ルミアの大活躍で終えた午前の部。今からの時間は休憩時間なので普段よりも多めに作ってきた弁当を持ちルミアたちに合流するとそこにはシスティーナとセラねぇ............そして、ルミアが二人いた。
「や、やだ.....わ、私が二人もいるぅ~」
やけに焦ったように答える一人のルミア。あぁ~なるほどね、今の反応でわかったわ.............このルミアはグレン先生だ。いや、マジで何やってんだよあんた?
「これはびっくりだなぁ~(棒)。........ところで先生。先生用に”肉”を使った”ガッツリめ”の弁当用意したんですけどいりますか?」
俺は先生が飢えてて大変そうだな~と思ったので祭りの日くらいはと本当に作ってきていたその弁当箱を目の前に出すと................
「え!マジですか!あなたは神でしたか!さっすがナハト!頼りになるぜ!サンキ...........」
ルミアが.........いや、ルミアに化けている先生が肉という誘惑に負け、素を完全に表に出してすでに持っていた弁当箱を一旦地面に置き、俺の弁当に手を伸ばそうとしていると................
「《力よ・無に帰せ》」
システィーナが【ディスペル・フォース】を唱えると化けの皮は剥がれ完全にグレン先生の姿になる。その先生はというと笑顔で硬直すると足元に置いた弁当箱をシスティーナに返し何事もなかったように立ち去ろうとしているところを................
「《このぉ・お馬鹿あぁぁぁぁ》!」
システィーナは即座にお得意の【ゲイル・ブロウ】で先生を吹き飛ばす
あの人は...............まったく。黙って待ってればちゃんと用意された飯にありつけたのに。
俺はそう思いながら芝生に用意しておいたシートをひきそこで俺たちは楽しく食事を始めるのであった。
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「あぁ............人としてどんどん落ちぶれていってる気がするぜ..........」
やつれた顔でシロッテの枝を咥えながら黄昏るグレンはそうぼやきながらベンチに座っていた。すると、そこに人の気配が近づいてくるのをグレンは感じた。
「ここにいたんですね先生。」
「先生に差し入れ持ってきましたよ?」
俺とルミアは自分たちの分の食事を終えるとグレン先生を探していた。
「どうしたんだ..............お前ら。今俺は腹が減ってて............」
「知ってますよ。だからさっきも言いましたが先生用に作った昼食渡しに来たんですよ」
「私も持ってきたので良ければどうぞ」
「お前らは、マジもんの神様であられますか?!すまんがありがてぇ。早速いただくぜ!」
そう言って俺とルミアの渡したものを勢いよくがっつく。
「久しぶりの肉たまんねぇ~さすがナハトの飯はうまい。それとルミアがくれたこのサンドイッチもうまいなぁ~これはルミアが作ったのか?」
俺はアルベルトさんの指導の下あらゆる場面に備え料理の練習もしたりしていたのでその時に何回か先生にもふるまったことがあるので俺が料理が得意なのも知っている。なので先生の興味はルミアの持ってきたサンドイッチにいった。
「違いますよ。私不器用なので料理できないんですよ。そのサンドイッチは、ある少女が普段お世話になっている男性に渡そうとしたんです。でも素直じゃないその子は渡しそびれちゃったみたいで捨てようとしていたのをもったいないからと言って私が受け取ったんです。」
「ほ~ん。てことは俺は残飯処理かよ。まぁ、うまい飯食えたからよかったけど。それにしたってその女子は気の毒なこったな」
そのグレン先生の発言に俺とルミアは顔を見合わせ苦笑いする。
「さて、これでしばらくは大丈夫だな。ありがとな二人とも。ナハトのもうまかったぞ。」
俺たちはどういたしましてと答える。そうして俺たちは上機嫌な先生と一緒に戻ろうとすると先生の背後から誰か来るのに気づき見るとそこには...........
「あら?そこの方はナハトとグレンですよね?少しよろしいでしょうか?」
俺は突如現れた落ち着いた声の主の女性に驚く。すると先生が..........
「いやいやよろしくありませーん。俺今ちょー忙しんで...............」
「ちょっ!!先生まずいですって!!」
俺はあまりにも目の前の女性に対する先生の適当な態度に驚きながら指摘する。先生も最初は背を向けていたものの適当なこと言いながら振り向き、声をかけてきた女性のことをしっかり認識すると..................
