「あ!そういえばリィエルは..............」
ルミアは抱き着くのをやめ、思い出したかのようにナハトに問いかける。
「リィエルなら先生が今はなしてるとこだよ。ルミアも終わってから話すといいよ。俺も少し言っとかなきゃだしな」
俺はそう言ってトントンと指で右の胸元を叩く。別に刺されたのは自分から間に入っていったわけだから大して気にしていないため冗談めかして言う。
「あ................そういえばナハト君大丈夫なの!リィエルの剣に血が凄いついててそれをナハト君の血だって言ってたからすごいけがしてるんじゃ...........」
そう言って俺の体にペタペタと触り無事を確認するルミア
「大げさだな~大丈夫だよ、俺の体は結構丈夫なんだぞ?」
「でも................」
「そんなことよりもルミアこそ怪我してないようだけど体に異常はないか?」
俺はルミアが無理に異能を使わされていたことによる負担に心配になる。
「そんなことって............もう、私は大丈夫だよ。ナハト君は少しは自分の心配してね?私ナハト君のこと信じてたけど心配で仕方なかったんだから」
そう言われては弱る。ここは素直に謝っておくべきか...........
「心配かけてすまなかったルミア。今度から気を付ける」
そう言うとルミアは「そうしてね」と念押しするので「あぁ」と答え頷く。すると先生たちは話が終わったようなのでルミアを抱え降りて先生たちのもとに行く。
「ルミア、ナハト酷いことしてごめんなさい。許してもらえないかもしれないけどごめんなさい」
「気にしないでリィエル!また一緒に遊ぼ!友達として、ね?」
「気にすんな俺達は友達だろ?それにまたこれからも馬鹿やって先生困らせて先生の生活費蝕んでいけばいいさ、な?」
「おい待て!ナハト馬鹿なこと吹き込むな冗談抜きで俺が死ぬ!!」
「大丈夫ですよ先生。先生の生命力はゴキブリ並みなんですから」
「いや俺人として生きたいんですよ?ホント変なこと吹き込むのやめてもらえます?」
そうやって俺たちはいつもと変わらないくだらないやり取りをして笑いあいながら宿に帰っていくのであった。
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あの後宿に戻るため息と同じ道を行くとアルベルトさんがおり当然ではあるがバークスは始末されていた。そして戻ると生徒たちは全員起きて待っていたようで全員心配そうな顔を安堵の表情に変えて迎え入れてくれた。何か聞かれるかと思っていたがシスティーナやセラねぇがみんなを説得してくれたらしく何も聞かず無事を祝われた。リィエルはシスティーナにもきちんと謝るとシスティーナは一発ビンタを決めるとすぐに抱きしめ無事でよかったとルミアとともに帰ってきたことを涙ながらに喜んでいた。
「まったくもう二人とも無茶が過ぎるよ?」
「返す言葉もねぇがこれは俺がやるべきことだったんだ」
「それはゴメンセラねぇ。」
俺とグレン先生は少し離れたところからセラねぇと一緒に生徒たちのやり取りを見ながらそう話していた。
「全く二人ともしょうがないんだから~これからはこういうこと控えてよね?」
「まぁ、そうそうこんなこともう起きないだろし大丈夫だろ」
「俺は仕事柄絶対はないけど注意はするよ」
そう言い俺たちは生徒たちを見て微笑みながら見守ると俺はアルベルトさんに報告のためにその場を離れた。
「アルベルトさん大切な報告があります」
「なんだ?言ってみろ」
俺はそれから今回のエレノアとの戦闘とその時の起きた出来事を話していく。
「まさか、あの〝大導師〟自ら現れエレノアを助けにくるとはな............」
「はい。まったくの予想外の出来事でした。ただ逆に言えばエレノアの立場はそれなりに高いこともはっきりしました。俺の勧誘にもかなり高位の地位を用意できるほどには彼女は組織の中枢にいますね。しかも、大導師に至っては俺の魔術の発動及び起動済み魔術に干渉する〝何か〟と言い油断ならない相手です」
グレン先生の【愚者の世界】とは別の何か...........それこそ世界に干渉する何かが大導師にはあるのかもしれない。だとしたら俺の魔力特性で何らかの対策は立てられるかもしれない。
「相変わらず奴らの底が知れないな..........わかった。このことは俺から報告しておく。他にはないか?」
「特にはないですね..........研究所のほうはどうしますか?」
「研究所に関してはことらで処理をしておくから気にしなくていい。お前は体を休めるといい。怪我と言い、【
怪我のほうも実を言えば傷口は開いていて結構痛むし、【
「ありがとうございます。それではお任せしますね」
そう伝えるとアルベルトさんは立ち去って行った。恐らくはこれからの事後捜査や帝国宮廷魔導師団の手配をしに行くのだろう。
(ごめんなさいアルベルトさん。実はもう一つだけ言ってないことがあるんです)
俺はアルベルトさんの背中を見ながら懐にしまっていた〝鍵〟を取り出す。
このことを姉さんやアルベルトさんに話してそれ相応の解析あるいは廃棄するべきなのだろうが俺はなぜかこの〝鍵〟のことを言い出せなかった。もらったときは何も感じなかったが、今になって俺はこの〝鍵〟を〝持ってなければいけない〟気がしてならない。使い方もわかるようでわからないといった不思議な感じなのになぜか手放してはいけないという使命感のようなものにかられる。
(内なるものを開放する..........か。一体何だっていうんだか............)
