「ちょっと!!!聞いてませんわ!!ここは安全な遺跡ではないですの!!!」
前日遺跡前に到着し、一晩野宿すると今日から遺跡内部の探索を始めたのだが.....................
「いいからさっさと撃て!次来たぞ!!」
「今回はこんなことばかりですわーーーー!!!!!」
(元気だな~)
俺ことナハトはそんな暢気な感想を胸に抱いてる今この頃
ただいま絶賛皆さん必死に遺跡内にいる異形の者と応戦していた
「え、えっと《我は射手・原初の力よ・-》」
「ま、ま、《魔弾ーー》」
と言ううのも今回の遺跡はF級の遺跡にも関わらず長年手が入っていなかったため狂霊が沸きに沸いていた。正直言って雑魚であるため俺やリィエルがしっかり対応すれば数分とかからないうちに大軍を掃討できるだろうがセリカさんが..............
『せっかくだし、ナハトとリィエルはフォローだけにしてお前たちだけで極力あれを倒してこい』
と言ったため、俺とリィエルはうち漏らしを魔術を付呪した剣を使ったりして援護するだけしかせずに、大きな悲鳴を上げるウエンディ達が主に倒している
だがそんな生徒たちの中でひときわすさまじい成長を見せるものがいる
「《
今までみんなが慌てながらも使っていた黒魔【マジック・バレット】を矢継ぎ早に
彼女のセンスにはもともと目を見張るものがあったが朝練や前回の事件での経験でより磨きがかかっている。まだまだ精神的には甘いところはあるがそれでもすさまじい成長だ。
そしてそんなシスティーナに触発されギイブルやシスティーナをライバル視するウエンディをはじめ他の生徒達もペースを上げて倒していった。それからは俺やリィエルの出番は一気に減っていった
そして最終的に少しするとすべての狂霊達は倒すことができた
「うっ...........勝てた.........のか?」
「あっはっはっ!お前たち上出来だ。やるじゃんお前ら!」
すべて倒し終えると後方で見守っていたセリカさんが愉快そうに笑いながら称賛する
「たっく.............ナハトやリィエルに手出しさせないでやらせようとか、お前無茶言うなよ.............」
「「お前(先生)は過保護すぎるんだよ(すぎですよ)」
グレン先生がため息をつきながらそう言うので俺とセリカさんはそろってそう返した。
確かに俺やリィエルあるいはセリカさんが手を出せば一瞬だがそれでは折角実戦経験を詰める機会が台無しだ。相手も雑魚だし、怪我しそうならすぐに出られるようにセリカさんも俺も備えていた。
「お前らなぁ...........」
「私とナハトがいるんだ。怪我しそうならすぐにフォローできる。自慢の息子の生徒達ならこれくらいできて当然だろ?」
「そうだが.........」
「先生の気持ちもわからなくないですがせっかくの機会ですしね。何事も経験するのが大切ですよ」
「お前らホント、スタンス似てるよな..........マジで.........」
グレン先生は少し疲れたように俺とセリカさんを見る。それに対して俺は『セリカさんほどぶっ飛んだスペックはしていないのだが........』と思いながら歩いているとまた大群が迫ってくる気配を察知する。
「また団体様が来たみたいだな」
「よーし!システィーナ、ギイブル!誰が多く倒せるか競争しようぜ」
生徒たちは先程とは違い自身がついたのか競争しようとし始める。すると...........
「まぁ、待てお前ら。お前らはいったん休憩だ。さっきから連戦だからあんまり無理するとマナ欠乏症になるぞ?」
そう言ってセリカさんは生徒たちの前に歩み出る
「え、えっと、でも結構な数ですよ?さすがに私たちも...................」
今来た敵の数はシスティーナの言う通りかなり多い。だからこそ自分も戦ったほうがと提案する。だが........
