Witch Defense Forces(WDF)(完結) 作:ハヤモ
ネウロイの無線妨害により、連合軍とEDFは混乱状態です。
後退し、態勢を整えます。
連合軍に飛行隊を除く全ての攻撃を中断させ、EDFによる攻撃のみに限定。
他の地区からネウロイが来る前に短期決戦を挑みます。
備考:
連合軍の各陣地に、スカウトがフリージャーバイクを走らせて、直接攻撃中止を要請して回っている。
ストーム・ワンが間も無く合流。
短期決戦の為、イプシロン自走レールガン投入。 いろんな意味で電撃戦。
勉強不足なので、突っ込みどころ満載。
ネウロイやビークルの設定とか、時系列とかキャラ崩壊とか。 なにとぞ ご容赦を……(殴
ネウロイによる無線妨害。
連合軍の独断砲撃。
ふたつはEDFを苦しめ、特に後者は人的被害を被った。
砲兵隊の練度不足が原因だった。
兵科訓練を終えたばかりの若僧らが勝手に自己判断、バカスカと撃ちまくった結果だ。
その砲弾はネウロイよりも、前線の味方兵士を吹き飛ばす事態となってしまう。
これ以上被害が拡大するのを防ぐ為、EDFは後退。
連合軍に攻撃中止を要請、態勢を整え直す。
一方で空での戦い。
無線妨害で指揮所と寸断されたモブウィッチーズ。
元々軍人ではない子が多かったのも災いし、経験不足から混乱や被弾による墜落が相次いぐ事態に。
大半は戦火の拡大に伴い、工場や農作業に従事させられていた子らだ。
魔力適正等から兵士として見出されてしまい、徴兵。
ロクな訓練ナシ。 10代の女の子は、死地へ放り出されていたのである。
それでも各々が守りたいものの為、幼き小さな手で、銃を自ら握ってはいた。
それでも。 残酷と言って良い事態だ。
中には絶望した子もいる。
戦いは数。 それは重要な要素。
エトワール作戦は、人類の希望を賭けた……失敗の許されない作戦だ。
失敗すれば、最悪 投入可能戦力は失われ、継戦能力がなくなる。
そのまま欧州が王手をかけられてしまう。
だから連合軍は、未熟でも頭数を揃えたかったのだろう。
理解は出来る。
人命を数として割り切り、戦争に勝たねばならない。
EDFも徴兵してでも戦い続けた。
絶望を前に逃げ出したい兵士らに、踏み留まれと命令した。
それらは非情だろう。
非難されても仕方ない。
だがしかし。
まだネウロイという敵に対して、EDFは余裕がある。
して、墜落したウィッチーズを助けられる余力がある。
かつて犯した罪の意識。
贖罪というには烏滸がましい欲望。
戦力として貴重なウィッチーズを確保し、EDFの戦力として組み込む。
同時に連合に対する交渉カードにする。
返して欲しけりゃ土地寄越せ、などと。
連合は捨てたのだ。
EDFが拾っても、良いだろう。
後は持ち主の好きにして良いはずだ。
EDFもまた、組織であり軍である。
数や材料として、どうしても見てしまう節がある。
もちろん人の情が無いワケじゃない。
だからって、連合よりマシだとは考えない。
EDFがこの世界にいる理由が、理由なだけに。
「エトワール作戦はEDFが引き継ぐ。 連合にはウィッチ以外、黙っていて貰うぞ」
「しかし、著しい戦力の低下が予想されます。 そうなればEDFがネウロイからの総攻撃を」
「そうなる前に短期決戦を挑む。 待機させていたレールガンを投入しろ」
「了解!」
「ストーム・ワンも来る。 砲兵隊には、あの男の指示に素早く対応出来るように準備させよ!」
「分かりました!」
エトワール作戦もまた、EDFとウィッチの手柄に。
そしてより存在をアピールする。
ウィッチの1番偉い人……カールスラント空軍ウィッチ隊総監、アドルフィーネ・ガランド少将の存在も気になる。
EDFの存在をどう思っているか不安だが仲良く出来るなら、その方が得だ。
それに戦略情報部の話では、501JFWの上官に当たるマロニー空軍大将に不穏な気配ありとの事。
それをダシに、EDFは501JFWを掌握、あわよくば戦力化させたい。
その為にもココで勝利し発言力を高め、この世界にEDFの居場所を切り取るのだ!