そんなことを考えていると.........................
『------------------------------------------------。』
「え?」
俺はどこか聞いたことのあるような声が聞こえたのであたりを見回した。だが、周囲にはやはり誰もいなく自分の勘違いかと思いながらみんなのもとに戻っていった。
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俺たちは事件もあり今日の研修はなくなったため、今日もビーチに来てバレーなどをして遊んでいる。俺はさすがに疲れたのでみんなが楽しそうに遊んでいるさまを見ながらのんびりしていた。
「ナハト君!」
「ルミアか...........向こうでで遊んでたんじゃないのか?」
ルミアは俺が木に寄りかかってのんびりしているとこちらに走り寄ってきて隣に座った。
「疲れたからちょっと休憩だよ。ナハト君はやっぱり疲れてるからここにいるんだよね?」
確かに今日も暑いからなと俺はルミアの言葉に納得する。
「あぁ、俺も今回はちょっと魔力使いすぎて疲れたからな。それにこうやってみんなが楽しくやってるのを見るのも悪くないしな」
「確かにこうしてみてるのもいいね」
そう言って俺たちはリィエルが殺人スパイクを打ったり、それを見て笑ったり悲鳴を上げたりと和やかに楽しむ二組の生徒たちを見ていた。
「ナハト君。今回も私を.............リィエルを助けてくれてありがとうね」
「どういたしましてルミア。ルミアが信じてくれたからだよ」
「ふふ、そうかな?でもそうだったらいいな.............」
「そうに決まってるさ。現に俺が戦えているのが証拠さ」
俺はそう言ってルミアに笑いかけるとルミアも同じように微笑む。
「ねぇ、ナハト君。少しの間肩貸してもらっていいかな?」
「?別に行けど」
俺がそいうとルミアは俺に体を寄せ頭を俺の肩に預け寄り添う。ルミアは水着なため俺は若干内心慌てていた。
「る、ルミア?どうしたんだ?」
「なんだか今はこうしてゆっくりしていたいなぁ~って思ったんだ。いやかな?」
「.............いやなんかじゃないさ。そうだな今はこうしてゆっくりするか」
俺は少し心の内では慌てていたもののすぐにそれはなくなりむしろ穏やかな心地になっていた。今はこうしてルミアに寄りかかれながら、心地いい潮風にあおられてのんびりするのは心安らぐことだとすら思っていた。
(守れてよかった………でも..........)
今回、俺は怪我を負ったうえ敵の首魁を取り逃がすことになった。どちらも仕方ないで流すことはできるのかもしれない。だが果たして本当に仕方ないことなのだろうか........................
(強くならないとな..............今以上に)
俺はそう考えながら大導師に対する対策も踏まえある固有魔術の構想を練っていた。俺の魔力特性をもってすればあの謎の力にだって対応できるはずだ。いや、できないとダメなんだ。できなきゃ大切なものを失う。
(でも今は............今くらいはこうしてゆっくりしていてもいいよな?)
それからも俺はルミアとしばらく寄り添ったまま心地いい潮風を感じながらゆっくりする。
まるで、その安らぎの時を強く記憶に刻み込むように。
今回は短めですがここまでです。次回は予告通り約束のデート回です。どんなデート回にするかはまだ少し悩んでますがいい話になるように頑張ります。その話をはさんだ後、天使の塵編に入りたいと思います。今回最後にまたナハトが固有魔術を作るといってますがこれもかなりチート魔術になる予定です。この固有魔術は遺跡調査のアイツとの戦闘で初披露にする予定なので楽しみにしてもらえたら幸いです。
今回もここまで読んでくださりありがとうございます。お気に入り登録、コメント、評価をくださり本当にありがとうございます。
再計:システィーナのヒロイン追加について
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