サイネリア島に来て二日目の今日は一日自由行動となっている。と言ってもクラスのみんなが来るのは同じ場所で、太陽照り付けるビーチである。それにしてもいい景色だ。澄み切った雲一つない青空に太陽の光を反射して輝く海といい眺めているだけでも満足だ。だがそれは俺と一部のものだけで大多数は.....................
「え、『
と言いながら男子たちの眺める先にいるのは多種多様の綺麗な水着に身を包んだ女子生徒達だった。昨日と言い今のと言いうちのクラスは平常運転のようだ。
「焦らずとも『楽園』は俺たちの前に現れることを伝えたかったんですね.......先生!」
「俺たちが間違っていました先生!」
「ありがとう先生...........どうかあの世で俺たちのことを温かく見守っていてください.......」
そんな馬鹿な茶番劇をしていると勝手に殺されたことになってるグレン先生が口をはさむ。
「いや俺生きてるからね?なに勝手に殺してるの?」
先生はそうやや気怠そうに言い放つ。その様子から恐らく昨日の傷が痛むのだろう。
「たっく.............お前ら全力でやりやがって......おかげでまだ体が痛いんだぞ?」
「「「ははは..........すいません」」」
流石に生徒達もやりすぎを自覚しているのか素直に謝罪する。まぁ、俺も見ていたから知ってるけど確かにあれはひどい仕打ちだったな~助ければよかったんじゃないかって?だってルミアたちとのお茶会が楽しかったから仕方ない。
「まぁいい。今日は一日自由にしていいから思いっきり遊んで来い。俺はここで寝る」
「「「「「はい!わかりました!先生!」」」」」
そう大声で男子たちは答え走り去っていった。先生は「大きな声は傷に響くんだよ.........」と愚痴るといまだに居座る二人の男子生徒に声をかける。
「んで.........お前らはいかねぇのか?」
そう聞いたグレンの視線の先には制服のまま魔術の教科書を読んでいるギイブルと上にラッシュガードを着ているが一応水着は着用しているナハトがくつろいでいた。
「当然です。僕たちは別にここに遊びに来たわけではないので」
「俺は別に行ってもよかったんですけどこうしてぼ~っとしているのもいいな~って思うんで今しばらくはこうしてゆっくりしてます」
グレン先生はそれらの回答に「そうかよ」と短く答え自身もその場で寝始めようとしていた。グレン自身も自由にしろと言った手前わざわざ遊びに行って来いというつもりもないし、ナハトの言うとおりここでゆっくりするのもなかなかよさそうだと納得しているため同じようにグレン先生自身もゆっくりしようと思って目を閉じる。するとその時、誰かが走ってきた。
「あっ!ナハト君~!グレン先生~!」
「「ん~?」」
二人とも声の主のほうに振り向くと分かっていたがそこにはルミアがいた。後ろからリィエルの手を引きこちらに駆け寄ってくるシスティーナがいて、さらにその少し後ろにゆっくりこちらに歩いてくるセラねぇの姿を確認できた。
「どうしたのルミア?もしかして何かあった?」
「少し休憩しよと思ってナハト君たち探してたんだ。それとね、ナハト君に水着見てもらいたくて来たの!それで...........その、この水着どう..........かな?////」
そう言ってルミアは目の前でくるりと回って水着姿を見せてくれた。ルミアの水着は水色と白のボーダーのビキニタイプの水着だった。そのかわいらしい行動も相まってよりルミアの魅力を引き立てていて、とても魅力的だと思ったため心から思ったことを伝えた。
「ルミアによく似合っていてとても可愛いよ!わざわざ水着見せてくれてありがとうルミア!」
「えへへへ//////ありがとうナハト君!すごくうれしいな//////」
ルミアはやや頬を赤くしながらほめてくれたことが本当にうれしくてはにかんでいた。すると後ろからやってきたシスティーナとセラねぇが俺にからかうように声をかけてきた。
「あら?ナハト、私には何もないのかしら?」
「そうだよナーくん。お姉さんに何か言ってくれてもいいんじゃないかな?」
「システィーナもセラねぇもよく似合っているよ。二人ともセンスがいいね」
二人の水着はとてもセンスが良く、システィーナは白をベースとした花柄の入ったビキニで腰にパレオを巻いておりとても上品感じだ。セラねぇも同じタイプではあるもののパープルの柄なしのもので大人の女性の印象を受ける。二人とも自身の魅力を引き立てるものできれいだと素直に感じた。