「って!女王陛下あぁぁぁぁぁぁ!?」
先生はさっきの態度から一転し、俺と同じようにすぐさま片膝をつき首を垂れる。
俺たちの目の前に現れた女性はアルザーノ帝国女王アリシア七世その人であった。
「お久しぶりですね二人とも。それと今日の私は帝国女王ではなく帝国一市民、アリシアなのです。ですから、お二人とも顔を上げて立ってくださいませんか?」
陛下にそう言われては俺たちもそれに従うしかないので俺たちは顔を上げ立ち上がる。
「そ、それでは、失礼します。」
「わかりました。失礼いたします。」
俺と先生は恐る恐る顔を上げ立ち上がる。
「一年ぶりですね、二人とも。お元気でしたか?」
「は、はい。この通り、陛下もお変わりないようで。」
「はい、陛下。今の生活を楽しませていただいております。”任務”についてもつつがなく勤めております。」
俺のその言葉に微笑み嬉しそうにする陛下。
「ナハトは学生生活を楽しんでくれているようで私もうれしいです。”任務”についてはあなたのことを信用しているので心配はしていませんが、これからもどうかよろしくお願いします」
「はい。この命に代えても遂行させていただきます」
俺のその返答にうれしそうにうなずき「お体を大切にしてくださいね」と陛下は答える。次に陛下はグレン先生に向き直る。
「グレン...........なたにはずっと謝りたかった。あのような不名誉な形で帝国宮廷魔導師団を除隊させてしまって。セラにも伝えてください。申し訳なかったと。彼女も私のせいで魔術行使が...............」
陛下はそういいながら先生に頭を下げる。グレン先生はその陛下の発言に口をはさむ
「いやいや、陛下がこんな社会不適合者に頭下げちゃ駄目ですって!俺はただ仕事に嫌気がさし辞めただけのゴミくずなんで!それにセラの件に関したってあの時の俺がに責任があるので。」
「陛下。失礼を承知で発言させていただきますがあの事件では陛下もグレン先生も全く悪くはありません。すべてはイグナイト家当主とその当主を止めることのできなかった不甲斐ない自分の責任です。どうか陛下は気にしないでください。」
俺たちは頭を下げる陛下に慌てながら頭を上げてもらおうと必死になる。セラねぇも陛下に謝れたとあってはさすがに申し訳なくなると思う。大体あの事件は俺の言葉通りすべては”あの男”と俺が不甲斐なかったせいだ。そのせいでセラねぇは魔術行使に悪い影響が残り、姉さんもセラねぇとはそれなりに親しかったのでその件含め家の重圧に板挟みにされてさらに苦しめることになってしまった。俺に力がないから親しい人たちを傷つた。俺がもっと................
俺はそんな無限に続くような負の考えを振り払い最初から気になっていたことを聞く
「ところで陛下。どのようなご用向きでこちらにいらしたのですか?」
すると陛下は視線を俺の横にいるルミアに移す
「お久しぶりですねエルミアナ。」
「ぇ……」
陛下の発言に戸惑うルミア。当然だろう、彼女からしてみればいまだに信じられない光景なのだから。
「元気でしたか?見ない間にずいぶんと綺麗になりましたね。フィーベル家の皆様とはどうですか?食事はしっかりとっていますか?」
「あ、えっ...............その……」
「ナハトとはうまくやっているかしら?彼にいっぱい甘えて意識してもらえるようにするといいわよ。殿方は女性に甘えられると意識するそうなので。私もそうやって旦那を射止めたのですから。あなたもナハトがとられるのは嫌でしょ?」
陛下はいったい何をルミアに吹き込んでるんですか.............というかあまりよろしいとは言えない状況だな。ルミアは陛下に言葉をかけられてから困惑してどうすればいいかわからないようだし、対して陛下は本当に久しぶりに会う娘に喜びを隠せずに一方的になってしまってる。いや、もしかすると距離感をつかみかねているのかもしれない。長く会わなかった娘との再会。別れは最悪なせいでどうするのが正しいのかわからないで思いつく限りの話題を出しているのかもしれない。
「あぁ、夢のようだわ。またあなたとこうして..........」
陛下はそのままルミアに触れようと手を伸ばそうとする。しかし……
「お言葉ですが陛下。陛下は失礼ながら勘違いをされていると思います。」
「「「ッ!」」」
ルミアは逃げるように片膝をつき首を垂れる。ルミアもパニックになっておりその状態で出た答えがこの行為だった。
「私はルミア=ティンジェルと申します。恐らく陛下は三年前にご崩御なされたエルミアナ王女殿下と間違えられていいるかと。」
