Witch Defense Forces(WDF)(完結) 作:ハヤモ
今年も宜しくお願いします。 m(_ _)m
作戦内容:
ジークフリート線で抵抗を続けていたが、どうやらガリアのマジノ線が陥落したそうだ。
我々は挟み撃ちを受ける形となっている。
だが本部が増援を送ってくれた。
プロテウスもある、持ち堪えるぞ。
備考:
ウィッチの魔力がなくなっても、ユニットがなくても、五体満足なら砲手でも銃手でも やらせられる。
撤退路が無いので抵抗する他ない。
*時系列で気が狂う!
*時がガバガバなんだよね。
*君ミスが多いって、それ1番言われてるから。
*ツッコミどころがあり過ぎるんだよね。
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時は少し戻り初日の戦場
◆ジークフリート線
只野二等兵視線
二足歩行要塞プロテウス。
その左にあるバスターカノンにモブな俺は乗り込み、右はシャーリー、ミサイルランチャーはモブウィッチが、操縦席にはモブ少年兵が乗っている。
モブ率高すぎ! 大尉殿しかユニークいない!
冗談は置いといて。
戦闘経験がある者は砲手、少なそうなウィッチは自動ロックオンからのトリガー引くだけで良いミサイル、一等兵だけど一般ピィポゥ君な少年兵は操縦席にこもって貰う事にした形だな。
起動は完了、ガンカメラ越しに前線では我が軍のブラッカー戦車とグラントM31部隊が派手に爆炎を上げていた。
後方の要塞からはEDF狙撃部隊のハンマーズやブルージャケットが飛行型と地上型を狙撃、長射程に改造されたセントリーガンが近付いたヤツを自動で捕捉、銃撃を帯びせている。
ネグリング自走ミサイルは、誘導ミサイルを連続発射。
空に無数の爆炎を生んでいく。
連合軍の新兵は各砲座につかされ、重機関砲やら連射砲で援護。
他にはStorm1隊長のサポートで、広範囲にいる仲間の防御力を高める【ゾーンプロテクター】装置や武器の攻撃力を高める【オフェンシブテリトリー】で生存率を高めて貰っている。
勿論、隊長の誘導により空爆や砲撃支援も行われ、隊長の要請でビークルの輸送も次から次へと行われていた。
これらにはEDF式訓練をほどこされた元連合兵が搭乗。
重戦車のタイタンも投下され、主砲が群れを爆炎の中に消し、副砲が敵を撃ち抜き、サイドのミサイルランチャーが飛行型を叩き落とす。
重武装系コンバットフレームも投下。
グレネーダーやバトルキャノン、バスターキャノンが前方に展開、戦車と共に攻撃を始める。
地上型を榴弾、ロケット弾で吹き飛ばして壮観だ。
うん。 凄いよね。
隊長がいると、これだけの火力が集められるんだもの。
アレ……EDFの戦力は無い筈なんだけど。
なんでこんなに?
エアレイダーの正確な座標伝達が無いと出来ないから?
それとも隊長が優遇されているから?
まぁうん。 考えても仕方ないね。
「よし! 俺たちも始めるぞ!」
「おう! ところで、砲撃なんてした事ないぞ。 どうやるんだコレ」
シャーリー、なんとかするんだよ。
機械に強そうな君なら、触っていれば分かるさ。
俺が出来たんだ、君も出来るさ。
「操縦桿を握って適当に動かして。 砲身を敵に向け、トリガーを引く。 砲弾は爆発するから味方の近くに撃ち込まない事。 以上」
「分かった。 やってみるか!」
言うと、右側で砲身が動く音がした。
よしよし。 理解が早くて助かる。
自由の国な、米国に該当するリベリオンの出だからかな?
「ミサイル、とかいうのは……どうすれば?」
今度は見ず知らずのウィッチが聞いてきた。
ミサイルは簡単だぞ。 だから君をソコに配属したんだ。
「トリガーを引くだけで良い」
「そ、それだけ?」
「後は自動で敵を倒してくれる。 それがミサイルだ、楽だろう?」
曖昧に、簡単に。 だけど間違いじゃないだろう説明をして終わる。
「操縦席の僕は……?」
緊張した少年兵の声がした。
うん、いきなり大型ロボットの操縦を任されたらビビるよね。
或いは喜ぶんだけど、この子はビビった。
戦争だからね、仕方ないね。
「来るべき時が来たら声をかける。 それまでじっとしていなさい」
下手に触られると、プロテウスが動いて砲身も動くからね。
コレ、EDFのビークル全体に言える気がするけど、どうにか出来ないのかね?