「ありがとうナハト。似合ってるならよかったわ」
「ふふ、お口が上手になっちゃってナーくんったら~でもうれしかったからありがとうね!」
「どういたしまして。ほら先生もルミアたちに何か言ったらどうですか?」
俺がそう言うと同時にまだ褒められていないリィエルが前に来ていかにもグレン先生に褒め欲しそうにしながらグレン先生をじーっと見続けている。リィエルの水着はいわゆるスク水なのだがなんというかリィエルらしいうえ、よく似合っているんじゃないだろうか。そして俺がルミアたちを褒めていたのもあり流石の先生も意図を理解したようで口を開く。
「あ~その.........なんだ、白犬たちもよく似合ってんじゃねぇか?リィエルもお前らしくてよく似合ってると思うぜ?」
そうグレン先生が言うとやや満足そうな表情になるリィエル。
「ん。そう?じゃあ、しばらくこの姿のままでいる」
「「それは絶対やめなさい」」
俺と先生はそのあり得ない発言に口をそろえて異を唱える。うれしいのは分かったけどまさかここまでのことを言い放つとは正直思っていなかった。そんな俺たちのやり取りを見てシスティーナたちは若干あきれたような、それでいてとても愉快そうに笑っていた。
そうしてしばらくその場で他愛ない話をしているとルミアがどうやらクラスメイト達でバレーボールをするから俺たちも参加しないかと提案してくれた。せっかくのルミアの提案だし断る理由もないので俺は快諾した。ただ先生はやや乗り気ではなかったものの最終的に折れて参加することになったわけだが..........
「おらぁぁあ!!かかってこいやぁぁぁああ!!ゴラァァァア!!」
大きな声を上げ威圧するように叫ぶグレン先生がいた。そう、渋っていたくせにこの教師とんでもないほどやる気である。またナハトは............
「そ~れ!」
ナハトは魔術によって強化されたスパイクを素の身体能力だけでいとも簡単に拾い上げ完璧なトスを上げる。そのナハトの姿にクラスメイトは戦慄した。いくら学生が使う魔術とはいえ魔術によって強化されたスパイクを魔術を使っていない状態で簡単に拾って見せるナハトはクラスメイトには異常者にしか見えなかった。だがナハトからしてみれば自身が軍人でもあるうえ基本戦闘スタイルが剣と魔術の複合による近接戦闘を主にしているからこそこの程度の強化されたスパイクを捌くのは造作もないことだった。
そしてその完璧なトスを受けた先生はまるでお手本のようなきれいなフォームで相手に魔術行使の隙を与えずにボールを相手コートに鋭く打ち込む。
「うおりゃぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
その瞬間審判をしていたルミアが俺たち先生チームの勝利を宣言した。
「げ、ゲームセット。先生チームの勝利です!」
「「いいぇぇぇぇえええい!」」
俺と先生はハイタッチを交わし勝利を祝す。ナハトはともかくとして渋っていた人が一番乗り気で楽しんでいるうえそのチームが勢いよく勝ち続ける様にクラスメイト達は苦笑するしかなかった。
「渋ってたくせに一番楽しんでっるじゃないあの人は...............それにしてもナハトがあそこまでテンション高いのは珍しいわね」
システィーナは二人の様子を呆れた想いと珍しいものを見たなと思っていると無意識にそう呟いていた。
「ふふ、こうやってるとなんだかほほえましいよね?でもやっぱりナハト君凄くかっこよかったよね!レシーブもしたり先生みたいに凄いスパイク打って何本も決めていたしね!」
ルミアがやや興奮気味にそうシスティーナに話しかける。ナハトは持ち前の運動神経で試合中にグレン以上の高速スパイクを見せたり鋭く変化する高速変化スパイクなどを使って得点の山を築いたり、いろんなところに打ち込まれるボールを確実に拾い続けたりと活躍し続けていたのでルミアにはそれが自分のことのようにうれしくて仕方ないようだった。
「そうね、確かにナハトも先生もカッコよかった...................って違う!私は何言ってるのよ!?///////」
システィーナは前日のコイバナ時に自分が二人のうちのどちらかを意識しているのではと思わされたことでで、今の発言で昨日のこともあり激しく取り乱していた。そんな様子をルミアは優しいまなざしで見守る。ただ、ルミアの本心は............
