ロクでなしとチート主人公   作:graphite

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授業初日と模擬戦

 

 

ナハト達は駅に着くと駅前の来賓用の寄宿舎で一夜を過ごした。その時一緒の部屋で寝ようと提案するルミア達の対応に非常に苦労した。最も最終的にはナハトがスリープ・サウンドで二人を眠らせたわけだが...............

 

そんなこの短期留学が決まり女体化したナハトに平穏は中々訪れないながらも今日から聖リリィ魔術女学院へと通うため大通りをいつものように5人で歩いている。

 

「それにしても綺麗ね」

 

「そうだねシスティ」

 

二人はこの学園までの大通りのカフェやサロンなどの街並みを見てそう感想を零す。勿論どこも女性店員ばかりでまさしくお嬢様の為だけに作られた街となっている

 

「フェジテよりも.......お洒落?」

 

「うん.........敷地内にこんな街があるなんて」

 

「規模は小さいけど、お洒落で素敵だわ。私もこんな学園に通ってみたいなぁ...........」

 

あのリィエルでさえ物珍しく周りを見渡している。そしてシスティーナも上機嫌でそん街を見ながら自分もこんなところに通ってみたいと感想を零すのだが.............

 

「私は絶対通いたくないかな」

 

「全くだ」

 

ナハトとグレンはそうバッサリと切り捨てる

 

「街の雰囲気と先生が合わないのはわかるけど.........イズも?」

 

システィーナ達にとってナハトの答えは意外だったらしくどういうことか尋ねる

 

「この学院、周囲を深い森、湖、山に囲まれているでしょ?だから基本的にここに来るには列車しかないし逆もまた然り...............ここはつまり外界から完全に遮断された孤島ってことだよ?何がよくてここにいたいか私には申し訳ないけどわからないかな」

 

「それに付け加えればこの街並み..........どうもここにいる奴らのご機嫌取りにしか見えねぇしな」

 

その二人の言葉にハッとするシスティーナ。よく思い出せば先日の列車もここの生徒達で溢れ返っていたいたのだ。それもあまり長いといえない休暇だというのにもかかわらずだ

 

「昨日の派閥とかも今思えば必然だったのかもね............」

 

「..........」

 

ナハトのその言葉にどう返すべきかわからないまま5人学院本館につくとその足で学院長室に向かっていった

 

 

**********

 

 

「ようこそ。遠路はるばるわが校に来ていただきました皆さん」

 

学院長室に入るとそう言って迎え入れてきたのは40前後に見える人のよさそうな女性であった。彼女こそこの学院の学院長であるマリアンヌ。

 

「帝国が世界に誇る魔術の学び舎と名高いアルザーノ帝国魔術学院...........そのような所から優秀な生徒や優秀な講師の方をお招きでき光栄ですわ」

 

そうマリアンヌは嬉しそうににっこりと笑みを浮かべる。だが、ナハトにはどうにもうさん臭くてならない。そもそもリィエルを名指しと言う点だけで十二分にマリアンヌは警戒するに値するだろう

 

「一つお聞きしてもいいですか?マリアンヌ学院長」

 

「何でしょうか?」

 

「どうしてリィエルにオファーを出したのでしょうか?私それが気になってしまいまして」

 

笑みに疑念と警戒を隠してナハトはそう問いかける。確信を突く質問だが相手からすれば単に興味があるようにしか見えないほどにナハトの仮面は完璧だった。

 

「今回わが校がオファーを出して余所の魔術学院から短期留学生を特別に受け入れることにあたりその際にわが校の本部事務局教育支援部の事前調査によればリィエルさんはわが校に招くにふさわしい優秀な生徒と聞いていますが.........何か問題でも?」

 

「そうですか........そちらの本部事務局教育支援部の方々は大変優秀なのですね」

 

当たり障りなくナハトはそう返すが内心では..........

 

(いや、ありえないだろ?だってリィエルの素行の悪さや成績不振なんかなんて少し調べれば山のように出てくるはずだ..........それに俺を見て少し警戒してる。もしかして姉さんを知っているのか?)

 

今の容姿は確かに多少の差異はあれどイヴに似ている。そのため軍に関する何らかの情報を握っているかもしくは〝敵〟か..........

 

「レーン先生........大変申し上げにくいんですが——」

 

マリアンヌのそのやや歯切れの悪い切り出しから話された内容は今回グレン達が入るクラスについての大きな問題だった

 

簡単に要約してしまえば先日その存在を知った〝派閥〟の事であった。グレンたちの推測通り閉鎖的なこの学園故の派閥と言う特殊なグループの背景やそこに所属する生徒たちが帝国の上流貴族の子息であるせいで下手に学園が口出しできずにいると言う事の説明を受けた

 

説明を聞いただけでグレンとナハトは男子と言うのもあるからか「早く帰りたい」と強く内心でそんな後ろ向きな感情を抱いていた。だが作戦でもある上リィエルの進退にもかかわるため腹を括って今日から配属されるクラスへ赴いたわけなのだが.................

