試合開始と同時に・・・桐原の姿が消えた。
『おおっと!いきなり出しました!!《狩人の森(エリア・インビジブル)》!!これを使われるともう肉眼で桐原選手を見つけることが出来ません!!!!!』
『これって厄介だよねえ。前の大会じゃあ文曲の3年は近接主体だからやられたんでしょう?』
『はい!つまり《緋村一輝》選手が広範囲攻撃を持っていないといけませんが
さあて!!《緋村一輝》選手はどうやって対抗するのでしょう!!』
月夜見はそう言って見届けているが一輝は・・・。
「そこだね。」
そう言って『継裏』を抜刀して・・・矢を弾いた。
『撃ち落とした(*´Д`*)!!緋村選手!!見えない敵から矢を撃ち落とした(*´Д`*)‼!』
『それだけじゃないよ。』
西京はそう言って試合を見ていた。
一輝は何もない所に向かって・・・・・。
文字通りの神速で何もない所に向かった。
「ふん!」
そしてそこに向かって斬るとそこから・・・桐原が見えた。
「!!そんな!?」
「矢張りね。」
一輝はそう言うが月夜見は驚きながらこう言った。
『何と!魔力を使わずに猛スピードで桐原選手目掛けて駆け寄ったーーーー!!』
そう言うが桐原はもう一度消えてからこう言った。
「まさか驚いたよ。たった一度で僕の『エリア・インビジブル』を破るなんてさ」
そう言うと一輝はこう聞いた。
「お主に一つ聞きたい。」
「・・・何だい?」
「あの時、あの『リベリオン』の騒動においても貴公はあそこに居たか?」
そう聞くと桐原はこう答えた。
「・・・まあね。」
「何故あの時少年を助けなかった?」
「・・・それを言う時かい?」
「答えよ。」
「・・・あの時は相手の大将の能力を知りたかったからね。」
それにと言って桐原はこう答えた。
「大人しくしていればいいのに動くものだから僕は見捨てる方を選んだのさ。」
「何故だ?」
「そりゃあ君、決まってるじゃないかい??」
「・・・大を救うために小を犠牲にするのは当たり前じゃないか?」
「・・・そうか。」
一輝はそれだけ言って・・・構えた。
「貴公の本性・・・ここで曝け出させてやる。」
そう言うが桐原はこう言った。
「は!何言ってんだい!?選ばれた新人類であるブレイザーの戦いは能力こそが全て!屑に毛が生えた程度のFランク風情が調子に乗るなよ!!」
そう言っている中一輝は・・・何かを弾かせた。
『?』
月夜見は何だと思っていると一輝はそれを『継裏』で砕くとそれは・・・。
『・・・矢?』
矢が出てきたのだ。
すると西京はこう言った。
『あいつ・・・見えなくなった矢を弾いたのか!?』
そう言うと全員は・・・こう叫んだ。
『『『『『『ェエエエエエエエエエエエエ‼!!!!』』』』』
全員目が飛び出すかのような感じで驚いている中桐原も驚きながらこう言った。
「嘘だろ!僕の『エリア・インビジブル』は矢もステルス化できるのに
どうやって分かったんだ!?」
まさか能力かと言うと・・・一輝は・・・こう答えた。
「え・・・勘だけど。」
しれっとそう言ったのだ。
因みのこれを観客席で見ていたステラとアリスはと言うと・・・・
「ねえ・・・あれ出来る?」
「無理言わないでよ。見えない攻撃を勘で見破るなんて
正気の沙汰じゃないわよ。」
「・・・やっぱ一輝って・・・バケモンね。」
「そうね。」
「馬鹿なバカナバカナあり得ない!!勘で攻撃を見破るなんてそんなの
出来る訳・・・出来る訳ないんだあああ!!」
桐原は最早恐慌しながら矢を放つがそれを一輝は・・・。
キンキンキンキンキン。
全て弾き落とした。
「嘘だウソだ嘘だウソだ嘘だウソだああアアアアアアアア!!」
桐原は尚も攻撃するが一輝は尚も只々・・・弾き落とすだけであった。
『ああ、成程。あいつが撃ち落としているのはそう言う理由か。』
『え?どうしたんです先生?』
月夜見は西京の言葉を聞いて何だろうと思って聞くと西京はこう答えた。
『良いかい、全ての動物には視界も含めてだが・・・
《危険感知能力》がある。』
『だがこれには違いがある』
『肉食動物や人間は前面しかないが草食動物とかはほぼ全体に視覚がある。』
『何故だと思う?』
『ええと‥‥?』
『良いかい、そいつらの共通点は・・・殺されるからだ。』
『あ!』
『そう、肉食動物に殺されないために感知する力がある。』
『恐らく緋村はそれをしているんだよ。』
『ででで、でしたら後方からの攻撃は!?』
『それは簡単だ。一流の剣士にとって間合いは1種の・・・《結界》だよ。』
