インフィニット・ストラトス 最強と天才の幼馴染 (更新終了)   作:灰崎 快人

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番外編の伸びが凄いです。千春の過去は別シリーズでつくってみたいと思っているので楽しみに待っていたください。


転校生と合同授業

「副教官って……ラウラさんと黒神さんはどこかで?」

 

「しかも織斑先生のことを教官呼びしてたわよ」

 

あぁまたざわざわし始めた……これはどうしようもない。

 

「ラウラ、それはもう終わった話だ。これはからは黒神と呼べ」

 

「嫌です」

 

あるえぇぇ?何故千冬の言うことは聞くのに、俺のことは聞いてくれないの?辛いものがあるよ?俺のこと嫌いだったの?それなら話しかけてこないと思うんだが……

 

「副教官は副教官です」

 

もうわけわからないよ……それが良いならもうそれで良いよ。

 

「とりあえず戻れ、あとでゆっくり話そう」

 

「わかりました」

 

来たときと同様に俺の前から立ち去るラウラ。空いている席に座ると腕を組んで目を閉じ、微動だにしなくなる。

はぁ……どうしたものかな、軍人とかいろいろ機密情報があるし、話せることも限られるか。

 

「あー今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」

 

ぱんぱんと手を叩いて千冬が行動を促す。俺は色々と困惑していたりするんだがそうも言っていられない。なにせこのまま教室にいれば女子と一緒に着替えるハメになる。それは困る。急いで教室から移動しようとする、今は第二アリーナの更衣室が空いているはずだ。

 

「織斑と黒神、デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろ」

 

そうだが……そうなのかな。

 

「君が織斑君?初めまして僕は―――」

 

「デュノア、それは後にしてもらう。今はここから出るぞ」

 

俺はデュノアの腕を掴んで教室から出て行く、織斑が取り残されるが今はどうでもいい。俺には確認しなければいけないことがある。もしこの男子が「彼女」であったのなら……あの場で何か問題が起きたということだ。

 

「とりあえず男子は空いているアリーナ更衣室で着替え。これから実習のたびに移動する。いいな?」

 

「う、うん」

 

どこか顔が赤いがそんなことも気にしていられない、なぜなら―――

 

「ああっ!転校生発見!」

 

「しかも黒神さんと一緒!」

 

HRが終わったのだ、勿論他のクラスから生徒が情報収集のために尖兵を出してくる。波にのまれたが最後、質問攻めのあげく授業に遅れる。そうなれば千冬の特別カリキュラムが待っている、それだけはなんとしても避けたい。

 

「いた!こっちよ!」

 

あっという間に囲まれる、女子の行動力には驚かされるばかりだ。

 

「おいー置いていくなよ!」

 

ここで織斑が追いついてくる、だが女子の壁により俺たちは分断されている。

 

「やっぱり黒神さんの黒髪もいいけど、金髪ってのもいいわね!」

 

「しかも瞳はアメジスト!」

 

「見てみて!二人とも手を繋いでる!」

 

クソ……これ以上騒がれたら困る、さっさとここを抜け出さないと!

 

「何で皆騒いでるの?」

 

「話は後だ、デュノアしっかり捕まってろよ?」

 

「え?」

 

そう言って俺は窓を開け、デュノアを抱きかかえる。お姫様抱っこというやつだろうか。だか今はどうでもいい!そう言って窓から飛び降りる。かなり高いところから降りたが、IDを瞬間展開することで着地を可能にした。上の階からなにやら騒いでいるが関係ない、急いで第二アリーナへと移動していった。織斑は犠牲となったのだ。

 

「黒神さん……」

 

「どうした?」

 

「その……早くおろして欲しいなって」

 

第二アリーナの更衣室についたあとも俺はデュノアを抱きかかえていたようだ。顔が赤く染まっている。すまないといって下ろすと、少し俺から距離をとった。

 

「ここで着替えろ、俺は少し離れるからな。着替え終わったら少し待っていてくれ」

 

「わかりました」

 

デュノアから離れ俺はスーツへと着替えていく。何故男子生徒なのに離れたのか、それはある疑問があったからだ。俺は一度だけデュノア社に行ったことがある。そこでは当時8歳だった娘さんがいたはずだった、成長していれば丁度15か16歳。

確証は無いが万が一のために移動した。

 

「よし……まだ授業前だな」

 

「そうですね、黒神さんが飛び降りましたからね」

 

「デュノアは着替え終わったか?」

 

「はい、終わりました!」

 

