桜の木の下で、あの星に誓う ~ヒナギクversion~   作:アメざいく

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#7 人気アイドルが来る?

 

 

「今日のライブ、大成功だったじゃない!!」

 

「あ~、ありがとうございます~。」

 

マネージャーの言葉にそう返したのは、今人気のアイドル・水蓮寺ルカ。

 

「それじゃぁ、明日は1日オフだから、ゆっくり休んで。」

 

「はい。では・・・。」

 

そう言って、ルカはライブ会場を去り、自宅へ向かう。

 

人気アイドルの自宅なんだから、高級住宅街のどっかなんじゃいか・・・とか想像する人もいそうだが、ルカの自宅は安いマンションの1部屋である。

 

 

「・・・は~・・・。」

 

家のドアを開けた途端、緊張が切れてその場にペタッと座り込んでしまう。

 

(・・・でも、ホントはアイドルをやりたいんじゃ、ないんだけどな・・・・。)

 

そんなことを思うルカの視線の先には、まだ完成していない漫画の原稿が。

 

今度の同人誌即売会に出すためには、今から書き始めないと間に合わない。

 

(・・・とりあえず、漫画の事は忘れて、明日は休も・・・・。)

 

ルカはそんなことを思いながらベッドへ向かうが、現在の時刻は午前3時、それにさっきまでネオンギンギラのライブ会場にいたとなれば、当然・・・

 

 

(・・・寝れない・・・・。)

 

そういう事である。

 

(え~っと、今の時間は・・・)

 

ルカのスマホに表示された現在の時刻は・・・午前5時。

 

(5時か・・・。・・・今からじゃどうせ寝れないし、散歩でもするか・・・。)

 

 

そんなことを思いつつ、ルカは散歩へと出かける。

 

 

「・・・でも、こんな朝から、仕事もせず散歩なんて・・・なんか、不安だな~・・・・。最近、ずっと仕事ばっかりだったからな~・・・・。」

 

そうつぶやきつつ、フラフラと歩き始める。

 

疲れも、眠気もピーク。

 

つまり・・・

 

フラッ

 

(あ・・・やば・・・。)

 

ルカがそう思うと同時に、ばたっと、ルカはその場に倒れてしまう。

 

「~♪・・・って、あれ!?あっ!!大丈夫ですか!?」

 

偶然、そこに通りがかったハヤテが、そんなことを言いつつ、ルカの救助に向かう。

 

・・・って、お前、なんでここにいるんだよ?

 

 

 

「う、う~ん・・・って、あれ?ここは?」

 

そして、ルカが目覚めた場所は・・・保健室・・・?

 

「目が覚めましたか。」

 

「え?」

 

慌てて横を向いたルカの視線の先にいたのは・・・ハヤテ。

 

「あなたは?」

 

「僕は綾崎ハヤテっていって、通りすがりの・・・。音がしたほうを見てみたら、あなたが倒れてたので、とりあえず、白皇の保健室に運び込んだんですよ。」

 

「え?・・・あ、ありがと・・・」

 

ルカがそう言ったその直後・・・

 

「おいハヤ太君!!」

 

ばっと扉を開けて、美希が入ってくる。

 

「うわっ!!美希さん!!」

 

「『うわっ!!』はこっちのセリフだ!!今朝突然、『女の子が倒れてたから、白皇に来て』ってメールが送られてきたから、急いできたんだぞ!!いまだに状況が理解できない・・・。ハヤ太君!!原稿用紙1枚くらいで、泉でもわかるくらいに分かりやすく説明しろ!!」

 

「えぇ~!?」

 

そんなふたりのやり取りを聞きながら、ルカが少し微笑むのだった。

 

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