のんびりデート
俺たちは遠征学修を終えてフェジテ帰ってきた。いろいろあったが楽しく過ごせたともいえるだろう。さてそんな俺ナハト=イグナイト改めナハト=リュンヌだが今はいつもの通学路の途中である噴水にて人を待っている。
「ナハト君~!」
ルミアが手を振りながらこちらに駆け寄ってくる
「おはよう、ルミア」
「おはようナハト君。待たせちゃったかな?」
「いや待ってないよ。俺もついさっき(30分前)来たばっかりだから」
今は集合時間の10分前だからそんなに気にしなくてもいいと思うのだがルミアらしいといえばルミアらしい気づかいだな。
「まぁ、それより服よく似合ってるね。上品でとても綺麗だよ」
俺は笑顔でそう心から思った感想をルミアに述べる。
「そ、そうかな?/////うれしいな、ありがとうナハト君!」
ルミアの今着ている服はネイビーの半袖のリブニットに、ボトムにラベンダーのプリーツスカートといった普段よりも大人っぽく可愛いというよりも上品できれいな印象を受ける。
ちなみにナハトは白い無地の半袖シャツの上に黒色の薄手の黒いコーチシャツに下にベージュのパンツである。いたって無難な服装である。
「どういたしまして。さて今日はどうしよっか?ルミアはどこか行きたいとこあるかな?」
本当なら前日に予定を決めとくべきだったのだがその話はせずに今日は来たのでルミアに聞いてみる。一応いくつかは考えてきたけどルミアが行きたくないとこに行っても仕方ないし聞いてみた。
「ん~絶対に行きたいってとこはないかな?しいて言えば雑貨屋さんとかで色々見てみたいかな?ナハト君はどこか行きたいとこある?」
「いや、俺も特にあるわけじゃないしとりあえず雑貨屋さん行ってみるか」
「そうだね」
そう言って俺たちは二人で特に目的を決めるわけではなく、のんびり気分に任せて街に出るのであった
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「ここのお店に入ろっかナハト君」
「おう。いい感じのお店だな~」
俺とルミアはシックな雰囲気な雑貨屋さんに入った。こういった雰囲気の場所は好みだ。俺のの行きつけのおいしいコーヒーを出すカフェの雰囲気に似ていて居心地がいい。
ナハトは休日一人で過ごすときは少し狭い通りにあるカフェに入り浸ってそこで書類整理や課題などをしたりすることもある。ナハトは珈琲が好きなため色々とおいしい店を捜し歩くのが趣味の一つでもあるのだ。
「それでルミア何が見たいの?」
「やっぱりアクセサリーかな?ナハト君は何か見たいものある?」
「俺か............そうだな~うちで飲むときの珈琲カップを新調しようかなって感じかな」
「そういえば珈琲好きだもんねナハト君。それにナハト君が入れた珈琲もおいしいし」
「確かルミアにも飲んでもらったことあったな」
「うん。あのときの珈琲おいしかったからまた飲ませてね?」
「なら今度うち来なよ?この間のは家で淹れてきたのをボトルに入れてきたのだけど今度は淹れたて飲ませてあげるからさ」
「え?(さらりとお家に誘われちゃった!?/////)う、うん今度お邪魔してもいいかな?」
「いいよ。おいしい珈琲淹れるから楽しみにしててくれ」
ナハトは無意識にルミアを自身のうちに誘うという普通では考えられないことをしていた。しかもナハトの家には当然だが親がいるわけではないので必然的に年の近い男女が二人っきりで屋根の下で過ごすことを意味するのだ。
(ナハト君の家って間違いなく親とかよく話してくれる仲のいいお姉さんとかいないよね?間違いなく二人っきり............////////////)
ルミアはそのことを考えており、自分はすぐに快諾したがこれはやや...............いや、かなり早計ではと考えていた。勿論嫌というわけではなくむしろ行きたい気持ちが勝っているわけだがそれでも恥じらいの感情が湧き出る。
「これなんかいいな...................ルミア?どうしたんだ?」
ナハトはちょうど目の前にあったカップを見て吟味していたところでルミアがやや俯き加減に黙り込んでるのに気づく
「え?う、ううん何もないよ?うん、大丈夫だよ?」
「なぜ疑問形....................あっ、これペアカップか」
