ロクでなしとチート主人公   作:graphite

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魔導兵団戦

 

 

ナハトとレオスが決闘することになった後日、レオスが決闘の内容を通達した。それは..............

 

「魔導兵団戦ね...............まぁ、実戦なわけだしどうとでもなるか」

 

「さすがにナハトでも難しいんじゃ............」

 

魔導兵団戦。要はクラス対抗の集団戦であるということだ。これはレオスの専門分野でもあるためこれで挑んできたのだろう。そのためシスティーナは流石に不利すぎるとレオスに抗議したが俺は別にそこまで不利に感じていないし、決闘を挑んだのは俺である以上決闘の内容の決定権はレオスにあるためシスティーナの抗議を止め承諾した。

 

「大丈夫だよシスティーナ。相手がプロならまだしも学生相手なら俺一人でもどうにかできる。ただ問題は...............」

 

ナハトは一対一が好みの戦い方ではあるが、同時に多対一も得意である。剣だけならともかくとして魔術オンリーの戦いであればナハトのスタイルはややセリカに似通っているところがあるため広範囲を一人でカバーすることにたけている。そのため、ナハトにとってただの学生が一斉にかかってこようと使える魔術に制限があっても大した不利も感じない。ただ、不安があるとすればそれは.......................

 

「よーしお前ら!ナハトが勝って逆の玉の輿になるためにお前らに魔術兵団戦の特別講義をするぞ!!!」

 

「「「「「ふざけんなぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 

「これが問題だな........................」

 

「................そうね」

 

クラスメイトがいささか非協力的なことである。まぁ、当然といえば当然である。個人の問題をクラスに持ってきて巻き込むなという話だ。そのうえグレン先生のこの発言だ、反対があって当然だ。

 

「まぁ、さっきも言ったけど最悪は一人でもどうにかなるだろうからどうにかするさ。だからそうシスティーナは心配しなくていいよ」

 

「うん、ありがとうナハト..............でも、逆玉なんてまさか狙ってないわよね?」

 

「アレ?もしかして疑われてる?そんなわけないだろ?純粋にシスティーナのためを思って.............」

 

「ふふ、冗談よ冗談。ナハトがそんなこと考えないことくらいわかってるわ」

 

「そうか、それはありがとう。でもこれどうしたもんか...............」

 

わーわーぎゃぎゃ騒いでるクラスメイトと先生を見て頭をおさえる俺とシスティーナ。そんな風に見ていると...................

 

「はぁ~、別にシスティーナとナハトのいく末に興味はありませんがどうせ無駄ですよ?」

 

毎度のごとくギイブルが冷たくそう言い放つ。それによっていったんクラスメイトは静かになる。

 

「このクラスで使い物になるのは僕とシスティーナ、ウエンディとかの魔術師だけですよ。そして、いくらナハトが戦闘力で飛びぬけていても戦力差的に勝ち目なんてないですよ」

 

(ごめん.............一人でも余裕なんだよな俺)

 

ギイブルはなんだかんだで競技祭でのこともありナハトのことを評価しているようだが、ナハトの本来の戦闘能力を知らないため仕方ないだろう。だが、ギイブルの言うことは事実でもある。全員が同じ条件下での戦いであるため上位の成績者との差が競技祭の時以上に明確になってしまう。

 

だが、そんなギイブルの発言をグレンがぶった切る。

 

「ばーか。このクラスで使いもんになる奴なんてそれこそナハトしかいねぇーよ。というかお前みたいなやつが一番使えん」

 

「なッ!」

 

この発言にクラス全員がどよめく。ギイブルはシスティーナに次ぐ成績の持ち主だ。その彼が一番使えないということが意味が分からずナハトを除く全員が困惑する。

 

「さて、さっそく魔導兵団戦............戦場における魔術師の戦い方、心得とかを教えようと思うが..........最初にまず、多分お前らは盛大に勘違いしている」

 

そう一度言葉を区切り肩を竦ませるグレン

 

「魔術師の中に.................英雄はいない」

 

 

その宣言が特別講義の始まりだった..................

