目が覚めたら第3十刃になっていたなり   作:ハリベル信者

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久しぶりにBLEACHでハリベル様を観て書きたくなった。後悔はしていない(`・ω・´)


第一話

「ーーーふむ。どこをどう見てもハリベルだな」

 

 

ん?お前は誰だって?気がついたらいつの間にか『BLEACH』に登場する〝第3十刃:ティア・ハリベル〟の姿でなんか洞窟みたいな場所に居たごく普通の一般人だよこの野郎。

 

多分、最近流行りの〝異世界転生もの〟だとは思うんだが、別に死ぬような状況でもなかった(部屋でBLEACH読んでた)し、特に神様みたいな存在にも会っちゃいない。

 

 

「それに、口調もハリベル風になっているな。まぁ、この姿と声(緒方voice)で普段の口調だと違和感を感じるから問題な『ーーーうあ“あぁぁぁぁ……!!』っ!今のは悲鳴か?あっちからか」

 

 

全然現状が掴めていないが、とりあえず人に合わなきゃどうしようもないし声の聞こえた方に向かって走る。

やっぱりスペックもハリベルと同じらしく周りの景色が流れて見え……てかこれ、もしかして響転(ソニード)じゃね?

 

 

「これはーーー」

 

 

 少しして開けた場所に出たと思いきや、大量の巨大なキャ○ピーみたいな芋虫が下の方にあるキャンプ地みたいた所で暴れ回っていた。

芋虫が吐き出す紫の液体は強力な酸らしく、布や鉄といった材質に関係なくあらゆるものが溶けていた。

 

 

「厄介だな。あれでは接近戦は部が悪そうだ。……ほぅ?」

 

 

他の場所に視線を向けると、魔法陣みたいなものを展開しながら杖を構えるポニーテールの少女(しかもエルフ!)が見えた。

おそらく、この状況を打破する為の準備をしているのだろう。

 

 

「ふむ。この身体のスペックを試すついでに彼女達に恩を売るのが得策だな」

 

「『ーーー矢を、つがえよ』……はっ!?」

 

「やべぇ!」

 

「レフィーヤ!」

 

「ーーー〝虚閃(セロ)〟」

 

 

詠唱する少女を襲おうとしていた芋虫達に向かって斬魄刀を横なぎに振って虚閃を放つ。

軽いジャブのつもりで放った虚閃だったがどうやら威力は十分らしく、芋虫達は黄色い閃光に呑まれて跡形もなく消しとんだ。

 

 

「あ、あなたは……?」

 

「こちらに来る芋虫の相手は私に任せろ。お前は詠唱の続きを」

 

「は、はい!」

 

 

虚閃を乗せた斬撃で芋虫供を蹴散らす後ろでレフィーヤと呼ばれていた少女が詠唱するのが聞こえる。

だがさっき襲われた恐怖が消えないのか、その声は震えていた。

 

 

「……魔導師の使命は強力な魔法を紡ぎ、戦況を決定づけることにある」

 

 

少女とは別の、大人の女性の声が後ろから聞こえてきた。

チラッと視線を向けると緑髪のエルフが魔法陣を展開して杖を構えていた。

やはり駄目だったのか、レフィーヤと呼ばれた少女は後ろの方で立ちすくんでいた。

 

 

「『ーーー至れ、紅蓮の炎。無慈悲の業火。……』」

 

 

詠唱する緑髪のエルフを中心に、赤い魔法陣が展開した。

 

 

「全員戻れっ!!」

 

 

金髪の槍を持つ少年の声に、芋虫達と戦っていた彼の仲間達が集まり始める。

後ろの方で遅れている奴を回収しつつ、俺も金髪の少年の元へと向かう。

 

「『ーーー焼き尽くせ!スルトの剣!我名は、アールヴ!』」

 

 

その声を合図に緑髪のエルフを中心に赤い光の線が地面や壁に拡がり走る。

 

 

「『レア・ラーヴァティンッ!!』」

 

 

次の瞬間、世界が炎に包まれたかと思う程の火柱があちこちで上がり、この空間に居た芋虫達を尽く燃やし尽くした。

 

 

ーーーーーーーーー

 

ーーーーーー

 

ーーー

 

 

「礼を言うのが遅くなって申し訳ない。【()()・ファミリア】の団長、〝フィン・ディムナ〟だ。あの芋虫型のモンスターから僕らの大切な団員であるレフィーヤを守ってくれてありがとう」

 

 

どうやらさっき撤退指示を出していた金髪の少年がこのチームのリーダーらしい。

てか、あの北欧神話で色々とやらかす〝ロキ〟をチーム名にしているのか。

 

 

「〝ティア・ハリベル〟だ。気にしなくて良い。私が勝手に手を出しただけだ」

 

「そういうわけにもいかない。【ロキ・ファミリア】として今回の御礼は後日、地上に戻った後そちらのファミリアに伺って改めてさせて欲しい。

そこで申し訳ないが、〝ティア・ハリベル〟という名前には聞き覚えがなくてね。何処のファミリアに所属しているか教えて貰えないかな?」

 

 

さてどうしたものかな。適当な神を言って誤魔化すのもアリだが、今は右も左も分からない状態だ。

ここは少しでも情報が欲しいし、定番の()()()でいくとするか。

 

 

「すまないが、その質問には答えられない。その〝ファミリア〟という言葉もそうだが、私は此処が何処なのかも分からない。気がついたらいつの間にか、この近くにいたのでな」

 

「それは……『記憶喪失』、って事かな?」

 