そう言うナハトの手元を見るとナハトがいいなといったものはペアカップでブルースターの花模様のカップとエボルブルスの花柄のカップのペアカップでどちらも白をベースにした青い花柄にとても優美なカップだった。
「凄い綺麗だね。でもどうするのナハト君?」
「ん~俺は基本的に一人暮らしだし一つあればそれで....................いや、やっぱり買おう」
「どうして?」
「片方をルミア用にすればいいからだよ。だってルミアが珈琲飲みに来るときもう一つ必要だろ?」
「えっ、わざわざ買わなくてもナハト君のお家にあるほかのコップでもいいんだよ?」
「珈琲ってカップが味にもかかわってくるんだよ。だからこのカップのほうで飲んだほうが楽しめるしこっちのほうがルミアに似合うしな」
そう言ってルミアにナハトはエボルブルスのカップを見せる。そしてまた「うん、やっぱりルミアに似合う」とナハトは満足げに言う。
「そこまで言うならいいかなナハト君?」
「そんな気にしなくていいんだよルミア。俺が買いたいから買うんだから。それよりルミアのアクセサリー見に行かないか?」
「ありがとうナハト君。アクセサリーは向こうだね行こうか」
そう言って広くはないお店の中を移動する。少し歩いた先にアクセサリーを扱う場所がある。
「わ~いろんなものがある!あっ!こっちのやつ可愛いな~」
ルミアもやはり年ごろな女の子なのでアクセサリーを見てとても楽しそうにしていた。
(普段はもっと落ち着いた感じだから珍しい..............こともないか。ルミアって結構やんちゃだし)
ルミアはこれで結構やんちゃだ。でもそんなルミアがとてもルミアらしいし、見ているとほほえましく思う。
「あっ、これナハト君に似合うかも!」
俺がほほえましいルミアの様子を見てると、俺に似合うというアクセサリーを見つけたようでそれを手に取り見せてくれる。
「これはネックレスか...........へ~結構いいなコレ」
ルミアの見せてくれたネックレスは月のデザインがされたネックレスで、落ち着いた感じでとても綺麗だった。
「あっ!これの色違いもあるよ!」
俺に見せてくれたネックレスは中心の紺色の水晶のようなものを銀の三日月が包むようにしているのに対し、もう一つのものは中心がルミアの綺麗な髪色と同じものだった。
「他にも結構あるな~青に赤にピンクに白に黒でもルミアにはルミアの綺麗な髪色と同じそれが似合ってると思うよ?」
「そ、そうかな?................そうだ!これ二つとも私買ってくるね!それで一緒に着けようよ!」
「いや俺が払うよ?それなりにするでしょそれ?」
これだけ綺麗なものだ。少しばかり値が張ると思い俺はそう聞く。
「ふふ、大丈夫だよ。そんなに高くないし私がナハト君にプレゼントしたいんだ。それに、今まで色々助けてもらったしお礼と思って受け取ってくれないかな?」
「そうか..............ならもらおうかな。ありがとうルミア。大切にするよ」
「うん!どういたしましてナハト君」
いい笑顔でそう言うルミアを見てこうして一緒に買い物できてよかったなと俺は思っていた。その後、俺たちはそれからお互いのものを会計してもらい店を出た。その際に「仲のいいカップルだな」と言われ店主がからかいながらおまけだといいいくらか値引きしてくれた。
その店主の発言でルミアが赤面して恥ずかしそうにしてたのが結構可愛かったと思ったのは俺だけの秘密だ。
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「え、えっとこれからどうしよっか?」
先程の店主の発言のせいでまだ若干ぎこちないルミアがナハトにそう問いかける。
「ん~11時30分か.............この時間ならどこかでお昼でも食べに行くか」
「それもそうだね。移動していたらちょうどいい時間になると思うし」
「それじゃあ、何か食べたいものとかあるルミア?」
「そうだな~パスタが食べたいかな?」
「パスタね...................そういえば最近できたおいしいパスタ屋さんがあるって聞いたことあるしそこ行かないか?ここからそう遠くないはずだし」
「あっ!私も聞いたことがある。クラスでも噂になってたもんね」
「確かに話してるやついたな。それじゃあ行こうかルミア」
そうして俺たちは噂のパスタ屋さんに向かい足を進めた