 

 

 

「イズさん!ささっこっちで一緒にお茶しましょ?私イズさんに色々聞きたいのですわ!」

 

「お~い!イズ!こっちでチェスとかやんねぇか?」

 

同じクラスにいはフランシーヌとコレットがいたのだ。そのためここ月組の教室に入った途端自己紹介する間もなく二人に両腕を引っ張られていた

 

(あぁ.............帰りたい)

 

ある意味モテモテなのかもしれないが二人ともかなり力があるのか結構腕が痛い。それに周りもその行動を助長するかのようにするため非常に荒れている

 

しかもこの月組の厄介な点は二つの派閥の最前線を張る面々が集まっていることにある。そのせいで余計イズの奪い合いにも熱が入っている

 

だが、それが月組の生徒〝だけ〟ならまだほんの少しだけましだった..........

 

「「イズから離れて!!!」」

 

例の如く、奇しくも列車の時と同じようにイズにがっちり抱き着くのはルミアとシスティーナだ。それがさらに彼女らの勧誘を激化させまたそれがルミア達のイズを取られまいとする思いを引き立たせる

 

(俺..........ちゃんと無事にフェジテに帰れるかな........)ギチギチ

 

四人の美少女にがっちりと囲まれているイズの体にはすさまじい程の負荷がかかっている。普通にものなら骨が砕けてしまっているのではと言う負荷にイズはもう抵抗する気力も意思もなくなってきていた。現にこの状況になってからイズは一言も言葉を発していなかった

 

「...........なぁ、授業したいんだが?」

 

普段ならその発言にシスティーナかナハトあたりが突っ込むのだろうがその声はむなしく響くだけで誰も聞いてすらいないようだった

 

だが、グレンとてこのまま放置するわけにはいかない。勿論それはナハトだって同じだ。何せ今回の短期留学はリィエルの進退だけにかかわらずルミアの護衛や帝国内部の不穏分子などへの影響も少なくない。グレンがナハトがもみくちゃにされている様を見ながら思考を巡らして..........

 

(...........!そうだ、この手ならいけるんじゃね?)

 

グレンはついにここで打開の一手になる可能性のある策を思いつく

 

「ちゅうも~~~~く!!!!!!」

 

教壇を壊さない程度の力で思いっきり叩くと大声を出して自身に注目を集める。あまりの大声と音に教室内の生徒は全員視線を向ける。一部生徒たちはその野蛮な振る舞いに忌々し気な目や声を上げているのをすべて無視してグレンは続ける

 

「お前らがそんなにイズと遊びたいのはわかった..........だがな!俺は教師だ!そしてお前らは生徒........つまり!授業時間は俺の話を聞きやがれ!!!」

 

またもやその発言にブーイングを受けるがまったくグレンは意に介さないで続ける

 

「だが、お前らが俺のことを気に入らないのも授業を聞く気も.........まぁ、見てればわかる。ここで一つお前らと俺とで賭けをしようじゃないか」

 

その発言の真意をコレットが問いただす

 

「賭けだぁ?何を賭けるってんだ?」

 

その問いに対し不敵な笑みを浮かべてグレンは自信満々に答える

 

「これからの俺が受け持つすべての授業の時間さ。俺が負けたらお前らの好きにすればいい。イズを取り合うのもな~~んにも関わらない」

 

「..........勝負の内容はなんですの?」

 

どこか勝ちを確信したような顔でフランシーヌが問いただすとフランシーヌたちからすれば予想外なことだった

 

「簡単さ。次の時間は確か『魔導戦教練』だろ?そこでお前ら月組全員でイズ相手に模擬戦で一撃でも入れられればこの賭けでのお前らの勝利条件だ。逆にお前ら全員イズにやられたら俺の言う事に従ってもらう」

 

「「「なッ!?」」」

 

イズの........ナハトの戦闘能力を知らないからこそ月組の生徒たちは何を言っているんだ?と意味が分からないような表情を浮かべる

 

「なんだ?ハンデが足りないってか?ならうちから来た白猫たちも貸し出してやるしイズにも模擬戦開始から三分間は攻撃禁止にしてやるよ」

 

「な、舐めてるんですの!?私たちをそこまで愚弄しますか!?」

 

「舐めてる?まさか!何ならハンデを十分以上にしてもいいぞ?」

 

だが、グレンやルミア達は知っている。そのハンデがあっても確実にナハトに一撃も与えられないどころかナハトがその気ならボーナスタイム後には秒で蹂躙されるであろうことを.............

 

だが、ここにいるお嬢様方はこれだけ煽られれば当然勝負に乗るは必然

 

「いいでしょう!イズさんには申し訳ないですが貴女みたいな野蛮な女性の鼻を明かしてやりますわ!」

 

「上等だ!!イズにはわりぃがてめェに吠えずらかかせてやるッ!」

 

「ㇵッハハハハハ!お前らこそ吠えずらかくのが今から楽しみだなぁ!!!」

 

グレンすればこれほど勝負が確定した賭けはないためゲスな笑みを浮かべ超・超・超上機嫌である。

 

その案に対するナハトはと言うと.............

