MCU『ブラック★ロックシューター』   作:おれちゃん

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フェーズ3入ります


BLACK★ROCKSHOOTER:INSANE
プロローグ


 とある町のハンバーガーショップ。駐車場にトライクを止めて意気揚々と店のドアを開け、カウンター前にやってくる。床は小さく軋みむがアンティーク調で落ち着いた店内はハンバーガーショップと言うよりは高級なレストランのようでもあった。実際店内ではハンバーグを食べている人たちもいる。

 ステラは少し悩んだのちにメニューを指差し注文した。

 

「このシェフの気まぐれバーガーをください」

「強盗だ! 金を出せ!」

 

 後ろから扉を蹴り開けて入ってきたのは拳銃を携えた二人組である。店内の客たちは状況がわからず困惑していたが、手に持っている拳銃に気付いて椅子の下に隠れたりなど大混乱だ。拳銃を向けられたカウンターの店員も両手を上げて降参の姿勢である。

 カウンターの前に立つステラのツインテールの分け目、後頭部に銃口を押し当てる。

 

「おい邪魔だ。退け」

「お、お嬢ちゃん危ないから逃げろ! ほら金ならある撃たないでくれ!!」

 

 銃を突きつけられたステラが強盗たちの方をゆっくりと振り向いた。

 店の中から一発発砲音が響くと、店内は大騒ぎになり、そこから拍手と歓声が上がった。外から見ていた野次馬が何事だと呆気にとられていると、店の扉を開けて少女が出てくる。顔に青痣を作って気絶した強盗二名の襟を掴んでポンと下ろすと、何事もなかったかのように店内に戻っていった。野次馬は縄を持ってきて強盗二人を縛り上げた。

 

「お、お嬢さんすごいね?」

「ごめんなさい。天井に穴を開けちゃった」

 

 ステラが上を見れば、先程銃を上にそらしたときに銃弾が天井に小さく穴を開けていた。店員はなんだそんな事かと笑顔で首を横に振った。

 

「大丈夫さ、雨漏りしたら直せばいいし、その費用はあの不届き者に請求だ。注文はシェフの気まぐれバーガーだったね?」

「ありがとう。これお金」

「いやいや助けてもらっておいて代金まで受け取っちゃ」

 

 店員が渡されたお金を返す。

 

「対価はしっかり、それが礼儀」

 

 ステラが返されたお金をもう一度渡す。

 

「……お嬢さんも頑固だな」

 

 そうして渡されたシェフの気まぐれハンバーガーは普通の物より大きく具も増量されたものだった。少女には内緒で増量サービスがされていたのである。

 ふん縛られて保安官に引きずられている強盗と野次馬の脇を通り抜けて駐車されているブラックトライクのシートに腰掛け、ハンバーガーを取り出した。ステラは知人が見ればめちゃくちゃ喜んでるなとわかる微笑をしてハンバーガーにかぶりつく。ロスコルが「見れば栄養バランスが……でもステラが嬉しそうだし他で賄えばよし‼︎」と言いそうな勢いで食べていた。電話が鳴り、出る。首のチョーカーが咽頭マイクになっているので、フリーハンドだ。

 

『やあステラ、今日の何時ごろ到着予定だい?』

「夕方くらいには到着する」

『わかった、首を緑色にして、歓迎の準備をして待ってるよ。……後ろが騒がしいけど何かあったのかい?』

「強盗が捕まってる」

『そうかい、ステラも気をつけてるんだよ。要らない心配かもしれないが』

「ありがとう。またね、バナー」

 

 通話を終え、ハンバーガーをぺろりと平らげると口についたケチャップを舐めとってステラはブラックトライクを発進させる。

 その様子を野次馬の中から見つめている者がいた。

 

 

 

BLACK★ROCKSHOOTER

INSANE

 

ブラック★ロックシューター/インセイン

 

 

 

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