インフィニット・ストラトス 最強と天才の幼馴染 (更新終了) 作:灰崎 快人
テストが終わり、週末の日曜日となった。天気は快晴で心地よい。
来週から始まる学校行事、臨海学校の準備もあって俺は千冬と山田先生を連れて街に繰り出している。
「水着なんて昔のがあるから良いんだが?」
「たわけ、昔のものなどサイズが合うわけないだろう。私でさえそうなのだから」
千冬もサイズが?見た感じ何も変わっていないが、もしかしてビールとつまみのせいで太った―――
「そんなわけないだろう、胸のサイズの話だ」
「織斑先生、身体のことはあまり話さないほうがいいかと……」
山田先生の言う通りだ、人の身体的特徴にとやかく言ってはいけない。凰と織斑がそれで喧嘩してしまっていたからな、絶対に悪意のあるいじりをしてはいけない。
「駅前のショッピングモールは相変わらず便利だな、昔から変わらない」
「昔遊んでいたゲームセンターも変わってはいないからな、それだけ人が入っているということだ」
このショッピングモール「レゾナンス」は地下街とつながっており、飲食店や衣類品が完備している。一流ブランドまで網羅しており幅広い年齢層に対応できる。その便利さから「ここになければ市内のどこにもない」といわれていたほどだ。昔ながらに訪れていた場所が今もこうして盛んであることはとてもうれしい、残念なことは行き着けであったラーメン屋がなくなってしまったことだろう。
「水着売り場は二階だ、さっさと行くぞ」
「水着買うのは良いが……泳ぐのか?」
「私たちは泳がないぞ、生徒の監視をしなくてはいけないからな」
「泳ぎたい気持ちもありますけど、私たちはあくまで教員ですからね」
教員として大人としてか、少しの欲も我慢しなくてはいけないとは教員人生はつらいのだろうな。
「俺も泳がないんだが?」
「さてどうかな?相手は青春を謳歌する十代の女子達だ、お前のような男はかなり目立つ。目立たなくするというのが無理だ」
「黒神さんはれっきとした男性です、あの子達には刺激が強すぎるかと……」
それなら水着以外も買わないといけないな、メンズ用のパーカー?があったはずだそれを着ることにしよう。そうすれば多少の露出は抑えられる。
「とりあえず男と女の売り場は違う、ここでいったん別れるとしよう」
その方が何も思わないだろうからな、それに恥ずかしくない。
「何を言っている、私がお前をコーディネートするんだ。別れるわけなかろう」
「あれ本気だったんだな……」
どうやら千冬が俺の水着を選んでくれるらしい、有難いことなのかどうか定かではないものの仕方なしに男性用水着売り場へと移動した。
「一夏、どの水着が似合うと思う?」
「まて鈴、先は私からだ!」
テストが終わってから、休日を迎えた俺たちは水着を買うためにレゾナンスへ訪れていた。それにしても二人とも水着を俺に選んで貰うって言っていたが、それだけ重要なことなのか?水着なんてどれも一緒だろ?
ひとまず俺は先にシンプルなネイビー色の水着を買ったので、残りは二人の水着を決めるだけだった。
「やはり赤だろうか?いやここは白という手も……」
「デザインは良いけどサイズが……」
二人とも悩みに悩んでいるな、女子の水着選びは大変ということか。それにしても何故シャルロットやラウラ、セシリアがついてきたんだ?あと知らない人がもう一人いる、眼鏡をかけているが俺は知らないな……いったい誰だ?