 

(まぁ........そりゃ学生レベルなら先生の言う通り舐めプしても勝てるだろうけど面倒...........いや、もしかしてこれは圧倒的なまでに勝利を納めればこの状況もどうにかなるかも?よし!少しやる気が出たぞ!)

 

ナハトはここで一つこの〝天国(地獄)〟の打開案を思いつくわけだが——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然、このやる気が空回りするのは.........自明の理であった

 

(え!?まだ俺玩具にされるの!?)

 

*************

 

 

「そんじゃあルールの確認な?」

 

聖リリィ魔術女学院の敷地内にある運動場にて、『魔導戦教練』の授業が始まろうとしていた。ここでグレンがルールの確認を始める

 

「イズ対月組全生徒+白猫、ルミア、リィエルのバトルロワイヤル形式。方式は非殺傷系呪文によるサブスト。模擬剣、徒手空拳による近接戦もあり。降参、気絶、場外、致死判定を受けたものは脱落。加えてイズは三分間の間攻撃は禁止。リィエルは剣を使ってもいいが投擲だけはするなよ?危ないからな」

 

このルールを聞いて改めてナハトが警戒すべきは三人。勿論それはシスティーナ、ルミア、リィエルである。システィーナは言わずもながらルミアの支援、特に三分間こちらは防御しかできないのがリィエルに対しては痛手だ........まぁ、魔術は制限されてないし防ぐだけならどうとでもなるだろう

 

「あ、それともう一つ。この勝負、例え非殺傷系呪文であっても、炎熱系呪文のだけは使用禁止でお願いしますわ」

 

(おっと、俺の得意属性の使用制限が来たな.......まぁ、使う予定はなかったけど。それにしてもお嬢様だからか随分と甘いな)

 

炎熱系の非殺傷系呪文は確かに威力こそ他に比べれば高いがそれでも少々火傷する程度で済むし、法医呪文(ヒーラー・スペル)を使えば跡も残らず治療は可能だ。だが恐らく彼女らは一時的にでも肌が傷つくのが嫌なのだろう

 

そんな事をナハトが考えているとグレンも同じようなことを考えているのがわかるような表情を浮かべその提案を飲む

 

「まぁ最もお前らが僅かにでも勝てる可能性はないんだけどなぁ!!あーはっはっはっ!!!」

 

グレンはそう結論づけ高笑いを決め込む姿を見ているとナハトはこれは本当に勝ってもいいのだろうかと疑問を持ってしまうのは仕方のないことだろう

 

「はぁ...........先生の言い方はあれですけど遠慮せずかかってきてください」

 

「ほ、本当に一人でよろしいのですかイズさん?」

 

フランシーヌが少し困惑したように見えるがナハトからすれば全くの無用なことだ

 

「大丈夫です。お互い頑張りましょう?」

 

その言葉を聞くと月組の生徒達やルミア達も十数メートル程距離を取り準備する。

 

そんな中、ナハトの本来の実力を知る三人はと言うと............

 

「リィエル少しいかしら?」

 

「ん。どうしたのシスティーナ?」

 

「イズに【ショック・ボルト】とかって当てられると思う?」

 

そう、この模擬戦のナハトが絶対的に有利な理由の一つが軍用魔術との単純な速さの違いだ。何せシスティーナは目の前で【ライトニング・ピアス】を至近距離で叩き落しているのを知っているためそこが気になって仕方がない。

 

「無理。それに私でも当たらないし」

 

そしてリィエルもまたあの魔導兵団戦の時余裕綽々で回避していたため自分にできることの大抵はナハトにできることを知っている

 

「無理って..........そうなると風系統で範囲攻撃しかないわね」

 

「あははは........さっきまで私達ただの女の子としてイズと接してたけどコレどうしよっか?」

 

二人ともさっきまでさんざんに可愛がってきた相手がどういう存在か思い出していた。可愛い皮を被った猛獣.........いや、その表現すら生易しいのではと二人はここにきてようやく思い出していた

 

「と、とにかく!私たちは彼女たちがやられてから動きましょ。彼女達と束になってもかなわないなら私たちの連携でどうにかするわよ!」

 

数でかかっても勝てない。技量で勝負しようものならそれ以上の技量と実力で簡単にひねりつぶされる。ならば連携でどうにか抗うしかない.........そう考えるシスティーナではあるが

 

「そうだね.........私たちどれくらい持つかな?」

 

「イズが速攻したら多分数分........私でも10分は無理」

 

リィエルは幾度と模擬戦をしたためわかっている。ナハトには絶対に勝てないことを。リィエル自身パワーで勝ってるというのは自覚してるが速さでは勝てないし技巧で言えばもっと絶望的だ。

