英霊機専用長距離戦略輸送機A800ZMタイフォンの中で一人の少女が座席に座っていた。その手には新聞がありこう書かれている。
【救国の戦乙女、日本へー】
「…それにしても厄介払いされる死神か…神の祝福を受けたはずのワルキューレに皮肉なものだな。」
振り向くと整備兵がこちらを見ていたが直ぐにそらした。
「…ここでも腫れ物扱いか…」
戦友に言われたことを思い出した。
(いい?クラウディア、初対面の印象には注意すること、ちゃんと覚えておいてね。)
(しっかりな!あんたは誤解されやすいんだから)
「…初対面…誤解…目付きが悪いとゆう事だろうか?」
機体の窓に映る自分の顔の目尻を指で動かした。その時外で光るものをみつけた。
「ん?…ッ!」
弾かれたように反対側のドア近くに備え付けられた受話器を取る
「眼下2時方向敵だ!」
『こちらでも確認…前方距離10マイルにレーダー反応クラスターシャル3です』
「出来立ての小ピラーか…」
『海上なので敵は長時間活動できませんこのまま迂回して回避を…』
「進路変更!」
機体が左にせんかいした。その後を敵の攻撃が掠める。
『間一髪でした…どうやって察知を?』
「勘だ…それより敵の狙いは?」
『周囲に機影なし…狙いは本機です!』
「ギャラルホルンに警告は無かった…手荒い歓迎だな…」
「どうしますか?」
「状況は把握した私が出る」
『了解、空中発進に備え高度を上げます』
私は、格納庫に入る
「聞こえたな空中発進する!出撃準備急げ。」
整備兵たちが慌ただしく動く。
「了解!」
直ぐにエンジンが始動される
「エンジン指導準備!機銃弾倉装填確認!」
「コンディションは上々、武装は最低限、僚機なし。勇気はある。」
整備兵の一人が聞いてきた。
「孤立無援…やれますか?」
「慣れている…一人で戦うのは。」
その時元気な声とともに無線が入った。
『見つけた!てーい!」
ドドーン
衝撃が襲い敵が海に落ちる。
「今の一撃は?」
『お待たせ!友軍の到着だぁ!』
『お待たせじゃない!何故虎の子の一発を撃った!ウチの話聞いてなかったのか!?」
『先手必勝!開幕先制で突き放す!それが勝利の秘訣!』
『付き離せなかったら?』
『アズとソノに任せた!』
輸送機のパイロットが驚きながら言った。
『え…援軍です』
窓の外を見ると戦闘機が飛んでいた。
「援軍?賑やかしではなく?」
援軍の戦闘機から無線が来た。
『そこの輸送機!アレの相手はうち達が引き受けた!仕切り直しだ、これからうちの指示で…って、オソノ!!』
He100D-1の下をMC72Rがくぐり抜けた。
『ごめんねアズちゃんお仕事優先だから…』
言うが早いか72から魚雷が投下され敵を攻撃する。
「レース仕様の72に無理やり武装を載せてるのか…なんて英霊機だ…」
『お、ま、え、ら〜うちの話を…』
『そら、喰らえ!5粒勇者砲!」
キー44Ⅱ乙[2式重戦闘機鍾馗]から、ピラーに向けて12.7ミリ機関銃が火を吹いた。
ダダダダダダ
『友軍優勢!この調子なら!』
「いや駄目だな」
『な!』
「あの調子では一つのミスで大惨事だやはり出るぞ!」
言うが早いか機体に乗り込む。整備兵から声をかけられた。
「シュベルトライテどの…これを」
整備兵から、ゴーグルと帽子を受け取る
「ありがとう」
受け取ったものを身に着け風防を閉める
「発進する!」
「「「「御武運を」」」」
輸送機の下の部分が開きガントリークレーンで乗機を外に展開し、投下する。しばらくブラックが安定すると普通に飛べた。
乗機は、グラディエーターだ。
空高く舞い上がる。
『ほぁ!』
見るとキー44がピラーから分離したピラーに追いかけられていた。
「大盤振る舞いだな補給のあては、無いはずだが…」
『おい!コラ!なんで出できた!うち達でやると言っただろうが!』
下からHe100D-1が上がってきた。
「こちらBlade1友軍感謝する。…だが見ているだけでは心苦しい
援護させてくれ。」
するとHe100から通信が来た。
『言っとくが半端な腕で入られても迷惑なだけ…」
「前方正面!来るぞ」
『え?うああ…」
ピラーの攻撃を機体をロールさせて避ける。
『あ』
「遅れは取らないと証明できたか?」
『こちらアンモニウム絶対に落ちるなよ。』
「ああ…それにしてもまともな機体が一つもない」
『ああ…まともなパイロットもな、そつちは、まともだと言ってくれ…』
「努力する。時に作戦目標だが…。」
「敵は雑魚ばっかりでボスが居ない。この戦いの目的は、消滅までの地退戦闘。」
「同意見だ…良く戦況が見えている。」
『あいつらにそれが分かるように言ってやってくれっての…」
「腕は悪く無いようだが…」
『頭が悪いそれに鈍感だよ。』
「なら耳は良いか?」
「耳?」
「話が通じることを祈るぞ。…戦闘中のレッド、ピンク。わたしは、シュベルトライテ!コレから私が指揮を取る!)
