インフィニット・ストラトス 最強と天才の幼馴染 (更新終了) 作:灰崎 快人
ここは生徒会本部、夏休み中だというのここは職員室よりも慌ただしい。
生徒会で学校行事の企画運営、生徒会費の予算などの管理、各具活動から提出された報告書など仕事が任されている。
現生徒会メンバーは4人、4人でこの仕事を熟していかなければならないのは正直言ってキツい。
会長、書記、会計、庶務と仕事量に対して人数が適正では無いのだ。そして今生徒会室にいるのは5人。
「楯無さん、こっちの書類は特に問題なさそうです」
「ありがとう千春さん、簪この書類を職員室にお願い」
「わかった」
千春が副会長(非正式)と言う形で生徒会に所属している状態になっている。
何故彼が一時的な副会長になっているのか、それは楯無からの要望もあったが彼女への恩返しと言うこともあるだろう。
千春はシャルロット件に関して生徒会長である楯無、教員である千冬に対して「この件は俺が独断で解決する」と言い手出しさせないようにしたのち、彼女が女性として学園に再入学する手筈を計画して貰っていた。
これは2人の協力が無ければ決して完遂することは出来なかっただろう。それを何かしらの恩義で返さなければならないと思いこうして生徒会に所属したということになる。
「よく生徒会4人で保ってますね」
「皆優秀ですから」
「会長は時々抜け出しますけどね……」
「楯無さん……」
まさかこの仕事量を布仏さんと簪に押しつけていたと言うことはないでしょう?という視線を楯無さんに当てる。彼女はそんなことないじゃない!と抗議の意を示しているが、布仏さんが今まで集めてきたデータを見せてくれた。
データと言ってもこの生徒会室に存在する隠しカメラの録画だった。視点的には扉の真上か……これ今までバレていなかったのか?
更式家は優秀だと暗殺家系だと噂は聞いていたが、一人歩きした噂だったのか?それとも『更式』という家系ではない別の物だったのだろうか?
どちらにしろ千春にはあまり関係の無い話だった。
「サボってどちらへ?というか本音も居ないし、よく機能してましたね」
「会長がいない間は私が全て対応してましたけどね、基本的には千春さんのクラスの問題だったりしますが」
「それは本当に申し訳ない……」
俺がしたことの後始末など、考えてみれば誰が事後処理していたのだろうか?無人機の時もそうだが俺は千冬の保健室に連行され大人しくしているように言われてしまった、事後の現場を見ていない俺はあのあとアレがどうなったのかすら知らない。
だが生徒会、千冬達教員が動いたと言うことはアレはまだ形として残っていたと言うことになるだろう。
それが一般生徒に知られると言うことはないだろうが、万が一のために完全に破壊した方が良いのでは?と思ってしまう。
俺の予想があって入ればの話だけどね。
「とりあえず楯無さんはしばらく逃げられないようにしましょうか」
「実力で示すことが出来れば良いのですが、この学園の生徒会長は学園最強の肩書きを持っているので……それは難しいのでは?」
「簡単ですよ?この映像学園に広めるか、織斑先生に渡せばことが動きますし」
「なるほど、その手がありましたか」
布仏さんと悪い顔をしながら計画を練っていく、そんな俺たちを見ていた簪の頬が若干引きつっていたのは気のせいだろう。
少なくともこの情報が俺の手元に渡った時点で千冬に見せるのは確定していたからな、彼女にはもう少し生徒会長としての立場を理解して貰った方が良いだろう。
「ん?これは……学園祭か懐かしい」
「学園祭は九月のメイン行事ですね。それぞれのクラス、部活動で出し物を用意するんです。部活動では出された物に対し投票が行われ、上位の組は部費に特別成金がデス仕組みになっているんです」
「ほう、それはやりがいのある。ちなみに生徒会でもなにか?」
「企画は勿論考えてありますよ」
「それは楽しみですね」
「その前に書類を片づけましょう、できなければお盆週のお祭りはなしです」
この時期にお祭りがあるというのはよく聞く話だ。しかしそれは何処の話なのだろうか?ここの近くだと篠ノ之神社くらいだが、俺が知らないだけで他にも祭りあったのかな……
あとで調べてみるのもありかな、久しぶりに千冬とお祭りに行けるってのもあるからな。
「それじゃあさっさと片づけましょうか!」
「「そうですね!」」
「は~い」
よし、とりあえず半分は終わった……半分終えるのに3時間か。九時だった時計の針は気がつけば12時を超えている。
一足先にお昼休憩をもらいに行きたいが、彼女達の姿を見てしまうと行きづらうなってしまうな。
楯無さんは俺の三倍もある書類と常に睨めっこ状態、彼女の元にある書類は全て布仏さんが目を通しているから問題は無いと思おうが……
そんな布仏さんは書類の確認と印の押された書類を整理した後、届けが必要な物を簪に渡している。
簪はその書類を封筒に入れ第三者の目に入らないように最善の注意を払っている。本音はお菓子食べてる――お菓子食べてる?