 

だがリィエルは数秒ではなく数分(・・)と言ったのだ。

 

「でも私達なら多分少しはやれると.........思う」

 

軍用魔術及び炎熱系魔術の禁止のルールからリィエルは直感でそう確信していた。そして何よりもリィエル自身がシスティーナ達を信頼しているからだ

 

「だから......頑張ろう」

 

「「えぇ!(うん!)」」

 

三人娘は気合を入れて絶望的な戦力差にあらがおうと意気込むのであった

 

その様子を見届けたグレンがイズと月組の生徒達が位置についたことを確認すると開始の合図を今しようとしていた

 

「よし!んじゃこれから模擬戦を始める。模擬戦...........開始!」

 

開始の合図と同時にまず動いたのはフランシーヌら『白百合会』の者達だった

 

「イズさんには申し訳ないですが一斉に行きますわ!《雷精よ》!」

 

「《雷精よ》!」

「《雷精よ》!」

「《雷精よ》!」

「《雷精よ》!」

 

同時に十数もの紫電がイズに襲い来るが——

 

「............」

 

涼しい笑みでイズはほぼ動かずにそのすべてを交わす。もしこの距離でイズ......ナハトに魔術を当てたいのならアルベルトクラスの魔術師でもなければ不可能である。そもそも軍用魔術でもない【ショック・ボルト】などナハトからすれば止まってるようにすら見える

 

「そんなッ!?全部躱された!?」

 

「フランシーヌさん達。闇雲に打つだけじゃだめだよ?ちゃんと連携して撃たなきゃ」

 

多少の援護と連携があれば確かにいくら遅くても当てる方法など五万とあるのは事実であり、ナハトとてそれは例外じゃない。用は工夫が大事と言うわけだ

 

最もナハトにその方法が思いつくかは別ではあるが........

 

「はっ!情けねぇな!」

 

そう言って走り寄っていくのはコレットだ。

 

「《白き氷精よ・我が掌の上で・踊れ》!」

 

コレットが短く唱えるとその拳には白い冷気が輝き渦巻いている。どうやら魔闘術(ブラック・アーツ)の真似事が彼女にはできる様ではあるが

 

「へぇ..........面白い」

 

イズは構えも取らずそうぼそりと呟きながらコレットの拳を簡単に躱していく。イズ相手に近接戦を挑むなら最低でもグレンレベルの腕.......いや、リィエルクラスでもなければまともにやりあう事さえできない

 

「当たんねぇ!」

 

「悪くはないけど雑かな?」

 

筋は確かに悪くない。だが、攻撃が単調で読みやすい。バーナードさんあたりに指導させたら化けるだろうなと思いながら躱していく。

 

すると後ろから一人気配を最小限にして襲い掛かる者がいた

 

「今の躱されますか.........マジですか?」

 

それはジニーと言う生徒だった。

 

彼女は二本の短剣と動きからして【フィジカル・ブースト】を施しているようだがナハトからすればまだ遅すぎる。ナハトは挟み撃ちの状況を一気に跳躍して逆にジニーの背後を取る

 

「動きはいいけどそれじゃダメかな」

 

気配を消すのではナハトやリィエルには通じない。ナハトなら圧倒的なまでの空間把握能力による敵の認知やリィエルの獣以上の勘で簡単に気づいてしまう。もし、それらをかいくぐりたいなら気配を消すのではなく偽るほうがまだ効果的だ

 

「私...........東方の『シノビ』の技を代々伝える里の出身で一族内ではまだ若輩とはいえ、技量に関しては、私もかなりの使い手だと自負していたのですが..........イズさん何者ですか貴女?まったく勝てる気がしないのですが」

 

「私は唯のイズ。さて、まだやれるよね?」

 

「..........三分間のハンデなんてハンデでも何でもなかったというわけですね」

 

ジニーは悟った。イズに対してはどんな攻撃をしてもすべて対処されると。だが、それでもその三分でどうにかしようと二刀で斬りかかる

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

怒涛の勢いで残像を残すように襲い掛かるだが、そのすべてをナハトは余裕を持って躱していく。ジニーも自身の攻撃が全く脅威になっていないことに歯噛みしながらも手足を止めずに斬りかかるが

 

「クッ.........!」

 

ジニーが躱されたところにすぐさま切り替えしジニー最速の突きを放つが..........