随分と早く着替えが終わったな、制服の中に着込んでいた可能性があるな。

 

「よし、ならさっさと織斑先生と合流するぞ」

 

そう言って更衣室を去り第二グラウンドに移動する。そこには一組と二組の女子生徒が集まっており、千冬が静かにこちらを見ていた。

 

「織斑はどうした?一緒じゃないのか?」

 

「他のクラスの生徒に質問攻めにあってると思う、そこで分かれたからな」

 

「そうか……だかもう開始時刻だ」

 

これは間に合わないな、そう考えていると後ろからこちらに向かって走ってくる一夏のすがたが見えた。

 

「遅い!だがまあいい、苦労していたようだからな」

 

「ありがとう……ございます……」

 

息切れの中なんとか列に並ぶ。ISスーツの中に一人違うのがいると目立つな、俺のことだけど。

 

「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」

 

「はい!」

 

一組と二組の合同実習なので人数はいつもの倍。出てくる返事も妙に気合が入っている。

 

「今日は戦闘を実演してもらう。丁度専用機持ちがいることだしな。――――凰!オルコット!ついでに黒神!」

 

マジか、もしかしてこれって一対二でやれってことか?畜生が……ついで?なんでついでなんだ?もしかして一対二ではない?もう一人誰か来るのか?それとも別のことをするのか?

 

「専用機持ちならば直ぐに始められる、いいかえら前に出ろ。」

 

仕方が無い、指名されたからにはやりますか。IDを展開し装着する、一部の生徒からは「何でスーツ?」といわれているが、そこを気にしてはいけない。凰もセシリアもしぶしぶISを起動する。

 

「少しはやる気出せよ、代表候補生としての意地がその程度名分けないよな?」

 

二人を軽く煽りやる気を出させる、ラウラがこっちを見て首を縦に振ってうなずいている。これは俺がドイツにいたときに軍人のやる気を上げる為に使った方法だ、ラウラはこれを懐かしんでいるのだろう。

 

「上等……吠え面をかかないでね!」

 

「前回のようにはいきませんわ!」

 

何故俺が一人側なのだろうか?まぁ元からその気だったけれども、相手にとって不測はない。代表候補者二名対男性操縦者、こっちはやる気満々だぜ?

 

「慌てるな馬鹿共。対戦相手は―――」

 

すると何かが空気を裂く音が聞こえてくる。ふと上を見上げるとラファール・リヴァイヴに搭乗した山田先生の姿が、ハイパーセンサーによって表示された。どうやら体制を崩してこちらに堕ちて来ているようだ。急いでスラスターを吹かし山田先生の安全を確保する。混乱しているのかなかなか思うように体制が安定しない。仕方ないので一度強制噴射を行い勢いを落とす。ゆっくりと山田先生を降ろし、何も問題ないか確認する。

 

「大丈夫ですか山田先生」

 

「はっはい!大丈夫です!」

 

良かった、あのまま落ちていれば生徒の列に突っ込んでいた。何事も無く落ち着けてよかった、本当に良かった。千冬がこちらを睨んでいること以外は……

 

「あの、黒神さん。そろそろ撫でるのをやめて欲しいかなと……」

 

「はっ!すみません」

 

気がつかないうちに俺は山田先生を撫でていたようだ、どうりで千冬が睨みつけてくるわけだ……視線が増えた気がするが気のせいだろう。気のせいであってくれ。

 

「それで山田先生が来たって事は二対二でやるってことか?」

 

「いや一対三だ。山田先生対凰・オルコット・黒神でやってもらう」

 

「え?流石にそれは……」

 

「安心しろ小娘。今のお前たちなら直ぐ負ける」

 

負けるといわれたのが気に障ったのか、セシリアと凰はその瞳に闘志をたぎらせる。特にセシリアは入学試験で一度勝っている相手だからこそ、力がみなぎっているようだ。

 

「では、はじめ!」

 

号令と同時にセシリアと凰が飛翔する。それを確認した後俺と山田先生も空中へと躍り出た。さてとどうしたものかな?

 

「手加減はしませんわ!」

 

「本気で行くわよ!」

 

「い、行きます!」

 

一抹の不安を抱えながらも、戦闘へと入っていく。その瞬間山田先生の目つきが鋭く冷静なものへと変わった。先生攻撃をしたのはセシリアと凰であるが、それは簡単に回避された。って考えてる場合じゃないか!俺は《カノン》を展開し戦闘へと介入した。




山田先生対千春・セシリア・鈴。明らかに山田先生が不利な状況なのは一目瞭然、だが教員の力は……
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