「え、何か武器とかは?」
「プロテウスの操縦席で攻撃なんて出来ないぞ」
「えぇ!?」
いや、仕方ないじゃん。
ブルートもそうだったけど、不便だよね本当。
機関銃のひとつでも使えれば良いのに。
前にいるタイタンを見習ってくれよ。 タイタンの操縦員は車体の運転や機関銃を撃てるんだぞ。
ボッチにも配慮して♡
「俺だって そうやって生き延びてきたんだ。 大丈夫、君たちも生き延びるさ」
子ども達を励まし、砲身をネウロイに向けてトリガーを引き続ける。
砲弾が連続で発射され、ネウロイが吹き飛んだ。
バスターカノンは連射能力が高くて良い。
トリガー引きっぱで砲弾を撃ちまくれるから。
「どうした? 戦闘中だよ、撃ちまくって」
「トリガーは、操縦桿の下のスイッチ?」
「そうだよ。 さぁ撃った撃った」
砲撃音が、振動が強くなるプロテウス。
シャーリーも撃ち始め、敵が噴き出し花火の様に飛んでいく。
「スゲーな! ネウロイがアッサリと! 連射出来るし、発射間隔も短い!」
ミサイルも投げ出されるようにポッドから放たれた。
一瞬、放物線を描いて落下してしまうんじゃないかと思わせる軌道に声が上がる。
「ああ! 弾が違う方向に!」
「安心して」
「へ?」
しかし、思い出したように火を噴いて天高く
舞い上がるミサイル群!
そのまま何機かに直撃、爆散!
他は回避行動を取るも、構わず追い掛け回して確実に叩き潰していく!
「凄い! ネウロイに向かって飛んでいく! 魔法みたい!」
魔女がソレを言うか。
「魔力消費ナシに、対空も対地も出来るなら、用途は広そうだな」
そうだけど、大量の的を捌ききれないんだよなぁ。
個人携行火器のエメロードならイけるが。
爆発物全般に言える事なんだけど、近付かれると対処出来ない。
自爆したり誘導し切れなかったり。
プロテウスの武装は基本爆発物だ。
足下に来られたら、自爆覚悟で砲身を最大俯角で撃つしかない。
操縦して背後に下がるにも、遅すぎる。
だが今は優勢だ。
ネウロイが湯水の如く消えていく。
さすがプロテウスだ、1門しか武装が無いブラッカー戦車とは違うのだよ。
……悲しくなってきた。 なんで機関銃を付けなかったんや。 操作性や生産性の問題?
「おお! 凄い火力だな!」
「これならネウロイなんて!」
「負ける気がしない!」
喜ぶ搭乗員。
だが敵とてやられてばかりではない。
ネウロイもビームで撃ち返してきた。
「うわぁっ!?」
したらプロテウスが背後に後退。
少年兵が思わず動かしてしまったらしい。
だけど機動力がなく、図体のデカいプロテウスは被弾。
真ん中にくる、直撃弾だった。
振動が機体を揺らし、各砲座から軽い悲鳴。
「被弾した! 大丈夫か!?」
シャーリーが他砲座員を心配するが、
「大丈夫だ問題ない。 特殊装甲板で守られてるからね」
強いって快感だね、弾薬が持てばだけど。
「そうか。 さすがEDF製だな」
そうともさ。
EDF製は伊達じゃない!
「軍で研究中って話の、対ネウロイ装甲に応用出来ないかな……?」
ウィッチがボヤく。
へ? ナニそれは。 連合軍は そういうのあるの?
「連合軍にも新兵器が?」
「あ、えと! 噂程度なんですが」
でた。 噂のなんとやら。
噂なんてロクなモンじゃないよ。
俺は知っているんだ。
「そうか。 今は無いし、話していても仕方ない。 上のお口じゃなくて下の棒を動かしなさい」
「すいません!」
「それと操縦席!」
「は、はい!」
「動かさなくて大丈夫だ! この装甲板はネウロイのビームにも耐えられる! それに撃たれてから回避するなんて芸当、プロテウスには無理だからね」
「すいません!」
なんか謝られてばかりだけど、パワハラじゃないからね。
そも、二等兵だからね俺。
対して相手は軍曹と一等兵だから。
「おいおい只野、若い子を虐めるなよー?」
シャーリーは大尉だよ。
して未成年がナニか言ってるよ。
「虐めてないぞ。 とにかく、今は撃って?」
トリガーを引いて、戦闘再開。
本当。 なんで俺が隊長みたいになってるんだろうね。
ここは畑違いでもシャーリーが隊長になるべきだと思うんだけど。
EDFって怖いね(自虐)。
「良いぞ! 俺たちが優勢だ!」
「前進しますか?」
「ダメだ、あくまで防衛! 友軍との足並みを崩してはいけない!」
エトワール作戦の独断砲撃は反省してね?
