新しい先生と魔術競技祭
俺達は学院にテロリストが来るという大事件を乗り越え普段の学生生活に戻っていた。テロリストたちは天の智慧研究会という帝国創立以来のテロリスト集団で何故か執拗にルミアを狙っている。実際事件が終わってもずさんながらルミアの殺害あるいは捕縛を狙ったのかは知らないが何人もの外道魔術師がフェジテに入り込んできている。まぁそれらは俺が難なく処理しているわけだが、あいつらは本当に一体何が目的なのだろうか。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
「ねぇナハト。今日って確かグレン先生の補佐として新しい先生が来るんだっけ?」
とある日の朝俺はいつも通り三人で登校していた。するとシスティーナは今日から来るという先生の補佐に興味があるようだ。もともと俺は姉さんから聞いていたのだがこの間正式にクラスに連絡があったのだ。
「ん?あぁ、そうだぞ。システィーナにとってはいい師になるかもな」
「?どうしてシスティにとっていい師になると思うのナハト君?」
「その人俺の知り合いなんだけど風の魔術のスペシャリストだからシスティーナににとってはいい体験とかできると思ったからさ。」
「ナハトの知り合いってことはやっぱり軍関係の人なの?」
システィーナの疑問はもっともだろう。この間の件があったのでサポートに誰か人員を増やしたと考えたのだろう。
「ん~まぁ確かに元軍関係の人だよ。今は訳あって激しい魔術行使ができなくてやめちゃったけど」
「だから新しい護衛ってわけじゃないよ。一応は軍のつてでのサポート要員になってるけど」
「そうなのね。それにしてもナハトがそれだけ言う人楽しみだな~どんな人だろ?せめてグレン先生みたいな人じゃないといいけど」
「もう、システィったら」
「ハハ、確かにあの人が二人いるのは面倒だね」
「ナハト君まで」
そうやって俺達はいつも通り他愛ない会話を続け学院への道を歩んでいく
--------------------------------------------------------------------------------
「さ~て、諸君!新しい先生の紹介だ!男子共大いに喜べ!美人の先生だぞ?」
俺達は普通にHRを過ごしていると「新しい先生連れてきたぞ~」とセリカさんが突然教室にきて取り仕切り始めたのだ。グレン先生も最初は抵抗したのだがお師匠様に敵うわけもなくすぐさま撃沈し教室の隅からハイテンションなセリカさんを見ている。というか、セリカさんきっとあの人が来ることグレン先生に言ってないんだろうな。まぁ俺もサプライズの意味を含め言ってないけど。
そしてクラスの男子共はセリカさんの言葉でそれはそれは騒がしいほど盛り上がっている。反対に女子の目はすさまじいほどに冷たい。
「さて、いよいよ登場してもらおうか!入ってきていいぞ~」
すると扉を開けて入ってきたのは、美しい銀髪をなびかせたきれいな女性だった。教卓まで来た彼女はこちらを向くとクラスの男子共は「おぉぉ~」と声を漏らしていた。わからなくもない彼女は確かにきれいだからな。そう思っていると自己紹介が始まった。
「初めまして皆さん!今日からグレン君の補佐として就任したセラ=シルヴァースです!グレン君より教えられることは少ないかもしれないけどいっぱい頼ってくださいね?」
「「「「「おおおぉぉぉぉ!すんげぇ美人来たあぁぁぁぁ!」」」」」
「お、おい待て!何でここに白犬がいんだよ!」
「むぅ!また私の事白犬って! それとなぜここにいるかと言えば採用試験に受かったからです!」ドヤッ
「んなッ!?」
「それにしてもみんな元気だね~これからよろしくね!」
気さくなセラさん......ではなくてセラ先生に男子のみなさんは「よろしく~」だとかなんだとか騒ぎ散らしている。女子はその様子を汚物でも見るかのように見ているが、彼女の魅力的な容姿に目を引かれている女子生徒も多い。
そんな様子を見ながらルミアがシスティーナに話しかける
「すごい人気だね。それにしてもシスティに凄い似てるね。」
「え、えぇ自分でも驚きだわ.....」
システィーナは自覚があるようで自分とそっくりな容姿のセラ先生を見て驚いている様子。ホント二人はそっくりだよな~最初システィーナ見たとき一瞬セラさんかと思ったからな。
「あ!それと、これからもいろいろよろしくね”ナー君”!」
”ピシッ”
セラさん..............セラ先生のその発言で一瞬にしてクラス全体が静まり返る
「っちょ、セラ先生学校でその呼び方は...............」
俺が咄嗟に慌てて立ち上がりながら声を上げる。その呼び方は普段の呼び方でまさか学校で呼ばれるとは微塵も思っていなかった。
「えぇ~いつもは何にも言わないじゃない!それといつも通り私の事は”セラねぇ”でいいんだよ♪」
「「「「「セラねぇだと? おいナハトお前どういうことだ!!」」」」」
あぁ、もうめんどくさいなお前等!?
