ロクでなしとチート主人公   作:graphite

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”月”の力

突如現れた謎の二組に困惑する生徒たち。そんな中すぐに立ち直ったのはシスティーナだった。

 

「ちょ、ちょっとあなた達!ここかは関係者以外立ち入り禁止なはずよ!だいたいあなた達何者よ?ことと次第によっては.........」

 

そう言いシスティーナは左手を構える。するとそんなの構わないというようにチンピラ風の男が.........

 

 

「俺達?俺達はいわゆるテロリストだよ.....《ズドン》」

 

「えっ?」

 

男は恐ろしく短い呪文で魔術を行使したしかもそれは《ショック・ボルト》ではなくて...........

 

「うそ?.........今の《ライトニング・ピアス》?」

 

「へぇ~これ知ってんだすごいねぇ~まだ知らないはずなんだけど。 それで信じてもらえたかな?」

 

今の出来事で数名の生徒が怯え悲鳴を上げ始める。すると、鬱陶しそうに.............

 

「うるせ~よガキども《ズドン》《ズドン》《ズドン》《ズドン》」

 

天井に向けまたも恐ろしく短い呪文で発動される軍用魔術を見てようやく静まり返る。

 

「うんうんいい子だからそのまま大人しくな~」

 

そう恐怖を植え付けることを楽しんでいるチンピラ風の男をダークコートの男が注意する

 

「よせ。俺達の仕事を忘れるな」

 

その男は短く言うとチンピラ風の男も渋々という様子で引き下がる。

 

「我々の目的はルミア=ティンジェルの身柄の確保だ。」

 

そうして男は鋭い目をルミアに向ける。すさまじい眼光にほかの生徒は怯えている中ルミアだけは怯えていなかった。

 

「ほぅ.............まぁ、いい。ご同行願えるかなルミア嬢?」

 

「.........拒否権はないのですよね。いいですよ、貴方についていきます」

 

「ダメよルミア!」

 

「大丈夫だよシスティ。先生と彼が助けてくれるから」

 

そう言ってルミアはダークコートの男に連れ去られてしまい教室に残された生徒はみな拘束され何もできない状況に追い込まれた。だがそれだけでは終わらなかった。あのチンピラ風の男がシスティーナの事を連れ去ってしまったのだ。他の生徒たちはどうすればいいのかわからず、何もできないままそこにいることしかできなかった。

 

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俺は教室にひそかに残しておいた使い魔越しに様子を覗いていた。ルミアが敵の一人に連れ去られるのは想定内だ。相手がルミアを連れ立っているところを強襲してルミアを奪還し下手人を始末する予定だったがまさかシスティーナの方もさらわれるとは思っていなかった。

 

(チッ!まずったな............ルミアを連れていく男は正直かなりの腕だ。倒せるとは思うが時間がかかるかだろう。そうするとシスティーナの身が危ない...........予定変更だ。しばらくすれば先生も来るだろうし、あの人が今どこまで戦えるかわからないけど先生と.........グレンさんと協力すれば問題ない)

 

俺はすぐに方針を決めシスティーナのさらわれた部屋に向かう

 

 

そして部屋の前にたどり着くと俺は呪文を唱え愛剣を呼び出す

 

「《我・空間の支配者なり・次元の扉よ開きたまえ》」

 

すると魔方陣から黒い剣と白い剣そしてそれぞれの鞘と剣帯が出てくる。ちなみに魔術は時空間系の魔術で離れたところにある物体を呼び寄せるものである。またこの二振りの剣は姉さんからもらった干将莫邪を限りなく再現したレプリカだそうだ。レプリカと言ってもとても素晴らしい剣でとても手になじむし切れ味も耐久性も抜群にいい。それらをすぐさま装備して準備をと整え扉を蹴破る。そしてそこには、服をはだけさせられて涙を流すシスティーナとそれを見て楽しそうにする外道がいた。

 

「なんだ小僧........さっきいなかった奴か。」

 

そう言って俺を睨む外道。どうやら邪魔をされて怒り心頭のようだ。

 

「おい外道。彼女から離れろ。」

 

「プっ、アハハハハハハハ!何ヒーロー気取ってんだよ?状況わかってるの?」

 

俺は頭にきていた。当然だ親友をこんな目に合わせたんだ。

 

「うるさい下衆が。いいから離れろよ三下。」

 

「アァん?調子乗ってんじゃねぇぞガキが!」

 

そういい男は左手を構える。さっきも教室でやっていた《ライトニング・ピアス》だろう

 

「ダメ!!ナハト!!逃げてぇ!!!」

 

システィーナはナハトが殺されると思い大きな声で叫ぶ

 

「遅せぇよ!!《ズドン》」

 

放たれた《ライトニング・ピアス》は俺に向かい直線で進んでくる。システィーナは俺が撃たれる瞬間を想像し目をつぶる。打った本人は殺したと確信して歪んだ笑みを浮かべる。

 

 

だがこの場で誰も想像しないことが起きる。それは...............