 

「ほいっ」

 

イズはそれを正面から三本指で剣先をつまむように防ぐ。ジニーは剣を引き抜こうとするもイズの見た目からは想像もできない力で万力の如くつかまれているため引き抜けないでいた。

 

「...........本職は剣士ですね。重心移動にその足さばきからしてそれも相当な腕の...........しかも、剣以外の武具の扱いにもそれなりに造詣がある万能手ですね?」

 

「えぇ、メインは双剣ですがそれ以外にも槍に戦斧にあとは弓や銃もいけるよ?」

 

そもそも武器なら一通り扱える。まぁ、剣と弓以外は三流がいいとこではあるが

 

「そうですか.........この今の一合で貴女なら何度私の首を落とせましたか?」

 

「多分7回は堅いんじゃないかな?リィエルでも3~4回は落とせると思うよ」

 

「ははは.......もう滅茶苦茶ですね」

 

「誉め言葉として受け取っておくよ」

 

「ならせめて少しでも貴女を本気にして見せますよ!」

 

掴まれた剣をすぐに離し、再びイズに襲い掛かる。そしてそれと同時にその他の月組の生徒もイズを包囲し攻撃を仕掛けたり動きを妨害させようと魔術を行使したりするのだが..............

 

「三分経過.......イズ!もういいぞ!!」

 

グレンが三分経過したことを告げた瞬間イズは詠唱を開始する

 

「《紫電の花よ・咲いて廻れ・花吹雪の如く》」

 

すると紫色の幾百もの花びらのようなものがイズの周囲を駆け巡る。

 

それはまるで本当の花吹雪の如く美しくはあるがグレンはそれの本当の威力と怖さを知っているためえげつない手段を選んだものだと呆れていた

 

これは黒魔改【ショック・ブルーム】。【ショック・ボルト】と【グラビティ・コントロール】の複合改変魔術であり花びらに模した紫電で広範囲攻撃と収束させての防御を可能とする攻防一体を体現した応用の幅が広い技である。

 

本来は黒魔改【ライトニング・ブルーム】と言う名称であり、名称通り花びらに模した紫電は小さく収束した【ライトニング・ピアス】である。そのため一つ一つの威力は簡単に鎧を貫くほどの威力を持ち、その防御力も今回の物に比べてはるかに高い。【ライトニング・ピアス】ほどの貫通力を誇る魔術が〝面〟で襲ってくると考えればその恐ろしさがよくわかるだろう。

 

月組の生徒たちは不穏な空気を感じ身構えていると左手を上げるイズ

 

「さて、悪いけどこれで終わりにするね?」

 

左手を上げ勢いよくイズが振り下ろした瞬間。イズの周囲を廻っていた花びらたちは一気にイズを取り巻く生徒達に襲い掛かる

 

「「た、《大気の壁よ》!」」

 

何人かはすぐに【エア・スクリーン】で防ごうと動くが............

 

「「って!キャッ!!」」

 

まるで生き物のようにその障壁をうねるように回避して生徒を雷撃で意識を奪う。この魔術はナハト自身が解除するまでその軌道の全てを完全にナハトが掌握しているのだ。だからこその攻防一体の魔術。一気にその花びらたちを収束させ堅牢な盾にしたり広範囲を一気に蹂躙りたりすることが可能なチート魔術

 

見る見るうちに月組の生徒たちは一人......また一人と倒れていく。フランシーヌもコレットも他の生徒達のように花吹雪に包まれたと思えば意識を失いその場にバタバタと倒れていった

 

「さて............これで残るはシスティーナ達だけだね?」

 

花びらを自身に纏わせてこちらを見据える彼女たちに視線を向ける

 

「わかってはいたけど........噓でしょ?あの人数を一瞬で......驚きを越してもう何も感じないわ.......」

 

「あははは........なんだかアルフォネア教授みたいだね?」

 

「ん........でも、ナハトが本気なら皆死んでた」

 

リィエルもナハトの今の魔術は知っているためそう感想を零す。

 

「さて、勿論ここでリタイア.......なんて真似はしないでしょ?」

 

「えぇ!貴女に一矢報いて見せるわ!行くわよ!ルミア!リィエル!」

 

ナハトは当然わかってるといわんばかりの様子でシスティーナに挑発的な目でそう投げかけると、システィーナも自身に最近から魔術の指導をしてくれてる相手に何とか目にもの見せてやると意気込んで親友に発破をかける

 

「うん!システィ!」

 

「ん!今日こそ勝つ!」

 

ルミアもらしくなく好戦的な目を浮かべリィエルも意気込み剣を構ええる。そしてナハトもまた時空間魔術で模擬剣を二本取り出し構えると............

 

「かかってきなよ......返り討ちにしてあげるわ」

 

不敵に口端に笑みを浮かべるそのイズの姿はまるでイヴ()の様だった

 

最初に仕掛けたのはリィエルだった

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

弓なりに体をそらせて躊躇いなくナハトに剣を叩き込みにかかるそれをナハトは軽やかに躱す

 

(うわぁ..........パワー上がってるじゃん)

 

地面を割らんばかりのその一撃にナハトは少々ぞっとする。だが、リィエル相手にそんなことを考えてる暇などない。そこからすぐさま大剣による怒涛のラッシュが始まる

 

「やああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブンブン

 

「ふッ.........シッ!」

 

ナハトはそれをいなしたり躱したりしてやり過ごす。正面から受けては流石のナハトと言えどただでは済まないため最大限躱すことと流していくことを前提にリィエルと剣を交える

 

(にしてもまぁ.......リィエルの奴随分と強くなったもんだ。今もパワーで押し切ろうとしてるように見えるが俺に対する観察を怠ってないな)

 

そう、リィエルは唯のパワーによるゴリ押しではなく今彼女は自身の一投足にとても警戒しているのがよくわかる。確かにリィエルはそれを勘として感覚で今までもやってきたが今は理由をもってやっていると考えれば大きな成長と言えるだろう

 

だが、忘れてはいけない。相手はナハトだと言う事を.........

