俺は先生から決闘戦のメンバーの事を任されたのでとりあえずセラねぇ含め呼び出し方針を決めることにした。
「さてとりあえず今後の事決めたいからまずはどれくらい戦えるのか見たいから模擬戦をしようと思う。軍用魔術以外なら特に制約なかったよなシスティーナ?」
「えぇ、サブストと同じよ」
「そっか了解。順番はカッシュ、ギイブル、システィーナの順な。あとこの順番で本番も戦うことになると思うけどいいよな?」
そういうと全員納得しているようなので早速始めることにする。
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結果は当然だが俺の全勝だ。まぁ軍人の俺が手加減しているとはいえ学生に負けたらそれはそれで問題だしな。
「さてと取り敢えずはなんとなくだが特徴は分かった。まずは、カッシュだが自分でもわかっていると思うがほかの二人ほど魔術の知識も技量も高くないから純粋な魔術戦になるとほとんどの場合で負ける」
「あぁ、俺もわかってる。だけどどうすんだよ?」
「簡単だ。とにかく防御して一瞬のスキを突くカウンターを覚えればいい。《フィジカルアップ》や《トライレジスト》だけしっかりして耐えて耐えて耐え抜いてカウンターで決めるスタイルの練習をこれからみっちり仕込む方針で行くがいいか?」
「あぁ、わかった。頼むナハト」
取り敢えずはカッシュはこれから模擬戦でとにかく追い込んでタイミングなどを掴ませればいいな。
「次にギイブルだが。ギイブルはシスティーナと同等の魔術の知識に技量はあるが判断が遅いのが難点だな。これからは持てるカードを適切かつ迅速に切れるようにするために俺がいろんなバリエーションの敵役をやるから判断力を上げられるように練習だな」
「フン。指図されるのは気に食わないが了解した」
やや嫌そうにしているも問題ないと判断し、次にシスティーナについて伝える。
「システィーナは知識も技量もギイブルと同じで申し分ない。あとはもっと駆け引きを身に着けることかな。悪くわないけどもっとうまくできるようになれば勝率はぐんっと上がると思う。まぁ基本はセラねぇに仕込んでもらうつもりだから俺との模擬戦とかではその復習と実戦経験を積む形で行こうと思う。」
「わかった。セラ先生よろしくお願いします。」
「うん!よろしくねシスティーナさん!」
そうして俺達は方針を決め練習を開始する。カッシュはとことん追い込み体で覚えるようにし、ギイブルには絡め手や正攻法など俺が思いつく範囲の戦法で戦い経験値を積ませ、判断力を鍛えていく。システィーナはセラねぇの指導の下着々と戦い方を学び俺との模擬戦で発揮していく。正直システィーナは別格だ。最近グレン先生と特訓しているのを見かけたがそのおかげなのか拙いところもあるがそれでも学生レベルならすさまじい技量だ。なぜ見かけたかって?俺だってトレーニングは欠かさないからたまたま走り込み中に見かけたのさ。そんなことはいいとして全員呑み込みがいいのですぐに良くなっていく。これなら本番も結果を残せるだろう。
俺達二組の生徒は、一日一日を大事にして練習に精を出し、遂に魔術競技祭開催日前日の練習が終わった。決闘戦のメンバーの仕上がりは上々といえるレベルになった。これなら高確率で一位をとれるだろう。
そして俺はもう一つ危惧していることについて先生たちに伝えることにした。あえて前日のこのタイミングでグレン先生とセラねぇを呼び出した。もし早めに伝えていたら先生たちにいらない気苦労をかけるかもしれないと思ったからだ。
「んで話ってなんだナハト?」
そう聞いてくるグレン先生。続いてセラねぇも聞いてくる。
「これはナハト=リュンヌとしてではなく軍人フレイ=モーネとして話します」
俺がそういうと二人とも真剣な顔になり続きを促す。
「ここ最近王室親衛隊の動きが活発になってきています。今回女王陛下がおいでになることのようですがそうなると当然彼らも来ます。彼らの動きに一応注意しておいてください。最近なにかと帝国内部で嫌な噂を耳にしますので」
「お前は...........いや、お前等はもしかしたら奴等......天の智慧研究会が関与しているかもしれないと考えているのか?」
「憶測の域を出ませんがそうです。俺も注意していますが万が一の時は軍属でも何でもないのに申し訳ないですがグレン先生よろしく頼みます。セラねぇは無理はしないで生徒たちの安全に気を配ってくれるだけでいいからお願いできるかな?」