(もしも、システィがナハト君のこと好きだとしても絶対に譲らないんだから/////)
ルミアがたとえ相手が親友でもこの想いは負けないとひそかにそんな思いを抱いていると、先のルミア達の発言を聞いていた男子たちは嫉妬心から『絶対に先生チームを負かしてやる!』と思い様々なチームが何度も挑み続けた。しかし、挑んだチームの悉くが返り討ちにあい敗北と言う屈辱を味わっていた。ちなみに先生チームのメンバーはグレン先生、ナハト、ギイブルと魔術も運動もできる死角のないチームだ。その強すぎるチームに対して嫉妬心から男子たちはとある刺客を送り込むことにした。そのメンツは.............
「ふふふ、お手柔らかにお願いしますね?」
「グレン君!ナーくん!負けないんだから!」
「グレンとナハトが相手............負けない」
まずは一人目がテレサ。彼女は一見おっとりしているので脅威でないように見えるがそうではない。彼女は二組の中で特に白魔【サイ・テレキネシス】などのサイキック系に白魔術の腕前が高いためそれによる防衛で得点を取るのが困難だ。
続いて二人目はセラねぇ。セラねぇはある事件のせいで激しい魔術行使ができなくなってしまったが彼女自身の身体能力の高さや、今使える程度の風系の魔術でも十分脅威だろう。
最後に三人目はリィエルだ。言うまでもないがシンプルに身体能力が総じて化け物じみている。実際ナハトと身体能力の比較をすれば俊敏さこそナハトが勝つかもしれないがそれ以外ではリィエルのほうがやや上だろうと予想される。そのためこの試合での一番の脅威だ。
俺たちのチームは相手のそんなメンツを見て軽く顔をひきつらせた。
「マジもんの強敵じゃねぇかよ...........リィエルに関しては俺たち死なないよね?」
「なぁナハト。僕の記憶が間違ってなければテレサが止められなかったボールはなかった気がするんだが?」
「あぁ、テレサがいるときそのチームの失点は必ずゼロだったぞ。しかもセラねぇもいるから本気でやばいよあのチーム」
俺たちはそんなことをぼやきながらコートで準備する。だが口でこそ俺たちはこういっているものの勿論負ける気はない。俺たちは一度気合を入れなおして試合が始まった。
試合が始まって序盤、ギイブルが相手からの放たれた攻撃を危なげなく拾い完璧なトスを上げる。
「ナハト!」
「ナイス!オラッ!!」
俺はここまで一度も使っていなかった最速で鋭く変化するスパイクをコートの隅ギリギリを狙い叩き込む。
(これなら初見だろ?)
俺たちはその瞬間まずは1点と思って信じていた。まだ見せていない所見のものだし、現にテレサも術が間に合っていないようだったのでこれには先生チームの誰しもが『とった』思っていた。だが.....................
「《疾ッ》!!」
「「「.......は?」」」
セラねぇが【ラピッド・ストリーム】で恐ろしいほどの素早さで俺のスパイクの落下地点にたどり着いて決まったと思った俺のスパイクを拾い上げた。
先生チームの誰しもが決めたと思っていたからこそ、ここで一瞬の隙ができてしまった。今相手取っているチーム以外なら問題はなかっただろう。だが、相手は今日一の強敵でその一瞬の隙を逃すはずはなく..................