ルミアの明確な拒絶。きっと本心ではないにしろ心のどこかで抱えていた思いでもあるんだろう。
「................そうね。あの子は..........エルミアナは流行り病で三年前に亡くなったのでしたね..........私ったらどうしてこんな間違いをしてしまったのでしょうね。」
「ごめんなさいね不愉快な思いをさせてしまって」
「いえ、私のような民草にお声をかけていただき感謝の言葉もありません。..................それでは失礼します。」
ルミアはそのまますぐにどこかへ走って行ってしまった。俺と先生はその様子を困惑した表情で見ていることしかできなかった。陛下はとても哀しそうで公開しているような表情を浮かべている。
「..............グレンにナハト、あの子を...........ルミアをよろしくお願いしますね?そしてナハト...............あなたがあの子を護り、支え、そして願わくば幸せを与えてあげてください。」
「お任せください陛下」
とグレン先生はかしこまりながら伝える。
「承知しました陛下。彼女との”約束”たがえないことをここに今一度誓います。陛下のお言葉もしかとゆめ忘れず、持てる力の限り尽くします。」
俺には陛下のお願いを断る気は毛頭ない。あの日、あの瞬間に俺はすべてを敵に回そうと護ると約束したのだ。
そして陛下は俺たちの答えを聞くと帰っていった。俺たちは陛下の帰っていく様子をやるせなく見ているとしばらくしてそのまま会話はせずに応援席に戻った。一応懸念事項もあるためルミアを探しに行くか悩んだがやめることにした。ルミアも一人の時間が今は欲しいと思ったからだ。会場にはすでに使い魔を放っているので問題ないいだろう。
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俺たちが応援席に戻ってくるとそこには案の定ルミアの姿はなかった。一応使い魔にはルミアの捜索もさせているのですぐに居場所がわかるだろう。少ししたら行くことにしようと思っていると午後からの競技が始まる。俺はその競技を見ているとシスティーナに声をかけられて席を外した。
「ねぇ、ナハト。ルミアを見かけなかったかしら?あの子がさぼるとは思えないし何かあったのか心配で......」
本気でルミアのことを心配しているようだ。俺は少し考えてからシスティーナにもさっきのことを伝えてた。システィーナもルミアの事情を知る一人だからこそ伝えるべきだろう。
「実はさっきのことなんだが.......................」
俺はさっきまでのことを話すとシスティーナはより心配そうな表情を浮かべていた。
「そんな顔しなくても大丈夫だシスティーナ。こんな時はだれだって一人になりたいだろうし、一人で考える時間は必要だろ?それにもうそろそろ使い魔がルミアを見つけるだろし、そうしたら俺も行くからさ。」
そこまで伝えるとシスティーナは少しは安心したようで任せると言ってくれた。だが、まだやはり表情に影があるな..........どうしようかなと思うといい案が思いついた。
「そういえばシスティーナの作ったサンドイッチだが先生絶賛してたぜ?直接聞いてみたらどうだ?」
俺はそういたずらぽっく笑いながらシスティーナに言うと顔を赤くしてシスティーナが照れている。
「そ、そう///なら後で先生にも直接............って聞けるか!!////」
「ハハッ。まぁ、よかったんじゃないか?喜んでもらえたわけだし。」
俺はその様子を見て笑い、そのまま俺はルミアを探しに行くことにした。ちなみにこの後なんだかんだでシスティーナは先生から感想を直接聞けたそうだ。
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俺は外に出たらちょうどその時に使い魔がルミアを見つけたようでその場所に向かうとベンチに腰を掛けて何かを見ているルミアがいた。
「何を見ているんだルミア?」
俺が聞くとすぐにルミアは答えてくれた
「ナハト君.............これはロケット・ペンダントだよ。この中にはだれか大切な肖像があったはずなんだけどいつの間にかなくなっちゃったんだ。」
そういうルミアの表情は笑みを浮かべているもののとても寂しそうだった。
「これ自体に価値があるわけじゃないの………こんなものを今でも大切にしてるのはやっぱり変だよね?」
「変じゃないさ。ルミアが大切だと思うならそれには絶対に価値がある。だから絶対に変なんかじゃないよ。」
