします。
変に名前つける方がかえって良くないですね。

今朝5000UA超えててびっくりしました!
皆さまありがとうございます!
拙作なのは変わりありませんが、少なくとも黒歴史にならないようにこれからも頑張ります。




あの日話し合った後に海軍に申請してみたところ、本当に迅速に対応が行われた。勿論総武への編入もだが、身の回りの物まで海軍、というより国から支援があった。

マジで頼めば何でも貰えるんじゃねってぐらい。

真面目な吹雪なので本当に必要不可欠な物しか望まなかったらしいが。

 

それはそうと吹雪自身の身の回りの準備も終わり、今日は総武高校の初登校日である。

学年は2年、クラスはF組!

…って俺のクラスじゃねぇか。

 

どうやら吹雪が元艦娘だと言うことは国から教師側には事前に伝えられており、平塚先生の「まだ一般人の生活になれない部分もあるため、兄のクラスに入れた方がよい」という発言によって決まったらしい。

平塚先生カッコいい!!けど「肝心の兄が一般人ではないから不安でもある」は八幡的にポイント低いかな~。否定できないけど。

 

それはともかく、今日は吹雪と一緒に登校した後に職員室により、先生から説明を受けるとのこと。

今は自転車で学校に向かっているところだ。俺が前で吹雪が後ろの2人乗り。いつもは小町を乗せていたが、小町は意外にあっさり譲ってくれた。

家から学校まではそう遠くないのでまあバレなきゃいいだろ。

それにしても家を出てから吹雪は俺の服をちょっと掴むだけ。そして無言。

入学式に事故って以来、これまで以上に気をつけて運転してはいるものの、予想外のこともあるので兄としてはしっかり捕まって貰いたいのだが。

 

「あー、吹雪」

「ひゃい!な、なんでございましょうか?!」

「落ち着け、色々とおかしい。俺にはわからないが学校が楽しみなんだろ?」

「そ、そういうことじゃないんだけど…」

「ん?何か言ったか?」

「い、いえ!何でもないです!それでどうかしましたか?八幡兄さん」

「あ、ああ。振り落とされたりしないようにもっとしっかり掴まってくれると助かるんだが…」

「わ、わかりました!」

「って、超痛え!!ギブギブ!!」

「わぁぁ!ごめんなさい!!」

「ップフフッ!お、お前少しは落ち着けよ…!」

「わ、笑わないでください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後学校に着いた俺は職員室に吹雪を案内した。

今頃平塚先生と今後について話しているのだろう。

俺は案内だけで良かったから教室にいる。

天使戸塚との挨拶を済ませ、絶賛寝たふりだ。どうせすぐHRが始まるだろ。

 

ガラッとドアが開き、先生が入ってくる。

 

「みんなおはよう。今日は新入生がくる」

 

ザワザワっと教室が騒がしくなる。

 

誰かな〜!

もしかしてイケメンだったり!?

可愛い子だといいなぁ

ハヤハチに新たな刺客?!

 

反応は様々だ。…最後のは聞かなかったことにしよう。

 

「入ってきていいぞ」

「はい!」

吹雪が教室に入り、教壇の上にたつ。

男子のテンションは上がっている。まあそうだよね吹雪可愛いし。

 

「比企谷吹雪です!訳あってこの時期の編入ですが、仲良くしてください!」

流石軍にいただけはあるのか、スラスラと自己紹介をやってのける。俺なんて毎回噛んでクラスの空気悪くするのに。

 

「比企谷はこのクラスの比企谷八幡の妹だ。よって比企谷八幡の隣に座ってもらう。HRは以上だ!」

 

あれ?ヒキガヤって他にいたっけ?なんて聞こえるが無視だ無視。

おれの隣に座った吹雪にクラスメイトが押しかける。暫くは近づかない方がいいな、と思っていると由比ヶ浜とエンジェル戸塚が近づいてくる。

 

「ヒッキーって小町ちゃん以外に妹さんいたんだねー。なんで教えてくれなかったの?」

「あ?知らん知らん」

「でもすごくいい子だよね。まだ話してないけど仲良くなりたいなぁ」

「そうだな!吹雪とはすぐ仲良くなれると思うから、俺とももっと仲良くしようぜ戸塚ぁ!」

「ちょっと!彩ちゃんとあたしの反応違くない?ヒッキーひどいし!」

「そりゃそうだ」

 

誰と比べてんだお前。戸塚だぞ?