 

キィイイイイン!  バコンッ!

 

「は?」

 

「え?」

 

 

俺は剣で《ライトニング・ピアス》を剣で弾いた。

 

 

「ナッ!あり得ねぇ!《ライトニング・ピアス》だぞ!?なんで目でおえんだよ!?」

 

「なんか自信あるみたいだけどあんたのそれは詠唱技術こそ凄いが速さや威力は大したことない。本来の《ライトニング・ピアス》よりも落ちてるから簡単に叩き落せる」

 

「嘘だ!偶然に決まってやがる!!これなら《ズドドドドドン》」

 

5発同時に俺に襲い掛かってくるしかし................

 

キンッ! キンッ! キンッ! キンッ! キンッ!

 

バコンッ! バコンッ! バコンッ! バコンッ! バコンッ!

 

俺は双剣を正確に振るい悉くを叩き落す。

 

「はぁ~だからあんたのそれは遅すぎんだよ。いくらやっても同じさ」

 

「クッソありえねぇ」

 

「まぁ、いい。お手本を見せてやる。《雷帝よー踊れ》」

 

 

俺が2節で発動させた《ライトニング・ピアス》は五条の閃光が男のものとは比べ物にならないほど高速で空中を翔け男の体を掠める

 

 

「わかったか?これが《ライトニング・ピアス》だ。今はわざと外した。降伏するなら今のうちだぞ?」

 

システィーナは思わず見入っていたナハトのあまりにも卓越した魔術行使に。恐ろしく高精度で冷酷無慈悲に穿つ死の矢だがその閃光の輝きは美しくすらあった

 

「クッソ!まだだ。《ズドドドドドドドドドドン》」

 

男は自身にできる最大数の《ライトニング・ピアース》を放とうとする。しかし、その魔法陣は硝子の破砕音のような音ともに突如砕けたのだ。

 

「な、なにが《ズドン》《ズドン》《ズドン》《ズドン》《ズドン》」

 

何度やっても魔術を使うことができない。男が混乱していると..............

 

「ずいぶん遅かったですね先生」

 

「悪かったな」

 

そう言いながらグレン先生は遅れながら到着した。

 

「おいてめぇか?このふざけた状況になってる原因はおめぇなのか?」

 

「あぁ、そうだよ」

 

そう言いながら先生はポケットの中から先生の代名詞である”愚者のアルカナ”が取り出される。

 

「俺はこのカードに書かれている術式を読み解くことで、俺を中心とした一定量域内における魔術発動を完全封殺することができる。これが俺の固有魔術《愚者の世界》だ」

 

「まぁこれを使っている間は先生も魔術使えないけどね。」

 

「「へ?」」

 

ここに来て初めてシスティーナと外道の反応がはもった。

 

「プっ、馬鹿じゃねぇの?魔術師が自分の魔術まで封じてどうすんだよ」

 

そんなこと言っている男だがどうやら理解していないようだ。今の状況を。

 

俺は思いっきり踏み込むと一瞬で男の目の前に迫っておりそして、全力の拳をたたき込んみそのまま先生の方に蹴り飛ばすと男は腹を抑えうずくまる。

 

「グハァッ!魔術師が格闘戦を挑むだと?」

 

「あのなぁ~こんな術使ううんだ、近接戦闘できないわけないだろうが。」

 

俺が蹴り飛ばした相手を先生は悠々と投げ飛ばし壁にのめり込んでいた。

 

そしてそのまま先生がとどめを刺し相手を無力化することに成功。無事にシスティーナを助けることができた。

 

「大丈夫かシスティーナ?それとこれはおとっけ」

 

そう言って俺はシスティーナに上着を渡して着せた。目のやり場に困るし、本人も見られたくないだろうしな。そんなやり取りしていると先生はセリカさんと連絡を取り合っているようでそれが終わって俺達は状況のすり合わせをした。

 