 

「!いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ナハトが視線を右に逸らし重心の移動の前触れを見せた瞬間。凄まじい反応速度で行動の先読みをしてすぐさまリィエルが攻撃に映るが.........

 

「シッ.........!!」

 

「うぁッ.......!」

 

ナハトはそこから恐ろしい程の速さで切り返しガラ空きになったリィエルの胴に蹴りを放つ。

 

ナハトのフェイク。戦闘における場運びはイヴやアルベルトそしてバーナード譲りのナハトにとって相手が警戒しているのならそれを逆手に取るなど造作もない

 

間合いから吹き飛ば素たリィエルに向け維持していた【ショック・ブルーム】を叩き込むが..........

 

「「《大気の壁よ》」」

 

システィーナ、ルミア両者によって完全にリィエルを覆うように【エア・スクリーン】が展開されその攻撃を防がれる。確かに防ぐなら二人で全方位を守るしかない上、ナハトの動きをある程度抑え込むことのできるリィエルの存在を欠くのは大きな痛手になるからこその判断だろう。実際ナハトもリィエルさえ倒せばある程度はやりやすくなると考えていた

 

「(なら今度は.......)《翡翠の花よ・咲いて廻れ・花吹雪の如く》」

 

ナハトは【ショック・ブルーム】を解除すると今度は翡翠の花吹雪を纏う。

 

「これならどうする?」

 

黒魔改【エア・ブルーム】。攻撃力自体はほぼないといっていいが花びら一つ一つが弾け突風を起こすそれは十二分に阻害目的を果たせる。ナハトはその隙を突く作戦だ

 

一気にそれらを後方に構えるシスティーナ達にに向け放つ

 

「《風よ・風よ・吹き荒れよ》!」

 

(それは.........俺の改変魔術.......)

 

同じ風の魔術なら風の魔術で相殺する。システィーナはナハトの詠唱と発動したものから攻撃の内容を瞬時に察するとシスティーナが選んだ手は競技祭でナハトの使っていた【ストーム・ブロウ】だ。広範囲に【ゲイル・ブロウ】に匹敵する風圧を中心から外側にぶつけるそれならルミアを守りつつ防げると判断したのだ。

 

「へぇ.......使えるとは思ってたけどあの時の改変魔術を使うなんてね」

 

「えぇ、攻撃を防ぐのにこれって便利だと思ったのよ.........それより足元注意よ?」

 

バンッ!!

 

突如ナハトの足元が輝くと衝撃波が発せられる。これはルミアがナハトとリィエルが攻防する間に仕掛けた【スタン・フロア】。リィエルは打ち負かされたようでいてその実役割を果たせていたわけだが...........

 

「あぁ.........システィーナもな?」

 

「ッ!《疾風よ》!」

 

バンッ!

 

ナハトは当然それすらも読んでいた。と言うのもリィエルの視線やルミアを隠すように位置どったシスティーナにナハトが何を考えているのかを推察していたのだ。だからこそナハトもいつの間にか同じものを仕掛けていた。

 

(バレていた!.........流石はナハトね.........でも、一体どのタイミングで?)

 

ルミアを咄嗟に抱え回避したシスティーナが内心で何処までも周到なナハトに戦慄する。因みに仕掛けたタイミングはリィエルと剣を交えた最初の時点だ。剣戟の音と警戒するリィエルの視線の誘導をして詠唱を気づかせなかったのだ

 

「悪くない作戦だよ........でも、私がルミアを無警戒にするわけがないでしょ?」

 

そう、ルミアに直接的な攻撃手段は少ない。そのため必然的に警戒度は下がるのは彼女を知っているものなら普通だろう。だが、だからこそ彼女のサポート系の魔術や罠に警戒するのが当然だとナハトは考えている。そのためナハトには通じなかった

 

「抜け目ないわね..........」

 

「(そうだ!)..........私のことみてくれてたんだねイズ?」

 

「へっ/////////いやそりゃ......どんな相手でも警戒は怠らないのが当然でしょ!」

 

「(ルミア?)」

 

突如ルミアが悪戯っ子のような笑みでイズを見るのでシスティーナは一瞬何かが引っ掛かるように思い考えこむと...............