 

 

 

 

 

---------------------------------------------------------------------

 

 

兵団戦当日。俺たちは午後から演習場に来ていた。

 

俺たちはその場に来ていた監督役の先生のハーレイに今回のルール説明を受けた後それぞれのクラスに分かれて配置につく。その間にわざわざレオスが宣戦布告しに来ていたが俺と先生が狙ってるのは勝ちではなく引き分けだ。引き分けならシスティーナ自身の意思が尊重されるのでこれが一番最高の結果なためだ。

 

 

 

 

 

「うわぁ.............カッシュどうしよう?」

 

「結構な数が来たぞ」

 

演習が始まり場面はまず動いたのはカッシュを先頭にロットとカイ達がいる中央平原ルート。グレンはまず中央平原ルートに12人、北西の森に8人、東の丘に2人進軍させた。残りはすべて拠点待機させる形をとった。積極的に進軍させず様子見をするように図った。

 

だがレオスにしてみればこれは下策で、先につぶしてしまえばあとは簡単に対処できると考えたのでグレンの戦力を上回る数を平原に進軍させた。

 

「まぁ、先生やナハトの言うとおりにやれば大丈夫だろ。別に命がとられるってわけでもないしな」

 

そう言いカッシュはいつも通りの笑みを浮かべていた。そして生徒たちは先週のグレンの抗議を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いか?魔術を導入した戦術とかってのはそれ以前の兵法の常識が通じねえんだ」

 

グレンは魔術の戦場に英雄がいないといった後にそう続けた。

 

今までの兵法が通じない.............それは当然である。ちょっと魔術で火や雷を起こせばそれだけで馬は恐れて騎兵は機能しないし、簡単な対抗魔術で弓兵の攻撃も防げる。そして密集陣形を取るなら広範囲破壊呪文であっけなく全滅まで追い込める。それほどまでに魔術による戦術への影響はすさまじい。

 

「いいか?基本的に魔術戦においては2つのレンジがある。『近距離戦』と『遠距離戦』だ。『近距離戦』は相手を目視できる距離で呪文を打ち合う最前線で戦うレンジ。『遠距離戦』は相手を目視できないところから超長距離射程魔術で『近距離戦』に従事する魔導兵を援護するレンジだ」

 

 

特務分室では遠距離戦ができるのはアルベルトとナハトだ。ナハトもアルベルトの指導もあり遠距離戦もできるがアルベルトほどの精度ではないため基本的には近距離戦担当である。そもそもナハトが好む戦闘スタイルも遠距離からの狙撃ではなく、剣と魔術を組み合わせた火力特化型のスタイルだ。二刀流も手数が多いのと、魔術を組み合わせたときの破壊力が高いために選んだスタイルである。

 

 

「そして『近距離戦』で重要なのは一戦術単位(ワンユニット)だ。基本的には三人一組(スリーマンセル)が基本だがこれはプロが長い年月をかけて初めてできるものだ。このクラスで唯一形にできるとしたらナハト、ルミア、白猫だろうがナハトと白猫を組ませるのはもったいないから却下だ」

 

「ではどうすればいいんですか?まさかとは思いますが個人で戦えと?」

 

「なわけないだろ。個人でどうにかできるとしたらナハトかリィエルだけだ。最もリィエルは攻撃させられんが...............今はそれはいい。単純な話、三人一組(スリーマンセル)一戦術単位(ワンユニット)が無理なら.....................」

 

 

 

 

 

 

 

二人一組(エレメント)一戦術単位(ワンユニット)にすりゃいいんだよ」

 

 

 

 

 

 

「《雷精の紫電よ》」

「《大いなる風よ》」

「《白き冬の嵐よ》」

 

 

 

「「「「《大気の壁よ》」」」」

 

レオス陣営が放つ魔術をグレン陣営の生徒が対抗呪文で防ぎ

 

「「「「《雷精の紫電よ》」」」」

 

対抗呪文の裏で待機していた生徒がカッシュを先頭に攻性呪文を唱え攻撃をする

 

 

普通に考えれば戦力差で不利になるグレン陣営だが現状は拮抗していた。確かに統計的に見れば三人一組(スリーマンセル)一戦術単位(ワンユニット)が優れた戦績を残しているのは紛れもない事実だ。だが、それはプロの魔術師が長い鍛錬の末やるからである。今回は素人のの生徒がやるため前衛、後衛、後衛支援と言った複雑な三人一組(スリーマンセル)一戦術単位(ワンユニット)よりも攻撃と防御の役割をわかりやすく二分する二人一組(エレメント)一戦術単位(ワンユニット)のほうが生徒たちは分かりやすくやりやすいのだ。そのため連携の練度に不足があるとはいえレオス陣営に戦力差があるにもかかわらず互角の戦いができているのである。