「すぐに座れてよかったな。正直混んでてすぐには座れないかと思ってた」
「うん私も。美味しいって噂だからね。さてどれにしようかな~」
ルミアは評判のパスタがどれほどのものかと楽しそうにメニューに目を向ける。俺もおいしいものを食べるのは好きなのでどれにしようかとメニューに視線を落とした。
「よし!私はこの濃厚チーズカルボナーラにしようかな。ナハト君はどうする?」
「俺は.............生ハムのジェノベーゼパスタにしようかな。他は何か頼む?」
「ん~サラダおいしそうだからサラダ頼もうかな?」
そうルミアが言うので俺もサラダのところを見るとおいしそうだったので俺も頼むことにして店員さんを呼びメニューを伝え料理が来るのを待つことにした。
「そういえばナハト君って料理上手だよね?」
「まぁ、得意ではあるけどどうしたの?」
「私も女子だからさ、システィみたいに上手になりたいなぁ~って思ってね、ナハト君はどんな風に練習したのか聞きたくて」
(本当はナハト君に何か作ってあげたいなぁ~なんて////)
「練習か.............アルベルトさん覚えてる?アルベルトさんにいかなる任務でもこなせるようにってアルベルトさんに教えてもらったり、近場の料理店で教えてもらったり、あとはセラねぇにも教えてもらったな」
「アルベルトさん料理もできるの?」
「あの人はむしろできないことを探すほうが難しい人だよ。基本的になんでも高レベルでできるからね」
「やっぱりすごい人だね。セラ先生も料理上手なんだ」
「セラねぇの料理おいしいから今度食べさせてもらいなよ」
「今度頼んでみよっかな..........ってあれ?ナハト君のお姉さんは上手じゃないの?」
ルミアはここでナハトの姉のことが出てこないのに違和感を覚えたのでナハトに聞いてみた。ナハトは姉とかなり仲がいいようだからそれだけ弟のことを大切にしているのなら手料理を沢山ふるまっているのではと思ったためである。
「あ~姉さんは料理するのとかは好きだけど、その................味が追い付いてないんだ」
「それってつまり.....................」
「うん、そういうこと。向こうにいるときは基本姉と一緒に暮らしてたから俺が料理をいつも担当してたのも上手くなった要因かもな」
ナハトの姉イヴはメシマズなのである。ナハトの言う通り作ること自体好きだし趣味の一つではあるのだがなぜかおいしくない。
「ルミアが上手くなりたいならやっぱり人に教えてもらってやるのがいいと思うよ?俺も協力するしシスティーナとかにも教えてもらったらいいんじゃないか?」
「そうしてみるね。まずはシスティとお母様に聞いてみる。ナハト君も教えてね?」
「あぁ、全然いいぞ.............お!来たみたいだ」
他愛ない話をしていたら料理が届けられたので食事をすることにした。
俺もルミアも評判通りの美味しそうなパスタに表情を緩め、食事の挨拶をするとすぐに食べ始めた。俺が頼んだジェノベーゼも香りがとてもよく評判通りの味にフォークが止まらないでいた。ルミアも似たようなもので満足げな表情を浮かべカルボーナーラを食べていく。取り皿をもらいお互いの料理をシェアしたりとおいしい料理を二人で満足いくまで楽しんだ。
「おいしかったな」
「うん、そうだね。評判通りの味だった。それとお代払ってくれてありがとうねナハト君」
「気にしなくていいよ。こういう時は男が払うもんだろ?」
「ふふ、でも今度は私が払うね。なんかこのままじゃ私がしてもらってばかりで申し訳ないからね」
「そうかな?まぁ、ルミアがそう言うなら楽しみにしておくよ」
「でもこれからどうしよっか?」
「ん~カフェでデザートでも食べながらのんびりするとか?」
「そうだね。デザートとかは頼まなかったからカフェに行こうか」
「それじゃあ少し歩くけどおすすめの隠れ家的な行きつけのカフェがあるからそこに行く?」
「うん、そこに行こうか。ナハト君のおすすめなら楽しみだな~」
「珈琲もおいしいけどケーキとかスイーツも結構いけるから期待しててくれ」
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俺はルミアを連れたって細く暗めの裏路地を歩いていた。この絵面だけだとなんか俺が不味いことしてるみたいだな..............