 

「(あ!.......あるじゃない!イズの弱点!)」

 

この瞬間システィーナは雷に打たれるように脳裏にイズ(ナハト)の弱点を思い出す。最近になってやけにそれが原著に現れているのには何故かモヤモヤするがそれでもこれを活かさない手はない

 

「そうね........ルミアのことず・い・ぶ・ん・と気にかけてるみたいだしね?」

 

「えぇ!!??///////」

 

この女体ナハト改めイズは割りに表情に出やすい。そのため〝彼女〟の存在が有効になる

 

「ルミア!わかるわね?」

 

「勿論!システィ!」

 

その声と共になんとルミアが前に出ると立ったのなんとリィエルの〝前〟だった

 

(そう、ナハトの最大の弱点...........それはルミアには絶対に手を上げられないことよ!さっき攻撃もなぜか私には標準を合わせてる癖してルミアに標準は合わされていなかった!でも............腹が立つわね。何よ........そんなにルミアがいいわけ?...........ばかぁ)

 

そう、さっきのナハトが放った攻撃で実はシスティーナは不思議に思っていたのだがなぜか自分に向けられてはいるがルミアには向けられてはいなかったのだ。恐らくは無意識なのだろうが..........それでもこのシスティーナのモヤモヤとした想いは大きい。そのためか普段なら照れるところだが内心で少し不貞腐れていた。

 

「リィエル。私を盾にして」

 

「え..........ん、わかった」

 

リィエルはわけがわからないがそれでも彼女を信じているため何も言わずそこから動かない。そのためイズはと言うと..........

 

(ゲッ............俺がルミアに手を上げられないのがバレた!しかもルミアが上機嫌なのに対してシスティーナがスゲェ不機嫌そうなのが滅茶苦茶怖いんだが!)

 

「どうしたのかしらイズ?なんで攻めてこないのかしら?ねぇ?ナンデ?」

 

ふてくされすぎて若干システィーナがヤンデレ化しかけてるがそれは乙女心の表れである。なので可愛げがあるもの.............いや、それにナハトは普通に怯えていた

 

(ひぃえぇぇ............システィーナこわっ!いやなんでそんな機嫌悪いんだ?俺何かしたっけ............)←超鈍感

 

ナハトは若干下手打てば相当な目に遭わされるのではとびくびくもするが...........

 

(...........フッ、まぁ...........そこまでは読んでいる(・・・・・)わけだけどな。アイツの口癖だが.......)

 

「どうする?イズ?」

 

ルミアも自信ありげに見ているが残念だがもう既にチェックだ

 

「..............なぁ、東方に伝わる将棋って知ってるか?」

 

「ショウギ?」

 

「まぁ、チェスみたいなもので大まかなルールはチェスと同じなんだ」

 

「でもそれが一体..............?」

 

困惑する三人を気にせずナハトはそのまま続ける

 

「将棋には王手と言う言葉がある。チェスでいう所のチェックだ。じゃあここで問題だ。ならチェックメイトはどういうことだ?」

 

「へ?........どう言う事って...........それって勝てますよって宣言なんじゃ.........」

 

「惜しいな..........正解は——」

 

その瞬間。イズの体がぼやけ消え、次に現れたのは............

 

「〝討ち取った〟........つまりはもう既に勝っているという事さ」

 

「え?」

 

ルミアとリィエルの背後に剣を向けて構えていた

 

「なッ!?どうして!!」

 

「悪いね三人とも.......実はこの勝負端から私の勝ちが確定してるんだよ」

 

ナハトは三人に〝幻術〟をかけていた。と言ってもそれはそれほど強力ではない.........寧ろかなり弱いものだ。ナハトは最初の月組との混戦の中で使い魔を召喚してルミアとシスティーナの二人に遠隔で掛けておいたのだ。リィエルには警戒されるので蹴りをしたときに事前に靴に仕込んでいた術式を打ち込んでおいたのだ

 

幻術の効果は一瞬だけ特定の存在だけ視界に入らないようにするもの。それも本当に一瞬なためかけられたことも事前に気づくことのできないほどに小さな魔術。ほとんど手品みたいなものだ。その一瞬で気配を偽り瞬時に距離を詰め背後を取るのはナハトにとっては造作もない

 

「さて..........これで二人は戦場なら確実に戦死だね?」

 

ナハトは確かに破壊の権化ともいえるような魔術行使が得意でもあるがそれはあくまで成長した近年のナハトの場合だ。特務分室に入ったばかりの時はこういったバーナード仕込みの小手先のトリックと当時からそれなりの練度があった剣技による戦闘がメインだった。

 

時に大胆に、時に地味に動き、遍く者を翻弄する——だからこそナハトは〝奇術師〟なのだ

 

そして——

 

「ま、まだ!」

 

システィーナが左手を構え魔術行使をしようとするが.............

