桜の木の下で、あの星に誓う ~ヒナギクversion~ 作:アメざいく
ガシャン、ドン、バキッ(効果音)
「・・・あっ・・・・。」
在りし日の生徒会室。
美希の視線の先にあるのは、割れたティーカップ・・・
「どうしよっ!!ヒナのお気に入りのティーカップ割っちゃったっ!!」
「まったく・・・だからあれほど、この部屋で暴れるなと言ったのに・・・」
読みかけのライトノベルを片手に、千桜がそう述べる。
「ははは・・・。」
「うわ——っ!!ほんとにどうしよ——っ!?」
そして、美希は色々考えて・・・ある結論に達する。
「あ、そうだ!!ティーカップ買いに行こう!!」
「え?・・・なんでですか?」
「決まってるじゃないか・・・証拠隠滅だ。」
そんな感じで・・・近所の陶器専門店。
「いや~・・・ひとことにティーカップって言っても、いろんな種類があるな~。」
「そうですね~。」
美希の買い物に巻き込まれ、結局ついていくことになってしまったハヤテ&千桜。
「あ・・・このティーカップ、わたしんちにあったやつだ。」
ふと、千桜がそう言う。
「え?そうなのか?」
「あぁ。何もかもそっくり。・・・あれ、でも、これ・・・。」
千桜はそう言って、そのティーカップの事を色々と思い出しはじめる。
「・・・あ、思い出した。前テニスの練習をしてた時に、間違えて割っちゃったやつだ。」
「「えっ!?」」
意味が分かると、結構怖い発言・・・。
「これとかいいんじゃないか?」
そう言って、美希が指さしたのは・・・
「・・・って、それ、アロマポットじゃないですか・・・。」
「・・・アロマポット?」
「アロマで使うやつですよ。」
「・・・・・アロマ?」
「・・・・・・。」
「なぁなぁちーちゃん、このマグカップ、お揃いで買おうよ。」
ふと、千桜に向かって、美希がそう言う。
「・・・私物を買いに来たんじゃないぞ?」
「そうですよ~。・・・あ、これとかいいんじゃないですか?」
そう言って、ハヤテが指さしたのは・・・赤い模様があしらわれた、2つセットのティーカップ。
「お~、いいじゃないか。ハヤ太君、それ2つセットみたいだからさ、ふたりで買おうよ。・・・ほら、どっちも水色系統の髪色だからさ~。」
「いいですね!!」
そして、ハヤテと美希で話がまとまったらしく、お金の話をしながらレジへ向かっていった。
「・・・・・・。」
残された千桜は、さっきの2つセットのカップの説明を読む。
(・・・あれ、これって恋人用じゃ・・・・。・・・ま、いっか・・・。)
おい。
ちなみに・・・
生徒会室
「美希・・・もしかして、わたしのカップ割った?」←ヒナ
(バレてる!!)
その後、美希が散々怒られたのは、言うまでもないだろう・・・。