「えい」
いかにもやる気がなっさそうな声とともに殺人級の弾丸スパイクが俺たちのコートに突き刺さった。俺たちはあまりの光景に試合開始前の時同様呆然としながら顔をひつらせる。
「ねぇ、これどうすんの?いやマジで何なのアレ?」
「なんで所見のはずなのにアレを完璧に対応するの?」
俺と先生は相手の異常性に戦慄する。速攻すれば驚異的な素早さでセラねぇに拾われ、逆に速攻せず、フェイントをかけてもテレサに完璧に拾われる。そしてそのうえリィエルの驚異的な身体能力から放たれる団がスパイク。アレ?なんかこれ詰んでない?
「クッ!................負けるのは気に入らない!!ナハト!君なら彼女のスパイク拾えるな?」
だが、ここで絶対に諦めないのが負けず嫌いのギイブルだ。そして、ナハトやグレン先生もここまで来たら勝ちたいと思っているので.................
「任せろ!完璧に全てのボール拾ってやるさ!先生!しっかり点稼いでくださいよ!!」
「へっ!任せな!!行くぞお前らァ!!」
俺たちはさらに気合を入れ中盤戦に突入した。こちらのサーブが始まった。当然向こうは危なげなくそれテレサが拾い、セラねぇが高くトスを上げる。リィエルもスパイクの態勢に入ろうとする。
(来る!)
俺はリィエルから放たれるだろう弾丸スパイクを見切り対応しきるためにボールに集中する。そしてついに..........
「えい」
放たれた弾丸スパイク。本当になぜこれほどの威力が出るのかと聞きたいほどなのだが今回はしっかり見切れてる。だから...................
「ッ.......オラッ!!」
落下地点に一切の迷いなく入り両腕でしっかりと受け止める。腕にものすごい衝撃を感じながらも俺はボールしっかり上に拾い上げる。
(むっちゃ腕痺れるんですけど!?)
あげられたボールはギイブルが拾ってトスを上げ、先生のやや前方の頭上のベストな位置にボールが行く。それを見て先生はにやりと笑いながらすぐに走り出しスパイクを打ち込む態勢に入る。
「先生!」
「ナイス!うおぉぉりゃゃゃああああああ!!!!」
先生が野太い雄叫びを上げながら腕を振りぬくと遂に俺たちの攻撃が相手コートに突き刺さる。
「ナイスレシーブナハト!ギイブルも最高のトスだぜ!」
「まだ一点返しただけです。ナハト次は俺も手を貸すからここからは点をやらないぞ?」
「あぁ、頼むわギイブル。このままの勢いで勝つぞ!!」
俺たちはそのまま試合続行する。両者ともに一向にひかず一進一退の攻防をしていた。誰もが手に汗握る白熱した試合。終盤相手のサーブ。リィエルのサーブの番でリィエルがボールを頭上に投げジャンプサーブの態勢に入る。俺達はそのサーブを確実に拾うべく集中していると.................
〝ビュンッ!!〟
突然、突風が吹き砂が巻き上げられる。俺たちは砂が目に入らないようにしながら相手から目を離さないようにしているとリィエルは運悪く目に入ったようで...........
「うぅ........えい」
砂が目に入った状態でサーブを打ったためリィエルが珍しく軌道がずれたようだ。このままなら外れるな~と俺は考えているととんでもないことに気づいた。ただ、外すだけならよかったのだが、運悪く周囲で応援している生徒のほうに飛んでいったのだ。しかもその軌道上にはルミアがいた。
「え?」
ルミアはリィエルの弾丸サーブがこちらに来ると思っていなかったので突然のことで体が硬直してしまって動けなかった。ルミア自身当たってしまうと思い恐怖により目を閉じてしまっていた。周りの誰もがまずいと思ってあたる瞬間を想像し目をつぶったり悲鳴を上げている。
「クッ!間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
俺は早くに気づいていたのですぐさま全力で地面を蹴り自身の最速でルミアとボールの間に入ろうと必死になって駆け込む。誰もがルミアの無事を祈るしかない中、当たるか当たらないかと言うところで俺が飛び込む。〝間に合った!〟そう思っていると、俺が砂浜にルミアともに砂浜に倒れこむと同時に背後でボールが着弾したため大きな音ともに砂煙が舞い上がった。
何とかルミアに当たらずに済んだと胸をなでおろしながらルミアにけががないか確認のため声をかける。
「だ、大丈夫かルミア............ってあれ?(目の前が真っ暗だな.......それになんかしゃべりにくい?)」
砂煙の中ほかの生徒がルミアの無事を確認できていないでいる中、念のためルミアの無事を確認しようと思うと、なぜか俺の視界が真っ暗なうえ声が出しにくかった。そしてさらになんというか......