『シャベルトラトラ?』
『ネームド?』
『シュベルトライテって!9人しかいないS級だぞ!?』
『へ?…Sきゅう?』
「返事はどうした?」
『ラジャ!』
『了解』
敵の攻撃を避けながら説明する。
「今必要なのは。撃破ではなく持久だ敵のガス欠まで時間を稼ぐ」
『どのくらい?』
「少し待て!アンモニウム!」
『うちか。』
「必要な時間は?」
『えーと…敵はターシャル3レベルエネルギー総量と、ここまでの攻撃から算出して…戦闘時間400秒!』
「よし聞こえたな、私達の目標は400秒の鬼ごっこだ!二人づつ組んで波状攻撃を仕掛けるレッド、ピンクは、速度を生かして一撃離脱に徹しろ」
『分かりました。』
『それ得意』
「アンモニウム!」
『Blade1の2番機位置に付くで良いんだろ?』
「それで良い。出遅れるなよ?」
『ネームドのお手並み拝見って…はっや!何だそりゃ!?』
「手は抜けない達でな。ピンク!5秒後に右!同時にレッドは、一撃お見舞してやれ!」
『ラジャ!』
『了解』
『勇者砲2発目!ファイヤー」
キー44の翼下の無反動砲が火を吹く
ドーン
『アズより分かりやすい!』
『アズちゃんより戦いやすい!』
『うち泣くぞ!お前ら!』
「アンモニウム。付いてこられるか?」
『やってるっての!』
「後ろからくるぞ!)
『またか!…やばい不味い折れる折れる!』
『5粒勇者砲』
ダダダダダ
『アズ大丈夫?』
『油断するなそっち行ったぞ!』
『『ひや〜』』
ギリギリで回避する。
その時一筋の光の線がピラーの本体を貫き爆発した。
ドカーン
『『『「は?」』』』
衝撃波が来る。
「何事だ!…輸送機!レーダーに反応はあるか?」
『いえ…何も…待って下さい!4次方向!早い!マッハ2.7で接近してくる物体あり!』
「マッハ2.7!?」
その時初めて聞くジェット推進音と、声だった。
『Fox3!』
すれ違う瞬間日の丸と、垂直尾翼の菊水を見た。
(きれいだな)
その機体はすれ違いざまに機関砲弾をぶっ放し。ピラーを完全に破壊し。翼端をピラーに掠めながら機体を90度に上を向かせ空高く舞い上がった。
『凄い』
『何だったんだろ?』
『夢か?』
(凄い早業だったな)
すると先程のジェット機が私の3番機位置に着いた。
(SU-47、ではなさそうだな
その機体はステルス機、色は深緑だった。
その時またもやジェット戦闘機が飛んできた。F15Jだ。
F15Jは、ステルス機の後ろに付いた。
『そこの所属不明機!応答せよ!』
するとステルス機のパイロットが答えた。
『こちら日本国航空自衛隊、小松基地所属、近衛昴少尉だ。』
『小松だあ!?ここは太平洋だぞ!?』
本当ならとんでもない距離ヲ飛んできたことになる。何せ海側から飛んできたのだから。
私は、後のことは耳に入らなかった。