インフィニット・ストラトス 最強と天才の幼馴染 (更新終了) 作:灰崎 快人
やつらがいるのはここから五キロ先の廃墟ビル、ここを活動拠点としているみたいだな。俺なら一時間掛からずにたどり着けるだろう。そいつらに目的を聞き出し理由がくだらなければ排除する、情けをかけるつもりはもとから無い。
「ここか。随分と立派な廃墟ビルだな、廃墟とか言う割には電気と水道が通っているみたいだな」
そこまで来たら廃墟じゃないだろ。ただの小汚いビルじゃないか、これは何人いるかわからなくなってきたな下手したら数十人は要るかもしれない。さらに言ってしまえば相手はてだれだらけであり質も良い、数でも押し切られそうだな。となれば俺が潜入・殺しをするにはステルスしかないな。事前に準備しておいて良かった。
俺が持ってきたのは都市迷彩とブラックパターン、それと生体センサー、動体探知機だ。前二つは室内で見つからないために使用する、ブラックパターンは迷彩服でもなんでもないけどな。後ろ二つは相手の位置を探るために使用する、全員CQCで叩く伏せた後ナイフで喉を裂く。あとは死体を隠してしまえばいい、燃やせば簡単に終わるけどな。
「これより任務を遂行する」
俺は監視カメラに気をつけながら建物に侵入した。
「おい、まだあのガキの行方はわからないのか?」
「すみません、何度も周囲を捜索しているのですが影すら掴めなく―――」
「俺は言い訳を聞きたいんじゃないんだよ!」
堂々と椅子に腰をかけていた細身の男性が、大柄でガタイの良い男性を殴り飛ばす。かなり苛立っているのか何度も何度も男性を殴り続ける、男性の顔は既に原型を留めていないほど腫れてしまっている。
「チッ……もたもたするなよ?」
「わかりました」
数人の男性が殴られていた彼を支えながらその場を後にする、再び椅子に座り直した男は隣に配置されている机の上に置かれている酒を飲み干す。かなり苛立っているみたいだな、これは簡単に殺せる。だが他の連中は冷静だこれはなかなか厳しいな。
「全く、あのメラルドは如何してそこまで急ぐのかわからないな」
「デュノア社の娘を狙っている理由も教えてくれないからな、前に聞こうとした連中がたこ殴りにされていたからな」
「はぁ……本当変な人だな」
どうやらメラルドはそこまで信用されていないようだな、金で買われたやつらって事か。これならこちらの味方に出来るかもしれないな、問題はどうやって味方にするかだ。味方にしたからと言って必ずしも従うとは思わない、何処かのタイミングで裏切られるだろう。
まぁその前に信用できないやつは絞めさせてもらうとするか。
現在俺が居るのはエントランス、電気が通っているにも関わらす室内は大荒れしている。人の気配が全くしない、一階は安全かもしれないな。それでも探知機が設置されてたりしたから取り除いたんだけどな。
「さて、恐らくメラルドが居るのは最上階だろうな」
何故わかるのかと言うと、エントランス跡にこのビルの案内図が捨てられていた。これで内部構造は全て把握できる。エントランスでこれなら上の階層はかなり酷いだろうな、まぁ遮蔽物があったほうがありがたい。
まぁぶっちゃけ爆弾設置して建物ごと押しつぶした方が楽なんだけどな。殺しはするなって釘刺されてるからやらねえけど
さて何人気絶させただろうか?相手を引き付けては目の届かないところに隠す、これを何度も繰り返して最上階を目指す。時には相手の装備を奪って敵の情報を獲る、トランシーバーを奪えたことで相手の情報が筒抜けだ。これは助かるな。
それにしても本当に軍人上がりの部下が居るのか?そうとは思えないほど簡単に進行できている、まさか誘導されているのか?ならばこれを利用してやるか。まぁ残りは最上階しかないし生体センサーが反応しているのは一つしかないんだけどな。
「おい!誰か返事をしたらどうなんだ!?」
部屋の中で誰かが叫んでいる、おそらくメラルドだろうな。こう叫んでいるということは部下は全員気絶させたんだろうな。なんか簡単だったな~一時間も掛からなかったな。さてと終わりにするか。