「ウィッチ含む負傷者の収容急げ! 誰も死なすな!」
司令官の号令の優しさ、そこに埋もれた欲に気付く人間は……どれくらい いただろう。
ーーーーーー EDFーーーーーー
501JFWが暗雲立ち込めるネウロイの巣へ突入。
ストライクウィッチーズは烏合の集ではない。 他の寄せ集め飛行隊が苦戦する中、手際よく担当区域の制空権を確保。
ネウロイの巣中心へ向かい親玉となる大型ネウロイと交戦状態に入った頃。
只野二等兵含むEDF地上部隊は、砲兵陣地まで匍匐前進(後退)という苦行の末に逆戻りしていた。
殆ど振り出しに戻ったと言って良い。
連合軍の砲撃のお陰でメチャクチャだ。
EDFが担当する戦域に、連合軍の砲弾が落ちて来る事自体オカシイ。
それも砲撃角度や使用弾種、陣地場所も予定にない事ばかり。
そりゃEDF部隊にも砲弾が飛んでくるわと怒りと呆れがEDF隊員らの感想だった。
「連合軍の戦線じゃ、今も味方が吹き飛んでるってよ」
「状況は最悪だ」
「笑えないぞ」
待機中の隊員らがボヤく。
パリの方向を傍観する只野二等兵。
土柱がバラバラの間隔で上がっていた。 それも同じ形ではない。
膨らみのようなもの、縦に長いもの。
連合軍の砲撃が、弾も距離も出鱈目なのが分かる。
素人目の只野二等兵から見ても、だ。
「連合軍は勝つ気があるんですか?」
思わず口に出たのがソレだった。
隊員らは「さぁ」と肩をすぼめて見せる。
下っ端には連合軍の考えなんて分からない。
「船やら車やら民間のを接収、大急ぎで掻き集めていたらしいが」
「兵士も徴兵してでも集めたんだと」
「だからじゃね。 こんな事になってるの」
EDFも、そういった経験はある。
だから少し同情した。 今いる部隊には、似た経緯で徴兵された者もいる。
とはいえだ。
ソイツらが味方を撃ち始めるのは許し難い。
そんな事になるなら、最初から徴兵なんかするなと言いたい。
ロクな訓練もしないなら尚更だ。
せめて配属先を考えろ。
後の祭りだが。
「時間がなかったんだろう」
酌量の余地ありと、そういう隊員も。
でもやっぱ味方を吹き飛ばすのは度し難い。
全て客観的に見られるなら良い。
だが無理だ。
EDF隊員も、何人かやられた。
無線妨害に気付いた軍曹ちゃんらが、直ぐにキャリバン救護車両を呼んできてくれたから助かったけれど。
もし死人が出ていたら連合も逝って良しである。
「だからって、未熟なウィッチを見捨てます?」
続けて言う只野二等兵。
イライラは募るばかり。 皆もそうだった。
「只野の言う通りだ」
「あんまりだよな」
「そうだな」
うんうんと同意する面々。
そんな中でも、未だに続いている砲撃音。
上がる土柱。
薄らと、違う戦線から悲鳴が聞こえる。
砲撃を喰らっている連合軍兵士の声。
或いはウィッチか。
悲惨な光景は幾度と見てきた隊員達だが、これは別の意味で酷いと言わざるを得ない。
くどいが、その感想が頭の中で反復する只野二等兵たちであった。
「軍曹ちゃんと曹長ちゃん、救護部隊が頑張っている。 アイツらに任せよう」
「それより今後だ。 このまま砲弾の雨に突っ込むのは勘弁だぞ」
「本部は、なんて?」
「待機命令だ。 砲弾の雨が止んだら前進だろうな」
「全然、砲撃が止まらないぞ」
「この作戦、大丈夫なのか?」
不安になるEDF隊員。
ネウロイではなく、人類側のポカで作戦失敗か。
そう思い始めた、その時。
『こちらストーム・ワン。 誰か援護に来れるか?』
久しぶりに我らが総大将の声を、只野二等兵たちは聞いたのであった。
ーーーーーーEDFーーーーーー
おお……!