「ねぇ、ナハト君のおすすめの店ってどんな店なの?」
「そうだな~さっき言ったように珈琲やケーキに軽食とか総じておいしいお店だな。一番気に入ってるのは雰囲気だな」
「雰囲気?」
「あぁ、午前に行った雑貨屋さんに似た雰囲気であそこでゆっくり過ごすのは結構おすすめだな。あっでもルミア一人で来ようと思ったらだめだぞ?」
「?どうして?」
「さすがにこの路地裏を通るのに女の子一人は危険だしな。一応この辺通るやつはそのカフェ目当てのやつだけだけど万がい一チンピラがいないことも限らないからな。もし来たかったらリィエル連れて一緒に来るか俺と一緒に行くようにしてくれ。まぁ、薦めといてあれだけどな」
「確かにここ薄暗いもんね.............心配してくれてありがとうねナハト君」
「どういたしまして。ルミアにけがしてほしくないから当然さ」
(またそうゆうことをさらりと////)
ルミアはそう言うちょっとした気づかいが本当にうれしくて同時にずるいなと思いながらナハトに連れられ歩いていた。
少し二人が歩くとそこに看板が見えた。ナハトがここだよと言いルミアは一緒にお店に入った。
「いらっしゃい..............おや、ナハト君か毎度ありがとう。今日は一人じゃないんだね?」
すると感じのいい初老の男のマスターがナハトを迎える
「こんにちわマスター。あぁ、今日は学院の友人と来たんだ。ここのメニューはどれも絶品だからぜひとも食べてもらいたくてね」
「それは嬉しいこと言ってくれるねぇ。ささお嬢さんもこちらのカウンター席に」
「ありがとうございます」
マスターは俺がいつも座ってるカウンター席の隣えと案内した。俺もそのまま一緒にいつものとこ理に座った。
「ナハト君はいつものブレンドだよね?お嬢さんはゆっくり選ぶといい」
「今日はそれとチーズケーキをお願いします」
「ありがとうございます。ナハト君のおすすめは何かな?」
「そうだな~ルミアにはカフェオレがいいんじゃないかな?後は俺が頼んだチーズケーキもいいけどカフェオレならバームクーヘンが相性がいいと思うよ」
「そっか..............うん。私はカフェオレとバームクーヘンをお願いします」
「わかりました。少しお待ちくっださいね」
そう言うとマスターは珈琲を淹れる準備に入る。この準備しているのを見ながら珈琲の香りを楽しむのもかなり好きだ。お店が暇なときはマスターに美味しい珈琲の淹れ方やおすすめの豆などを聞いたりすることもあるくらいだ。
「わ~珈琲のすごくいい香りだねナハト君!」
「そうだよな。この香りにこの店の雰囲気といい落ち着けるいい場所だろ?」
「ふふ、ナハト君のお気に入りのお店なのもうなずけるね」
俺たちはそれから特に会話をせずに珈琲の香りと店の雰囲気を楽しみながら頼んだものが出されるのを楽しみに待っていた。
「はい、ブレンドにチーズケーキとカフェオレにバームクーヘンだよ」