『《結界》・・・ですか?』
『そ!あいつの刀の届く範囲全てがバリアの役割を果たしてるからね。
入れば半ば自動で攻撃される《オートマタ》と同じなんだよ。』
『それじゃあつまり桐原選手の攻撃は…?』
『そ、効かないね。』
「大体予測がついた。」
一輝はそう言うと一端止まった攻撃を見て・・・構えた。
「・・・9時の方向。1丈3尺2寸」
「?・・・!!」
一輝はそう言うと・・・桐原目掛けて走った。
無論桐原は避けるが一輝は更にこう言った。
「11時の方向。2尺2寸」
「くう!?」
「3時の方向。1尺8寸」
「5時の方向。1尺5寸」
「1時の方向。1尺7寸」
「9時の方向。1尺3寸」
「4時の方向。1尺2寸」
『おいおい、あいつ尺貫法を使ってんのかよ?』
『どうしました西京先生。』
『いや、何でもない。』
『?』
「ほう、今どきあんな距離の測り方をしているとはな。」
「あら黒乃理事長。知っているんですかあれ??」
アリスがそう聞くと黒乃はこう答えた。
「ああ、あれは尺貫法。昔日本で使われたm法だよ。」
「どういうのですか?」
ステラがそう聞くと黒乃はこう答えた。
「まあ簡単に言えばだ。『寸』とはまあ大体0,03mって言った処だ。『尺』はその10倍で『丈』も同じだ。」
恐らくそれで計測してるなと言うとこう続けた。
「これを知っているのは教員免許持ってる奴でもあまりいるまい。
「全く、どこで覚えたのやら。」
「来るな来るな来るな来るな来るなアあああああ!!」
最早恐怖しかない桐原はありったけの魔力を込めた矢を・・・上空に向かって
撃ち放つと・・・矢は中空で爆ぜて・・・百を超える吹かしの矢となって
一輝に襲い掛かった。
これこそ桐原の『伐刀絶技《驟雨烈光閃(ミリオンレイン)》』
百の矢からなる無差別範囲攻撃である。
これならと思って桐原はにやりと笑うと・・・。
「半寸」
後ろから声が聞こえた。
桐原はギギギと・・・首を後ろに振り向くとそこにいたのは・・・。
「いい加減にかくれんぼは終いだ。」
「グフアアア!!」
一輝はそう言いながら桐原を鞘で殴り飛ばした。
そして桐原は吹き飛んでしまうが一輝は1瞬で桐原のすぐそこに迄向かうと
一輝はこう聞いた。
「本心は何だ?」
「あの少年を見捨てた本心を言え。」
そう言うと・・・桐原はこう言った。
「はあ!?あんなガキと選ばれしブレイザーの僕とどう天秤かけても
僕が圧倒的だろうが!!」
「屑は屑らしく僕らの為に生きればいい」
「もう喋るな。」
一輝の言葉と同時に・・・桐原は黙ってしまった。
一輝の剣気を諸に受けて黙り込んでしまったのだ。
いや・・・黙ってはいない。
ただ・・・歯ががちがちとかみ合うだけで何も言えなかったのだから。
そして一輝は・・・こう言った。
「・・・ここから消えろ。」
「はい?」
桐原は何だと思っていると一輝の・・・怒りの顔をしながらこう言った。
「・・・消えろと言っている!」
「は・・・・ハイイイイイイイ!!」
桐原は慌てながら這いつくばるかのように去って行くのを見て一輝も
振り返ろうとすると・・・桐原はこう言った。
「何てね♡」
そう言いながら桐原は矢を・・・放った。
「馬鹿め!!おまえみたいなくz」
「だろうと思った。」
一輝はそう言いながら矢を・・・避けた後に『継裏』を抜刀して切っ先を石材に向けて・・・技を放った。
「『飛天御剣流』!!」
「『土龍閃』!!」
切っ先は石材を破壊し・・・礫となって放たれた。
「へ・・・・プギャアアアアアアアアア!!」
桐原は礫石を諸に全身に受けて吹き飛ぶと一輝は『継裏』を納刀して
こう言った。
「威力は弱めた。その痛みを受けながら自身の心をもう一度見つめ直すと良い」
そう言いながら一輝は・・・。
「うぐううう!?いぎゃいいぎゃいいぎゃいよおおおおおおおお!!」
片目が潰れ、全身に礫が食いこまれ、痛みに悶絶する桐原を見てこうも言った。
「一つ言い忘れたがもしまた同じ外道な手段を使えば今度はこれ程度では
済まないと肝に銘じとけ。」
そう言いながら一輝はそこから・・・歩きながら立ち去った。
あまりの状況に全員が言葉を失ってしまったがレフェリーが気づいて桐原を見てこう言った。
「桐原静矢、戦闘不能!!勝者・・・『緋村一輝』!!」
レフェリーの声と同時に決まった。
緋村一輝 入学決定!!
土龍閃って・・・魔法でも・・・太刀打ちできなさそうだね。
物理攻撃だし。