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「そういえばナハト。お前なんで俺の固有魔術知ってんだよ?というかお前何もんだ?」

 

そう言って嘘は許さないといった風に俺を見つめてくる。疑がっているのもあるが先生として純粋に心配してくれているのだろう。

 

「それはですね.......って!先生後ろ!」

 

俺は突如先生の後ろに現れたボーン・ゴーレム斬り合い、俺が相手を切り伏せ二人を下がらせる

 

「おいおい、コイツ等竜の牙を使ってる最高の代物じゃねえか!」

 

「先生ここじゃじり貧だ!あの男は見捨てて通路に!」

 

「あぁ!こうなったらついてこい白猫」

 

 

そう言って俺達は通路に出て走り出す。それを追いかけるゴーレム達。

 

「おいナハトお前アイツら粉みじんに消し飛ばせるか?」

 

「できなくもないけど俺がやると必要以上に被害が出そうなので先生に頼みます。これ使ってください」

 

俺はポケットからとあるものを取り出し先生に渡す。

 

「おいこれは!」

 

俺が渡したのは先生がとある魔術を使うための触媒だ。

 

「お前あれやれって...........鬼か?」

 

先生にやらせようとしてる魔術はとんでもなく燃費の悪い魔術だ。だが相手が竜牙兵ならそれが一番有効打になる。

 

「この場だったら最適解の魔術じゃないですか?」

 

「はぁ~わかったよ。おい白猫。お前は先に行ってお得意の《ゲイル・ブロウ》を即興改変で広範囲に持続的に続くように改変しろ。節構成はなるべく三節にしてくれ。ナハトと俺は白猫が改変できるまでの時間稼ぎだ」

 

「わかりました」

 

「了解です先生」

 

俺達は各々のすべき最善を尽くしていく。敵が多いうえ、先生はブランクがあるせいでやや動きのキレがないので必死にカバーしながら時間を稼ぐ

 

(数が多すぎる!それにさすがに頑丈だなコイツ)

 

(チッ!体が追い付かねぇ。ナハトに負担がかけまくってんな俺)

 

俺と先生は永遠とも思えるほど相手を抑え込んでると............

 

「二人とも!完成しました!」

 

ようやくだ!

 

「何節だ?」

 

「3節です!」

 

「よし!俺の合図で詠唱を開始しろ」

 

俺達はぎりぎりまでゴーレムを惹きつけながら下がる。そして...............

 

「今だ!」

 

「《拒み阻めよ・嵐の壁よ・その下肢に安らぎを》!」

 

 

 

システィーナの即興改変が炸裂し、ゴーレムたちの足を止めたかのように見えた。しかし、そんなことはなく徐々に俺達の元へ歩み続ける。 

 

 

「ごめんなさい二人とも完全には...........」

 

「いや十分だよシスティーナ。ですよね?先生」

 

「あぁ、白猫よくやった。 褒美にいいもん見せてやる」

 

そう言い先生は俺の渡した触媒を指で跳ね上げキャッチしそのまま構え詠唱を開始する。

 

「《我は神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者・-」

 

「これってアルフォネア教授の!?」

 

「《其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし・いざ森羅の万象は須く此処に散滅せよ・ー」

 

「《はるかな虚無の果てに》!ええい!吹っ飛べ有象無象!黒魔改《イクスティンクション・レイ》」

 

「す、凄い.......こんな呪文を先生が.......」

 

「かなりのオーバーキルだが、俺がアイツらを殲滅するにはこれしか........がはっ...........」

 

 

マナ欠乏症の症状だ。触媒を使ってもすこぶる魔力を食うから当然の事だろう。

 

「先生お疲れさまです。これ使ってください」

 

そう言って俺の魔力石を渡す

 

「あぁ.....お前のせいでくたくただ。だが、ほんとにいいのか?」

 

「いいですよ。最初からこのつもりでしたから。ここでゆっくり休んでください。」

 

「馬鹿..........早く移動するぞ。すぐに敵が来るぞ」

 

「先生それならもう来てるんで問題ないですよ?ほら」

 

俺が指をさした先には5本の浮遊した剣を輝かせながら油断なくこちらを見据える男がいた。

 

「まさか《イクスティンクション・レイ》を使えたとは。三流魔術師と侮っていたか。そっちの男子生徒も相当な手練れのようだ」

 

「さて先生とシスティーナは後ろに下がっててください。危ないから突っ込んでこないでくださいね?」

 

「馬鹿!1人は無理だ!俺も.........グッ」

 