俺がそう言うとためらいもせず二人は頷いてくれた。当日は姉さんも特務分室から二人よこすと聞いている。一人はアルベルトさんで頼りになるのだがもう一人がなぁ................強いことには変わりないけど不安な要素が沢山ありすぎる。
そうして明日の事に思いはせながらついに、前日の夜は更けていくのであった。
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場所は変わってシスティーナ邸。そこのバルコニーでルミアは過去に思いはせていた。
何度も何度も思い返してしまうあの日の思い出。辛くて、苦しくて、悲しくて仕方ない思い出。それでも彼女にとっては救いでもある思い出。
「うぅ..............お母さん...........見捨てないで..........なんで私ばかり...........」
私、ルミアは異能を持って生まれたことで愛する母親から家を追放された。幼い私にとって..........いや幼い以前に一人の人としてとてつもない絶望感を植え付けられた私は、のちにフィーベル家に引き取られた。当時はだれもかれもも信用できふさぎ込んでいて今ではとても仲のいいシスティとさえ仲はお世辞にもいいとは言えなかった。
そんなある日、引き取られてまだ日の立たないうちに私は連れ去られてしまった。精神的に弱っていたところにこんな事件が起きて私はもう限界だった。連れ去られてからとめどなく流れる涙。もうだめなのか、こんなところで死んでしまうのかと恐怖と絶望感でいっぱいいっぱいだった。
「うぅ.........グスッ.......どうして......私ばかり.....こんなめにあうのぉ。誰かぁ.....助けてよぅ........」
そんなネガティブになっていたところに現れた二人がいた。一人は青年で髪を後ろで結った男の人だった。もう一人はフード付きローブを纏った人だ。なぜか顔が見えなかったが後で男の人だと分かった。背丈は少年というべきもので青年に比べ低く、その限りでは自分と近い年の人なのかと感じた。
その人たちの助けがあって悪い魔術師たちの手から逃れるも悪い魔術師は諦めず何度も何度も襲い掛かってくるのだ。二人は私をかばいながら移動し、そのたびに何度も何度も二人は彼らを殺していく。私はひどく恐怖した。怖くて怖くてたまらず大声で泣くことしかできなかった。
私が泣いてしまい隠れながらの移動が難しくなり、二人は迎え撃つことになってしまった。もう一人の青年が一人で敵をひきつけつつ、もう一人の少年が私を守ってくれていた。でも私はさっきの光景と今の相手があきらめずに何度も襲い掛かってくる状況に耐えられず泣き止むことができずにいた。
泣き止まない私を少年は必死に守ってくれた。次々襲い来る悪い魔術師を泣き続ける私をかばいながら少年は剣と魔術をもって殺し続けていた。少年はあまりにもしつこい襲撃に疲労を感じさせつつも何度も退けてくれた。
そうして少しの間身を隠せそうな場所を見つけた少年は私をその場所に移動させ話しかけてきたのだ。
「ごめんね。いやなことたくさん見せてしまって。でも、絶対君のことを守るから」
少年は泣き続ける私を勇気づけ泣き止まそうとしていたのだろう。でも私は信じられなかった。信じたらきっと最後には裏切られる。
「嘘.............みんな私を見捨てる..........グスッ......あなたも最後には............」
私は「あなたも最後には私を見捨てる」と言おうとした。しかし、いうことができなかった。なぜなら少年は私をやさしく抱きしめたのだ。
「見捨てられるのは怖いよね。わかるよ。俺もそうだったから。でも、きっと君のほうがずっと苦しんだよね。ずっと痛いんだよね。だからね、俺は君を絶対に見捨てない。誰が敵に回ろうと...........たとえ世界が敵だったとしても俺ががすべてのことから君を守るよ。約束だ。」
そう言って私は抱きしめられていた。あの時の私はだれも信じられなかった。けど彼だけはなぜか無性に信じられた。そして少年は私を抱きしめながら頭をなでながらまた言葉を紡ぐ。
「だから俺を信じてくれないか?君が俺のことを信じてくれるならどこまでだって戦って見せる。いや、どこまでだって戦える。たとえ腕がもげて、足が砕けたとしてもね。だから、俺が約束を守ること信じてくれないかな?そうすればこんな窮地簡単に突破して、君を絶対に助けるからさ。」
そんな言葉を受けた私は心の底からこの人は信じられると思った。単純かもしれない。けれど彼の温かさややさしさは本物だと私の勘が告げていた。だから...................