 

「むー。後で話してもらうからね!」

「じゃあね八幡」

「おう、またな」

 

そう言って2人は席に戻っていく。

さて、1時間目の準備をしよう。

1時間目は、数学。

よし、寝よう。準備はいらない。

 

「いてっ」

 

寝ようとしたら横から小突かれた。吹雪、だと…?

 

「平塚先生に八幡兄さんは授業寝るから起こすよう言われちゃいました」

 

先生に言われたら仕方ないですよね、と言う吹雪。

くそ、やられた…。これで俺の睡眠時間は削られてしまう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数学の時間以外は特に問題もなく、放課後になった。

吹雪も午前は質問攻めだったが、午後になるにつれて収まっていった。

吹雪は平塚先生に呼ばれて職員室へ。俺はこれから部活だ。

 

「うーす」

「もーヒッキーおそーい!やっはろー!」

「こんにちは、比企谷くん」

 

奉仕部部長の雪ノ下と部員の由比ヶ浜だ。つい最近職場見学で一悶着あったものの、由比ヶ浜の誕生日にプレゼントしたりなどと徐々にいつも通りの調子に戻りつつある。

 

「そういえば、ゆきのんきいてよー。ヒッキー小町ちゃん以外にも妹がいて、今日編入してきたんだよ!」

「あら比企谷くん。誘拐は感心しないわね。小町さんだけじゃなくて他の子にも手を出すなんて…」

「勝手に人を誘拐犯扱いするな。小町にも吹雪にも手を出してないってか、それだとシスコンじゃなくて犯罪者じゃないか」

「最初からそうだと言っているのよ、犯罪谷くん」

「そのあだ名はストレートすぎる。しかも冤罪だし」

 

色々吹き込む由比ヶ浜と口が開けば罵倒の雪ノ下。やだこいつらまったく話聞いてくれない!

まあこんな会話ができるようになっただけ関係も戻りつつあるってことだな。べ、別に仲直りして嬉しい訳じゃないんだからねっ!

…うん、これは由比ヶ浜にキモいって言われるだけあるわ。

 

自己嫌悪に陥っていると、コンコンとノックされた。

 

「どうぞ」

 

部室のドアが開かれ、中に入ってきたのは吹雪だ。

恐らく平塚先生に奉仕部について言われたのだろう。

吹雪は俺含む3人の視線が一気に集まったことで少しビックリしているようだ。わたわたしてる。可愛い。

 

「おう、どうした吹雪。平塚先生との話は終わったのか?ほら、ここ座れ」

 

立たせているのも可哀想なので、いすを引っ張りだして俺の横におく。

吹雪はありがとうございますと言いながら座る。

反対側にいる2人の視線が痛いような気がするが、俺は気にしない。ハチマンマケナイ。

 

「はい、大体は朝のうちに教えて貰ったので、そこまで時間はかかりませんでした。ただ八幡兄さんが奉仕部で活動している、と教えていただいたのできてみました」

「やっぱあの人か…」

 

まあ帰りも自転車で一緒だからいいんだけどね。

俺と吹雪の会話を聞いていた雪ノ下が口を開く。

 

「あなたが吹雪さんね。私は奉仕部の部長の雪ノ下雪乃よ」

「教室でも話したけど改めて、由比ヶ浜結衣だよ!よろしくね!」

「あ、はい!比企谷吹雪です!八幡兄さんの妹です!」

「それにしても小町さん以外にも妹がいたなんて…」

「あ、妹とは言っても義理の、です!最近妹になりました」

 

吹雪ちゃん?ちょっと言い方気をつけようね。

 

「最近…?どういうことかしら誘拐谷くん?」

「あたしも教室で見ててすこしおかしいとは思っていたんだよね〜」

「わかった。しっかり話すから疑いはかけないでくれ」

 

まあこいつらには感づかれると思っていたからな。

軍、どちらかというと政府か。あちらからは吹雪が艦娘だったことは大々的に言わずに身内に話す程度であれば問題ないらしい。

ここで正直に話しておいた方がいいだろう。

そう思って隣にいる吹雪とアイコンタクトを取る。

 

「すまん、それについては話すつもりだったんだが、少し複雑な事情があってだな…」

「複雑って?」

「それはですね……」

 

