Witch Defense Forces(WDF)(完結)   作:ハヤモ

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作戦内容:
ネウロイの巣は消え去り、ガリアは解放したと言って良いでしょう。
後始末は連合軍に任せます。
現地にいる歩兵隊は帰投して下さい。
お疲れ様でした。
備考:
ガリア、特にパリは焦土化。
何も残っていない。 ネウロイ含めて。
滞在していても仕方ない。 基地に帰ろう。


22.エトワール作戦成功の裏で。

EDF、ストライクウィッチーズ含めた多くの連合軍兵士の活躍で、ガリアは解放。

これにより連合軍とEDFはダイレクトに会う事が出来るようになり、同時にカールスラントまで一気に前進可能となる。

 

だが代償は大きかった。

 

投入可能な稼働戦力の半数とは行かないが、それに近い戦死者と損害を被った連合軍。

だが、人類は初めてネウロイから領土を奪還し、犠牲を遥かに上回る戦果だったと新聞に記載された。

EDFの戦果は載っていない。

それを見たEDF司令官は、都合良く文章が纏められている事に苦笑した。

いつの世も、世界違えど新聞は半分が嘘で塗り固められていると感じた。

戦死者に関しては、連合軍の独断砲撃に巻き込まれた割合が大半だ。

ウィッチと思われる死体は幸か不幸か確認していないが、墜落した航空ウィッチは皆 重傷者ばかり。

空中での被弾や墜落時の怪我もあるが、連合軍の雨霰な砲弾に晒されたのが1番の原因であり、陸戦ウィッチも同様、無傷の子なんて皆無である。

 

しかも更なる悲しい事実が判明した。

 

戦力化を図る為、彼女らを回収、治療しつつの事情聴取をしたのだが、なんと徴兵された者が大半なばかりか、ロクな訓練をしていない事が分かったのである。

これでは即戦力化は難しい。

疎開していた難民が、少しずつガリアやカールスラントに戻ろうとする動きがある事などから、いっそ民間人として家に返そうと提案してみたのだが、

 

 

「私たちには、もう家も家族もいません」

 

 

といった返答をされてしまった。

枕を涙で濡らしながら。

原隊についても、名前だけでとっくに瓦解、解散、消滅していたり、家に関してはEDFも悪いところがある。

砲撃で建物のことごとくを吹き飛ばしたからだ。

いくら守るのは建物じゃなくて、地球ですといっても、それを馬鹿正直に彼女らに伝える気は起きない。

似た境遇の者が多いEDFとしては、同情してしまうし、その絶望も知っている。

だから、希望する者はEDFが保護者代わりとなり、衣食住を提供、何かしらの作業員として組み込む事にしたのであった。

 

悪い話は続く。

 

今度は連合上層部との話だ。

先程述べた建物に関してのお咎めが、EDFにクレームとして入ってきやがりました。

ガリアの人々の生活基盤である建物のことごとくを破壊し、また、歴史ある建造物……エトワール凱旋門やエッフェル塔が微塵にされた事である。 「この落とし前、どうつける気だあぁん!?(要約)」と言われたEDFは「守るのは建物じゃありません。 地球です(キリッ」と突っぱねた。

 

え? ウィッチには言わないのに、連合には言うって?

 

ウィッチは子ども。

連合は大人だからね(言い訳)。

 

その後も、賠償金払えとか無理なら技術寄越せとか、いつから連合とEDFは戦争をして負けたんだよな敗戦処理モドキをさせられたEDF(主にオペ子に押し付けた)であった。

勿論、返事は「NO!」である。

仕返しとしては、回収したウィッチや兵士たちを返さないという事だ。

別に本人達も嫌がっていないので、別に良いよね★

それと言い返した件を話すと、連合軍の砲撃の件で人的被害が出たから、「オイゴルワァッ! どうしてくれんのコレ」と聞いたところ、

 

 

「は? 無線妨害受けたから仕方ないよね。 その前からEDFは砲撃エリアに入っていったよね? 退避するように言ったのに、無視したよね? 救護活動とか言って言い訳しちゃうの? ヤダモー!」

 

 

ってな感じで煽られ終了。

連合とEDFは、ガリアを解放したというのに互いに喜ばず、いがみ合っていた。

連合は そのくせに、互いに連帯力を高めたいなら無線技術の提供しても良くねと言ってきやがりました。

イラッときたが、この件で無線妨害を理由にナニされるか分からない。

EDFもこれ以上技術提供を渋って、寝込みを襲われても困る。

直接会える距離になったようなものだし。

 