「ありがとうございますマスター」
「ありがとうございます!わ~やっぱりいい香り!それにバームクーヘンもおいしそう!」
「実際に美味しいから食べてみなよ」
俺がそう言うとフォークでバームクーヘンを切り出し上品に食べるルミア。
「!ホントだ!凄くおいしいよこのバームクーヘン!ふんわりしっとりしててやわらかくて本当に美味しい!」
「だろ?ここのお菓子はどれも本当にうまいんだぜ。カフェオレもおいしいから飲んでみなよ」
「うん...........................あっ、カフェオレも凄くおいしい!ナハト君の言う通りバームクーヘンによく合うね」
満足そうにカフェオレとバームクーヘンを交互に楽しむルミア。
「お嬢さんに満足してもらえてよかったよ」
「とても美味しいですマスターさん」
マスターもルミアがとてもおいしそうにしているのを見て柔らかい表情を浮かべながらルミアのことを見ていた。そして俺もいつものブレンドを飲みながらルミアが気に入ってくれてよかったなと思いながら楽しんでいた。
「ねぇ、ナハト君............その、ナハト君のチーズケーキ少し食べたいんだけどいいかな?//////」
俺は珈琲を飲みながらチーズ―ケーキを少しずつ食べているとルミアが恥ずかしそうにしながら聞いてきた。
「別にいいぞ?そんじゃマスターに新しいフォークを.............」
「え、えっと..........あ~ん////////」
「へ?」
ルミアが顔を赤くしてあ~んと言ってくるがこれはそういうことなのか?いや待ってくださいこのままあげたら間接キスだし、それ以前にマスターが.................
「.......」
いい笑顔でマスターは無言でサムズアップしていた。何してんですかマスター?あなたそんなキャラじゃないでしょ?
「あ、あ~ん////////////////」
だがルミアはその間もずっと目を閉じて口を開けて待っている。
(マジでやるの?俺もそれなりに照れるんですけど?)
だが、ここまで待たれていてはやらないのもそれはそれで罪悪感がある...............
「(やるしか.............ないよな)あ、あ~ん////」
俺は自分のフォークでチーズケーキをルミアの口に運ぶ。
「あはは、すごくおいしかったけどそれ以上に恥ずかしいね//////////」
「そ、そうか//////............コホン!ここのチーズケーキ凄くおいしいだろ?このオリジナルブレンド似合うからよく頼むんだ」
俺は気を紛らわせるためにそう咳払いしてから伝えた。まさかこんなことをやることになるとは………って俺まだこれからチーズケーキ食うんだけどこれ使っていいのかな?
「ね、ねぇナハト君。私のバームクーヘンあげるね。ほ、ほら!あ~ん//////」
(what?俺もやるの?)
