ロクでなしとチート主人公   作:graphite

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対策

 

 

 

システィーナがレオスの求婚に答えたことが学院中に知られた日の昼、ルミアとリィエルは学院に来ない三人の話を中庭でしていた

 

 

「ナハト君に先生たち何があったのかな..............」

 

「ん。グレンたち心配...............それにシスティーナが変」

 

「うん............なんだか無理やりいうこと聞かされてるみたい..........」

 

2人だけで話しているもどうして今の現状に至ったのかわからなかった。ただ、一つ言えるのは一連の異変はすべてレオスが来てから起こっているということだけだ。

 

「................ルミア。グレンとナハトとセラに会いに行こう」

 

リィエルは自分が3人のように賢くないのを理解しているからこそまずは理由を知ってそうな3人に話を直接聞いたほうがいいと判断したのだ。

 

「うん..............今はそれしかないよね」

 

「ん。今から行く」

 

「え!?まだ学校終わってないよ?」

 

「?早くいったほうがいいと思ったけど..............変?」

 

リィエルは思い立ったが吉日と言うかのようにすぐさま行動に移そうとする。だがルミアもどちらにせよこのままでは授業にろくに集中できないと思ったので............

 

「あはは..........でも、そうだね行こうかリィエル」

 

そう言って二人は昼からの授業に出ることなく学院外に駆け出して行った...............

 

 

 

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ルミアたちはまずナハトの家に向かいそれからグレンの内に向かう予定だったのだがナハトの家にはだれもいなかった。そのため今はグレン宅の前に来ていた。

 

 

「ナハト君いなかったけど大丈夫かな....................」

 

「ナハトはすごく強い。だから大丈夫」

 

そして二人はグレンの家の呼び鈴を鳴らそうとしたとき....................

 

 

「あれ?ルミアちゃんにリィエル?こんな時間にどうしたの?」

 

 

そう言って後ろから声を掛けてきたのは副担任であるセラだった。そしてそのセラが肩を貸している相手が............

 

 

「セラ先生実は..................って、ナハト君!?」

 

 

ナハトはセラに肩を貸してもらいながらそこにいた。しかも見れば体中に血がべっとりついているうえ、マナ欠乏症の症状が出ているため顔色も悪くぐったりしていた。

 

 

「..............ん?ルミアにリィエルか.............何かあったのか?」

 

「何かあったじゃないよ!?大丈夫なのナハト君!!」

 

ルミアは顔色を変えすぐさまナハトに駆け寄り傷の具合をよく確認する。制服はいたるところ焦げていたり切れていたりとボロボロだ。そのため無数の傷口があるが幸いなことにどれもほとんど深くはない。

 

「ははは.................ちょっと大変な目にあってね..........とにかくまずはグレン先生にも伝えないといけないことが...............」

 

そう顔は笑っているもののどう見ても無理しているのがわかりルミアは表情をより悲痛なものにしていると.............

 

 

「おい...........人んちの前で..........って、ルミアにリィエルそれに白犬まで...........ん?ナハト!?お前ボロボロじゃねぇか!?」

 

 

そう言って出てきたのはグレンで目の前の状況に驚いている様子だった。

 

「すいません先生あげてもらってもいいですか?」

 

ナハトがそう言うとすぐにグレンはセラと変わりナハトを抱え家に入っていく。ルミア達もそれに続いてグレンの家へ上がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んで...............ナハトお前がそこまでボロボロになるとは何があったんだ?」

 

家に上がりナハトはプロ顔負けの医療呪文の使い手のルミアとセラによって手当をされベッドのある一室に寝かされながらグレンにそう問われる。

 

「覚悟して聞いてくださいよ先生。先生にとって嫌な思い出に触れることになりますから」

 

「?あぁ、わかった。聞かせろ」

 

天使の塵(エンジェル・ダスト)末期中毒者500人くらい相手にしてきました」

 

「!?天使の塵(エンジェル・ダスト)だと............てか500だと!?いや、それよりあれの製法はもう既に.........」

 

ルミアも一年前の有名な事件な事だけに天使の塵(エンジェル・ダスト)ときいて目を見開いて驚いていた。リィエルは軍人として関わっていたのにもかかわらずよくわかってないようだが..........

 

「そう消されています。でも、忘れてはいけないのはその製法を頭で覚えていて尚且つ作れる人がいることです。先生もよく知っているやつですよ」

 

「作れるやつ........................まさか!?」

 

グレンは思い当たる男の顔を脳裏に浮かべ驚愕と怒りの混じった声を上げた。

 

「えぇ、ジャティスですよ」

 

「なんでアイツが...............あいつは俺が!」

 

「魔術師にとって死を偽装する手なんていくらでもありますよ..........それに俺は昨日実際に対峙しました」

 

「なに!どういうことだ?」

 

それからナハトはレオスの事を踏まえジャティスとの戦闘と自分がボロボロになった経緯まで話す。

 

 

 

 

 

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<回想>

 

ナハトは昨日、ジャティスと交戦後、約500人の末期中毒者相手にセラをかばいながら戦った。

 

「ハアァッ!!」

 

「ぎゃあああぁぁぁ!」

 

(チッ!こっちから切り込むわけにはいかないのが辛いな)

 

ナハトはセラを傷つけさせないためセラを自身の間合いの中に入れておかないといけないためこちらからは動けず、向かってくる相手を倒し続けないといけなかった。だが当然相手は複数で同時に襲い掛かってくれば............