 

 

「よし、残りの奴らで森と平原の援護に行け。レオスの奴はこの状況に対応できてねえ!この機を逃すな!」

 

 

そしてグレンは残しておいた生徒たちをここぞとばかりに出張らせる。

 

 

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勢いづくグレン陣営と反対にレオスは表情を苦々しく歪めていた。

 

「クッ!やられました..........まさかこんな大胆な手法で来るとは.........丘の拠点制圧はどうなっていますか?敵は二人だったはずです。まだ制圧できていないんですか?」

 

 

レオスは各部隊の隊長役に持たせている通信魔導器で連絡を取る。だが.................

 

 

「そ、それが................!」

 

「どうしたんですか?」

 

慌てるような声に疑問を覚えもう一度問う。すると帰ってきた返答は.........

 

「すいません無理です!!丘の拠点制圧は僕たちじゃ絶対に無理です!!」

 

「!?どういうことですか!敵は二人だけなのでしょう?」

 

「その二人が化け物すぎて不可能なんです!」

 

 

そういう隊長役の生徒はその先にいる丘の二人の敵兵に視線を移す。

 

 

「化け物か............失礼な奴らだが..........まぁ、間違ってないのか?」

 

「ん。でも不服。私とナハトは同じ人間」

 

そう迫ってくる敵が何でもないように会話するナハトとリィエルがそこにいた。

 

「「「「「《雷精の紫電よ》」」」」」

 

一戦術単位ワンユニットも組まず全員で呪文を放つも丘にいるナハトとリィエルは何でもないように簡単にかわしていた。

 

「《雷精よ―舞え》・《囲え》」

 

ナハトの呪文で15本の紫電が放たれ、追加詠唱により相手を囲むような檻のようになる。ナハトはあえて相手にあてず周りを取り囲むようにして逃げられないようにするためと戦意を折りに行くためにわざとえげつない立ち回りをしていた。しかも時たま様子を見て生徒を刈り取っていく様はまるで魔王のようだとレオス陣営の生徒は感じていた。

 

 

リィエルはリィエルで眠たげな眼をしているがすべての攻撃をナハト同様余裕に躱しているうえ、一切攻撃しないため不気味に思っていた。実際のところはリィエルが攻撃しないのはリィエルにこの場での攻撃手段がないからである。

 

 

「クッ!ナハト=リュンヌは丘にいましたか!..............ですが丘にいるならこちらには簡単に..................」

 

そうぼやいた直後紫電がレオスの頬掠めた。威力こそ【ショック・ボルト】のそれに見えたが一体どこからとレオスは考えていると通信機から自陣の隊長役の生徒ではない生徒の声が聞こえた。

 

『贈り物には気づきましたかレオス先生?』

 

「ナハトさん..........今の攻撃は貴方が?」

 

『えぇ、そうですよ。一応言っときますが軍用魔術ではなくて即興改変で射程距離を伸ばした【ショック・ボルト】なので安心してください』

 

「それは分かりましたがあなたがこうして話しているということは隊長は................いえ、そこの部隊は全滅ですか?」

 

『隊長は倒しましたが部隊は全滅させてないですよ。撤退されるのは面倒なんで隊長は倒させてもらいましたがそれ以外は足止めしてますよ』

 

「わざわざ足止めですか................随分となめているんですね」

 

『これも作戦なので.....................それではまた試合後に』

 

それを最後に不快な音の後通信機の反応はなくなった。ナハトは作戦漏洩は本当の戦ではないためフェアじゃないと思い通信機を破壊したのだ。

 

「やってくれましたね!ナハト=リュンヌ!」

 

ナハトは現状の距離からでも十分に攻撃可能であるということを念頭に置きながら怒りで一杯な心を落ち着かせレオスは次の策を考えるため考えをめぐらす。

 

 

 

 

 

 

「どれくらい殺った?」

 

 

グレンは一旦現状の確認のため各隊の通信機につなげる。

 

『こちら平原。五人討ち取りました。こっちは二人やられましたけど................』

『こちら森。三人撃破。被害はゼロです』

 

カッシュとギイブルの報告を受け継ぎはナハトと思い問いかける

 

「丘のほうはどうだナハト」

 