久しぶりに隊長の声を聞いたぞ!
501JFWに潜伏していたらしいが、戦場に来てくれたのか!
だが喜んでいられない。
声色から緊迫した状況だと悟り、俺らは援護に向かう事にした。
「こちら地上部隊です。 座標データ取得。 直ちに向かいます」
『頼む』
赤ヘルの現隊長が短くやり取りを終えた。
ストーム・ワン隊長の無線は強いなぁ。
妨害を受けないとは。
とにかく、向かわねばならない。
「とはいえ、砲弾の雨だ。 身を守る必要があるだろう」
そう言うは赤ヘルの現隊長。
ごもっともである。
「タイタンを使いますか?」
「いや、それだと遅い。 只野、お前はブラッカーで先行しろ」
「隊長たちは?」
「グレイプに乗る」
は?
俺も乗せろよ。
俺、戦車兵じゃないんだけど。
しかも流れ的に、俺1人で先行?
死んで来いってか。
砲弾を喰らえば無傷とはならないぞ。
ブラッカー戦車は小型でありながら、従来の戦車と同等の火力と耐久性があるが、流石にタイタン程ではない。
それに、主砲1門のみでネウロイの大群相手とか無理だと思われ。
よし、言ってやろうじゃないか。
「分かりました。 何処へ向かえば?」
はい断れない俺ですよチクショウ!?
悲しいなぁ。 俺は弱い。 強くなりたい。
具体的には「NO!」と言える隊員に。
「パリ中心部だ」
「へ? そこ敵の本拠地」
「その通り。 では逝って良し」
酷いッ!?
戦場も本部も酷いが、現隊長も十分酷い!
「てか、なんでストーム隊長が本拠地に!?」
「俺が知りたい。 予定では連合軍側の戦線から援護する手筈だったが。 無線障害と砲撃で予定を変更したんだろう」
うーん?
だとしても、本拠地に向かうか?
ストーム隊長は空爆誘導兵。
エアレイダーだ。
装備の都合、乱戦に巻き込まれるのは苦手とされる。
それなら先行して本拠地に殴り込みに行くのは愚行だ。
それとも、EDFの装備なら勝てると踏んだのだろうか。
いや……隊長がそんな事をする筈がない。
何か考えがあっての行動だ。
場合によっては緊急事態。
ならば早く向かわねばならない。
「とにかく向かいます」
「頼んだ」
やむを得ない。
俺は砲兵陣地に置いてあるブラッカーに乗り込んだ。
「狭いなチクショウ」
相変わらず狭い車内だ。
市街地戦闘を想定した造りだからな。
戦車が小型なのだ。
だけど砲撃で焦土になった、遮蔽物の無い場所だからなぁ……。
いや、小回りが利く。 被弾も少ないはず。
それは開けた場所でも変わらない。
うん。 ポジティブに行こう。
「てか臭ッ!? 掃除しとけよ!」
男の汗臭い! 臭う!
狭さ以上に苦痛!
野郎の臭いを嗅ぐ趣味はねぇよ!
嫌がらせかコレ。
整備出来なかったとしても掃除しとけよもう!
脱臭、換気! 戦場だから呑気な事は出来ないけどさ!
「只野二等兵、出ますよー!」
文句を言っても仕方ない。
ブラッカー発進。
待ってて下さい、ストーム隊長。
直ぐ向かいますから。
そして、出来る事をやらせていただきます!
と、意気揚々と操縦桿を前に倒して(ブラッカーはペダル式ではない)前進していたら。
「うん?」
弾薬表示パネルに違和感。
そこには115ミリ長距離榴弾砲とある。
「これ、E1じゃねぇのかよ!?」
急造品のE1かと思ったが違う!
E1なら105ミリ榴弾砲だからな。
だが、これは長距離砲撃仕様の戦車。
「こりゃブラッカーSPCだ!」
弾速が早く、長距離への正確な砲撃が可能とされるものだった。
が、しかし。 普通にブレる。
真っ直ぐ砲弾が飛ばない。
砲安定装置?