「本音?」
「なーに?」
「仕事してくれ」
「してるよ~」
え?仕事してるのか?本当に?今までの時間特に書類にも触れずにのんびりくつろいでいるようにしか見えなかったんだが?
いやよく考えたらこの時間まで本音を注意しなかった三人も不思議だ、まるでこれがいつもの生徒会であるように一切彼女を叱ることもしない。まさか本音の仕事というのは……
「なにもしない。という仕事をしているよ~」
「それは仕事なのか……?」
「私が手を出すと二倍くらいの時間かかるからね~」
それは賢明な判断だろう、これ以上の時間を使うのは正直しんどい。それに他三人も早く終わらせたいだろうからな。
「……とりあえず俺は昼休憩してくるぞ。楯無さん達はどうする?」
「「「終わらないのでなにか作ってきてください!!!」」」
「わ、わかった。」
人数で言えば確かに四人居るが実際に作業をしているのは三人だけだったな。手軽で栄養が取れる物を作るべきかそれともしっかりとした料理を作って持ってくるべきだろうか?悩ましいところである。
お弁当箱があればそれに詰めて持って行けるが……四人分もあっただろうか?あっ別に本音のはいらなかったなずっとお菓子食べてたし何なら自分で食堂行けるからな。
「手作りになるからあまり期待するなよ?」
「「「「手作り!?」」」
「私も食べたい~」
「本音はちゃんと食堂で食べようね」
本音にはしっかりとした子に育って欲しいです。
「お待たせ待った?」
「「「全然!」」」
待っていましたと言わんばかりに食い気味な三人に苦笑いしつつも、食堂で作ってきたお弁当を三つ机の上に並べる。
「内容は三つとも基本的に同じだから気にしないで食べてくれ」
内容としてはハンバーグ弁当になっているが、違っているのはそのメインのハンバーグだ。右からデミグラス、和風大根おろし、チーズのハンバーグになっている。
それ以外は特に変わっていないのだが大丈夫だろうか?俺が作ったお弁当が三人の口に合うと良いのだが……
ちなみに俺はしっかりと食堂でラーメンを頂いてきた。本音は――色々と凄い食事だった。それしか言えない。
「本音は食事の仕方を見直す必要があるな……美味しいんだろうけど」
「美味しいんだけどな~?」
「本音の食事は色々と――ね?」
簪も彼女の食事の仕方には何か思う事があったようだ、むしろ思わない方がおかしいと思うのだが姉である布仏さんはどう思って居るのだろうか?
主食と汁物、おかずをを混ぜ合わせた通称「ねこまんま」と呼ばれるものを作っているのだが、見た目が……という人も少なくないからな。
「お味噌汁はこのカップに入ってるから、好きに飲んでくれ」
「「「ありがとうございます!」」」
三人が休憩に入るのと同時に俺に与えられた書類の確認整理を終わらせに行くのだった。