 

「!(捌けない)クッ!......オラァッ!」

 

末期中毒者は理性はなく獣のように襲い来る。ナハトはこちらにかみつこうとしてくる相手に自身の腕にかみつかせて防ぎ、そのまま振り払いまとめて複数の末期中毒者たちを吹き飛ばす。

 

「ナーくん!!」

 

「大丈夫セラねぇ............かすり傷だ」

 

(だがこのままじゃじり貧だ...........魔力は心もとないが魔術も使わないと防げない)

 

だが流石にそれだけでは数が多すぎるためカバーしきれないのでナハトは尽きかけの魔力を使い魔術を行使する。

 

「《紅蓮の獅子よ・荒れ狂え》」

 

二節で唱えられた【ブレイズ・バースト】は照準を定めずに5発の火炎弾を放ち末期中毒者の大群に突き刺さりこれで数十人は削る。

 

「《深紅の茨よ・刺し狂え》」

 

着弾して燃える炎を固有魔術【操火:フレイム・ソーン】で複数の茨にして末期中毒者を穿つ。【操火】はナハトの魔力特性を生かして火の形をいろんなものに変え、操作することのできる固有魔術。

 

だが、末期中毒者は生半可な攻撃にひるむことがないのが厄介な点でもある。火におびえず突っ込んでくる末期中毒者がいる。

 

「チッ!《爆炎纏え》」

 

黒魔改【クイック・フレア】は至近距離に迫った相手を剣や拳などに爆炎を付与して弾き飛ばす魔術。今回は剣に付与しての発動で斬撃とともに炎がはじけ相手は吹き飛ばされる。

 

(思っていた以上にヤバいな...........)

 

倒しても倒しても湧いて出てくる末期中毒者。さらに相手はひるむことは絶対ないため生半可な攻撃では止まらないという点で万全の状態でないナハトをじわりじわりと苦しませる。

 

だが、諦めるわけにはいかない。ルミアとちゃんと帰ると約束した。セラねぇを守り切ると決意した。

 

 

だから.............................

 

 

「はぁ、はぁ................あんたらには悪いとは思うが、譲れないもんがある。だから............」

 

 

 

息を大きく吸い込み末期中毒者をにらみつけ...........

 

 

「〝かかってこい!上等だ!全員まとめて返り討ちにしてやる!!〟」

 

 

 

右手の剣を向け大声でそう宣言した

 

 

 

それからも何度もかすり傷や体を盾に攻撃を受けたりして怪我をするも、持てる技を使い文字通り死力を尽くし戦い続け気づけば夜が明けていた。500人くらいとは言ったが実際はもっと多かったのかもしれないと思うくらいには長い戦いだった。

 

 

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「............とまぁこんな感じですよ」

 

「もう流石としか思えねぇよ..............」

 

ナハトが今回の戦闘のことを話し終えるとグレンはそう感想をこぼした。

 

「それよりグレン先生気を付けてください。近いうち必ず先生に対してジャティスは仕掛けてきますよ。アイツは先生に異常な執着がありますから」

 

ナハトがわざわざ自分の家でなくボロボロの状態でここに連れてきてもらった理由はそれを伝えるためだった。

 

すると話を聞いていたルミアが.....................

 

 

「ナハト君の言う通りなら学院にいるレオス先生は...............」

 

ナハトは話の途中レオスは天使の塵を投与され続け死んだことを告げた。だからこそ学院にいるレオスは十中八九...........

 

「学院にレオスが?なら間違いなくそいつはジャティスだろうな」

 

「な!?不味いじゃねぇかそれ!!」

 

慌てるグレン。昨日戦っているからこそすぐにでも向かおうとするが................

 

「今行ってもダメですグレン先生」

 

「何ってんだ!!あいつがどんな奴かお前も知ってるだろ!?」

 

「だからですよ.............おそらく高確率で今は動かない。先生に異常にこだわっているやつなら先生に時間を与えるはずです」

 

「時間を?なんでだ?」

 

「今の先生じゃ確実に負けて死ぬからですよ」

 

そう、〝今〟のままでは絶対に勝てないしジャティスはおそらく〝愚者のグレン〟と戦うことを望んでいる。だから先生が準備を整えるまでの時間はあるはずだ。

 

「................そうだな今の俺じゃ勝てねぇ。確実に死ぬだろうな」

 

「だから先生は準備に努めてください。一部の魔道具は俺のものを渡すのでそれ以外の準備を」

 

「そうだな..............昔に戻るみたいで嫌だがそうは言ってられねぇな」

 

「グレン君.....................」

 

