落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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始まりの弟子。

 「ハア・・・ハア・・・ハア・・・。」

 ある吹雪の中で少年は歩いていた。

 目的もなく・・・只・・・逃げるように・・・歩いていた。

 「(どうせ・・・僕なんて。)」

 そう思いながら歩き等々・・・力尽きて倒れた。

 「(ああ・・・僕はここで死ぬのか。)」

 そう思っていた。

 だが少年はそんな事すらどうでもよかった。

 「(けどこれで・・・楽になれる。)」

 そう思って等々少年は・・・目を閉じてしまった。

 そして吹雪が酷くなり・・・一時して弱めになるとそこには既に・・・

少年はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・うん・・・・」

 「(暖かい・・・ここって・・・天国・・・かな?)」

 少年はそう思い目を開けると・・・そこは・・・天国ではなかった。

 「ここって・・・洞窟?」

 少年はそう言うと・・・近くで声が聞こえた。

 「気が付いたか?」

 「!!」

 少年はそれを聞いて振り返るとそこにいたのは・・・。

 「・・・侍?」

 そう言うしかない程の格好であった。

 紅い袴を着た赤い髪の・・・頬に十字傷の青年がそこにいた。

 「?・・・この格好が珍しいのか?」

 そう聞くが侍はこう続けた。

 「俺からすればお前のその格好こそ珍しいな。異国からの帰りか?」

 「え?」

 それを聞いて何でと思っていた。

 確かにどちらかと言えばいい所のお坊ちゃんのような感じの服であるように

見えるがそれでもそれだけで外国から来たような感じと言うのは可笑しいと思うが侍はこう続けた。

 「何故あそこにいた?」

 「!!」

 「何処かに攫われたかもしかしたら野盗に家族を殺されたか知らんが

その出で立ちならば県令に頼んで警察に相談するとよい。それから家に」

 「・・・家なんて・・・ありません。」

 「・・・何?」

 「家族も・・・僕の事・・・いない様に・・・扱うしそれに・・・」

 「父から・・・こう言われたんです。」

 「・・・何と?」

 「『お前は何もしなくていい、何もするな』と」

 「!・・・酷いこと言うなそなたの父親は」

 侍はそう言って侮蔑の表情をしていた。

 「だから・・・帰る家なんて・・・何処にも」

 そう言っている中で侍はこう言った。

 「それならば当面は拙者と来い。」

 「へ?」

 「人里に着くまでだ。焚火はしているから消えても暫くはここは温まっている。明日からは歩くぞ。」

 だから寝ろと言って侍は刀をしょい込むかのように寝た。

 そして少年は侍を見てこう思っていた。

 「(どうしてこの人は僕を・・・助けたんだろう?」

 そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 そして次の日。

 「ここら辺は雪が険しいから歩きづらい。夕暮れまでにここを

抜けておかなければ俺達は凍死は免れんが大丈夫か?」

 「はい!大丈夫です!!」

 侍の言葉に少年はそう答えた。

 そして暫くして・・・。

 

 

 

 

 

 「おいおい、何だこいつらはよ?」

 「ひ弱そうな連中だな。楽勝だぜ」

 ・・・漫画に出てきそうな野盗の人達が出てきた。

 「ヒィ!」

 少年はそれを見て怖がるように侍の後ろに隠れた。

 すると侍は野盗たちに向けてこう言った。

 「今すぐ立ち去れ。」 

 「ああ!」

 「何だその態度はよ!!」

 気に食わなかったのか野盗達は・・・真剣を抜いた。

 「真剣!!」

 少年はそれを見て驚いているが侍は何も興味がないように・・・剣を抜いた。

 「?あんだあ、その剣はよ」

 野盗の一人がそう言いながら侍の刀を見た。

 それは見た目から・・・違うのだ。

 「!!刃と峰が・・・逆」

 少年はそう言った。

 刃と峰の位置が逆なのだ。

 刀身が峰

 峰が刃と正に逆向きの位置であった。

 そして野盗は鼻で笑いながらこう言った。

 「は!何だ大したこともなさそうだな!!やっちまえお前ら!!」

 『『『『『『ォォォォオオ‼!!!』』』』』

 野盗の恐らくリーダー格が仲間に向かってそう言うと全員で襲い掛かった。

 「侍さん!!」

 少年がそう言ったその時に・・・一瞬で全てが変わった。

 『『『『『グわあああああ!!』』』』』

 「は?」

 「へ?」

 いきなり吹き飛んだ野盗を見て驚いているが野盗のリーダー格がこう言った。

 「手前何もんだ!?」

 そう言って自身も刀を抜くが侍は・・・こう言った。

 「貴様に名乗る名など・・・無い。」

 そう言って空高く舞い上がって・・・敵を斬った。

 「ガハア・・・!!」

 そして野盗のリーダー格が倒れるのを見て侍は隠れた少年に向けてこう言った。

 「怪我はないか?」

 そう聞くと少年は驚きながらもこう言った。

 「あ、ハイ!大丈夫です!!」

 すると侍はこう言った。

 「そうか、ならば急ぐぞ。近くに炭焼きの民家がある。そこでお前の面倒を」

 「あの!お願いがあります!!」

 「?・・・何だ」

 侍は何だと思って聞くと少年はこう言った。

 「僕を弟子にして下さい!!」

 「・・・・何?」

 侍は何故だと思っているが少年はこう続けた。

 「僕!強くなりたいんです!!貴方の下で強くさせて下さ」

 「駄目だ。」

 「え」

 少年の言葉が言い終える前に侍はそう言ってこう続けた。

 「この流派は殺人剣だ。これから来る平和な世にこれは最早必要あるまい。」

 そう言うが少年はこう続けた。

 「お願いです!お願いです!!お願いします!!!」

 そう言って少年は土下座しながら何度も続けた。

 そして侍は・・・溜息交じりでこう言った。

 「・・・麓の人里。」

 「へ?」

 「そこまで連れて行くまでに幾つか稽古させるが一つでも弱音吐けばそこに

置いて行く。良いな?」

 「!!・・・・ハイ!!!」

 少年は喜びながらそう言うと侍はこう聞いた。

 「ガキ、名は?」

 「あ、『一輝』です!『黒鉄 一輝』!!」

 「俺の名前は・・・『剣心』・・・『緋村剣心』だ。」

 そう言って侍・・・緋村剣心と共に少年『黒鉄 一輝』はともに歩んだ。

 そしてそこまでの道のりの中で一輝は弱音も吐かずに修行を乗り越えながら・・原点にはなかった存在『緋村剣心』の弟子となり名を変えた。

 ・・・『緋村一輝』として・・・10年の時を経て・・・東京に向かった。

 「




 二人はここから始まった。
 全く違う視点で・・・明治を駆けた。
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