「フッ、なーにあの程度造作もない。だが、まだ全然余力を残しているやつがいるからな。そいつに力を借りよう...................お~いナハト!お前も来てくれ」
するとセリカさんは大きな声で俺の名前を呼ぶ。すぐに俺はセリカさんのとこまで駆けていく。
「わかりました..............それで俺はどの程度やればいいですか?」
「私とお前で半分ずつだ。やれるな?」
「半分ですね............はい、問題なくやれますよ」
「よし!さてお前ら、今から私とナハトで手本を見せてやる。こういうう場合はだな............」
そう言ってセリカさんは沢山いる敵の方を見据える。それに倣って俺も振り返る。
そして俺達は二人同時に指を鳴らすと..............
「「「「............は?」」」」
「まぁ、そうだとは思ったがアホかよあいつら...........」
ナハト達の周りには数十発の【マジック・バレット】が出現する
「行け!」
「それ!」
2人がそう言うと一斉にその弾丸は放たれ流星群の如く狂霊達を蹂躙していく
そして二人は殲滅できたのを確認すると、生徒たちのほうを振り向くといい笑顔でこう言い放つ
「「とまぁ........こうゆう風にやるんだ。わかったか?」」
「「「「そんなの出来るか!!!!」」」」
と言う、返答が返ってきたのであった。解せぬ.........
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それからそのまま俺達は時たま湧いてくる狂霊を相手しながら遺跡内を進んでいた
「先生。ちょうどこの先に第一祭儀場があります」
「了解」
この遺跡はすでに探索されつくしている遺跡なので当然地図は作られている。そのためその地図に従って進んできたところでシスティーナが目的地に近づいたと報告する。
グレン先生ははまず入り口から中の様子を軽く探る。すると奥にはかなり広めの広場があることがわかった。
「何もないとは思うが一応俺とナハトで中の安全を確認してくる。セリカとリィエルは白猫たちを頼んだぞ」
「ほぉ~生徒たちのために体張るとは中々カッコいいじゃないか?」
セリカさんはグレン先生が言ったことにニヤニヤと悪戯ぽっく笑いながら揶揄う
「うるせぇ..........!////それより頼んだぞ。ナハトついてきてくれ」
「了解です」
そして俺は剣を、先生は銃を構えて念のためしっかり警戒は怠らず祭儀場へと踏み込んでいく。
2人が入っていくと視界の先に広がったのはドーム状の高い天井を持つ大部屋だった。
壁と床、天井には占星術で言うホロスコープにも似た奇妙な文様が刻み込まれており、恐らく黄道や白道、太陽や月、惑星、星々などを意味する意匠や石像が散見される。まるでこの空間そのものが象徴的に宇宙空間を顕わしているかのようだ。
部屋の中央には直方体に切り出した意思を複雑に積んで組まれた、不思議な祭壇。そして、その頂点には御神体と思しき神像が設置されている。
双子の天使が向かい合って絡み合うような、そんな御神体の名は..............
「..............天空の
星辰崇拝の最高神格である天空の
「確か古代人は空にビビってたんだっけ?わけわかんねぇ~な昔の奴らってのは...............」
「〝そういうものだった〟そう捉えとけば今はいいんじゃないんですか?」
そんな風に二人は会話しながら周囲に異常はないかを探る
だが、突如二人は異常を察知する
ぞくり、と二人の背中を駆けあがる氷の刃の感触
心臓を絞るような緊張感を二人は感じながら振り向く
「誰だ!!」
二人はそれぞれ銃と剣を構えるとそこには先程までいなかったはずの少女が一人、神像の足元に立っていた
燃え尽きた灰のように白い髪、暗くよどんだ赤珊瑚色の瞳。身に纏う極薄の衣。
そして目をひくのは背中の羽だ。いや、それも正確ではないのかもしれない。何かが複雑に複合しような歪な翼のような何か。
そちらを警戒しているとその少女が遂に口を開く............
『そう警戒しないでくれる?別に攻撃なんてしないわよ』
そう言いながら少女は二人に歩み寄ってくる。
『..............
グレンは内心凄まじいほどに動揺していたそれに対してナハトは.............