「かなり昔からの付き合いなんだよセラ「セラねぇ」先生とは。俺の姉の知り合いでよくしてもらってたから今でもたまに一緒に遊びに行ったりするんだよ。あとセラ「セラねぇ」先生、呼び方いつものじゃないとだめですか?」
俺がセラ先生と呼ぶのがどんだけやなんですか?
「いつも通り接して欲しいな。それとも、もしかしてお姉ちゃんナー君に嫌われることしたかなぁ?」ウルウル
くッ!卑怯な!涙目でそういわれると断れない..............
「わ、わかった。これからよろしくセラねぇ」
「うん!よろしくナー君!よしよーし」
そう言って俺の前まで来ると頭をなで始める。セラねぇは俺に会うたびにいつも頭をなでてくる。振り払うのは簡単なのだがそれとなく前に「恥ずかしいからやめにしません?」と聞いたらそれはそれは取り乱してさっきと同じことを聞いてきたのでもうあきらめている。実際恥ずかしいけどなんか落ち着くというか、なんだかんだ気に入っている自分がいるのは秘密だ。
「「「「「頭なでなでだと!羨ましいぞナハトぉぉぉぉぉ!」」」」」
ホントうるせぇよお前等!?いや俺が悪いのか?
満足したのか前に戻っていくセラねぇ。できれば人前でこれをやるのはやめて欲しいと思う。そうして俺は席に着いたのだが............
「........」ジトー
ルミアさん?そんなジト目で見ないでください。あれですこれは姉弟とのやり取りであって決していやらしいものではないのでそのジト目やめていただけませんか?
後さりげなく袖口を握ってるのかわいいですね。
「る、ルミアなんか怒ってる?」
「................ツーン」
ツーンって......こういう時はどうするのが正解なのだろう?全く持ってわからん............
「え、えっと、ん~そうだ! 俺が何でもするから許してほしいなぁ~なんて?。」
「! フフッ、それなら許してあげる♪」
こちらに目を合わせ彼女は悪戯ぽっく言う。やれやれどんなことを頼まれるのやら。
俺はルミアから何を頼まれるか思いはせながら騒がしいHRは終わり今日の最初の授業が始まった。
------------------------------------------------------------------------------------------------
午前の授業が終わり、昼の時間になった。俺はいつもルミアとシスティーナと一緒に昼食を学食で食べる。最近ではグレン先生も一緒に食べている。ちなみに俺は自作の弁当だ。昔、あらゆる潜入任務に対応できるようにとアルベルトさんに仕込まれたのだ。あの人めちゃくちゃ料理上手いんだよなぁ~
さてそんなことを考えていると食堂についた。今日はセラねぇも一緒でセラねぇは周りをきょろきょろしている。セラねぇにはどうやら物珍しいようだ。俺は注文の必要がないのでいつも通り席を取りに行く。今日はグレン先生も一緒だからそこそこ広い席を見つけ陣取る。そうしてしばらくすると全員揃い食事を始める。
ちなみに席順はグレン先生とセラねぇが隣同士で机をはさみ俺、ルミア、システィーナの順番だ。
「それにしてもやっぱりナー君のお弁当おいしそうだね?一口頂戴?」
「セラねぇの料理の方が好きだけどな俺。これでいいセラねぇ?」
そう言って俺はおかずの一つをセラねぇのお皿にのせる。
「ありがとうナー君! じゃ~今度はお姉ちゃんがお弁当作ってきてあげるね!」
そんな会話しているとグレン先生が
「お前らホント昔から仲いいよな。そう言えばなんで白犬は姉貴面してるんだ?」
「そうですね私も気になります」
ルミアが先生に続き興味を持ち、ルミアも同じことをセラねぇに聞く。
「ん~なんでだろう?なんていううか出来のいい子だけど、どこか危なっかしくてかまってあげたくなるんだよね。それになんだかんだ甘やかしてあげると嬉しそうにしているのがかわいいからかな?」
ウッ.........ばれてるのか.......
俺は結構昔からセラねぇに弱い。セラねぇに甘やかされるのは恥ずかしくもあるが嬉しくもあるのだが、俺は隠せていたと思っていたが隠せていなかったみたいだ。
「ほぅ~お前は案外甘えん坊なんだなナハト」(・∀・)ニヤニヤ
うぜぇなこの人!