 

「しょうがない。 無線技術を提供しよう」

 

 

そんなワケで渋々、ネウロイに妨害されないよう、もっと言えば連合に妨害されないように無線技術を提供することにしたEDF。

だが、簡単には渡さなかった。

先ずは「信用に値する組織から渡します」として、501統合戦闘航空団にのみ提供。

ここにはまだ、ストーム・ワンが潜伏しているのもあるし、501は融通が利くとの判断。

将来的にはEDFに組み込みたい野望もある。

提供先を知った連合、軽くキレる……かと思いきや、そうでもない。

501の上官に当たるマロニー空軍大将(以下、マロニーちゃん)が、喜んだからだ。

政治家や他の上層部からの横槍で、仕事量が増えると思っていた司令官のミーナ中佐は、少しは安堵した。

だが、一方でマロニーちゃんへの不信感から不安でもあった。

元々ウィッチを良く思っておらず、色々と501に嫌がらせ……人員移動とかイチャモンとか兵站の量を減らそうとしたりとかするし。

軍事的主導権を握りたがっているし、不穏な噂も絶えない。

だが、それはEDFも知るところにある。

戦略情報部の直属の偵察部隊、スカウトの働きや、連合軍総司令部のカールスラント ウィッチ総監ガランド少将からの協力話もあった。

だからこそ、わざと提供したのだ。

501の設立に一役買った、ガランド少将にも根回ししつつ、マロニーちゃんの鼻を明かすべく、無線技術提供というエサを撒きつつ、ひっそりと包囲網を構築していっているところである…………。

 

良い話もあった。

 

ガリア解放は、言うまでもない。

EDFに占拠されたら困るからか、連合軍が直ぐにガリアに進駐してきたのは嫌な感じだったが、それは仕方ない。

ガリア解放によって、人類は希望を取り戻し、疎開していたガリア人、解放の為に戦い続けていたガリア軍は特に喜んだ。

ただ、うん……焦土化した光景を見て、沈んだ者も多かったが……それも仕方ないんや!

501のウィッチ、ペリーヌも「ああ……なんてこと」と落ち込んだが、直ぐに気を取り直し復興の為に意欲を示している。

民たちは無事なのだ、無事ならやり直せる。

建物だって、土地だって。

EDFの世界はさ……人類、あまり生き延びていないからね……。

それと比べたら……いや、比べたらいけないかもだけど。

 

それと、カールスラントでも。

 

EDFがウィッチーズの世界に来た頃、保護したカールスラント人。

疎開していた彼らの親族と、再会を果たしていったことは、良い話だ。

互いに涙を流し、抱き合い喜ぶ姿はEDF広報部含むカメラ持ちが写真に収め、焼き増し、印刷して歴史に残る感動シーンとして人類領にばら撒かれた。

勿論、EDF広報の事なのでEDFの功績として紹介文が添えられている。

これにてEDFの知名度は一気に上がった。

連合軍の検閲とか、情報統制なんてEDFには関係なかった。

やりたいようにやるんだよ(半ギレ)。

 

とまぁ、EDFも連合も どっちもどっちな事をしていたりするのだが、一部を除いて仲良く出来そうにもない。

 

兵士同士は仲良く出来ている方なのに。

結局は、上の考えひとつで、いがみ合いや殺し合いが起きてしまう。

それが人間の世界なのかも知れない。

 

だが、ネウロイという共通の敵がいるからこそ、本格的な国家間戦争は起きず、こんな軽い小競り合いで済んでいるのだろう。

勿論、仲良く出来た方が良いけれど。

 

 

 

夕陽をバックに、たくさんの兵士たちのシルエットが、ガリアに向いていた。

ストーム・ワンが1番端に立ち、それを基点にして綺麗に整列している。

その黒い影の形からして、EDFのみならず、連合軍兵士、ウィッチも含まれているのが分かった。

 

して、ストーム・ワンが号令をかけるのだ。

 

 

 

「エトワール作戦に参加した全ての戦死者に哀悼の意を表して、全員、敬礼ッ!!」

 

 

 

 

その言葉と共に、全ての者が敬礼。

 

それは連合軍もEDFも関係ない。

皆、平等に同じである。

 

軍曹ちゃんに曹長ちゃん。

只野二等兵も想う。

 

どうか、安らかに。

 

して、いつの日か。

この世界に安息が訪れますように。

 

俺たちの世界、EDFの世界にも……。

 




駄文と妄想設定とか……。
続くか未定(殴。
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