MCU『ブラック★ロックシューター』 作:おれちゃん
通信機から聞こえた、かつての仲間の声。それはスティーブが彼との出会いでかけた言葉。それに従い左を振り向けば、何もない空間に黄金色の火花が溢れここではないどこかと繋がり三人の人物が現れる。
誇り高きワカンダのブラックパンサー、ティ・チャラ。
王を守護するドーラ・ミラージュ親衛隊隊長、オコエ。
ブラックパンサーを支える才女にして王女、シュリ。
ティチャラがスティーブを見て頷く。その背には太陽光を背に輝くワカンダ王国。その空から何かがゲートを突き抜ける。
大空を自在にかける
それに呼応するようにスティーブの背後で大量の火花が散る。
次元の守護者。魔術師にして
エンパシーを使う
銀河を飛び回る
ニューヨークの
五年前のタイタンからストレンジに連れられ地球へと帰還を果たした。
「
『『イバンべ!!』』
ティチャラのワカンダ語の掛け声と共にボーダー族、ジャバリ族の勇敢なる戦士達が、ワカンダの航空機達が多数出現。しかしそれだけではない。
第二次大戦でのキャップの相棒元
俺は
煽り魔ピンク兎、ナフェ。
ニューアスガルドからもゲートが開き、アスガルドの戦士達が姿を表す。天馬に跨る女戦士に大剣を担いだ妖艶な美女、ロボみたいなのに岩男に刃物虫と多種多様だ。
怒り天駆ける
元超越者にして現観戦者、ラブ。
観戦者の従者、ザハ。
サカールの革命者、コーグ。
やる時はやる斬撃虫、ミーク。
そこへ別のゲートから飛び出した三人が着地する。
ヴィブラニウムでできた最強の人造人間、ヴィジョン。
多数のゲートを繋ぐ魔術師達が一斉にレリックを、魔術を構える。
カマー・タージ書庫の管理人、ウォン。
量子世界を知る
夫を娘を世界を
元国連事務員現電撃系女子、シズ・カーリー。
地球のあらゆる場所から、サカールやあらゆる惑星からゲートが開き、戦士達が集結する。
地球を守る
アスガルドの雷神、ソー。
目覚めたトニーが驚き、ソーが笑みを浮かべる。
「これで全部か?」
「足りないって言うのか!?」
ストレンジの質問にウォンが小さく悲鳴を上げているとコンパウンドの残骸を突き破り手が現れる。巨大な手は建物をかき分けその巨体を露わにする。
その手が開かれれば内から四人が飛び出し現れる。
怒りと理性の
無限をその内に宿す
焼けていた右腕は紫色の炎を鎮火させ元通りになり、その青紫の瞳からは青い炎が溢れ出る。
ゲートからはとどまることを知らず人々が姿を表す。全てはサノスを倒す為、彼らは皆スーパーヒーローでありスーパーヒロインだ。そして五年前たいせつなものをサノスに奪われた
その中心に立つは蘇り伝説となった
数においてはサノスの軍勢に劣る。だがその心は、質はサノスの軍勢に比肩し得る全宇宙最強の
その陣容は思わずサノスでさえ目を見開き驚く程の大軍勢。
両陣営が相対し、その開戦の火蓋が切られようとしていた。
「アベンジャーズ!」
手をかざせばムジョルニアがそれに応え、スティーブに向け飛来しその手に収まる。それにトニーやバナーやローディが思わずそっちを見た。スティーブと立ち並ぶ皆が開戦の狼煙を今か今かと待っている。
噛み締めるように、スティーブが口を開く。
「……アッセンブル!」
雄叫びが各所から一斉に上がる。それは轟音となって大気を震わせ、走るアベンジャーズの振動が大地を鳴動させる。
トニーがローディがステラがスターロードがワンダがヴィジョンがストレンジがペッパーがブリュンヒルデが空を飛びワカンダの飛行艇も突撃する。
それに対抗するようにサノスが両剣をかざせば、サノスの軍勢も一斉に動き始める。その先頭を行くのはサノスではなくブラックオーダーの面々だ。サノスもゆっくりとその歩みを進めていく。
互いの戦闘が衝突し、ソーの雷が敵を吹き飛ばしバナーのパンチが大地を抉りトニーのビームが敵を焼き切りスティーブがハンマーで敵を殴り飛ばす。ワンダにまとめて空に打ち上げられた敵達がヴィジョンの破壊光線で討ち滅ぼされる。
最初の激突で打ち勝ったのはアベンジャーズだ、突撃による打撃力を失ったのちは両軍入り乱れての大乱戦が始まった。空から押しつぶそうとするリヴァイアサンをスコットが殴り飛ばしチタウリの航空機をペッパーとトニーが連携して破壊していく。
「バナー!」
「ああ!」
バナーの肩に乗ってカノンランスから光弾をばら撒きバナーがステラを乗せたまま敵を殴る蹴るをしながら辺りを一掃するとハイタッチをした。
ラブの片刃の大剣とプロキシマの槍が衝突する。
「いい戦場だ、これでこそ死の甲斐がある」
「死ぬのはお前だ人間」
「ふふ、面白いことを言う」
三日月のような口に妖しく光る赤い瞳に怖気を感じる思わずプロキシマが下がるとそれをロボが防いだ槍ごと叩き伏せた。
「おいザハ! 盗るんじゃない勿体ないだろう!」
「ならさっさと倒せばよかったでしょう」
トニーがビームを乱射し敵をなぎ倒していると不意打ち気味にブラッドワーフの攻撃が直撃し、トニーの攻撃をものともせずトドメを刺そうとするその腕を蜘蛛の糸が絡みとり転倒させるとそれを巨人スコットが踏み潰してトドメを逆に刺した。
倒れたトニーを助け起こしたのはピーターだ。
「ねえスタークさんびっくりだよ僕さっきまで宇宙に行ってスタークさんと一緒に戦ってたけど気絶しちゃったでしょ? 目が覚めたらスタークさんいないしなんでって思ってたらでも、ドクターストレンジがこう言ったんだ。"五年経ったぞ、出番だ"って。本当か怪しかったけどスタークさんちょっと老けた気がするし本当に五年経ったみたいで僕めちゃくちゃ驚いてーーー」
「良かった……!」
トニーが言葉を遮ってピーターを抱きしめる。この五年間の心のしこりが溶けていくようだった。ピーターもトニーを抱きしめ返す。
「あ……なんかいいねこういうの……」
スターロードが空を飛びながら敵を蹴散らしていたが足を掴まれて墜落する。多勢に無勢ながら奮戦していたが追い込まれマウントポジションを取られる。やられる、そう思った時敵の胸を銃撃が貫いた。
「誰だか知らんけど助けてくれて……」
死体を退けて立ち上がったスターロードがそちらを見て口をあんぐりと開けて目を見開いた。彼の体感ではついさっき失った事に打ちのめされた筈の人がそこには立っていたのだ。
「ガモーラ……?」
歩み寄り、幻覚かとガモーラに触れる。
「君を失ったと思った」
その手が引っ掴まれ股間を二度蹴り上げられ、スターロードはその場で悶絶し倒れる事となった。