せかいの ちゅうしんで あいを さけんだ!▼ 作:ポケモン再熱
続かせたい…!
──その時、世界が揺らいだ。
『……あ、あ〜〜〜っと‼︎ 遂に、遂に決まった〜〜〜‼︎』
総括すると、息を呑む戦いであった。
鳴り止まない歓声が会場を震わせる。技と技の応酬は目を。ポケモンの雄叫び、トレーナーの掛け声は耳を。研ぎ澄まされた連携は心を。その一戦は正にポケモンバトルの極地であり、同時に人とポケモンの垣根を超えた意地と意地のぶつかり合いであった──。
これまでにも数々の名勝負を生み出してきたガラル最強を決めるジムチャレンジ。これには一つジンクスがある。それはチャンピオン決定戦にまで残ったジムチャレンジャーは必ずチャンピオンになるというものだ。
シムチャレンジは過酷である。これはガラルに住む者ならば常識とされていることだ。毎年数百名の選ばれしジムチャレンジャーがトップリーグのジムリーダー達に挑み、セミファイナルトーナメントへの資格を掴み取るために各地を奔走する。しかし毎年そこまで勝ち抜くことができるのは片手で数えられる程度である。
各ジムリーダーはその間、ジムチャレンジャー達の壁であると共に力量を測る試金石の役割を果たす。そのため手加減しており、万全の状態からは何枚も劣っている。しかし、上記の通り、それでも全く勝ち抜けることができないのはひとえに彼らの研鑽の賜物である。
“ジムリーダー”。その肩書きは途方なく重い。故にその薄れない実力に人々は称賛し、打ち負かしていく限られたシムチャレンジャーには激励を送るのだ。
だが、いくらセミファイナルトーナメントへ出場を決め、勝ち抜こうがその先は本気のジムリーダー達が待つ決勝トーナメントである。彼らもチャンピオンを目指しているために容赦は微塵もない。その年の最強のジムチャレンジャーだろうが初戦で蹴散らすのが常である。
歴史を振り返ってみても初戦を突破することができたのはローズ前委員長を含め僅かに十数名。その内チャンピオン決定戦に進めたのはマスタードとダンデの二人のみであった。そして、そのどちらもが伝説のチャンピオンとしてガラルを牽引してきた。この二人が成した偉業。そこからジンクスはできたのだ。
【無敵のチャンピオン】ダンデ vs 【新たな英雄】ユウリ
ジンクス通り新たなチャンピオン誕生に期待する者。無敵のチャンピオンが自らジンクスを粉砕し、その無敵に更に箔がつくことを期待する者。ジンクス関係なく両者どちらかを応援する者。ファンだから──、可愛かったから──、かっこよかったから──、新たな時代をみたかったから──。
様々な理由、様々な場所から人々は見守った。そして確信していた、どちらが勝とうとも、そこから新たな伝説が幕開けることを。
そして訪れた決着の時に、人々は歓声を両者に浴びせながら涙していた──。
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──新チャンピオンについて
ヤロー氏
『んー、そうだねぇ。初めてバトルした時からなんか違うなって感じたんだわ。もしかしたら勝ち上がってくるかもしれんて思ったけど、ぼくには人を見る目もあったんかな』
ルリナ氏
『不思議な子、だったかな。初めて会ったのは灯台で……の筈なんけどぐいぐいきたのよ。好きなポケモンはなんですか、好きな食べ物はなんですかって。あんなに眩しい笑顔を向けられると悪い気はしないから教えたけど……。
でもバトルになるとその笑顔が違うものになった気がしたわ』
カブ氏
『元気がとてもよろしい炎のような子だったよ。ユウリくんとのバトルは心が躍る、負けるのは悔しいが、それでも清々しい。もちろん負けっぱなしのつもりはないけどね』
サイトウ氏
『芯のある方だと思います。どこまでも真っ直ぐに進み、踏破する。人やポケモンに好かれるのはああいう方だと感じました』
──サイトウさんはチャンピオンに好意があるのですか?
『彼女は越えるべき壁です』
──そうですか。仲睦まじくケーキを食べていたと垂れ込みとその写真が
ビート氏
『彼女ほどぼくの人生をめちゃくちゃにした人は他にいませんよ。その癖に彼女にはその自覚がありません。ふん、顔を見たくもありませんね。……なのに……』
──はい?
『なのに……! なのに! なのになのになのにッ‼︎ どうして彼女はぼくに構うんですッ‼︎ エキシビションマッチをするから来い? 用意周到にばあさんに連絡してまでッ‼︎ オカマっぽくなった? 誰のせいだとおもてるんですッッ‼︎‼︎』
マクワ氏
『ぼくはビートくんやマリィちゃんがくるまではジムリーダー歴が一番浅かったんですけど、それでもバトルして一番印象に残ってるのは彼女ですね。タイプ相性を機転でひっくり返し、逆に追い込む。初めての経験でしたよ』
マリィ氏
『あの子に勝つのはあたしやけん。ジムチャレンジの頃からのライバルやし。あの子がどんだけ先に進んでても絶対に追いつく、じゃなきゃライバルって胸はれんもん! そんでマリィのいいとこみんなに見せて街を盛り上げるけんね!』
キバナ氏
『ダンデとチャンピオン賭けて勝負できなくなったのは残念だ。まぁ、それはそれだ。そんなもん関係なしにアイツには勝ちてぇしな。そんで嬢ちゃんにも勝つ! アイツと嬢ちゃんはバトルしてる時の表情が激似だからな!』
──以上でインタビューを終了します