「簪さんはどれにします?」
「えっと、このフリフリがついた黒い水着にしようかな」
簪が選んだのは黒のビキニスカート。少しデザインが派手で腰周りがスカートの形をしているため多少露出が抑えられている。
「なら私はこちらを」
そういってセシリアが選んだ水着はシンプルなデザインの青い水着、それと青い布を手に取っていた。パレオと呼ぶらしい腰に巻くものらしいが何のために巻くのか俺にはわからない。
「じゃあ僕はこれかな?」
そしてシャルロットが選んだのは黄色で黒いラインの入った水着、簪と似ているデザインだが上はシンプルで下が短いスカートになっているな。
「ラウラは選んだ?」
シャルロットがラウラに声をかけるが、彼女は微動だにせず困惑しているようだった。
「シャルロット……水着は何を選んだら良いのだ!?」
「自分が着たいと思うものでサイズが合えば良いと思うよ?あとは~千春さんに見られることを考えたり?」
「教官に……わかった探してみるとしよう!」
そう言ってラウラは水着売り場の中に消えていった、千春に見られると聞いた瞬間他の目が変わった気がした。水着って大切なんだな~
ひとまず俺の水着は決まった黒の水着にラッシュガード。シンプルだな。千冬と山田先生があまり納得していないが、俺は派手物の水着が嫌いなんだ。着ている人が嫌いとかではない、自分で着るのが嫌なんだ。
「何でお前は……いや目立つのが嫌だったな」
「シンプルイズベストですね!」
山田先生が必死にフォローしてくれるがあまり無理しなく良いですよ?さて俺の水着が決まったということは後は千冬と山田先生の水着を決めるだけだ。千冬はともかく山田先生の水着を決めなければいけないのかは別問題だがな。
「次は私の番だ、私に合う水着を選んでくれ」
「はいよ~」
と言っても千冬の水着は昔からシンプルだ。そして大体は黒い水着、まれに白が合ったくらいだろう。俺のセンスに任せているのであれば全てシンプルなものになるが大丈夫か?少なくともオーソドックスなデザインのものを選ぶぞ?
「私の水着も選んでほしいですね~」
とんだ爆弾発言だ、千冬も驚いている。山田先生のイメージは普段着ているものから黄色、ISの機体色から緑のイメージが大きい。だからどっちかの水着になると思うな……
「一つ失礼なことを聞いて良いか?」
「なんだ」「何でしょう?」
「二人のサイズに合うものを扱っているのか?」
正直言って二人の胸は大きい、特に千冬よりも山田先生のほうが大きいまである。身長は山田先生のほうが低いのに何故大きいのか?コレガワカラナイ
「失礼な!ちゃんと扱ってますよ~デザインは限られてますけど……」
なるほどな、下着選びも大変そうだ。
「ともかく私と山田君の水着を選んでくれ」
「彼氏でもないのに良いのか?」
「昔からの馴染みだろう?問題はない」
「私も問題ないですよ」
全く……女ってやつは。そう思いながらも二人の水着を選ぶために女性用水着売り場へと入っていった。
「一夏、ちょっと良いか?」
試着室に入った箒がヒョコッと顔を出してきた、どうしたんだ?おなか痛いとか?
「どうしたんだよ箒」
「少し手伝ってほしいのだが……」
「何を手伝えばいいんだ?」
水着で手伝うなんて始めて聞いたぞ?どうしたのかはわからないがとりあえず手伝うとしよう
「済まないな、では背中のホックを外してくれないか?」
試着室の中に入り箒を手伝おうとすると、そこには下着姿の箒の姿があった。俺はてっきり貴重品を持っていてほしいと言われるかと思っていたがそうではなかったらしい。
「なっ!馬鹿者!」
「ごめん!」
下着姿の箒から女子特有の甘い匂いがした、たぶん狭い部屋だから感じたんだろう。
「あの~箒?」
「なんだ……」
「ごめん」
「構わん、頼んだ私が悪かったのだ」
なんとも言えない空気が二人を襲った。
突然だがここで「コア・ネットワーク」について説明しよう。ISはこの特殊な情報網で繋がっている。もともと宇宙開発用のISには、お互いの位置を恒星間距離においても正確に把握する必要があった。これを使うことでそれぞれお互いの位置を認識しあえるという特徴が出来た。
もちろん正確な位置座標を割り出すにはお互いに許可登録が必要だが、それがなくても大体の座標はわかるようになっている。これを悪用されないように「
まぁこれは相手にも伝わるので現在位置がわかりませんと表示される。現在分からなくなっているのは千春のみ、それ以外は正確な位置が丸分かりである。
女子の水着売り場に入ってきた三名、既に水着売り場にいる七名何も起こらないはずもなく……いや合わなければなにもないか