俺、死に掛けたからね?
『砲兵の攻撃が始まるぞ! 前進はするな!』
ここで隊長からの無線。
赤い煙が、遠くのネウロイの群れで上がっている。
砲撃地点を指示するものだ。
おお……今回はマトモな砲撃を期待出来そう。
『Storm1から砲撃要請!』
『支援砲撃、始めー!』
それをどっかで確認したEDF砲撃隊から無線が来ると、空から放物線を描いて大量の榴弾が雨の様に降らせていく!
着弾範囲が広く、ネウロイの群れがドンドン吹き飛んだ。
恐らくココ用に特別編成された【迫撃砲集中運用術】だ、ありがたい!
「おお! どこかで砲兵隊が展開していたのか!」
「他の戦線も大変だろうに、ありがてぇ!」
隊員や連合兵が遠くの味方に感謝した。
いや、ホント嬉しいね。
カールスラント内地に侵攻している別働隊への対処もあるだろうに。
『501からStorm1へ。 空のネウロイを排除、確保した!』
今度は501からの無線。
坂本少佐の声だな、ミーナ中佐は出払っているから。
無線は混線し過ぎない程度には共通で、宛が違くても聞こえるんだよね。
戦時中とか、本部の会話とか民間ニュースとか普通に流れてきたし。
長所と短所があるよね、EDFの無線。 楽だけど。
『宜しい。 弾薬を補給しに、一旦戻れ。 その間はEDFの航空機が引き継ぐ』
『了解した!』
『Storm1から全隊へ。 501が上空で勝利した。 間も無く空軍の支援が始まるぞ』
『おお!』
『やったぜ!』
『EDFの航空機が来るのか!』
湧き立つ戦線。
して空軍は直ぐにすっ飛んで来た。
『地上部隊、下がっていろ!』
センサーに反応!
遠くの低空から真っ直ぐ、1機の戦闘爆撃機が突入してきた!
「「速いッ!?」」
シャーリーと俺が叫ぶ。
新型機【KM6FX】ってヤツか!
『機銃掃射、開始ィッ!!』
叫ぶが早いか遅いか。
空から弾丸の雨を降らせ、1列に、しかし長距離まで砂埃が舞っていく。
まるで砂の壁。
それらが地面より立ち上がり、その位置にいた不幸なネウロイはバラバラになってしまった。
『今のは前菜だ。 下手に前に出るなよ』
驚いている間にも、再びセンサーに反応。
またも高速で突っ込んで来るナニかを捉えた。
カメラ越しに見れば、再び戦闘爆撃機。
これまた速い、【カムイCX】か!
『投下ッ!』
戦闘爆撃機が戦場を素通りしたかと思えば、次の瞬間には、通った場所の大地が爆発していく。
束になっていたネウロイは軽く吹き飛んで消えてしまう。
速い。 して正確な投下だ、これも隊長と空軍のチカラだろう。
「すげぇ! あの速度で、正確に敵群だけを爆撃していったぞ!」
「なんて練度だ!」
褒める連合軍。
うん……嬉しいけど、アレでもエイリアンには苦戦したんだよ。
空軍の戦いは知らないけど、苦労していた筈だ。
フーリガン砲が出来るまで、金の装甲を破れなかったし。
『重爆が来る。 【フォボスZプラン4】を要請した』
続いて重爆撃機フォボスの編隊をセンサーで捉えた。
数は4機!
此方は、先の戦闘爆撃機程の速さは無いが、重爆とある通り、爆弾の搭載量は多い。
また編隊飛行している事から、その威力は凄い筈だ!
