紅魔の執事、幼女を拾う   作:青い灰

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いつものクソ遅投稿&クソ短い回です。
もう年が明けちゃったよ………




燎夜の完璧メイド育成計画 3

 

 

 

「まずは風呂だな。入ったことは?」

 

「?」

 

 

美鈴たちへと食事を持っていき、

ついでに咲夜の紹介を終わらせた俺は

次の問題に直面していた。

────そう、風呂だ。

多分風呂も経験はないだろう。

 

 

「…………まぁ大丈夫か。溺れないようにすれば」

 

「?」

 

 

お嬢にやってもらうのも忍びない。

美鈴に任せるのが普通だろうが、

アイツは今は爆睡していることだろう。

起こすのに10分くらいかかったし。

 

それに妹様を風呂に入れた経験もある。

気を付けておけば大丈夫だろう。

 

 

「行くぞ」

 

「ん!」

 

 

喜んでついて来る咲夜に苦笑いしながらも、

2人で風呂場へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ん」

 

 

あってはならない気配に、

風呂に向かう廊下で立ち止まる。

咲夜もそれに首を傾げているが、

実際はそれどころではない。

 

 

「?」

 

「侵入者か。良い度胸だ」

 

 

言葉通り、愚かな紅魔館への侵入者だ。

パチュリーの張り巡らせた結界によって、

一部を除いた者以外に侵入者の発見を知らせる。

美鈴への報告は切ってある。

今は咲夜もいるが、どうにかなるだろう。

寧ろちょうど良いかもしれない。

 

 

「咲夜、ついてこい」

 

「ん!」

 

 

何が始まるのか分からないが楽しそうな咲夜と

共に行先を変更、玄関ホールへと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ全く客人とは、新人の教育が進まないな」

 

 

侵入者にホールの階段上から言い放つ。

侵入者は突然現れたこちらに驚いているようだが、

関係ないのでそのまま、言葉を紡ぐ。

 

 

「またホールが血で汚れる。

 お嬢に怒られるじゃないか」

 

「貴様は………吸血鬼ではなさそうだな」

 

「ご明察。俺は執事の十六夜 燎夜。

 見ての通り、新人の咲夜の研修中でね」

 

 

どうやら教会の者のようだ。

十字架を模した剣を持っており、

月明かりが差すと騎士のような風貌なのがわかる。

教会の聖堂騎士。

執拗に吸血鬼を狙い殲滅する吸血鬼狩りのプロだ。

 

 

「番人……いや、番犬と言った所か?」

 

 

その言葉に、思わず身体がザワつく。

身体が赤熱し、全身の毛が泡立つ。

全く、苛立つことを言ってくれる。

 

 

「…………犬、と言ったか」

 

「番犬と言ったが?くく、犬、犬か」

 

 

全速力で地を蹴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

騎士の頭を掴み、大理石の床に叩きつける。

 

 

「が─────ッ!!?」

 

犬とは、笑わせる

 

「!?」

 

 

だってそうだろう?

捕食者は怯える獲物を前に、嗤うものだから。

 

 

 

ならば喰らってくれよう

 その骨も血肉も、魂さえも

 

 

 

背後に大きく跳び退き、距離を取る。

両腕を脱力させ地面に垂らし、

そのまま身体中に力を込める。

 

骨が変形して軋み、筋肉が肥大化して隆起する。

全身の毛が逆立ち、急速に伸びていく。

丁度いい玩具が目の前にあるのだ。

憂さ晴らしに全力で行かせてもらおうか。

 

 

「!!?」

 

「狼、男………!」

 

『イヌ科ではある。あながち間違いでもない。

 だがお前が間違えたのは、その犬の力量だ』

 

 

大きく踏み込む。

夜闇の中でも輝くような銀色が月夜は映える。

牙をガチンと鳴らし、火花を散らす。

 

 

『後悔するといい。

 最も、死ぬまでにそんな暇があれば良いがな』

 

「─────!」

 

「チッ……!」

 

 

吠える。

ガタガタと紅魔館の窓が震え、

衝撃が強風となって咲夜を足止めする。

 

 

『新人の前だ。

 格好良い所を見せるとしようか』

 

 

白銀の爪を振るい、騎士へと襲いかかる。

 

 

 

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