俺がそう言うと「ありがとう」とルミアが言う。
「..............なぁ、ルミア。俺は仕事柄王宮に行くことが多くてな。要人警護とかとある人に剣を教えてもらったりとかしてたからそのとき、よく陛下とは会うことが多かったんだ。」
俺のいきなりの独自に驚くルミア。それでもルミアは聞き入るようにこちらを見ている。
「その時、陛下はいつも同じロケットペンダントをしていた。むしろしてない日なんてないんじゃないかとすら思った。だから俺はある日そのことを陛下に聞いてみたんだ。すると陛下はすごく大切なものだと教えてくれた。その時の陛下はとても優しい表情だったけどすごく何かを後悔しているようだった。」
「それって....................」
俺がそう伝えるとルミアはしばらく無言で何を言うかを考えているようだ。だから俺はそのままルミアが何かを言うまで無言で待ち続ける。ルミアがどんな答えを出そうとそれに沿えるようにありたいと俺は考えていた。
そうしてしばらく無言のまま二人でいるとルミアが口を開く。
「………ナハト君にとって私はどんな子かな?」
「誰よりも優しく、そしてかわいいどこにでもいる普通の女の子かな?ただ、ちょっと我慢しすぎに感じて支えてあげないとって思わされる子ってのが俺にとってのルミアという女の子だな。」
「そっか............ありがとうナハト君。...........まずは私の今までのこと聞いてくれるかな?」
お礼を言った後ルミアは少し考えてたのちに自分の話を聞いてほしいといった。
「あぁ、聞くよ。聞かせてルミア?」
俺はルミアを見てしっかりとそう答えた。そうしてルミアは今までの生い立ちを話していく。かつての幸せな日常を、楽しかった思い出を。そして、辛く悲しい思い出のすべてを俺に話してくれた。
俺が話を聞き終えるとルミアは少しづつだが自分の考えを言葉にする。
「今話しててね..............私やっぱり陛下のこと怒っているんだと思う。必要なことだっていうのもわかっているの。でも.............それでもね、許せないと思っているんだと思う。..............でも、またお母さんって呼びたい。抱きしめてもらいたい。お話だってしたい。でも...............」
そこでルミアはいったん言葉を区切る。思い悩んでいるようだ。
「でもね、お母さんって呼んじゃったらシスティののご両親に申し訳なくって.........裏切ってるみたいな気がして..........…私どうしたいのかわからないんだ」
俺はそのまま目を伏せるルミアにアドバイスになるかわからないが自身の持論を伝える。
「これは俺の持論だけど俺は行動を起こすことが重要なんだと思う。人はだれしも行動しないといけないとなるとどうすべきか悩んでしまうのは当然なんだ。そして、そこから行動を起こそうとするのが難しい。なぜなら、リスクや不利益を被る可能性におびえてしまうから。100%成功させられるとは限らないし、この世に絶対はない。だけどね、行動を起こさなかったら0のままなんだ。不安があってもいい。でも、意思と考えだけは持たないといけないんだ。常に考え続け、もがいてそのうえで自分の意志でつかみ取った行動の結果ならきっと間違っていたとしても後悔があっても納得はできると思う。」
これはグレン先生とアルベルトさんの二人を見ていたことによって得た持論だ。グレン先生は救える限りのすべてを救おうとしていた。対してアルベルトさんは9を確実に救うため1を冷酷に切り捨てることができた。でも、俺は二人は違うようで根本は同じだと思う。アルベルトさんは限りなく多くの9を救おうと最善を尽くす。そのための行動をアルベルトさんは決して惜しまない。グレン先生だって身を削ったって全てを救おうとするための行動は惜しまない。あの二人は本当に誰かを救うために全力なれる優しい人たちで、そのために行動を起こし、そのための行いの一切を惜しまない。あの二人はきっと確かな意思と考えを持って動いているんだと俺は二人の背中から感じた。だから俺もそうであろうと今までやってきた。
「...........私あの人と話してみる。まだ何を話したいかわからないけど、とにかく話したいの。辛かったことうれしかったことも今言ったこと以外も全部を伝えたい。でもね..........怖いんだ。あの人が私を追放したとき凄い冷たい目をしていた。……またあの目を向けられると思うと........すごく怖い。」