『こっちは4人撃破ですね。状況に応じて即時狩れるように部隊丸ごと足止めしてます』

 

「............今、お前部隊丸ごとって言ったか?」

 

『はい。即興改変で【ショック・ボルト】を檻のようにして逃げられないようにしてます。何人か殺っときますか?』

 

「(こいつ鬼畜だろ........)まだいい、損耗次第ではそこから削る人数指示するからそれまで待機な」

 

『了解です』

 

 

(にしてもナハトの奴やり方がえげつないな...............いや、まぁこっちがやりやすくていいがそれにしてもなぁ................さてこれからどうするかね~丘と平原はおそらく大丈夫だろうがそうなると森が決戦の舞台か)

 

 

グレンはあんまりなナハトの立ち振る舞いに若干引くもやりやすいから良しとし、森へ生徒たちを進軍させる。グレンが囮に出ることも考えたが部隊丸ごと抑えているナハトがいれば必要数刈り取ることもできるので指示に専念することにした。

 

しかし、やはり平均的に見た実力差で分の悪い二組が少しずつであるが倒されていく。やむ負えないと判断したグレンはナハトに連絡する。

 

「おいナハト。とりあえず3人だけ落としといてくれ」

 

『了解です...........《雷精よ》「「「うわぁぁぁ!!」」」終わりましたよ先生』

 

「おう。とりあえずはこれで様子見すれば.............」

 

そう話しているとここで..................

 

 

「そこまでだ!両陣営損耗率80%を超えたためルールに従い...........この勝負引き分けとする!」

 

魔術により拡声されたハーレイの若干苛立ち交じりの声が響き渡り勝負の終了と結果が告げられた。

 

 

その後2組の生徒たちはやられた生徒達とも合流し話し合っていた。するとそこでカッシュがシスティーナのことはどうなるのかと疑問に思いナハトに問いかける。

 

「なぁナハト引き分けちまったがどうするんだよ?」

 

「ん?そんなのシスティーナの意思を..............」

 

『システィーナの意思を尊重する』と言いかけた俺はその先を言う前にある人物の大声で遮られた。

 

「貴方達!なんですかその体たらくは!!」

 

そう生徒たちを叱責するのは指揮官であるレオスだった。

 

「あの無様な戦いはなんですか!貴方たちがもっと私の指示通りにきちんと従い、作戦を遂行していれば...........」

 

「そこまで言うのは見当違いじゃないですか?貴方なら兵の失態は指揮官の責任であることくらいわかるでしょ?」

 

ナハトはレオスのあんまりな言い方にやや苛立ちを覚えながら冷静に声を掛ける。だが..........

 

 

「うるさい!!貴方ごときが私に意見するな!!」

 

(なんだこの豹変ぶり?あまりに不自然すぎる................それに顔色も悪い.....................ッ!まさかこいつアレを!?)

 

ナハトはレオスの豹変ぶりに奴とのつながりもあるかもしれないということも交えた末に心当たりを見出す。だがその見出した可能性は残酷なものだ。

 

「再戦です!貴方にシスティーナは渡せない!!」

 

「...............本気ですか?まるでシスティーナをもののように言いますね貴方?」

 

「うるさい!!システィーナに魔導考古学を諦めさせて、私の妻にするまで.........」

 

「わかりました...............と、言いたいですが〝今〟のあなたと決闘はしたくありません」

 

「なんですって?」

 

毅然とそう言い張るナハトにさらに怒りを宿した目で睨みながら問いただすレオス

 

「この場で決闘を飲んでもシスティーナが悲しむだけです。システィーナはモノじゃない。一人の女性だ。そんなことも理解できていない貴方と決闘する意味がありません」

 

「ナハト.....................」

 

システィーナはナハトの言葉にうれしく思っていた。自分のことを一番に考え大切にしてくれるナハトに対して感謝しかない反面レオスの態度には猛烈な違和感を感じていた。

 

「そうですよレオス先生これは流石に...........」

「うん。これはちょっとないよな...........」

 

生徒達もナハトの言い分に賛成のようで口々にレオスのことを批判する。

 

だが実際ナハトはどうすべきか悩んでいた。システィーナのことを思えばここで決闘をするのは避けたい反面レオスはこのまま黙って帰らないだろうことは分かってる。

 

「受けろなさい!今の私では意味がない?そんなもの貴方には関係ない!!私が..........」

 