俺がこのフォークをどうするかと考えていると今度はルミアがバームクーヘンを差し出してきた。
「ほ、ほらナハト君!食べてくれないかな?」
ルミアは恥ずかしそうにしながらその目にやや不安そうな色を浮かべ俺にそう言う。ルミアのそんな表情に俺はめっぽう弱いなと思いつつ受け入れることにした。
(え~い!もう、どうとでもなりやがれ!////)
「あ、あ~ん////////」
俺はルミアにバームクーヘンを食べさせてもらったわけだが流石に同世代の女の子にこんな風に食べさせてもらうのは恥ずかしくておいしいはずなのにあまり味を感じることができなかった。
「ど、どうだった?」
「う、うん、やっぱりおいしいな」
マスターはそんな俺たちのやり取りを見てさっきからずっと優しげな笑顔を浮かべ黙ってそのやり取りを見ていた。
(青春だね~)
そのあと、お互い珈琲のお替りをしてマスターを交えて世間話をしながら長い時間ゆっくりした。学院でのことや普段の私生活などどれも本当に他愛ない話だったがそれでもすごく楽しく至福の時間だった。俺たちはそのあと会計を済ませてまた来ますと伝え外に出ると日が傾き始めていた。
「結構長い時間いたんだな」
「そうだね。空がもう赤くなってきてる」
「それじゃ早く大通り出るか。ここ暗くなると歩くの大変だからな」
そう言って俺たちは歩き出そうとするとルミアが俺の手を突然握ったのだ。
「え?る、ルミア?」
「そのね............手つないで歩きたいな~って思って........ダメかな?」
(あ~んもしちゃったし..........か、か、間接キスもしちゃったし//////////...............これくらいしてもいいよね?//////////)
ルミアは今日という二人っきりの絶好の機会に少しでもナハトにアタックしよと思い普段より積極的に動いていたのだがただまだ手をつなぐことだけできなかったのだ。
「いいけど...........ルミアはいいのか?」
「ナハト君とだから繋ぎたい...................んだよ?////////」
そういうルミアは夕焼け色の空よりも赤く頬を染めていた。多分俺も今は顔が赤くなってると思う。それに理由は分からないが心臓がうるさい。
「そ、そうか..............う、うん!いいぞ?暗くなったら危険だしな!うん!」
俺はそう言いながらルミアの手をしっかり握る。若干..............いや、大分態度がおかしいが問題ないだろう。うん、大丈夫だ問題ない。
「そ、そうだね///////////////」
(ナハト君の手大きいな~それにこうして握られてるとすごく幸せだなぁ/////////」
「ッ!?///////」
ルミアは心中で考えていたことがうれしすぎるあまりつい口に出していたのだ。ルミアはそれに気づいていなかったが隣で手をつなぐナハトにはしっかり聞こえていた。
(なんだ?この気持ち..........顔が熱い、心臓がうるさい............でも嫌じゃない)
ナハトは軍で過ごした時間が長いためリィエルほどではないが悪意に敏感ではあるものの好意に対して鈍いのだ。勿論ナハト自身に誰かを愛する感情がないわけでもない。だが、ナハトが抱いたことのある愛するという感情はイヴに対する家族愛やシスティーナたちやグレンなどに抱く親愛しか経験がないため一人の異性として愛するという感情にはとことん鈍感なのだ。そもそもナハトは軍にいる以上そういう関係はあまりよくないものととらえていた節もあるのかもしれない。
(なんだなんだ?今日ルミアなんかいつもと違うような?なんていうかいつもよりも可愛い?)
「ね、ねえナハト君。今日すごく楽しかったよ!また一緒にお出かけしようね!」
顔を赤くしながらそう笑いかけるルミア。ナハトもルミアの言う今日という日が凄く楽しくて仕方なかった。ルミアの言う通りできることならまた一緒に出掛けたいと思っていた。
「あぁ、俺も楽しかったよルミア。また出かけような」
そうしてまた二人は歩き始めた。二人ともまだ慣れないことで顔が赤いがお互いそれに築くことはなく夕暮れ時の空の下仲睦まじくゆっくりと二人でいる時間を楽しむように帰路につくのであった。
今回は少し長いですがデート回でした。デート回というのは考えるのがすごく大変でした。何せ自分は女性のファッションは勿論のことメンズファッションにも詳しくないうえ彼女いない歴=年齢の童貞野郎なのでデートすらしたことがありません。なのでこんな感じに過ごせたら楽しいかな~というのを詰め込んでみました。いたって無難なデートだとは思いますがナハトたちのことも考えるとこういった無難な感じでマイペースで楽しむのが一番しっくりくると思ったので楽しんでもらえたら幸いです。
今回もここまで読んでくださりありがとうございました!またお気に入り登録、評価、コメントをくださりありがとうございます!
おまけ
ブルースター花言葉:信じ合う心、幸福の愛
エボルブルス:ふたりの絆、溢れる思い
二人にはこんな感じの花言葉が似合うと思ってこの花を選びました。
再計:システィーナのヒロイン追加について
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賛成
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反対