桜の木の下で、あの星に誓う ~ヒナギクversion~ 作:アメざいく
「・・・にしても・・・ハヤテ君、いくら何でも遅すぎない?」
「あぁ、そうだな~。・・・もしかして、旧校舎に迷い込んだのかも・・・」
ふと、美希がそうつぶやく。
「・・・旧校舎?」
「あぁ。白皇で昔使われていた校舎なんだけど、生徒数が少なくなって、使われなくなってな・・・。でも、解体するのが面倒だとかなんとかかんとかで、そのままにしてあるんだ。・・・で、なんでも、あの世につながってるとか、幽霊が出るとか・・・」
「・・・・・なんか心配になってきたわ。行くわよ。」
「らじゃ~。」
そして・・・肝心の旧校舎
「え・・・また分かれ道?」
ハヤテ達は、またしても分かれ道と遭遇。
「じゃぁ、こっちに行かないか?」
千桜が、右側の廊下を指さしてそう言う。
「「・・・・・・。」」
その直後・・・青白い何かが、ハヤテ達の横を通り過ぎていく。
「・・・?」
通り過ぎて行った正体は・・・人魂。
「っ!!!」
そして、泉はハヤテの左手をがしっとつかんで、そのまま全速力で左側の廊下を走る。
「え!?ちょっ・・・瀬川さん!?」
「いいんちょさんは幽霊が怖いのだ~っ!!」
そして・・・何とか旧校舎の外へたどり着く。
「ふ~、危なかった~・・・。」
脱出したハヤテ&泉が、そんな感じでぜーぜー言ってるとき・・・
「ん?あれ?・・・あ、ハヤテ君~、それに泉~、やっぱりここに居たのね。」
「あれ?・・・あ、ヒナギクさん?それに美希さんも・・・」
ヒナギク&美希が到着。
「行く前に『旧校舎にはいくな』って、ちゃんと言ったろ!?」
「あ、すみません・・・聞き忘れてました・・・。」
「まったく・・・・。」
その直後・・・
「綾崎君、それに泉っ!!」
「あれ、千桜さん?」
向こうのほうから、千桜が走ってくる。
「ふたりとも、どうしてわたしを置いて先に行っちゃうんだよ!?」
「え?・・・あぁ、すみません・・・。」
「途中で置いてっちゃった・・・。」
だが・・・
「・・・途中?最初から、わたし抜きで出発したじゃないか。」
・・・ん?
「え?・・・いやいやそんなはずは・・・」
「分かれ道まで・・・一緒だったよね?」
恐る恐る、ハヤテと泉がそう確認する。
「?千桜はずっと旧校舎の近くにいたよ?千桜も出発の時、ふたりしか見てないって。」
「「・・・・・・。」」
「それに、旧校舎に分かれ道なんかないぞ?」
「「・・・・・・・。」」
ヒナギク&美希の答えに、ハヤテ達ふたりの顔がどんどん青ざめていく。
『・・・こっちに行かないか?』←回想
「「・・・・・・。」」
そんな恐怖の出来事があった、在りし日の夜・・・。