そこでルミアは一度区切り自身を落ち着かせるよう深呼吸するとまた話し始める。
「だからね......ナハト君もその時一緒にいてほしいの。私の隣で支えてほしいの。..........いいかな?」
「いいよ。俺もルミアと一緒に行くよ。何があっても俺はルミアの味方だ。”約束”だろ?」
「! うん!ありがとうナハト君!」
俺たちの間に弛緩した雰囲気が漂う中、そこに招かれざる客が来る。
「!まさか本当に動くとはな.........」
「そこの貴様がルミア=ティンジェルで間違えないな?」
そう聞いてきたのは王室親衛隊の一人だった。その問いかけてきた本人の後ろには4人んお親衛隊の者たちがいる。
「え、えぇ、私がルミアですけど?」
そういうとその場にいる王室親衛隊が剣を抜き、ルミアに剣を向ける。
「………どういうつもりだ?剣を抜くなんて穏便じゃない。」
俺が少し怒気を含めそう問うと親衛隊が答える。
「ルミア=ティンジェルにはアリシア七世陛下を暗殺しようと企む国家転覆罪がかけられている。発見次第その場で即手打ちにせよとの女王陛下の勅命である!」
「………ぇ?」
ルミアはあまりの状況に理解が追い付かないようだ。俺はなぜこんなことをと思索する。
(は?こいつら何を馬鹿なことを?陛下が万が一にもそんなこと言うはずはない................だとしたら言わされているのか?一体誰に、そして理由は?なんにせよここは時間稼ぎしつつ離脱の備えをすべきだ)
俺はその瞬間ポケットにのなかの
「その話は信じがたいな。令状もなしにそんなこと信じることなんてできないぞ?」
「貴様は黙っていろ!!貴様もこの娘と同様に処刑するぞ!!」
俺はここでルミアが前に出ようとしているのを察知する。大方自分がこのままやつらの言い分を認めて俺を助けようと考えているんだろう。だけど.....
俺はルミアを手で制しながら後ろにかばうようにしながらルミアに話しかける。
「ルミアは後ろにいて。俺は大丈夫だから..........な?」
「ナハト君........で、でも........」
「俺を信じてくれないか?」
「う、うん。」
そのやり取りの後俺はもう一度相手を正面から見据え思いっきり煽る。
「話にならないな。令状すら出せないくせに図星突かれたら逆上か?」
「貴様!........どうやら痛い目見ないと分からないようだな!」
「さ~?できるもんならやってみれば?」
そして、そのままそのまま親衛隊の奴は剣を振り上げ俺に振り下ろす。
俺はそれをただ見ているだけ。
躱さずにそのまま...................
ザシュッ! ドッパァ!!
ナハトの首は飛びその場にすさまじい量の鮮血が吹き出した。
吹き出した血はルミアにもかかり、そこでようやく現実のことだと理解する
「..............ぇ?」
ルミアはその光景に呆然としてしまった。あの凄腕のナハトが全くの抵抗もせずに首を斬られその命を散らす光景はあまりにも現実離れしすぎた光景だ。しかしながら先の光景がスローモーションでフラッシュバックし続ける。最初は声が出なかった。だが、何度もフラッシュバックを繰り返し現実と理解する。すると一度現実だと理解してしまえば..............
「う、嘘……だよね?ナハト君が死ぬわけ........ないよね?..........え..........いや..........こんなの......」
そしてそのままルミアは憔悴しきった顔で瞳からとめっどなく涙があふれる
「ふん!馬鹿なガキだ歯向かわなければいいものを。さぁ、お前はこっちこい!」
ナハトの首を斬った男はそのままルミアを無理やり立たせて引っ張っていく。ルミアはもう一切の抵抗する気力もなく唯々涙を流しながら連れられて行く。もうその目は焦点があっていなかった。そして、それに続きほかの奴らもそこを立ち去った。
その場に残されたのは
大量の鮮血をまき散らしたナハトの首が飛んだ死体...........................ではなく。
「お勤めご苦労様~」
次回は競技祭終了まで行きたいと思います。今回最後に使ったのは前回も言ってたナハトの切り札です。と言っても今回は本来の力ではなくあくまで簡易的な発動で本来の力は普通にチートです。次回以降うまくつなげられるようにしたいです。
最後に、この駄文を読んでくださり本当にありがとうございます!
再計:システィーナのヒロイン追加について
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