まだも納得しないレオスはナハトの制服の襟元を両手で締め上げ無理やり顔を寄せ睨みつけながらそう言い放った。

 

「ッ!?ナハト!」

 

普段のレオスからは考えられない行為にシスティーナはすぐにナハトを助けようと駆け寄るがそれをナハトは涼しい顔のまま手で制する。

 

「貴方はシスティーナが今どんな表情で貴方を見てるかちゃんと見てますか?いえ、それ以前に決闘前もですがシスティーナの表情ちゃんと見ましたか?」

 

 

「システィーナ顔ですって?そんなもの............ッ!」

 

そう言われたレオスは怪訝な表情を浮かべシスティーナの顔を見た。だが、その瞬間レオスは息をのんだ。なぜならシスティーナの表情はとても自分を憐れむように悲しげでいて、また自分に向け怒りを向けているようだったのだ。

 

「レオス辞めて..............これ以上...............私に、貴方を嫌いにならせないで」

 

「わ、私は...........貴方が.............」

 

「レオス先生。正直にいます。俺はシスティーナと付き合ってません。ですが、貴方よりも彼女のことをしっかり見ていると思います。これ以上はシスティーナを傷つけるだけです。もうやめにしましょう。俺と先生は今回狙って引き分けにしました。どういう意味か貴方にはわかりますか?」

 

「................システィーナの意思を尊重するため」

 

「そうです。貴方は今冷静じゃない。今日は一度帰って後日改めてシスティーナとよく話してください」

 

ナハトがそう告げるとレオスは動揺しているようだがナハトの言い分がもっともだと思ったのかしばらく無後の後こういった。

 

「.............................帰ります」

 

 

哀愁漂うレオスの背中を見てナハトは自分の言った嘘に大きな後悔を感じていた。なぜなら後日はおそらくレオスにはない。ナハトが至った心当たりがもし当たっていたら絶対に訪れないためだ。

 

「.............さて、みんな嘘ついててごめんな?とりあえずもう帰ろうぜ」

 

そうナハトが言うと「まぁ、気にすんなと」とカッシュがいい、みんなは帰りの馬車の場所に戻っていった。レオスは個人できたため別方向に行ってしまったことが生徒たちは気になっているようだがすぐにそれを忘れ帰るために足を進めた。

 

だがナハトはここで帰るために歩いて行かずルミアに声を掛けていた

 

「そうだ、ルミア悪いけどシスティーナのこと頼むな?このあと少し用事があるから一人で帰るからみんなにはそう言っておいてくれ」

 

「え?でもここからフェジテまで距離あるよ?」

 

「大丈夫だよ。ただ、そっちに戻るのに時間がかかるかもだからその間はリィエルと先生を頼ってくれ」

 

「................危険なことしない?」

 

(やっぱりこんな言い方したらルミアには今からちょっと危険な橋渡ろうとしているのに気づかれちゃうよな...........)

 

ナハトはこれからとある奴にあいに行くつもりだ。さっきまでの推測があっているのならおそらくこの場に奴は来ている。最も俺が今から行くのは〝読まれている〟だろうが。

 

「危険じゃないとは言い切れない..................でも、ちゃんと戻ってくる。絶対だ」

 

「仕方ないなぁ~ナハト君は................ちゃんと帰ってきてね?」

 

「あぁ、行ってくるルミア」

 

「うん、行ってらっしゃいナハト君」

(このやり取り............なんだか夫婦みたいだなぁ)

 

 

そう言ってナハトとルミアは微笑みあった後、ナハトはレオスの後追って歩いて行った。

 

 

 

 

 

願わくばこれで事態が収束するようにとナハトは思っていた。

 

 

 

 

 

 

だが、後日ナハトは帰ってこず、システィーナはあそこまで嫌がっていたのにも関わらずレオスと結婚することになっていた。

 

 

 

 

 






今回はここまでです。正直かなり無理やり感がありますがこういった感じにまとめてみました。もう少しセラをうまくからませていきたいのですが難しくて出すことができてないんですよね。もしかしたらセラは触らずに終わってしまうかもしれませんがうまくこの天使の塵編を面白くできるように頑張ります。


今回もここまで読んでくださりありがとうございました!お気に入り登録、コメント、評価をしてくださり本当にありがとうございます!本当に励みになるでこれからもどうかよろしくお願いします!

再計:システィーナのヒロイン追加について

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