桜の木の下で、あの星に誓う ~ヒナギクversion~ 作:アメざいく
「わ~・・・この学校、すごいですね・・・。」
「でしょ?」
ここは、ヒナギクが生徒会長をつとめる白皇学院。
なぜ、ハヤテがここに居るのかと言うと・・・
『色々あって副会長になってもらったわけだし、生徒会メンバーを紹介するよ。』
・・・と、言うような感じなのだが・・・。
他のメンバーはお留守のようで、生徒会室にはいない。
「まったく、あの子たちは・・・」
「まぁまぁヒナギクさん、そんなことより、ここの景色、すごいじゃないですか!!」
感づいたひとはいるかもしれないが、ここの生徒会室は、ものすごく高い時計塔の、それも最上階にあるのである。
高さに関して詳しいことは不明だが、なんでも、東京スカイツリーより高いらしい・・・。
「・・・ヒナギクさん、景色見ないんですか?」
「わたしはいいの。心の目で見てるから・・・。」
おい。
「・・・あ、もしかしてヒナギクさん・・・高所恐怖症?」
「!!何よ!!悪い!?」
「いや、別に、悪くはないですけど・・・。」
「・・・それより、早く、他の生徒会メンバーを探しに行きましょう。」
そんな感じで、ふたりが生徒会室を後にするわけだが・・・その肝心の『生徒会メンバー』はと言うと・・・。
「・・・なぁ、ちーちゃん・・・まだとれないのか?」
「まだだ、もうちょっと・・・」
薄い水色(厳密にいえば、パウダーブルーっていう)の髪の少女の上に肩車してのっかっている、銀髪の少女がそう答える。
「・・・なぁ、もうあきらめようよ・・・。」
「いや、ダメだ!!あのノートには、わたしが書き留めた生徒会のすべてが書いてあるんだ!!あれを失うわけにはいかない!!」
銀髪のほうの少女はそう述べ、鉄パイプで木の上に引っかかったノートを取り返そうと頑張る。
・・・いや、その鉄パイプ、どこから取り出した?
「あとちょっと・・・あとちょっとでとれる・・・って、うわっと!!」
「えっ!?ちょ、まっ・・・」
だが・・・バランスを崩して、ふたりとも転倒。
そして、偶然、そこに通りがかったハヤテ&ヒナギク。
ガシャン、ドン、バキッ(銀髪と水色の髪の少女が、二人そろって転落するときの効果音)
「・・・大丈夫ですか?」
「・・・君には、この状況が大丈夫に見えるのか?」
「・・・見えません。」
「気を取り直して・・・こっちの銀髪のほうが、白皇の生徒会書記・春風千桜よ。」
「春風千桜だ。よろしく。」
ヒナギクの言葉を聞き、銀髪の少女・・・千桜が、ぺこっと頭を下げる。
「・・・で、こっちの水色のほうが花菱美希。白皇生徒会のしたっぱ役員よ。」
「誰だしたっぱだ!!」
水色の髪の少女・・・美希が、ヒナギクに向かってそう叫ぶ。
「・・・ところでヒナ、こっちの男の子は、いったい誰なんだ?」
「あ~・・・この子は綾崎ハヤテって言って、生徒会の新しい副会長・・・」
美希の質問に、ヒナギクがそう返すが、その直後・・・。
「・・・!?」
「!!・・・副会長!?」
「うん。」
「いやいや、ちょっ・・・ヒナ、愛歌さんはどうするんだよ。」
「え?・・・まぁ、でも、ほら・・・ハヤテ君ならきっと・・・愛歌も、自分の後任の副会長だって、認めてくれるわよ。」
「・・・・えっと・・・ヒナギクさん?愛歌さんって・・・」
ひとり仲間外れにされていたハヤテが、恐る恐るヒナギクにそう言う。
「愛歌は、前にここの副会長だった人よ。でも・・・突然、行方不明になっちゃって・・・」
「・・・行方不明?」
「えぇ・・・今、どこにいるのかも、全然わかんないのよ。」
一方、その頃、どこかの高層タワーでは・・・
「ふ~ん・・・面白くなりそうじゃない。」
紫色の髪の少女が、ふと、そうつぶやくのだった・・・。