先生は先程の魔術行使で消耗していて立ち上がることさえ困難だ

 

「ふむ、いいのか?私と一対一ということになるが」

 

「えぇ、そのほうが戦いやすいですから」

 

「そうか、ならばその判断後悔させてくれる!」

 

「そっくりそのまま返します!」

 

 

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俺と奴の戦闘は激戦を極めていた。剣戟、魔術戦どれもがすさまじい高度な駆け引きの上で俺達はしのぎ合う。奴の浮遊する剣5本の剣を確実に対処しながら俺は観察を続ける。

 

(5本中三本が自動、二本が手動か。そして本人自身も相当の使い手であり、魔術の技量も高いか...........)

 

(学生によもやここまで捌かれるとは。しかもコイツ徐々に俺の操作する剣の動きを読み切られつつあるとなると少しまずいな)

 

「お前本当にただの学生か?」

 

男は剣を操作ながら涼しい顔で問いかける。それに対して俺も涼しい顔で答える

 

「さて?どうでしょうね。」

 

二人の戦いを見ている先生とシスティーナは次元が違うと感じていた。

 

(アイツが強いのは分かったが、まさかここまでとは........ほんと何もんだアイツ?)

 

(ナハトがあんなに戦えるなんて全然知らなかった。いったいナハトは.......)

 

この場にいる全員がナハトが何もなのかと怪訝に思う。学生でここまでの戦闘能力、もはや歴戦の戦士と言っても過言ではないとこの場にいるものは思っていた。

 

「《雷帝よー踊れ》」

 

俺は全ての剣をさばきながら、左の剣を逆手に持ち替えしてに指を向け魔術を行使する。5条の閃光はそれぞれを剣で防がれる。しかし、剣の動きが一度止まったのでそのまま距離を詰めると.....

 

 

「甘いぞ!《吠えよ・炎獅子》!」

 

広範囲に広がる火炎弾。普通に考えれば大ダメージは免れない。先生たちもまずいと思っただろう。しかしナハトはここでの《ブレイズ・バースト》は予想通りで..............

 

「ここ!《断空》」

 

俺は剣に付与しある魔術を起動させる。この魔術は空間切断で空間ごと断ち切るもので俺はそれを使い黒魔《ブレイズ・バースト》を切り裂きそのまま攻撃に移ろうとするが剣が飛んできたので回避して残りを弾き相手に《ゲイル・ブロウ》を使い自身と相手との間にかなりの距離をとる。

 

(コイツ俺に《ブレイズ・バースト》使わせて目くらましにするのが目的か。気づくのが遅かったらまずかったな...........)

 

 

テロリストの男はナハトの策にはまりかけていたことによってより警戒レベルを引き上げた

 

 

(さすがに狙いが甘かった。だが..........お次で落とす!)

 

 

お互いの間に流れる空気が、また変質する。この場にいる全員が理解する。次の一合で勝敗が決すると.........

 

 

張り詰めた空気、その空気がはじけたように錯覚すると同時に二人は動き出す。男の方は5本すべての剣をナハトに向け放つそれに対しナハトは思いっきり剣を男にむけ投擲する。しかし男は訝しみながらもそれらをたやすくかわされる。そして、ナハトはすぐさま切り替え左手を構える。

 

 

「《無の弾丸よ・悉く・ゼロに帰せ》《穿て(アインツ)》《穿て(ツヴァイ)》《穿て(ドライ)》《穿て(フィーア)》《穿て(ヒュンフ)》」

 

黒魔改《ディスペル・バレット》ディスペル・フォースを弾丸として改変したもので射程と弾速は《ライトニング・ピアス》と遜色のない。ナハトが放った弾丸は全て剣にぶつかり剣は全て地面に落ちる。俺はその瞬間またとある魔術の詠唱をしながら走り出す。

 

「《千の雷よ・千の鳥よ・鋭く囀れ》」

 

ナハトは左手を右手にそえ唱えながら駆けていると、ナハトの右腕はまばゆい程の白雷が纏われている

 

男は一瞬だけ動揺するもすぐに立て直す。

 

(むっ!.....馬鹿め、彼我の距離なら剣を起動させるほうがはやい!)

 

そして男は剣の軌道のため詠唱を開始しようと口を開いたその瞬間.......

 

グサッ! グサッ!