(なんかすごく柔らかい..........)
俺は自分の顔が何か覚えのない柔らかいものに包まれているのを感じて一体何なんだと不思議に思っていると自分の上のほうからルミアの声が聞こえた。
「え、えっと/////その...............ありがとうナハト君//////.......おかげで無事だよ。」
俺はその言葉によかったと思い安堵したのもつかの間。ルミアによって俺が今いかにまずい状態にあるのかを伝えられる。
「ただね...........その....ね?わ、私の..........む、胸の上から顔を離してもらっていいかな?//////」
(............................今ルミアなんて言った?今ルミアが俺の顔がルミアの胸の上にあるって言った?えっ、まままま待って!///////今俺が感じてるこのやわらかいものはルミアの胸!?//////////)
俺は混乱していたが、ルミアの胸に顔を埋めていることを理解したのですぐさま起き上がった。するとそこには顔を赤くして恥ずかしそうにするルミアがいた。ヤバいと思い、すぐさま謝罪しようと思っていると背後からすさまじい殺気と嫉妬の波動を感じた。
「おいナハトおめぇールミアちゃん助けたかのように見せてそれが目的か……オイ?」
「何堪能してんだよ!このエセイケメンやろが!!俺と変われ!!!」
「「「そうだそうだ」」」」
「た、堪能なんてしてねぇよ!!!!/////」
馬鹿な男子たちはそうくだらないことをのたまっているがそれどころじゃない。第一それはそれはどうでもいい。一番キツイのは俺のことを冷え切った目でゴミのようなものを見る女子生徒達だった。
「サイテー」
「変態」
「ゴミ」
「屑」
「「「〇ね!!」」」
(男子はいいとして女子の冷め切った目と否定できない罵倒がなかなかに心に刺さるな...........いや、事実俺が事故とはいえ最低なことしているんだけどね?)
だが何よりまずするべきなのはルミアへの謝罪だ。俺はすぐにルミアに向き直るとそこにはいまだに顔を赤くして恥ずかしそうにしているルミアがいた。
「え、えっと......まずは本当にゴメン!嫁入り前の女の子にこんなことして嫌だったよね?ルミアが望むなら何でもするから虫のいい話かもしれないが許してほしい!」
俺がそう頭を下げて誠心誠意謝る。ルミアは立ち上がると頭を上げてといった。
「えっと、すごく恥ずかしかったけどナハト君のおかげでけがもなかったから怒ってないよ?むしろ助けてくれてありがとうナハト君!/////」
俺がそう言ってくれたことに一安心していると...................
