インフィニット・ストラトス 最強と天才の幼馴染 (更新終了) 作:灰崎 快人
「今日は簪にこの機体を動かしてもらう、
翌日の放課後、一通り
「まだ君の要望である「マルチロック・システム」は搭載していないが、従来の「単一ロックオン・システム」を搭載している。これは仮に
「これが私のIS、私の専用機―――ありがとうございます!」
「まだ未完成だけどな。君と同期して
その為には機体を慣らさなければならない。そこで簪(ついでに本音)を呼んで模擬戦を行ってもらう、そこで稼働データと経験地を稼ぐ。そうすればなんとか
「本音はこの
「うん~問題ないよ~」
「よし。簪は
「わかりました」
そう言って簪はISに身体を預ける。『アクセス』という機械音と共にシステムの最適化が始まり、ISのデータや操縦者の状態を複数のスクリーンで表示する。簪自身がリクエストした装備に眼を通している、恐らくこれで問題は無いはずだ。
「よし……いける!」
彼女と最適化したISが立ち上がる。
「よし、ならこれから模擬戦だな。本音相手を頼んだ」
「まかせて~」
そう言って打鉄を展開する。さてどこまでこのISが力を発揮することが出来るのか楽しみだ。本音が先にピットに立ち、射出準備に入る。
「
そう言って彼女はステージへと飛び立っていった、なんかアニメとかの出撃シーンみたいだな。「ガ○ダム、アム○いきます!」とかだろ?まぁ簪はそんなこといわな―――
「
言うんだね~やぱり気分を高める為にも言ったほうがいいよね。それにしてもこうして二機が並んでいるのを見てみると、かなり外見が変わったな。まぁ開発段階から随分と変わった形になったなと思ってたけどな、実際に作ってみると偉い違いだ。
「さてと、二人とも聞こえるか?」
「聞こえます」
「聞こえてるよ~」
「よし、ではこれからISの模擬戦闘を行う。勝敗はSEがゼロになったらだ、では始め!」
そうして本音と簪の模擬戦闘が始まった。新造された打鉄弐式での活動だ、この稼働データは倉持技研に送信させてもらうがあくまでこの戦闘データだけだ。ここから調整して新たなシステムを取り入れる、神童さんには悪いと思うけれど少しデータを改変させてもらう。
「ふむ……戦闘スタイルはどちらも互角か、やっぱりあのシステムが未完成なことが大きかったか」
ミサイルを当てるのに苦戦しているようだ、やはり単一式ではダメかもしれない。やはりマルチロックか……
「完成したんですね、簪ちゃんの専用機」
扉から入ってきたのは生徒会長でもあり簪の姉でもある
「まだ試作ですよ。あとは彼女の実力次第です。そこからの稼働データにあわせて調整はさせていただきます」
「ありがとうございます。ところでデュノアさんの件についてはどうなっているのかしら?」
空気が変わる。俺はシャルロットのことを黙っていてもらうことの変わりに、この打鉄弐式を完成させた―――のはその前の約束。本当は裏で生徒会を支えることだ。生徒会が何かしらの緊急事態、諸事情により力を発揮することが出来なかった場合、俺が一時的な代替わりをすることになる。何故こんな形になったのかはわからないが、まぁ直属でないだけ良いだろう。
「今週の休日、フランスに乗り込みます。まずはデュノア社に入りアルベール・デュノアとその妻であるロゼンダ・デュノアに話を伺います。そこからはわかりませんが、デュノア社やシャルロットに何かしらの影響を及ぼす組織などがあれば―――徹底的に潰します」
「そこまでするのね」
「完全排除しなければ再び問題は生まれますから」
もし過去に潰したものが再発したのであれば、完全排除し恐怖を植えつける―――そんな必要など無いか。
「でも大丈夫?来週にはトーナメントがあるけれど?」
「それまでに間に合わせればいいだけだ。時間は厳守する」
「ふーん……まるで暗殺者みたいですね?」
「そうですね、本家の方がそういうのであればそうなんでしょう。対暗部用暗部「更識家」の当主
すると彼女は驚いた表情でこちらを見てくる。おっと刀奈の名は本命でしたけね?これは口が滑ってしまった~ついうっかりしてましたわ~
「どこまで知ってるの!まさか全て―――」
「そんな訳無いじゃないですか、全てを知っているのであればそれはもはやストーカーです。私は知りえる情報だけを話しているだけです。知っているからこそ貴女を頼ったのですから。おっと、いつの間にか終わっていたみたいですね」
ステージに視線を向けると、本音が地に墜ちてISを解除していた。その上空では打鉄弐式を身につけた簪が浮いていた。二人の下に駆け寄りスポーツドリンクを渡す。
「打鉄弐式はどうだった?」
「いい調子です、特に動きづらいとかそういったものも無いです。あえて言うのであればロックオン・システムですね、単一のものではどうしても時間が……マニュアルでの操作なので慣れが必要かと」
「なるほどな、それに慣れるか「マルチロックオン・システム」が完成するのが先になるか。その時間の問題か」
「ですね。―――お姉ちゃんいつの間に」
楯無さんに気がついた簪は彼女をにらみつける。全くこの二人は犬猿の仲か?