 

「ガアッ!何が.......これは!?奴の剣だと。」

 

ナハトはわざわざ剣を動かす魔術の起動の方が明らかに早いであろう程の距離をとった。正直起動のための詠唱がどれほどかはわからなかったが、あからさまに距離あれば起動することを選択すると予想した。そういうように男は剣の起動をしようとするように仕向けれたのだ。そしてさらにナハトは派手な魔術を使用することで剣から意識を離す事で背中に対する警戒を薄くさせた。

 

そして背中に剣を受けたことで男は詠唱をやめた上に剣に気を取られたそこまで気がそらされればナハトが懐に入るまで十分で.........

 

「ハァアアアア!」

 

 

「しまッ..........「ズシャッ!」.......ゴッフ!ガッハ!」

 

 

ナハトの雷によって強化された抜き手が男の胸を貫き心臓を穿っていた。

 

 

「思い出した........ぞ。......お前.....その剣........その魔術......無貌の......」

 

 

男は最後に俺の事をつぶやきながら命を絶った。

 

 

 

 

 

 

-----------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

俺は男の血を魔術でキレイに落として先生たちの元に戻る。

 

「ひやひやさせやがった全く。まぁ~よくやったお疲れさん。それとお前にあんなことさせて悪かった」

 

「気にしないでください先生。これが俺の仕事ですから」

 

「これが仕事.....................って、お前もしかして!」

 

「その話はあとで。すぐにルミアのところに向かいましょう」

 

「ルミアの場所が分かるのナハト!?」

 

「あいつら転送方陣で逃げるつもりだ」

 

俺は相手の作戦を説明する。そもそもなぜ相手の作戦を知っているのかというと姉さんが教えてくれたのだ。ただ姉さんにも予想外だったのはあいつらの作戦実行が思っていたよりもはやかったことだ。それはおそらく入ってきた魔術講師のグレン先生がただの三流と判断したからだろう。

 

 

「成程な................お前がどこでそれを聞いたか本当に後で説明してくれんだよな?」

 

「先生しつこいですよ?ちゃんと説明しますから」

 

何度も念を押すように確認をとる先生。そしてシスティーナは..........

 

「ねぇ、ナハト私も.........」

 

「ごめんシスティーナ。悪いけど待っていて欲しい。確証はないけどトラップがあるかもしれないから危険だ」

 

そう言って説明すると渋々といった風に頷き納得する。

 

「先生には申し訳ないけど来てもらっていいですか?」

 

「当たり前だ。生徒だけに行かせるか」

 

そうして俺達はシスティーナを近くの教室に移動させ転送方陣のある馬鹿高い塔に向かう

 

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「やっぱいるよなそりゃ.............」

 

俺達は物陰から糖を確認する。塔の目の前にはやはりというかトラップ..........というより番人として相当数ゴーレムがいる。

 

「どうすんだナハト。強引に突破もできなくもないだろうが............」

 

「いえ、俺の魔術で半数程度数は数を減らします。それだけ減れば十分でしょう」

 

そう言い俺は《ラピッド・ストーム》で上空に飛び、さらに呪文の詠唱を開始する

 

「《紅蓮の竜よ・猛き咆哮以って・蹂躙せよ》」

 

黒魔改《ドラゴニック・フレア》この魔術は《ブレイズ・バースト》を元とし改変した魔術。《ブレイズ・バースト》なんて軽く上回る火力の魔術。竜のブレスのような超高熱の炎を超極太の光線として放つ技。開けた場所じゃないとあまりの熱量で他の物に引火して危険な魔術。そしてグレンはそのすさまじい熱量に驚愕する。

 

俺は宣言通り扉に近いものから半数ほど減らしたのを確認すると.............

 

「先生!急ぎますよ!」

 

「お、おう!(なんつう熱量だよ.........と言うかこれほどの火の魔術まるで......)」

 

俺達はそのまま全力で塔に走り込んでいく

 

 

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俺達は最上階にたどり着くとその扉を蹴破りなかに突入する

 

 

「ルミア!」

 

「ナハト君! グレン先生!」

 

よかった怪我はしていないみたいだ...........さて奥にはあの人がいるが..............