「あっ!そういえばナハト君何でも言うこと聞いてくれるんだよね?」
ルミアはまだ少し顔が赤いものの、いたずらっぽく笑いながらさっき俺が言ったことの確認を取る。
「そりゃさすがに悪いことしたと思ってるし何でも聞くよ?早速何かあるの?」
「そっか........じゃあ帰ったら一緒に二人で遊びに行こうね?それが私からのお願いだよ!ダメ.....かな?」
そうやってかわいらしく上目遣いで聞いてくるルミア。俺はダメなわけないのだが、そんなことでいいのかと思いルミアに聞いた。
「そんなことでいいのか?俺は別に全然かまわないけど」
「ホント!?やったぁ!楽しみにしてるねナハト君!」
ルミアは俺が了承するととても嬉しそうな笑顔を浮かべていた。まるで花が咲き誇るような笑顔に見惚れていると背後から嫉妬の混じった濃い殺気を感じた。
俺は背後を振り返ると先程まで冷めた目で見ていた女子たちは一変してほほえましいものを見るように変わっていたが男子生徒たちは先程よりも濃い嫉妬交じりの殺気を向けていた。
「おいおいナハトさんよ~なに勝手抜け駆けしてんだぁ?ンん?」
「覚悟できてんだろうな~オイ!」
「リア充許さない。リア充滅ぶべし。慈悲はない!!」
〝「「「ぶち殺してやる!!」」」〟
男子生徒の大半が殺気立った目を俺に向け、そのまま男子生徒たちは俺に向かって魔術を放ち始めるので俺は即座にその場から離脱し走り出す。
「「「待てやゴラァァァァァ!!!!!」」」
「いや、魔術使うなよ!?危ないだろ!」
「「「知るか!!てか当たれ!!」」」
「理不尽だなオイ!?」
そこからバレーボールは中断され俺対クラスの男子生徒達での鬼ごっこが開始された。男子生徒たちは集団で俺に何のためらいもなく魔術行使してくるあたり本当に理不尽である。まぁ、最終的にはこっちも実力行使で数分で全員黙らせたけど。
そんな男子たちのやり取りの傍ら.........
「ナハト君と二人でデート..........やった!////」ボソッ
ルミアは取り付けたナハトとのデートを楽しみでとても上機嫌の様子であった。
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俺たちはその後俺が気絶させたさせた男子生徒を放置して存分に楽しんだ。俺も海を十分に楽しんだ後いつものようにルミア達と一緒に街などに出て過ごした。十分遊んだら料理が得意な女子生徒たちと全員で手分けしてバーベキューの準備に入った。と言ってもバーベキューなんて大した料理スキルもいらないため大人数でやったのですぐに準備が完了した。
準備が完了し、肉や野菜、海鮮などを焼いていると気絶させた男子たちも匂いにつられ起き始めた。その後全員起きたことを確認してみんなで夕焼け色に染まる空の下バーベキューを楽しんだ。それからしばらくして俺たちは片づけをすまし引き上げ宿に帰った。楽しい時間は本当に過ぎ去るのが早いち今日はつくづくそう思わされてた。
「ほ~!さすがの景色だな.......」
深夜人気のない砂浜にグレンが一人でいた。そのグレンの片手には小さめのブランデーボトルが握られており、この夜空に輝く星々とそれを反射させて幻想的な雰囲気を醸し出す大海原の絶景を肴に晩酌をして気持ちよく寝る目論見できていいた。普段のグレンなら景色を楽しむなんてことはしないだろうがサイネリア島のこの絶景はグレンをそうさせるだけには十分すぎるほどのものだった。
グレンはそのままちびちびと酒を飲んでいると誰かが近づいてくるのに気づいたのでそちらに顔を向けた。
「こんばんわ先生。絶景を肴に晩酌ですか?」
「ナハトか...........生徒は寝る時間だぞ?」
「先生もそれブーメランじゃないですか?」
「知らんな.........俺は規則に縛られん」
まったくこの人らしいと思いながら俺も目の前の絶景を見ながら屋台で買ってきたフルーツジュースを片手に幻想的な景色を眺める。
「こうして景色を眺めながらゆっくりすることなんてそうそうできませんしいいものですね」
「あぁ.......違いねぇな」
野郎二人で景色を楽しんでいると別のところから複数の気配を感じる。
「ちょっとルミア!?やっぱり不味いわよ!」
「すぐ戻れば大丈夫だよ!ほら、早く早く!それに絶対綺麗だから」
「あーもう!ルミアったら待ちなさいよ~」
よく知った二人の女子生徒のルミアとシスティーナ。そして..........