『アタック!』
横に並び、して偏差的に絨毯爆撃が開始されていく。
先の空爆から被害を減らそうと部隊を分散させていたネウロイだったが、絨毯爆撃の範囲からは逃れ切れず、その多くは爆散。
編隊は大地の爆炎祭による光の粒子を堪能するでもなく、悠々と過ぎ去って行く。
『フォボスのチカラを見たか!』
後には何も残らない。
呆然とする連合軍がいるだけだ。
「お、おぉ……!?」
やがて、我に返っていくと、
「スッゲー!」
「EDFッ! EDFッ!」
「空爆万歳だな!」
「空軍ばんざーい!」
「Storm1ばんざーい!」
歓喜が戦場を包み込んだ!
『Storm1から全隊へ。 まだネウロイの残党がいる、これらを殲滅せよ。 ただし、前には出過ぎるな。 以上』
簡単に説明され、無線が切れた。
これを聞いた友軍、士気が昂りまくる。
「うおおおおッ! ここまでしてくれたんだ、後は俺たちが頑張るぞ!」
「レクイエム砲の威力を見せてやる!」
「勝てる可能性がある戦いは、勝つ!」
「撃ちまくれー!」
再び撃ち始める面々。
ネウロイは逃げる事もままならず、残党狩りに遭っていく。
最初はどうなるかと思ったが、火力が凄かったな。
このまま前進してキールを取り戻せるんじゃないか?
『Storm1から只野へ』
うん?
隊長から通信が。
なんか暗い声だけど……どうしたんだろう。
「こちら只野。 どうしましたか?」
「シャーリーと共に要塞内に戻ってくれ。 話がある」
へ、ナニそれは。
大抵、この手は良くない話だよ。
赤いヤツは強いに決まってるぐらいだよ。
「後方陣地のマジノ線が陥落したと話があった」
「ファッ!?」
ほらやっぱり!
そんな事だろうと思っていたよ畜生!
「作戦会議を開く。 来てくれるか?」
「ナンデ!? マジノ線マジでナンデ!?」
もう!
EDFの呪いだろ、これ!
どの戦線も楽はさせてくれないよね、マジで!
◆ベルリン・高射砲塔要塞フラッグタワー
EDF作戦司令本部・司令官視線
「………オペ子よ。 コレはどういう事だ?」
「わ、私には連合軍の考えなんて分かりません」
「友軍は? マジノ線手前で防衛線を構築している筈の連合軍がいないではないかッ!」
「うわ〜ん! ですから分かりませぇん!」
遠路遥々マジノ線まで飛んだ偵察部隊スカウトと軍曹チームStorm2からの報告では、敵も連合軍も、つまりは誰もいないという。
いや、マジノ線が瓦礫地区と化し、ネウロイが全てジークフリート線に向かったと解釈は出来る。
だが、周辺エリアを偵察したスカウトは、兵士1人として発見出来なかったという。
「うぅ……あっ! 伝令が来ました! えと……501のミーナ中佐です!?」
司令室に入ってくる1人の女性。
パリから猛進してきたらしく、息が絶え絶えだ。
むぅ……ガリアで何かあったのかも知れない。
「はぁはぁ……第501統合戦闘航空団、隊長のミーナです……遅くなり申し訳ございません!」
「私はEDF作戦司令官だ。 何があった? 無線は?」
「その事について説明したく、EDF本部に来た次第です。 どうか、冷静に話を聞いて頂きたく存じます」
そこから私は、パリで行われた会議の内容を聞いた。
…………またも絶望感を味わった。
連合軍の臨時防衛線は構築途中で放棄、なんとパリにトンボ帰り。
会議に参加したミーナ中佐はパリ防衛隊に強制的に組み込まされかけたという。
せめて無線設備を借りてEDFや前線にこの事を伝えようとしたが、阻止された。
仕方なく脱走するようにして、パリを脱出、ここまで来たという。
ううむ…………。
連合軍はナニがしたいんだ……。
要塞線で奮闘するStorm1ら防衛隊に報告出来んぞ……。
私は連合軍上層部の余りの情けなさに立ち眩みをし、背後の兵士に支えられた。
カールスラントは落ちない? 馬鹿な!
相手は謎多き怪異のネウロイなのだ!
EDFの戦力は乏しく、守り切れる保証なんてないのだぞ!