たぶん、そんなものは無いです。
行進間射撃とか、地面に影響してブレブレです。
結局最後は、射手の腕と運次第。
俺は戦車兵じゃないんだが。
もっと言えば狙撃手ですらない。
「だけどレンジャーだ。 やってやんよ!」
砲撃の雨の中、装甲に守られながら戦場を駆ける。
途中、救護車両や班とすれ違う。
空には彼らを誘導しているウィッチーズ、軍曹ちゃんと曹長ちゃんが見えた。
「頑張れよ。 俺も頑張ってくるから」
「その声、只野か!?」
「おう逝って来い!」
「タダノさん!? そっちは危険ですよ!」
「仕事が出来たんだ。 そっちは頼んだ!」
「大丈夫だ軍曹。 タダノ二等兵は強いんだろう?」
「……はい」
軍曹ちゃんの心配そうな声が聞こえた。
宥める曹長ちゃんの声も。
すまない。 だが、俺はEDFなんだ。
無茶な作戦や命令に付き合ってきた。
欧州救援隊の時は、逃げたけどさ。
その時だって使えるものはなんでも使い、逃げ隠れし、敵と戦って絶望に抗った。
そして生き延びた。
いつだって、そうしてきた。
今も そうするだけだ。
ーーーーーー EDFーーーーーー
ストーム・ワンがネウロイの根城、パリ中心部にいる理由。
それは仲間の為だった。
仲間、とはEDF隊員の事ではない。
501JFWの子どもたちだ。
無線妨害と、それに伴い発生した滅茶苦茶な砲撃。
砲撃予定地区外への弾着、弾種のバラつき。
響き渡る断末魔の叫び。
戦場の異常に気付いたストーム・ワンは、兵士らを救う為に予定を変更。
後方からの援護ではなく、前進して救護活動を開始。
混乱と絶望に染まる戦場へと身を乗り出た。
「みな、この光の壁の内側に隠れていろ!」
「アンタは!?」
「EDFのストーム・ワンだ!」
「EDF?」「なんだこれ!?」
「良いから隠れろ! 死にたいのか!」
「わ、わかった。 俺らはアンタに従う!」
混乱の中にある連合軍兵士やウィッチーズを謎のカリスマ性で纏め上げ、EDFの防御フィールド……光の壁を発生させるシェルターの中へ誘導。
兵士たちの安全を確保していく。
そんな中、巣の中心で戦闘中の501JFWからの無線をキャッチした。
「うわあああああ!?」
「宮藤!」「芳佳ちゃん!?」
「宮藤が墜落した!」
「陸戦ネウロイに集られる!」
「宮藤さん逃げなさい!」
「援護しますわ!」
悲鳴。 叫び。
激しい銃撃音。
501JFWの新人、宮藤 芳佳軍曹が墜落したと思われる声と音。
ストーム・ワンは直ちに急行。
501、ウィッチは、ストーム・ワンにとって我が子の様なもの。
見捨てるなんて出来ない。
それに最も近く助けに行ける歩兵は、恐らく自分しかいない。 ならば悩む必要はない。
軍や兵科は関係ない。
だが、考えなしには行動しない。
砲弾の雨の中。
ストーム・ワンは重装備で緊急回避のローリングで移動しつつ、器用に無線を繋いで最低限の言葉を述べていく。
「こちらストーム・ワン。 誰か援護に来れるか?」
『こちら地上部隊です。 座標データ取得。 直ちに向かいます』
「頼む」
転がりながら無線交信。
側から見たら謎の光景である。
それを見て、生き延びた兵士らは後に「戦場で転がりながら移動する、通信兵らしき者を見た」と証言。
が、誰も信じてくれなかったそうな。
混乱した戦場で見た幻覚だろうという扱いに。 カワイソラス。
「ミーナ、聞こえるか?」
『ストーム・ワン!? なんで無線に!?』
「俺も戦場にいるからな」
『えっ!?』
「宮藤の救援に向かう。 持ち堪えろ」
『ちょっ───』
相手の有無を確認せず、ローリング移動を続けるストーム・ワン。
砲弾の雨の中を転がるシュールな光景は、しばらく続いたという…………。
やがてネウロイが集っているのが見えてきた。
宮藤を喰らおうと囲い込んでいるように見える。
かなりの数。 加えて素早い。
