Witch Defense Forces(WDF)(完結)   作:ハヤモ

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無線内容:
EDFの兵站事情
今回は人員など。
交信相手:
説明:【EDF】オペ子
聞手:【501JFW】ミーナ
聞手:【502JFW】グンドュラ・ラル

注意:509JFW結成後。
人員や物資、利益の争奪戦。
その為、有利な立ち位置を取れるよう、大げさな言い方をしたり、攻撃的な言い方をしています。


【台本式無線集】人員と狼の縄張り争い。

ミーナ:

初めまして。

501JFW隊長、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです。

先ずは509JFW結成、おめでとうございます。

 

オペ子:

ありがとうございます。

 

ミーナ:

早速ですが、補給事情をお聞かせ下さい。

 

統合戦闘航空団は どこも10名前後、多国籍である為に政治的な事情が絡んだり、お偉方の事情で補給が減らされたり、人員移動が起きる事が多々あります。

ですが509JFWは結成が特殊、人員もウィッチだけで───名、倍以上。

陸戦も合わせると───、総合的な戦力は小さな国家戦力を超えています。

当然、これだけの戦力を維持するには必要物資も多くなると思われますが大丈夫でしょうか。

 

オペ子:

正直、厳しい時もありますね。

連合からの横槍も増えましたし。

人員に関しては作戦行動中に救出した兵士を取り込んできた結果、今の戦力にまで膨れ上がりました。

連合からはEDFとコンタクトを取り始めた初期の頃から、その件で文句を言われてきましたね。

元々はウチの国の兵士だ返せー、って。

まだ連合に組み込まれてない時は、救命行為だと突っぱねてきましたが。

509JFWとして連合に組み込まれてからは、補給を受ける以上、無視を続けるのも難しくなってしまいました。

それでも、拒否出来るところは拒否、結果として減らされた補給分は元の世界に残っている兵站……糧秣を分けて貰って食い繋いでます。

軍隊は胃袋で動く、とはナポレオンの言葉みたいですが、本当にそうだと思います。

食べ物の切れ目が軍隊の切れ目、元の世界との調整も苦労しています。

 

ミーナ:

もし人員削減を考えているのでしたら、リストアップ表を見せて欲しいのです。

人員移動先にお困りなら、501に少し分けてくれませんか。

"規律乱れる"原隊より、EDFのように"自由な"部隊にいた方が能力を発揮出来ると思います。

ジークフリート線での戦闘で、EDFの為に"多大なる損失"を被りました、その補填が欲しく思います。

 

ラル:

待った、困ってるなら502にも分けてくれ。

 

ミーナ:

グンドュラ!?

 

オペ子:

502の隊長さん!?

 

ラル:

502もEDFの為に"多大なる損失"を被った。

この補填の為に見返りを要求する。

そうだな、原隊に返す予定の者のリストアップ表を見せてくれ、それと異動嘆願書にサインをだな。

 

ミーナ:

ちょっとグンドュラ。

今は私と"二者面談"中なのだけど?

 

ラル:

おー。 ミーナ、いたのか気が付かなかった、失敬したな。

 

ミーナ:

しらじらしい……。

 

オペ子:

えーと。

そういえば、502からの書類が来てましたね、今見てみます。

なになに……509から以下の者を502に異動するものとする!?

ナニ勝手に決めてるんですか!

駄目に決まってますよ!

 

ラル:

勝手にじゃない、サインされれば認められた事になるというだけだ。

 

ミーナ:

サインされる前に気が付いて良かったわね。

 

ラル:

チッ。

EDFの人事や管理部は人手不足から緩いと思っていたが……。

クルピンスキーの引き抜きもストーム隊の隊長の妨害で失敗したようだしな、甘くはなかったか。

 

オペ子:

聞こえてますよー。

 

ミーナ:

さすがネウロイ以下の悪党ね。

 

ラル:

もっと罵ってくれ。 感じてきた。

 

ミーナ:

無線越しに拳銃を撃ちたくなってきたわ。

 

ラル:

やって良いぞ、無線が壊れて私と"二者面談"だ。

 

ミーナ:

それは許せない。

 

オペ子:

あのー。

 

ミーナ:

ごめんなさい。

 

ラル:

なんだ。

 

オペ子:

人員移動は成る可くしない方針ですので。

維持する為の兵站は、最悪はEDF側の世界で何とか出来ますし。

それに、EDFにいる子たちは今のところ心地良いみたいですし。

 

ラル:

なんだと。

 

ミーナ:

それは……限界もあるんじゃないかしら?

 

オペ子:

問題なのは兵站部隊、輸送部隊の人員です。

備蓄物資はシェルターに沢山残ってますので。

使う人間が"いなくなっちゃった"ので。

戦闘員をそちらに転属させれば、なんとか暫くはやっていけます。

 

ラル:

だとして、我々への謝礼は?

ボランティアで助けているつもりはないのでな。

 

ミーナ:

単刀直入ね……。

 

ラル:

ミーナだってそうだろう?

 

ミーナ:

私は……。

 

オペ子:

大丈夫です。

EDFの無線技術提供の他、一部の装備や物資を送らせて頂きます。

 

ラル:

気に入らないモノだったら、これ以降に届くモノは空襲という名の焚火で燃えて、お偉いさんからの電話は突然不通になるという"常套手段"を取らせて頂く。

 

オペ子:

それ、堂々と言う事ですかね……。

 

ミーナ:

人事どころか、みんなひっくり返るわね。

それこそ"ドルフィン"ちゃんも。

 

ラル:

……なぜ知ってる。

 

ミーナ:

家族の不祥事は、"お隣さん"に漏れないように気を付ける事ね。

"シャワー室"の水とか。

 

オペ子:

ま、まぁその。

そういう事ですので。

また次のテレワーク、じゃなかった、無線会議で会いましょうサヨナラ〜!

(2人がいる条件下は、もう勘弁ですっ!)

 

【無線終了後】

 

オペ子:

ミーナ中佐はジークフリート線での惨劇部分の記憶が無いのでしょう。

ラル少佐は、そもそも知らない。

知らない方が幸せです。

 

私だって……耐えられないのですから。

 


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