MCU『ブラック★ロックシューター』 作:おれちゃん
のんびり投稿となると思います
プロローグ
────ある時。
『ヤングなアベンジャーズ! お手柄大活躍!』
その日発行されたスパイダーマン、ミステリオ、ブラックロックシューター、新生ホークアイが一つの画面に収まったもののブレが凄まじい新聞は飛ぶように売れ、売れすぎて売り切れになった。
『スパイダーマンは顔を隠すな! アベンジャーズのリーダーを名乗るなら顔を出せ!』
デイリー・ビューグルのジェイムソンはいつも通りであった。しかし批判をしつつもなんだかんだスパイダーマンの情報に最も詳しいのはこのタブロイド誌であった。
────またある時。
「推薦状誰に書いて貰えば良いんだろう?」
「担任の先生だね。あとはステラが一番尊敬してる人とか、ステラをよく知ってる人がいいんじゃないかな」
「えーと、ならトニー?」
「ワァオ! 流石は大物が出てくるね」
「僕もスタークさんに書いてもらおうかな……」
「待てピーター。一応は関係ない一学生がそんなビッグな人物の推薦状なんて貰ったらスパイダーマンってバレるんじゃないか?」
「たしかに!? じゃあダメだ!」
大学受験の為の提出資料を四人で作りながら馬鹿話をしたり────
「FOO! ブラックロックシューター!」
「こんにちは~」
「ステラ君すまないがぜひミッドタウン高校のポスター写真に出てほしい」
「いいよ」
そのポスターは自転車の安全運転呼びかけポスターで、自転車を漕ぐステラのポスターは比較的シュールだったが好評だったり────
────ある時は。
「ステラ、来てくれたの?」
「おめでとうワンダ、調子は?」
「私を誰だと思ってるのよ? しかもこれからは双子のママよ?」
「父として私は何ができるか……思考がまとまりません」
「ヴィジョンなら大丈夫だよ」
「俺も叔父さんデビューかぁ」
「……名前は?」
「おいスルーするなステむグァ「兄さんはお口チャックよ。この子がビリー、この子がトミー。ステラも抱いてあげて?」
ステラが恐る恐る赤ん坊を抱き上げると、赤ん坊は嬉しそうに笑った。
「……そういう時どうすればいいんだろ?」
「それは……ネットで検索すれば無限に答えが返ってくるでしょうが……私たち全員がまだよくわからない……難しい問いです」
そうしてプルプルしているピエトロに気付いてワンダが口チャックを開く。
「プッはっ! 鼻まで塞ぐなよ。こういう時は笑えばいいんだよ。幸せだってな! 俺の春はまだ来ないがな!」
「兄さん!」
病室は笑いに包まれたり────
────ある時は。
「さっみんな滑り止めどうだった!?」
「受かった」「行けたね」「やったよ」「僕もさ!」
滑り止めで受けた大学に皆が合格していた。
「ステラ〜。MITからの通知来てたぞ〜」
「ありがとうお父さん! ちょっと出かけてくるね!」
「安全運転で行くんだよステラー!」
ステラはブラックトライクに乗っていつもの集合場所に走った。ピーターもネッドも走ってきた。MJは既に便箋をスタンバイしていた。
「みんな、来た? 何があっても後悔しない、さ、行くよ!」
全員が一斉に便箋を開き。
「「「「やった!」」」」
同時に歓声を上げたり────
様々なことがあった。ブリップの後、ロンドンでの一件ののち、勝ち取った平和を維持し、彼らは青春を謳歌していたのだ。
────キシリ。
ステラは思わず足元を見た。タイル張りの床が、まるでガラスのような軋みを上げた気がしたのだ。一度二度、地面を蹴ってみるが、そんな音がするような材質ではない。
ステラは気を取り直してピーター達と喜びを分かち合っいその左目からわずかに漏れた蒼炎の火の粉はゆっくりと床に落ちて、溶けるように消えた。その炎がひび割れたガラスを伝うように何処かへ駆けていく。何もない虚空のその先へ。雫のように波紋をもたらしながら。