ドアをおもいっきり蹴り飛ばす、驚いた表情であいつがこちらを見ている。まぁ急にドア吹き飛ばされたら誰だってびっくりするよな。
「やぁやぁ。君がメラルドであってるのかな?」
「そうだと言ったらどうする?」
そう言って彼はイスの下に手を伸ばす、そこに何があるかは知らないが行動は潰させてもらうとしよう。瞬時にナイフを投擲し彼の左手に突き刺す。彼は悲鳴を上げるがそんなことはどうでもいい、理由は吐いてもらわないと困る。
「俺が君に会いに来た理由は一つだ、どうしてシャルロット・デュノアの命を狙うのか。応えてくれるよね?」
「誰が貴様なんかに!」
ふーんこんな圧倒的不利な状況でまだ頑張るんだな?ならば徹底的にやらせてもらうとしよう。お懐からMAS Mle.1950を取り出し彼の右腕を撃ち抜く、彼は悲鳴を上げるが俺には雑音としか認識しない。
「吐け、そうすれば病院に連れて行ってやる」
「―――断る!」
彼の両足を撃ち抜いた。これで彼はここから一歩も動けないだろう。さっさと吐いてくれれば穏便に済むんだけどな?
「教えろといっている、今ならばまだ間に合うぞ?」
「分かった……教えてやる!だから殺さないでくれ!」
「最初からそうしていればいいんだ」
それからの話は簡単だった。シャルロットを狙ったのは単純な恨み、小学生でも考え付きそうなことだった。呆れた俺は彼に金輪際デュノア社に関するものすべてと、シャルロットデュノアには触れるなと忠告をし言質を取った上で警察を呼んだ。俺は警察がこの場に到着する前に去る、後ろでなにかほざいている馬鹿が居るが俺にはもうどうでもいいものだ。さあ事後報告をするとしよう。
「そういうわけで、あんたの娘はくだらない嫉妬心やらが積もって出来たんだよ」
「そうだったのですね……」
「とりあえずこの銃とナイフは俺が貰っていくぞ?いいな?」
「それくらいでしたらどうぞ」
まぁそんなことはどうでもいいんだがな。ここからが本題だ、このデュノア社について聞きたいことがたくさんあるからな。
「デュノア社の経営が落ちているみたいだな?やはり第三世代型の話か?」
どうしてして知っているのかという表情を二人が浮かべる、シャルロットから全て聞いたと伝えるとあの子は……と言葉を漏らした。
「千春さんもシャルロットから聞いているとは思いますが、うちでの第三世代型ISの開発は急務です。ですが圧倒的にものが不足している状態です。そのせいで予算がかなり削られています、この最後のトライアルで選ばれなければ間違いなく私の会社は潰れてしまうでしょう」
「だろうな。それで?今開発している第三世代型ISはどうなっている?」
「見たいのですか?」
「IS開発者としては興味があるからね。」
「案内しましょう」
そう言ってイスから立ち上がる。俺がここに来た理由は二つ、一つは先ほどまで行っていたシャルロットの命を狙うものの排除。二つ目はデュノア社の経営を復活させることだ。
「ここが開発室です」
デュノア社の開発室に入るのは初めてだが、妙に見慣れた景色が広がっていた。おそらく何処の企業でも開発部は同じなんだろうな。
「これがわが社の第三世代型IS「
色々と突っ込みたいことはあるがまあいいだろう、問題は性能だ。この機体がトライアルに選ばれなければ確実にこの会社は潰れてしまう、もちろんそんなことはさせないけどな。
「ほとんどリヴァイヴだな、パーツを流用しているのか」
「私たちのほうで新造することは難しかったので……」
「だがこれでは多様性が潰れてしまっているな……ん?このジェネレーターは強力なものがついているんだな。よし、悪いけど俺に時間をくれるか?」
「どうするつもりで?」
「こいつを元に再構築する。リヴァイヴの装甲をここに置いておいてくれ」
するとアルベールは急いで作業員を集め最高品質の装甲をかき集めさせた。さぁ開発と実験を始めよう。