「これからどうするの?」
「みんなで夜の海を見るの!今日は月が綺麗だからきっとすごい綺麗だと思うよ!」
リィエルの三人だった。ルミアはあれで結構やんちゃなんだよな~と思って俺は見ていた。三人はどうやら少し離れた場所にいる俺と先生には気づいていないようだった。
「わぁ!凄い綺麗!」
「本当ね.........月もきれいだけど星も凄いわ!」
「ね?来てよかったでしょ?」
「そ、それは確かに...........でも、それとこれは話が別よ!部屋を抜け出して海を見ようだなんて!」
真面目なシスティーナは規則を破っていることに怒っているようだがルミアはそれを穏やかに笑いながら聞き流していた。
「そんなこと言いながらシスティもついてきたじゃない。なんだかんだ言いつつ見たかったんじゃない?」
「うっ.............はぁ~そうね、ルミアの言う通りかもしれないわね」
「でしょでしょ?」
「まったくルミアは見かけによらずやんちゃなんだから..........」
「ははは....……ごめんねシスティ?」
いたずらっぽく笑いながら謝るルミア。するとルミアはいまだに一言も話さないリィエルに気づきどうしたのか尋ねる。
「リィエル?やっぱり退屈だった.......かな?」
「.............」
リィエルがその問いかけにも答えず少しの間無言でその場に立ち尽くしているのでルミアは不安になってきているとリィエルから意外な反応が返ってきた。
「そんなこと..........ない」
「リィエル?」
リィエルは今自分が感じていることを表現するための言葉を模索する。うまく言えなくてもどかしそうにしながらリィエルは呟き始める。
「こんなの.........初めて.......よくわからないけど..........」
「この景色は.........................飽きない」
そう言い切ったリィエルは珍しくその眠たげの目を見開き眼前の光景を焼き付けているようだった。
そのリィエルの様子にルミアは安堵し、そしてうれしそうにはにかんだ。
「私ねリィエルとお友達になれてうれしいんだ!」
「.....ともだち?」
リィエルは戸惑ったように硬直している。
「ルミアと私が......友達?」
「うん!それにシスティだってそうだよ!」
「よくわからない............でも嫌じゃない」
そこまで言い切ってくれたのがうれしかったのかルミアはそのまま靴と靴下を脱ぎ海に入る。可愛いのにやんちゃであるルミアはそのままシスティーナとリィエルに向かって海水をすくってかける。そんなルミアに触発され二人も交じって水の掛け合いが始まり三人ともどんどんびしょ濡れになっていく。
「まったく.........しょうがない連中だな~」
「いいじゃないですか三人とも楽しそうですし」
そんなことを二人で話していると先生が両手で長方形の小窓を作り、その小窓越しに三人のたわむれる光景を見る。
「射影機でも持ってくりゃよかったかなぁ~」
「重いですよ........でも、わかる気がします」
確かにこの光景は残してあげたくなるほ素晴らしい光景と言える。俺たちはしばらくそれぞれの飲み物を楽しみながら景色と目の前で戯れる少女たちを眺める。
「さてと.........俺はそろそろ戻りますね。」
「ん?いいのかお前も混ざらなくて?」
「俺があそこに入っていくのは野暮ってものですよ。一応何かあったら連絡してください」
「そうかよ。ま、わかったよ......んじゃーな」
俺は最後にもう一度だけ三人笑いながら楽しく戯れる様子を目に焼き付け宿への帰路につくのであった。
今回は水着回なので、少しラッキースケベに挑戦してみましたが難しいですね。それとルミアとのデートですがこの遠征学修偏と天使の塵編の間に挟む予定です。完全オリジナルのデート回にするか追想日誌のほうでの話を参考にしたものにするかは未定ですがデート回をはさむことは確定です。またシスティーナのヒロイン追加に関するアンケートですがPixivとハーメルンあわせてみると今のところは追加するのほうが優勢です。まだしばらく確定させないので答えてもらえると幸いです。
また最近とてもうれしいコメントを頂きました!コメントをくださった方には本当に感謝しています!自己満足の作品ですが楽しんでもらえるようこれからも頑張りたいと思ってます。今回も読んでくださりありがとうございました!
再計:システィーナのヒロイン追加について
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