「先生、焼かれるのと灰にされるのどちらがお好みですか?」
俺は姉さんのようにすごみながら聞くと、「.......すいません」と言い口を閉じた。
「そういえば午後魔術競技祭の選手決めするんだっけ?」
俺は前学年の後期からこちらに来たのであまり詳しくは知らないが、昨日の帰りシスティーナが張り切っていたのを思い出す。
「そうよ。そう言えばナハトは魔術競技祭何か出たいものとかある?」
「ん~特にこれっていたものはなかったかな。ルミアはどうなんだ?」
「私もあんまりないかな」
「二人らしいけど今年はみんなで出たいから何か考えておいてよね」
俺達にそういったシスティーナは今度は先生たちの方に話を振る
「そういえば先生とセラ先生は午後参加しますか?」
システィーナが午後の参加種目決めに参加するかグレン先生とセラねぇに聞く。
「俺は競技祭なんてどうでもいいから任すわ。それよりも金がなくて飢えそうだ............」
「少しはしっかりしてくださいよ…………セラ先生は?」
グレン先生はただいま金欠でセラねぇの料理を少し分けてもらってるのである
「私は他の教師の人とかにあいさつ回りがあるからそのあとに行くね」
「わかりました。それと先生はもっとセラ先生を見習ってまじめに働いたらどうですか?」
「けっ!やなこった。さぼれるならさぼるわ!というか午後は学園長に給料の前借できるように交渉せねばならんのだよ。」
そこからはいつも通り二人は言い争いを始める。そんな様子を見ながら俺達は食事を進める。それにしても給料の前借なんてできるのか?
--------------------------------------------------------------------------------------------
「変身の競技に出たい人はいますか?」
俺達は昼食の後、先のシスティーナが言った通り選手決めを始めるもののなかなかうまくいってない。ルミアも呼び掛けるもみんなどこかしり込みしている。理由はおそらく女王陛下が来るとのことだからだろう。そして遂にギイブルが「お情けで全員参加にしようとするからこうなる」といい。成績優秀者だけで出ればいいとシスティーナに反論。その物言いにシスティーナが反発しようとするが.................
「話は聞かせてもらった!このグレン大先生に任せな!」
「ややこしいのが来た..............」
システィーナの愚痴はもっともだ。といううかアンタどうでもいいとか言ってたはずだがなぜ...................もしかしてお金絡みか?
「おい白猫競技リストかせ。いいかお前等、俺が全力でお前らを勝たせてやる。お遊びなしで優勝を狙うぞ。」
「さてまずは一番得点の高い『決闘戦』は白猫、ギイブル、カッシュだ」
『決闘戦』は三対三の団体戦で各クラス三人の上位成績者を出すのだがクラスメイトはみなカッシュのところにウエンディが入ると思っていただろう。ウェンディ本人も自分が選ばれると思っていたため困惑している。
「そんで『暗号の早解き』はウエンディ一択だな。『精神防御』はルミア以外あり得ねぇな。『バトルロイヤル』はナハトだな。それで他のは..................」
そう言ってクラス全員をそれぞれ適したものに振り分けていく。ホントこの人は人としてあれなとこあるけど教師が似合うな。
「さてこれで全部だな。なんか質問なる奴いるか?」
すると納得いってないのが一人いる。そうウェンディだ
「なぜわたくしが『決闘戦』から外されているのですか!納得いきませんわ!」
「だってお前使える呪文の数とか魔術知識とかすごいけどドジだし、呪文偶に噛むし。だから状況判断と運動神経のいいカッシュにした。ナハトでもよかったんだが『バトルロイヤル』ならナハトが出れば一位確定だからそうした。てかこの学院の奴じゃ誰もナハトには勝てんし。それとウェンディ。お前の《リード・ランゲージ》の腕前なら『暗号早解き』はお前の独壇場だろ?そういうわけで頼む」
「そ、そういわれては仕方がありません」
俺としてはあんまり目立ちすぎるのは避けたいが今更の気もするしまぁ何とかなるだろう。それからも先生はそれぞれの種目に選んだ理由を丁寧に説明していく。途中でセラねぇも来たので先生が突然やる気を出したのが気になっていたので知っているか聞くとどうやら特別褒賞があるらしい。そのため先生はやる気を出したんじゃないかとのことだった。あまりにも予想通りだな.............