「本当に何故そこまで仲が悪いんだか。何か原因があるのか?」
そもそもの問題なぜここまで姉を毛嫌いしているのかがわからないのだ、まぁ大体は優秀な姉に対する自身のコンプレックスが原因だ。
「私が……簪ちゃんをこうさせてしまったの苦手意識を持たせてしまった、だけど何とかしてこの関係を改善しようとしたの。だけど今の私には何も出来なかった。だから私は打鉄弐式の稼働データに「ミステリアス・レイディ」の稼働データを流用してもらうことにしたの」
そうあの人のISとは、彼女のIS「ミステリアス・レイディ」である。俺はこのことを伏せて開発を進めていた。このことを話してしまえば彼女が傷ついてしまう可能性があると考えたからだ、もちろん簪の反応は無い。
「俺が黙っていたんだ、すまない」
「大丈夫ですよ、黒神さんはこの短期間でISを開発してくれたんです。そのことには感謝してます。だけどこのISにお姉ちゃんのISデータが流用されてると思うと……ちょっと複雑で」
「簪ちゃん……」
「お姉ちゃん、ISのデータを流用してくれたのは感謝してる。だけどこれは私のISだから、私の力で私にあったISを作って生きたい。お姉ちゃんがそうだったように」
にこやかにそう簪が伝えると、その言葉に驚きつつもすぐに笑顔を戻し楯無さんが妹に伝える。
「そう、ならそうしなさい。私を目指すよりもあなた自身で磨いた方がお姉ちゃんもいいと思ってるから」
うーん?これ俺いた方がいいのかな?本音もいつの間にか着替えてきてるし。うん俺はここにいなくてもいい気がするな!さっさと帰ろう!
「黒神さん!」
簪に止められる、まさか帰ろうとしていたのがバレてしまったのか?俺ってそこまでわかりやすいやつだったかな?
「ありがとうございました!」
「おう!トーナメントで会うの楽しみにしてるからな!」
俺はサササッとその場を去り、更衣室に入って着替える。今日も鉄の匂いと汗の臭いが充満している、帰ったらシャワー浴びるか。
「ありがとうございました黒神さん」
「っ!?」
声のするほうへと視線を向けると何故か楯無さんが立っていた。何故!?何故男子更衣室にこの人いるのか理解できない、もしかして変態なのかな?
「変態じゃない!」
さらっと心読まれた上に強く否定された、じゃあ更衣室入らないでくれますか?このこと妹さんに伝えますよ?そうしたらさっきの雰囲気が壊れることは間違いないですけど。
「それだけはやめて!」
「ならさっさと出て行け!」
流石に怒る。誰しも着替えを堂々と見られるのは嫌だろう、まぁこんなことするって事は恥じらいが無いんだろうけどな!
「変態会長、更識楯無か……神出鬼没だしストーカーとかの才能ありそうだな」
「誰が変態ですって~!?」
うわっ!呟いただけなのに、地獄耳かよ。まぁいいさっさと着替えて逃げるか。
俺は制服に着替えて更衣室から出る。目の前には血管が浮き出ている楯無さんの姿があった。うん可愛い顔が台無しだな。
「おや変態さん、まだいたんですね?」
「貴方っ!」
「おっと、暴力はいけませんな生徒会長?」
俺は暴力反対と書かれた扇子を広げる。楯無さんもこれには驚いている、なぜならこれは彼女のだからだ。
「私の……いつの間に!」
「懐がお留守のようだったのでね、これは返しますよ」
パタンと扇子を閉じて楯無さんに返す。この人面白いな、弄りがいがあるってものだ。彼女の意外な一面が見れたのは良かった。
「それでは俺はこの辺で、妹さんと仲良くしてくださいよ?これ以上ややこしい関係は篠ノ之姉妹でしか見たこと無いんですから」
「わかってるわよ!」
散々いじられて顔を真っ赤に染めた楯無さんを置いて俺はシャルロットが待つ自室に戻る。やっぱり面白いなあの人。
「ただいまシャルロット、今終わったよ」
「お帰りなさい千春さん」
「ちょっと先にシャワー頂くけど構わないかな?」
「大丈夫ですよ、僕も一緒に入るんで」
「わかった、じゃあ先に頂くよ…………ん?」
僕も一緒に入る?いや気のせいだろ、うんそうだ俺の聞き間違いだな。―――とりあえずロックかけるか。
その後泣きながらシャルロットがシャワールームの扉を叩いてきたのが異常に怖かったのは覚えている。怖い怖い。
一旦更新は止まります
何故千春が彼女の名前を知っているのか……何故でしょうね?