桜の木の下で、あの星に誓う ~ヒナギクversion~ 作:アメざいく
白皇学院・生徒会室
「ほらヒナってさ、RPGとかに出てきそうじゃないか?」
「確かに、剣とか振り回してそうですよね。」
「それにさ、ヒナは剣道部の部長だし、剣は結構似合いそうだよな。」
「メリケンサックとか、特攻服とかも似合いそうですよね~。」
ハヤテ&美希がそんな会話をしていた時・・・
勢いよく扉が開いて、ヒナギクが入ってくる。
「!!」
「わたし・・・明日から、駅前のメイドカフェ『ひまわり』でバイトを始めることにしたわ。」
入ってくると同時に、ヒナギクがそう述べる。
「「・・・は?」」
「明日から生徒会の仕事ができないときもあるかもしれないから、よろしく。」
「・・・ヒナギクさんが剣士じゃなくってバイト開始って・・・」
「企業スパイなんか頼んでないぞ・・・?」
「・・・企業スパイでもないし、剣士でもないわ。」
確かに。
「実はこの前、テニスの練習をしてたら・・・」
~この前~
ガシャン、ドン、バキッ(何かが破壊される音)
「あっ・・・(察し)」
「・・・家のワインを、1本割っちゃったのよ。」
「なるほど・・・・。」
ヒナギク達がそんな会話をしているとき・・・
(・・・あれ?『ひまわり』?・・・まさか、な・・・。)
部屋の隅でラノベを読んでいた千桜がふと、そんなことを思うのだった・・・。
翌日
「・・・・・。」
いつものように、千桜は駅前のメイドカフェ『ひまわり』へと向かう。
千桜はそのまま更衣室に入り、メイド服に着替え始める。
たばねている髪を下ろしてメガネを外せば、誰もそのメイドが千桜だとは気づかない。
実は千桜、愛沢咲夜の専属メイド&ここのメイドの教育係をやっていたりするのである。
「おぉ~、ハルさん、ちょうどいい所に~。」
「あれ?・・・あ、咲夜さん・・・。」
「せやせや。実は今日、新しいバイトのひとがくんねん。せやから、いつものように、ビシバシやっちゃってや~?」
「了解です。」
「お~、そんじゃな~。」
そう言い残して、咲夜は去っていく。
(・・・新しいバイトって・・・)
千桜がそう思うと同時に、誰かが更衣室へ入ってくる。
入ってきたのは・・・ヒナギク。
(・・・うわ——っ、やっぱお前か——・・・。)
うん。
その後・・・
「笑顔がたりない!!」
「はい!!」
咲夜の言葉通り、千桜がヒナギクに、いつものようにビシバシやる。
そして、そんな様子を、影から咲夜が偵察(?)する。
(・・・白皇の生徒会長って聞いとったから、心配になってきてみたけど・・・なんや、大丈夫そうやないか・・・。)
そんなことを思い、咲夜は去っていった・・・。
そんな感じで・・・バイト終了時刻。
「ハルさんは、どうしてメイドさんをやろうと思ったんですか?」
「え?」
ふと、ヒナギクがハル(メイド状態の千桜)にそう質問する。
「まぁ、なんというか・・・。わたしは、咲夜さんみたいな可愛い人のサポートをするのが好きなんですよ。だから、メイドをやっていると言うか・・・」
「・・・へ~・・・。」
その後、なんだかんだあって・・・5日間のバイトが終了。
「・・・で、ヒナ、バイトはどうだったか?」
疲れ切ってる様子のヒナギクに向かって、美希がそう質問する。
「そうね・・・結構疲れたけど・・・楽しかったわよ。」
そんなこんながあった、在りし日の出来事なのであった・・・。