桜の木の下で、あの星に誓う ~ヒナギクversion~ 作:アメざいく
「・・・あ・・・どうしよ・・・・。」
在りし日の生徒会室。
今日の仕事が終わったところで、ヒナギクはふと、そうつぶやく。
「どうしました?ヒナギクさん。」
「いや・・・明日提出の課題、教室に置いてきちゃった・・・。」
「あ、だったら僕、取りに行きますよ。」
「じゃぁ、わたしもついていくよ。」
話を聞いていたハヤテ&千桜が、ヒナギクに向かってそう言う。
「ホントに?じゃぁ、よろしく~。」
そんな感じで、話がまとまりかけたが・・・
「・・・あ、そうだ。絶対に旧校舎にはいくなよ。なんでも、あそこに行って、帰ってきたやつは誰もいな・・・」
美希がそう言って、ふたりのほうを見るが・・・すでに、ハヤテはいない。ついでに千桜もいない。
「・・・あれ?・・・ま、いっか・・・・。」
そして、肝心のふたりはと言うと・・・。
「あれ?瀬川さんじゃないですか?」
「あ、ホントだ~。」
視線の主も、こっちの存在に気づいたのか、こちらへ振り向く。
「おぉ~、ハヤ太君にちーちゃんじゃん♪こんな所で何してるの?」
瀬川泉。赤みがかった紫色の髪が特徴的な少女。
「僕たちは忘れ物を取りに・・・瀬川さんは?」
「わたし?わたしはね~、肝試しのために旧校舎を探してるんだけど、なかなか見つかんなくって・・・。・・・あ、そうだ!!ふたりとも、探すの手伝ってよ♪」
「いいですよ~。」
あの時の美希の言葉を聞いていたのかいないのか、ハヤテがそう答える。
「よ~し、それじゃぁ、れっつごー!!」
旧校舎
「さすが旧校舎・・・なんだか、心霊スポットみたいですね・・・。」
「だね~。」
そんなことを言いながら、旧校舎の廊下を歩く。
「そういえば、白皇には旧校舎のほかにも、いろいろと心霊スポットがあるらしい。」
「へ~、そうなんですか~。」
「今度行ってみようよ♪・・・あ、分かれ道だ。」
泉の言葉通り、目の前には分かれ道が。
「・・・ここって、1本道じゃありませんでしたっけ?」
「じゃぁ、こっちに行かないか?」
千桜が右側の通路を指さして、ハヤテ&泉にそう言う。
「いえ、たぶん左側の道ですよ。」
「ホントに~?ハヤ太君。」
そんな感じで・・・一行は左側へ進む。
ちなみに・・・
「ハヤテ君、帰るの遅いね~・・・。」
ふと、ヒナギクがそうつぶやく。
「まぁ、そうだろうな。深夜の教室には、思春期の生徒の心を乱す色々があったりするから、そりゃぁ遅くなるよ。」
「待ちなさい。美希、あのハヤテ君が、そんなことするはずないじゃない。」
「いや、わかんないぞ~?」
ハヤテ達が旧校舎にいることを知らず、ヒナギク達はそんな会話を繰り広げるのだった・・・。