「グスッ............わかった。私はあなたのことを信じる。約束だよ?だから...........お願い。私を助けて?」
そういった直後に私たちを探す悪い魔術師たちの声が聞こえた。私がビックと反応すると私を落ち着けさせるように「大丈夫だよ」と優しく囁いた。そして彼が私を放して立ち上がる。思わず私は少年のローブの裾をつかんでしまう。少年はその私の手を両手で包みながら顔の見えないフード越しに目を合わせて........
「大丈夫。約束はちゃんと守る。だから待っていてくれるかな?すぐにあいつらを倒して、すぐに君を迎えに行くから。ちゃんと君を守るから。だから信じてくれるかな?」
私は頷くとローブの裾から手を離した。少年は私の頭をひとなでしてから「行ってくる」といい戦いに向かった。それから彼は言った通りすぐに悪い魔術師たちを倒して私の元に戻ってきた。そのまま少年は私をお姫様抱っこしながら移動を開始した。お姫様抱っこは少し恥ずかしかったけどうれしくもあった。まるで少年が私を包み込んで守ってくれているみたいだから。
その後、もう一人の青年と無事合流し、私はフィーベル家に無事送り届けられた。精一杯の感謝を告げると少年は「これからも約束は守るよ」といい帰ってしまった。
そうして今でも私はこの時のことを鮮明に思い出せる。この時の思い出は辛く、悲しい想いと同時に暖かい想いも思い起こされる大切な思い出だ。そして”彼”はその約束を今でも守ろうとしてくれている。最初彼がこの学校に来たときは何となくこの人の雰囲気身に覚えがあると思った。でも、接していくうちに彼があの時の少年だと確信していた。ちょっとしたやさしさや温かさあの時の少年と同じで彼は私が気づいてないと持っているかもしれないが私は気づいてしまった。そしたら私は無意識にいつも彼のことを目で追っている。なぜなら私はあの時からずっと.......
「好きだよナハト君。」
私は想いをそのまま言葉に出していた。言葉にすると恥ずかしくて仕方なく顔が熱い。でも不快感はなくむしろ幸福感に包まれているようだ。いつか必ず伝えたいこの想い。でも今だけは胸の内で大切に育みたい。
そんなことを考えていると後ろから.................
「ルミア~そろそろ部屋に入りましょ。風邪をひいてしまうわ」
私の大切な大親友のシスティが私に声をかけてくる。だから私は.............
「うん!すぐ戻るよシスティ。」
私は振り向き笑顔でシスティにこたえる。
明日のことはあの人が来るから少し不安なこともある。けれど
すいませんしばらくこっちがメインになると思います。理由は単純にこっちのほうが書きたいからです。ロクアカは面白いのでアニメ二期やってほしいです。
再計:システィーナのヒロイン追加について
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