「..................もしかして俺は君に〝会ったことがある〟のか?」
先程までの緊張感は不思議と解けていた
そしてどこか確信に近いようなそんな問いが自然と口から出ていた。
『........貴方もしかして..........そう、〝ソレ〟を持っているということは〝彼〟ともう会ったのね.........』
「一体何のことなんだ?」
『............まだ時じゃないわ。貴方が〝ソレ〟を使うには早い。貴方に〝声〟が聞こえたらその時は.........』
(〝声〟?どういうことだ?まったく意味が分からない...........)
『いえ、なんでもないわ...........それじゃあまた会いましょう二人とも?』
そう言うと陽炎の如く消えてしまい先程までの異常な空気も霧散していた
(彼女のあの容姿まるで..................いやそれよりも.......)
「先生!大丈夫ですか?先生!」
ナハトは普通に会話に集中していたがグレンは異様な雰囲気を醸し出す彼女に飲まれ呆然と立ち尽くしていたのだ。そのためナハトはグレンの体をゆすりながら大きな声で名前を呼ぶ
「はっ!......奴はどうした?」
「意味深なこと話すだけ話して消えていきました」
「そうか............なぁ、まさかと思うが知り合いか?」
「いえ...........違う...........はずなんですが...........」
ナハトは明確に違うとなぜか言えなかった。もしかすると彼女の容姿が自分のよく知る者に似ている.............いや、あれはもはや〝同じ〟と言うべきだ。だからなのかもしれないが知らないと明確な確信を持って言えないのかもしれないでいた。
それからセリカさんたちが俺の大声を聞きつけて中に駆け寄ってきた。俺達は何もなかったと伝えたが念のため俺は索敵結界を張るも何も反応がなかった
それからはそれぞれで内部の調査を始めたのだがナハトはそれよりも先のことがづっときになって頭から離れないでいた。
(本当に彼女は幻なのか?.............それに〝ソレ〟って一体何だ?)
ナハトは今自分が持っているものについて考える
(〝ソレ〟ってことは今持ってるてことだよな?今持ってるのは剣にカッシュと手分けして持ってる物資.........後はルミアからもらったネックレスをつけてるのと..................)
ナハトは以前にもらったネックレスを毎日つけていた。勿論壊れないように何重にも魔術で保護をかけているため【イクスティンクション・レイ】か【原初の焔ゼロ・フレア】の直撃でもないと壊せないくらいには強固だ
(他と言えば家の鍵ぐらい................って、そうだ!あの〝鍵〟だ!そういえばいつも手放せなくて今も持ってた!)
ナハトは少女が言っていたのは大導師から貰った鍵のことではないかと考え着く
(てことは〝彼〟は大導師の事か?だが〝声〟ってなんだ?確か大導師は内なるものを開放するためのものだとか言ってたな...................)
異形の少女がさしているのは〝鍵〟なのではと言う推論には至ったものの具体的なことは何もわからないでいた。
「おいナハト!ボーとしてないでさっさとお前も手伝ってくれ!」
ナハトが長考しているとグレンが手伝えと急かしてきた
(どんなに考えても今は無駄なんだろうな.......)
「わかりました!今行きます!」
こうしてナハトも本格的な調査に加わるのであった。
それでもまだ心の内は消化しきれない疑問で一杯なのであった
今回はここまでです。いや~はやくあの戦闘を書きたくてどんどん書いてしまいました。今回は遂にナムルスが初登場です。ナムルスと言えばあのルミアの体を使って普段の生活を体験するという話の時とても普段と違いかわいらしかったですよね。あの話もいつか書いてみたいです。
後この遺跡調査編中か終わった後くらいに番外編でクリスマスのお話が入るかもしれません。ルミアだけでなくシスティーナや本編に本格的には登場していないイヴなどの話もかけたらなぁなんて思ってます。もしかしたら書けないかもしれないですが一応今のところでは書く予定です
それでは今回もここまで読んでくださりありがとうございました。また、お気に入り登録、コメント、評価をしてくださりありがとうございました。
再計:システィーナのヒロイン追加について
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