セラはグレンが昔に戻るみたいだと言うと悲痛そうな顔になる。当然だろう、自身の大切な人が最も苦しんで忌み嫌うことをしなくてはいけないからだ。ナハトだってできればさせたくないが今の状態では時間までに回復が間に合う確証はない。

 

「ルミア、レオスは何か今後の予定みたいなのについて話してなかったか?」

 

「それならシスティの結婚式のことを話していたよ。多分ナハト君の話の通りならそこが期限なんじゃないかな?」

 

「システィーナの...................ってまさかアイツ........はぁ~ここまでのこだわりようかよ..........」

 

ナハトはシスティーナにやたらこだわっていた理由が今になってようやくわかった。

 

「ん?どうしたんだナハト?」

 

「先生。奴は一年前の再現をしたうえで先生と事を構える気ですよ」

 

「再現だと?どういうことだ?」

 

「システィーナはセラねぇの代役ってことですよ。今回こっちは相手が結婚式に動くと読むことジャティスは確実に読んでいます。そのうえで先生は登場してシスティーナを連れたって式場を後にすると考えるはずです。そこで奴は末期中毒者を送り込み先生もろともシスティーナを襲わせて一年前先生がセラねぇを守りながら戦ったあの時を再現して先生を少しでも《愚者》のグレンとして完成させ舞台に上げさせるつもりだと思います」

 

「なら白猫はおいていけば.............」

 

「それをするとシスティーナを人質にするか式場のなかでドンパチすることになりますよ。そんなことになれば先生は満足に戦えないです。それに人質と言いましたがジャティスは先生とさえ戦えればシスティーナが死のうがどうでもいいと考えているはずです。連れて行かないほうが余計に危険だと思います」

 

そう、置いていけばシスティーナは確実にジャティスの手の中で助けるのが余計に困難だ。だが、連れていけばうまいタイミングで逃がすことも可能だとナハトは考えるためグレンに置いていくのは得策でないと伝える。

 

「クソ!どっちにしろ奴の思うつぼかよ...................」

 

「俺も今は回復に努めつつ特務分室に応援を求めます。ただ、何とか間に合うか間に合わないかギリギリのところになると思いますが.........」

 

「しないよりましか...................わかった、そっちはお前に頼むから俺はさっそく準備はいる。詳細は終わってから詰めるぞ」

 

「はい、先生」

 

そう言うとグレンは素材の買い出しのために部屋を出る。

 

「セラねぇはことが終わるまでグレン先生の家にいて。万が一セラねぇも狙われたら大変だから」

 

「わかった。それじゃあナーくんもここでお姉さんがお世話してあげるね!」

 

「お手柔らかにお願いします。ルミアは何かあったら逐次教えてくれ。ただ無理に行動は起こそうとしないでくれ」

 

「わかった................でもナハト君も今はしっかり休んでね?きっとシスティの結婚式には万全でなくても動くんでしょ?」

 

俺は当然万全でなくても無理をしてでも動くつもりでいた。だがやはりと言うべきかルミアにはあっさりばれていた。

 

「心配かけてごめんなルミア。でも、システィーナは大切な親友だから」

 

「ふふ、わかってるよ。だから無理しないでとは言わない。でも、生きてちゃんと帰ってきてね」

 

「あぁ、当然だ..............リィエルは俺がいない間ルミアの事...........クラスの皆のことを守ってくれ」

 

今まで一切会話に参加せず集中して聞いていたリィエルに話しかける

 

「ん。まかせて、私が守る」

 

リィエルは任せろと言葉だけじゃなくその表情にも力強い意志が宿っているように見えた。それを見て本当に大きく成長したなと感慨深く感じていた。

 

それからしばらくは雑談した後ナハトは疲れから眠ってしまった。

 

その日は結局ルミア達も先生の家に泊まっていくことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その際、夜ルミアが勢いに任せナハトと添い寝したのは................多分秘密だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(こんな機会ないし..........せ、せっかくだしいいよね?..................うん、何もしないし大丈夫だよね?////////)

 

 

 

その夜、ルミアはそれはそれは幸せな気分で寝ることができたとか。

 

 

 

 

 

 

 






今回はここまでです。次回はジャティス戦まで行く予定です。上手くいけば次回で天使の塵編は完結すると思います。でなくても恐らく後二話以内には終わると思います。それとシスティーナのヒロイン追加ですがアンケート見た限りでは微妙ではありますが賛成優勢なのでナハト側のヒロインにしますが、ハーレムエンドにはするつもりはないです。イヴもヒロインにする予定ですがあくまでサブでいくつもりです。(SAOのキリトのような感じです)ただ、その二人に関しては番外編か何かで二人がメインの回もかくつもりではあります。イヴに関してはルミアの次に好きなヒロインなので特に書きたいと思っています。


今回もここまで読んでくださりありがとうございました!お気に入り登録、コメント、評価をしてくださり本当にありがとうございます!本当に励みになるでこれからもどうかよろしくお願いします!





再計:システィーナのヒロイン追加について

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