「おそらくだが。自分が『誰』で『何が』出来るかは覚えている。だが、ここに来るまでの記憶が一切ない」

 

 

困った時のお約束、記⭐︎憶⭐︎喪⭐︎失⭐︎DA。これならどんな質問をしても怪しまれない。

 

 

「〝ダンジョン〟、〝冒険者〟、〝オラトリア 〟。これらの言葉にも聞き覚えはないかい?」

 

「……すまない。どれも聞き覚えはない」

 

「そうか……うん。ハリベルさん。僕らはこれからダンジョンから地上に戻る予定だ。君さえ良ければ、僕らと一緒に地上に戻らないかい?」

 

 

 

※※※※※※※※※

 

 

 

「ーーーあ〜悔し〜。せっかく50階層迄行ったのにな〜」

 

「良い加減にしなさいよアンタ、いつ迄愚痴ってんのよ」

 

 

 あの後、フィンの提案を受け入れた俺は彼らと一緒に〝オラリオ〟という街がある地上へと向かっていた。

道中、記憶喪失(設定上)な俺にフィンはこの世界について色々と教えてくれた。

 俺が最初にいた場所は〝オラリオ〟という街の下にあるダンジョンの〝50階層〟らしく、冒険者1人で行くのはほぼ不可能な場所との事だ。

 他にも〝ファミリア〟や〝主神〟、〝冒険者〟や〝レベル〟と言った事も聞いたが、長い(めんどい)ので略。

 

 

ーーービシビシビシッ……!!

 

 

「「っ!」」

 

『『ヴモオォォォォ…!!』』

 

 

突如壁に亀裂が入ったかと思うと、壁が砕けて沢山のミノタウロスが現れた。

ここに来るまでにも同じようにモンスターが現れていたが、その時は精々多くても4〜5体だったのに対し、今回は軽く30以上は居た。

 

 

「あぁ、〝モンスターパーティー〟っスよ」

 

「パーティー、か。成る程、言い得て妙だな」

 

「団長どうしましょう?」

 

「そうだなぁ。数も数だし早くすませちゃおうか」

 

「そうかなくっちゃ!」

 

 

アマゾネスの少女(確か〝ティオナ〟)がおもむろにミノタウロスに近づいて行ったかと思えば、綺麗な回し蹴りでミノタウロスの首をへし折った。

 

 

「ハァッ!」

 

「オラァッ!」

 

 

それを合図に他の団員達も次々とミノタウロスを倒し始める。

彼らはいわゆる高レベル冒険者というものらしく、今いる17階層クラスのモンスターぐらいは片手間で倒せる程の強さらしい。

 

 

『『ヴ…ヴモオォォォォ!!』』

 

「えぇっ?!」

 

「逃げた?!」

 

「まずい、この先は!」

 

「上層には他の冒険者達が!」

 

「レベル1もいるっスよ!」

 

 

ミノタウロス達が逃げる方を見ると、奴らは上へと続く階段を駆け上っていた。

俺やフィン達高レベル冒険者ならともかく、冒険者になりたての低レベル冒険者だと危ないようだ。

 

 

「追え!1匹も逃すな!!」

 

「手伝おう」

 

「すまない、頼む」

 

 

響転(ソニード)を使いながら逃げていったミノタウロス達を追いかける。

ミノタウロス達はそこまで足が早くないらしく、最後尾と思われる奴に直ぐに追いついた。

 

 

「っふ!」

 

『ヴモォ……!』

 

 

追い抜くがてら斬魄刀を横薙ぎに振り、一体目のミノタウロスを真っ二つにして次の個体を探す。

最初の方は直ぐに発見出来たミノタウロスだったが、どうやらあちこちに散らばって逃げているらしく徐々に次の個体に追いつくまで時間がかかるようになった。

 

 

「!あれは……」

 

 

5階層へと上がると同時、遠く前方を二手に分かれる〝アイズ〟と〝ベート〟と呼ばれていたフィンの仲間2人を見つけた。

1つの階層をあちこち走り回っているうちにいつの間にか追い抜かれていたらしい。

 

 

「あの分だと、まだミノタウロスが残っているよ『ヴモオォォォォ!』「うわぁぁぁぁ!」くっ!?」

 

 

遠くからミノタウロスの雄叫びと少年らしきの悲鳴が聞こえた。あの2人の内のどちらかが間に合っていてくれと思いながら、分かれ道を左に曲がり急いで先に進むとーーー

 

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

「……あ」

 

 

全速力で走り去る頭から血で真っ赤に染まった少年の後ろ姿と、手を差し出した状態でその場で固まっているアイズが居た。

状況を見るに、どうやらアイズはミノタウロスから助けた少年な逃げられてしまったようだ。

 

 

「ブハッ!ハハハハハハッ!!逃げられたなぁアイズ!!」

 

「……むぅ」

 

「今ので最後か?」

 

 

ベートは笑うのに忙しいみたいだったのでアイズの方に話しかける。

もう少し膨れっ面の可愛い表情を楽しんでいたかったが、確認を優先しないとな。

 

 

「……あ、はい」

 

「そうか。誰も犠牲にならなくて良かった。……どうする?このままこの場で他の者達が追いつくのを待つか?それともこちらから向かうか?」

 

「……こちらから向かいます」

 

「了解した。では、彼が落ち着いたら向かうとしよう」

 

「……はい」

 

 

結局、いつまで経ってもベートが笑い続けるので仕方なくそのままフィン達と合流し、改めて俺は地上へと向かった。

 





見切り発車なんでボチボチ書いて行きヤース。
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