現に防衛線は押されている。 一部の地域は既に陥落気味。
というか……陥落したのだが。
「私にもう少し、説得出来るチカラがあれば……申し訳ありません。 司令官の心中を お察し致します」
「…………いや。 良くぞ報告をしに来てくれた。 礼を言うのは私だ中佐。 よそ者の我々の為に苦労をかけたな」
「……司令官」
心底申し訳ない表情を浮かべる中佐。
そこに追い打ちを掛けるように、連合軍から無線が入ってきた。
「連合軍から入電!」
「…………繋げろ」
正直、聞きたくもないが聞いておこう。
こういった時に重要な事を聞き逃すかも知れないからな。
だが内容は、私と中佐をイラッとさせるもので、以下の通りである。
『EDFよ、この度はよくぞ時間を稼いでくれた。 お陰で我ら連合軍議会は有効的に作戦会議をする事が出来た。 当初はマジノ線の近くに臨時防衛線を構築するつもりであったが、予想以上にネウロイの進撃が速い為、貴重な戦力を転進させ、パリに強力な防衛線を構築した。 その為、EDFが率いる主力軍と、それぞれ各地にいた防衛隊をパリに召集し、ネウロイに対して反撃を行いたい。 ついては今後の会議を行いたい為、EDFは可及的速やかにパリに来て頂きたい』
一方的にダラダラ語られて無線を切られた。
普通な内容に見せかけているが、読み解くと「EDFはカールスラントを捨てて、パリにいる我々を守りやがれ!」と言っていた。
「……だそうだ中佐。 どうやら上層部は自分達だけ守って欲しいそうだぞ」
「…………返す言葉が御座いません」
レ○プ目になる中佐。
疲労困憊だな、休ませたい。
「いつの時代も上にいる奴らとは、えてしてそう言う奴らが多い。 そう言う私も、奴らと同じようなものだ」
「いえ、EDFは人類の良心であり、希望でもあります。 卑屈にならないで下さい」
希望、か。
EDFは、あまりに多くの物事を喪った。
operation:Ωの事もあり後ろめたい。
「中佐、私は その様な素晴らしい軍人ではない。 元の地球で多くの命を救えなかった。 加えて他の世界から侵略同然にやって来て、資源を分けて貰おうとしている。 これが立派な軍人と言えるか? できる事と言えば微力ながらネウロイを退治するぐらいなのだぞ」
「お言葉ですが、そのように卑屈にならないで頂きたいと申しております。 軍である以上、何も犠牲を払わず全てを収めるのは困難です。 勿論、努力して犠牲を無くすべきですが、大切なのは次にどうするかかと。 資源に関しては、見返りとして要求するのは当然です」
まだ若いのに、しっかりとした物言いだ。
彼女も戦争で失った者がいただろうに。
慰めが欲しかったワケではないが、素直に受け取ろう。
「……そう言ってくれるだけで救われるものだな。 だが話はこの辺で止めておこう。 いずれにせよ、EDFは踏み留まる理由がある。 民間人の避難も完了していない。 その間でも守らねばならないからな」
そう言うと私は麾下に入れたい精鋭部隊に命令を出すと、自らも銃を寄せ備える。
「私達が人類の良心……か」
残念だが、そうでもない。
少女を極秘裏に人体改造して神を模倣する組織が、良い奴な筈がない。
ーーーーーー EDFーーーーーー
数日間、EDFの稼働戦力はパリ防衛には回らず、カールスラント防衛の為に獅子奮迅。
挟み撃ちを受け絶望視されているジークフリート線も、EDFが不屈の精神力を持ってして逆境に抗い続けた。
連合軍上層部は持つまいと考えていただけに、その意地を見せられ驚愕したという。
またEDF広報の情報操作で、ガリアや諸外国に この惨劇が報じられた。
これにより連合軍兵士達の間でEDFを支援するべき、といった意見が膨れ上がり、やがて上層部への反感を買っていく。
パリ防衛として設立、して大人達の政治的な欲望や思惑に絡まれた少女たち……506JFWことノーブルウィッチーズも例外ではなかった。
この事態に上層部は飼い犬の群れに噛まれる忌避感から、止むを得ず重い腰を上げ戦力を投入する事を決める。
どちらにせよ、命の危機に晒されるのは前線の幼い少女らウィッチであり、兵士である事に違いはない。
だがEDF死神部隊風に言えば、それが仕事である。
して仕事が出来た連合軍兵士達は車両や航空機に乗り込み、EDFの支援へ向かう事になるのだった。
"水面下"では、最悪のケースに備えた少女が眠っている事を、兵士達は知らない。
WDFを出さないとタイトル回収が……くっ。