 

「さて、黒幕さん.........いえ、ヒューイ先生。ルミアを返してください」

 

「なっ!おいヒューイってまさか..........」

 

そうすると影になった場所からヒューイ先生が出てくる。

 

「流石ですねナハト君。もっとも君の事はついぞよくわからなかったのですがね。それとそれはできない相談ですね。」

 

「それもそうですか。まぁ俺に関する情報はかなり偽装してますからね。それよりもコレどういうつもりですか?」

 

「へぇ、気づいているんですね。」

 

そういいヒューイ先生は白魔儀《サクリファイス》について今から自身のやろうとすること、自身の役目について説明していく。

 

「なら解呪するまでですね。先生も手伝ってください。ん?先生?」

 

すると先生は焦ったような顔を浮かべる。

 

「スマン。《愚者の世界》使ってます。」

 

マジですか...............いや魔力的に余裕ありますけど時間が足りるかは正直怖いんですが............

 

「先生......まぁいいです。別の方法を使うんで。」

 

「別の方法だ?どうするんだよ《イレイズ》以外じゃどうしようも........」

 

「まぁ見ててください。あと数分で解けるでしょう?」

 

俺はそう言い先生より前に出る。

 

「ルミア。約束通り必ず助ける。それと俺の秘密みせてあげるよ」

 

「うん!」

 

そういうとヒューイ先生が

 

「どうするんですか?あなたならおわかりでしょうが私を殺すのはなしですよ?」

 

「当然です。だからこの方陣焼ききってしまおうと思いまして」

 

「「え?」」

 

ヒューイ先生とグレン先生は一体何を?という顔を浮かべ、ルミアは信じ切った目を向けてくる。

 

(ルミアさん。そんな目を向けられるとなんだかこそばゆいんですが?)

 

すると先生が《愚者の世界》の効力が切れたことを俺に伝えた。さてやりますか。俺は左手を方陣に触れさせ魔術を起動させる

 

「フゥ~《煉獄の焔よ・万象焼き尽くし・すべて無に帰せ》」

 

俺が呪文を唱えると黒い炎が左手から流れ出る。それが術式を包み込む。これは俺の隠している異能と掛け合わせたほとんど固有魔術と言ってもいい《獄炎》である。特徴は燃えついたものを灰にするまで焼き尽くす。たとえそれが魔術だろうが何だろうとだ。またこの炎は決して消すことのできない炎で例外として術者にしか消せないのである。

 

俺の《獄炎》が術式全てを焼き尽くしたのを確認すると炎消す。すぐにルミアに駆け寄り無事を確認すると突然ルミアが抱き着いてきた。

 

「る、ルミアさん!?」

 

「ありがとう。ありがとう。ナハト君!」

 

「あーーールミアが無事でよかったよ..............」

 

そう言ってルミアの頭をなでる。するとルミアはさらに顔を緩めさらに強く抱きしめてくる。いや待って!当たってますよ!あなたの柔らかいものが当たってますよ!するとヒューイ先生が...........

 

 

「いい雰囲気のところ申し訳ないが何をしたのですか?」

 

ルミアはヒューイ先生が言葉を発したことで自分のした大胆な行動に恥ずかしさを自覚しつつも離れられなかった。

 

(うぅ~恥ずかしい//////////でも離れるのはなんかもったいないような..........)

 

俺はそんなこを考えてるルミアはとつゆ知らずそのまま質問に答える。先生もどうやら興味があるようだ。

 

「簡単に言っていしまえば異能を加えた固有魔術に近いものですよ」

 

すると先生は目を見開いた。

 

「は?異能だと?いったいどんな......」

 

「詳しくはわからないんですけど俺が魔術で火とか雷とか諸々出すと全部黒くなるんですよ。むかしは制御できなかったんですが今ではこの通り使いこなせてる。しかも強烈な副次効果をもってね。だから俺はこれを《黒化》って呼んでる」

 

これが俺が家を追放された理由。黒い炎なんぞ不気味で仕方ないうえどう考えても異能だと考えられたからだ。それでも姉さんは何一つ態度を変えず優しく接してくれたのがうれしかったと、関係ないことを考えていると腕の中のルミアが小さく呟く。

 

「私と同じなんだ........」

 

 

俺の異能について説明し終えると今度はヒューイ先生が俺達に問いかける。

 

「僕は、どうすれば良かったんでしょうか?」

 

すると答えたのはグレン先生だった。

 

「知らねぇよ。同情はするが、自分で道を選ばなかったお前が悪いんだ。自分のしりぬぐいくらい自分でしろ。」

 

「手厳しいですね。でもそうですね、もっと早くにあなたに会いたかった」

 

「.............歯食いしばれよ!」

 

そう言って先生は拳をヒューイ先生に叩き込みこの事件の幕を引いたのであった。

 

 

 

 

 

 

再計:システィーナのヒロイン追加について

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