いつか見た、α型の緑の変異体を彷彿とさせる光景だ。
その上空では、501のメンバーが必死に陸戦ネウロイに銃弾の雨を降らせている。
が、数が多過ぎる。
航空ネウロイは親玉含めて殲滅した様だが、長くは持たない。
だがストーム・ワンは無闇に攻撃や突撃はせず、大型の工具箱のような運搬ケースを手に持った。
「しばらく耐えてくれ」
そう言うと、ケースを辺り一面に投げ始めた。
その数、10個以上。
それからデコイを設置し、起動。
人間を模したバルーンを展開。
このバルーンからは熱や微弱な音、粒子などが放出されている。
ネウロイに有効かは分からないが、元の世界でドローンにも有効だったのだ。
して、案の定というべきか。
宮藤に集っていたネウロイは、デコイに標的を変更。
怒涛の勢いで向かっていく。
「ネウロイが!」
「どこへ向かう気ですの!?」
「あっ! あそこにいるのって!」
「ストーム・ワン!?」
「逃げて!?」
ストーム・ワンに気付き、口々に声を出すストライクウィッチーズ。
だが、ストーム・ワンは背を向けるどころか堂々としている。
その手前には、ばら撒いた箱が鎮座していた。
そして。
「頼んだぞ」
手に持つスイッチを押す。
すると、箱から脚が生えて立ち上がると同時に、多砲身の銃身がニョキッと生えた!
「えっ!?」
「なにあれ!?」
「箱から脚が生えた!」
「先に飛び出てるの、銃身だよな!?」
カメラとセンサーがネウロイを検知、すぐさま多砲身が向いて高速回転。
瞬間、大量の弾丸が吐き出されていく!
「なんだってー!?」
それは弾幕。
弾丸の嵐。
ウィッチーズと殆ど同じ数でありながら、威力が高いそれら。
その暴風は、沢山いたネウロイを光の粒子にして消し去っていく!
「なんてモノもってやがる……ハハ」
「只者じゃないと思っていたけど」
「……なんなんだ、アレ」
「本当に整備士なの?」
一瞬にして、防衛線がネウロイの巣に構築された出来事。
ウィッチーズが見たのは、設置型の自動追尾歩哨銃(セントリーガン)だ。
カメラとセンサーで敵を認識、自動的に射撃を行うという兵器である。
それも《ZEーGUN10》である。
軽量化により、防衛線が構築出来る程大量の銃座を設置出来るのだ。
思わずぽかんとしてしまう面々。
そんな彼女らに指示を出すは、ストーム・ワン。
「今だ! 宮藤を連れて行け!」
「は、はい!」
「後方に退却しろ! ここからはEDFが引き継ぐ!」
「EDF?」
「良いから行くんだ!」
「は、はい! リーネさんとペリーヌさんは宮藤さんを抱えて。 他は援護しつつ後方に退却します!」
「了解ッ」
宮藤は仲間に抱えられるようにして、後方へと飛んで行った。
巣に残るは陸戦ネウロイと、その親玉、そしてストーム・ワン。
「うちの子達が世話になったな。 覚悟しろ」
やがて銃弾を撃ち尽くして、空撃ちになった銃座。
それを轢き倒し、波となって襲って来るネウロイ。
なおも逃げ隠れしないストーム・ワン。
手には無線機のみ。
だが、何もしない。
決して諦めた訳じゃない。
だって、そうするべきなのだから。
───ズドォンッ!
目の前で爆発。
吹き飛ぶネウロイの群れ。
「EDFは、俺だけじゃないぞ?」
ヘルメットの下で、ニヤリと笑う。
ネウロイは、どこから来た砲撃か分からず、慌てふためいている様に見える。
続けて爆発。 爆発。 爆発。
その度にネウロイは、吹き出し花火の様に吹き飛んだ。
今度はネウロイが混乱する番だった。
「良い腕だ!」
笑顔のまま、仲間を褒めた。
その砲撃の正体は115ミリ長距離榴弾。
只野二等兵が操るブラッカーSPCである。
書くの、難しい……。
ツッコミどころ満載かもです……。
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