そうして一通り説明するとまたもやギイブルが反論する。このクラス全員で出る編成ではなくクラス成績上位者で固めることを提唱した。恐らく先生は知らなかったようですぐに変えようとするがそれよりも早くシスティーナがギイブルに反論し、ギイブルもそれ以上は反論することをやめたのでクラス全員で出ることになった。
その時システィーナは笑顔で期待していますと先生に言っていたが先生の反応はどこかおかしい。まぁ事情を知っている俺と勘のいいルミアはかみ合っていないなぁ~という感想を抱いていた。
---------------------------------------------------------------------------------------------
それから俺達は練習を始めることになった。先生もこうなってしまった以上は腹をくくったようでしっかり指導するつもりのようだ。俺達はさっそく練習のため外に行こうとすると教室を出る直前に先生に引き留められる。
「おいナハト。お前は決闘戦のメンバーの面倒見てやれ。やり方は基本的にお前に任せる」
「別にいいですけど。いいんですか?生活費かかってるんですよね?」
「なんで知ってんだよ...........まぁ、いい。お前ならそっちのプロなんだから大丈夫だろ」
「わかりました。セラねぇ借りていいですか?システィーナはセラねぇの方が適任だと思うので」
「あぁ、構わない。俺もそう思ってたしな」
了承を得たのでとりあえず俺は『決闘戦』のメンバーをどう面倒見るかを考えながら先生と練習場所に、受かっていると何やら口論のようなものが聞こえたので俺と先生は急いで向かう。するとそこではカッシュと他のクラスの生徒が言い争いをしていた。
「お前等に組の連中が大瀬で群れて迷惑なんだよ!これから俺達が練習するんだからお前たちはどっか行け!」
「何だと!?てめぇ!!」
「はい、ストップー」
「落ち着けカッシュ」
カッシュが相手につかみかかろうとするので俺がカッシュを先生が他クラスの生徒を羽交い絞めで止める。そうして俺と先生ははようやく他クラスの奴が一組の生徒だと襟章でわかる。
「くだらないことで喧嘩なんてするなよ。お前等一組の生徒だな?」
先生は一組の生徒に質問をする
「はい.........一組の生徒です。その......ハーレイ先生に場所をとっておくように言われたので」
俺と先生はあたりを見渡すと確かにこちらが場所をとりすぎだなと感じた。
「悪かったな。俺達が場所をとりすぎていて。全体的に端によらせるからそれでいいか?」
「はい。開けてもらえるならそれで..........」
すると一人の講師がやってくる。正直面倒なのが来たなぁ~なんて思った。なぜなら.........
「おい!何をしているクライス!場所をとっておけと言ったのにどこも開いてないじゃないか!」
ハーレイ=アストレイ。若くして第五階梯に至った優秀な講師。だが、下位成績者にはぞんざいに扱い発言も厳しいことが多いため好き嫌い別れる講師だ。この人は昔気質の魔術師で正直俺はこの人が嫌いだ。この人を見ていると姉さんを苦しめる”アイツ”を思い出してはらわたが煮えくり返りそうになる。
そんな負の感情を抱いているとルミアが心配した表情で話しかけてくる。
「ねぇナハト君。大丈夫?なんだかすごく怒っているみたいだけど...........」
「ッ!大丈夫だよルミア何ともないから心配ないよ?」
どうやら表に出てしまっていたみたいだ。情けない........そう思っているとルミアが俺の右手を両手で包み込むようにし、俺を正面から見つめて声をかけてくる。
「私もナハト君の見方だから。私になにができるかわからないけど私を頼ってね?」
優しい微笑みでそう言われて、手を握られた俺は自身の中にあった怒りは静まって落ち着くと同時に少し気恥しくなったので空いた手で頬を掻きながら
「ありがとうルミア。頼りにしているよ」
そのような会話をしている時、グレン先生とハーレイ先生は口論の最中だった。ハーレイ先生はこの場所全て明け渡せと横暴な発言に対しグレン先生が反発しているようだ。終いにはグレン先生とハーレイ先生がいきなり給料三か月分をかけるなどと発言し始めたところでシスティーナがうまく仲裁し、この場は解決した。
そもそもグレン先生そんなこと言って大丈夫なのかよ............
こうして俺達の魔術競技祭のための練習が始まるのであった。
今回は競技祭前までを書きました。そして原作死亡キャラであるセラを登場させてみました!セラは結構好きなので生存で行きます。そしてセラはヒロインではなくてオリ主にとって世話焼きのお姉さんというポジションでこれからの物語を進めていきます。キャラはプリコネのシズルみたいな感じにあえてキャラ崩壊させています。正直セラは世話焼きと原作でもなっているのでせっかくなのでそうしてみました。
あれ?でもどちらかというとグラブルのナルメアっぽい気がするような.............
ありふれの方はやってますがもう少しかかりそうなのでこっちを先にしました。明日には出すと思います。
再計:システィーナのヒロイン追加について
-
賛成
-
反対