吹雪が話始めた。自分が元艦娘だということ。

封印の犠牲となったが、解放されてそこで俺に出会ったこと。

艦娘であったことから、海軍に申請して総武高校に通うようになったこと。

余談だが北上姉と大井姉によると、深海棲艦がいなくなったことで艦娘達も「艦娘としての力」は失ってしまったようだ。何でも深海棲艦と艦娘は深い繋がりがあったのだとか。俺は戦争については部外者だから詳しくは知らないが。

少なくとも今一緒に生活してる元艦娘は人間化している、という解釈でいいらしい。

 

吹雪が話し合えると思った通り2人とも呆然としていた。

 

「そう…だったのね。ありがとう話してくれて」

「あたしは艦娘でも人間でも吹雪ちゃんの友達だからねっ!」

「ありがとうございます!」

 

うまくまとまったようでよかった。

それで、と吹雪が続ける。

 

「私もこの部活の雰囲気とか見て、入りたいな〜って思ったのでぜひ入部したいのですが…」

「えっ本当?!いいよいいよ!ゆきのんのいいよねっ?」

「ええ、入部を許可しましょう。ようこそ、奉仕部へ。歓迎するわ」

「ありがとうございます!」

 

これで奉仕部も4人か。どんどん賑やかになっていくことに本来なら嫌がるはずが、今はすこしワクワクしている自分がいる。

 

「ところで、吹雪さんから依頼とかはないかしら?」

「依頼ですか?うーん」

「例えば比企谷くんから襲われかけてるとか」

「おい」

「比企谷くんのあなたを見る目がすこし危険だわ。何かあったらいつでも言って頂戴。力になるわ」

「あたしも手伝うよ!まかせてね!」

 

何この団結力?やっぱり俺いらないんじゃね?今からでも退部届け出そうかな。

そういえばおれは強制入部だったか、オワタ。

 

「い、いえ八幡兄さんはそんなことしないですよ」

「あら、そうなの?」

「そらそうだろ。普通に考えて」

「ヒッキーは黙ってて!」

「はい」

「た、確かに突然撫でたりとかはありますけど…。それも私のことを妹として接してくれるから嬉しいですし…」

「……」

「……」

 

あれ?ちょっと吹雪さん?

 

「勿論まだ暮らし始めてから少ししか経ってないけど、得意な現代文や古文を教えてくれたり、八幡兄さんがとても優しいのは分かりますし、何なら結構いいなって思ったりして……って。あ」

「ちちち、違います!!決してそういうわけでは…」

 

ようやく止まった吹雪。だけどもう手遅れよ。

流石に向かいに座っている雪ノ下と由比ヶ浜の表情を見れば止まるよ。

だって口開けて言葉通りポカーンとしてるし。ちょっと顔が赤いのはわからないが。

由比ヶ浜が口を開く、由比ヶ浜の奇跡を信じるしかない。

 

「え、えーっと、なんだか告白みたいだね……」

「いやぁぁ!!ダメですぅぅ!!」

 

由比ヶ浜ーーーーー!!!!!

耐えかねた吹雪は出口へ一直線。戦場で鍛えられた体故なのか、めっちゃ早い。そのまま廊下を駆け抜けていく。

って一緒に来たから追いかけないとまずい!

 

未だにポカーンとしてる2人に声をかける。

「わりい!あいつと一緒に来たから俺も帰るわ!」

「え、ええ……」

「うん、じゃあねヒッキー」

 

確認が取れたのですぐさま追いかける。

 

ガラッ

 

「……由比ヶ浜さん」

「うん、ゆきのん」

「「……強敵ね(だね)」」

 

この2人はさらに強敵が2人いることを知らない。

 

ちなみに吹雪は駐輪場の隅で体育座りしてました。




ちなみに、吹雪と北上は特に好きな艦娘です
北上さん入れるとなると大井っち不可欠ですよね?そういうことです。

今後は俺ガイルのストーリー展開を沿っていく形になると思います。
当初の予定はもう少しほのぼのだったんですけど、少し路線変更しそうです。

また今のところはモチベあるのでほぼ毎日上げていますが、これからわからないです。頻度落ちたら察してください。許して。

余談ですが私は指定校推薦賛成です。
正確にはどっちでもいいのですが、高校がそこそこの進学校だったので、現役時代指定校が取れる成績を取るのはかなり大変だったと思います。(ちなみに作者は一浪中です。絶賛コロナでオンライン授業だったから浪人で正解って言い訳してます)
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