 

「キャッ!こ、これって結界!?」

 

「任意で発動する捕縛結界さ。システィーナが【ストーム・ブロウ】で俺の魔術を相殺してくれたから簡単にし込めたよ」

 

派手に風圧がぶつかり合ったおかげでそれをカモフラージュにしてナハトはシスティーナ達の動きを呼んで適切なポイントに罠を張っていたのだ。因みにこれはクリストフに教えてもらった結界魔術の応用である。流石に本家とまではいかないが相手を一時的にとどめられさえすれば結界ごと敵を倒せるナハトからすれな十分なものだった

 

「私がルミアを攻撃できないのはぶっちゃければシスティーナとルミアには9割がたバレると思っていた.............それをシスティーナが逆手に取ろうと考えるのもルミアが躊躇いなく自分を盾にすることも簡単に読めた。まぁ、私が三人にしたし賭けに気づけなかったのが敗因だね」

 

ナハトは三人よりもはるか先の手までを読みながら戦闘をしていた。これはアルベルトとイヴ譲りの謀略に知識・柔軟な思考に由来する。

 

ナハトのここまでの戦闘能力の基礎は全て特務分室のメンバーがもとになっているのだ。特務分室には分野ごとにありえないほどに尖った人材が多い。それは唯平均的に実力があるだけでは特務分室に回される仕事はこなせないからである。例外で言えば総じて能力がずば抜けているアルベルトやイヴだが、そんなある種の魔窟中にある尖ったものを手を変え品を変えて万能に生かすことのできるその才こそがナハトのある意味特務分室での〝尖った部分〟と言えるだろう。

 

「まぁ、読めなかったのはア何故かシスティーナが不機嫌なことだけだが.........俺何かした?」

 

「........私だって...........何でもない」プイッ

 

(え~.............)

 

顔を背けて拗ねてるシスティーナはなんだか子供みたいで可愛いがどうしたものだろうか...........

 

「イズ.........耳貸してくれるかな?」

 

「ルミア?わかった...........」

 

見かねたルミアは苦笑を浮かべながらイズにどうすればいいのか耳打ちをする

 

「.......を.....してあげれば大丈夫だよ」ゴニョゴニョ

 

「わかった」

 

そうしてナハトはシスティーナの方に歩いていくと顔を背けこちらを向かないシスティーナの頭に手をのせ優しく撫でる。今のナハトはシスティーナよりも背が低いため背伸びをして頭を撫でるその姿はどこか微笑ましくある

 

「えっと........私システィーナが何に怒ってるのかわからないけど........それでもごめん。なんか私こういうこと点で駄目みたいだから何かあるなら言って欲しいな」

 

「..........優しくして」

 

「えっと.........優しくしてるよね?」

 

「............ルミアと同じがいい」

 

「ルミアと?それなら何時もしてるよ?だってシスティーナは私にとって大切な人(親友)だから」

 

「.........ならいい。私も拗ねてごめんなさい」

 

こうして模擬戦は幕を占めるだが.........その数時間後に冷静になったシスティーナが赤面して慌てふためくのは別の話であった

 

(私のバカぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!///////////)

 

 

 

 

-------------------------------------------

 

おまけ

 

 

のびた月組の生徒が起きるまでの間の事。ナハトが運動所隅にある気にもたれかかって座っていると......

 

「ねぇ、イズ.........うんうんナハト君」

 

「どうしたのルミア?」

 

「システィを甘やかした分私もしてくれるよね?」

 

「へ?.........それってどういう.........」

 

「手握って良い?」

 

そのままルミアは指を絡めて手を握るとそのまま頭をイズの肩に乗せ寄り添いあいながら数十分そうして過ごすのであった

 

(ルミアが近い......ヤバい緊張する......../////////)

 

ちなみナハトはルミアに恋心を自覚してからはたじたじになる場が多々ありそれを感じてるルミアは少しづつ強かになってきていたりする

 

(照れてるみたい........ナハト君が私を意識してくれて嬉しいなぁ/////それに可愛い♪)

 

ルミアは少しの恥ずかしさとそれ以上の幸福感を感じていた。ナハトがどうして突然こうもわかりやすく照れるようになったのかルミアにはわからないけどどちらにせよルミにとってはチャンスである事には変わりない

 

(覚悟しててね?ナハト君!)

 

 

 






今回はここまでです。そして投稿が遅くなりすいません!大学が始まり授業も対面とオンラインの入れ替えなんかでドタバタしたりして中々まとまって書く時間が取れず遅くなりました。本当にすいません!さて今回は原作とは違いナハトvs皆と言う形を取りました。その上ルミア達とも戦わせてみるという展開もかいてみたりと少し改変してみました。ルミア達と言えばシスティーナは14巻からの魔術祭典編では他校や自校の選抜戦をしたりしますね。そこでナハトの扱いをどうするかが悩みどこだったりするんですよね~軍人なうえ軽く学生レベルなんて凌駕してるナハトを参加させるものかと言うのも難しいですよね........でも、ちょっとシスティーナとの一対一の模擬戦はかいてみたかったりするので悩みどこです

さて遅くなってしまいましたが今回もここまで読んでくださりありがとうございます!また、コメントやブックマークにいいねをしてくださりありがとうございます!

再計:システィーナのヒロイン追加について

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