昨日ランキング見たら・・・始めは91位・・・寝る前に見たら何と・・・59位だった。
・・・初めてのランキングに入ったああああああ!!
これからもよろしくお願い致します!!」
『試合終了ォォォォ‼!何と何と何と!!!勝ったのはFランク騎士
『緋村一輝』!!我々世代の最強騎士相手にまるで片手間の如き戦いで討ち果たし、その実力の一端を見せつけたアアアアア‼!』
月夜見は興奮冷めやマぬ様に喋っている中西京はこう言った。
『どうでも良いけどさ、あいつ速くポッドにぶち込まないと死ぬんじゃない?』
そう言いながら西京は桐原の方を見てそう言った。
今この瞬間にも桐原の服の上からじわじわと血が染み渡り、目からも
流れ出ていた。
『ああそうでした!!ちょっと先生方!!お願いします!!!』
月夜見はそう言って指示した後に担架に運ばれていく桐原を見た。
「イダイイダイ!イダイよイダイよイダイよーーーー!!」
「痛いのは怖いよーーーー!!!!」
桐原はそう言いながらもう片方の目で涙を流しながらそう言うがそれを見ていた
桐原の応援をしていた女子たちがこう言った。
「なんか・・・だっさい。」
「最後のあれ見た?後ろから攻撃したのに当たらなかったどころか返り討ちだし」
「正直幻滅」
「帰ろ帰ろ。なんかもう冷めちゃった。」
そう言いながらぞろぞろと帰って行った。
『えー、それではこれにテ特別試合は終了となります。尚、この勝利をもって『緋村一輝』の入学と初戦白星が確定いたしておりますので覚えておいて
下さいね。第5試合は・・・隣のコロシアムで行いますので時間を
少し繰り下げてお送りいたしますから選手の方は移動の方を宜しく
お願い致します。』
そう言ってアナウンスを終えると月夜見はマイクの電源を切って西京にむけて
こう聞いた。
「ふう・・・いやあ、何て言うか・・・そのう・・・凄すぎて感想が
出ませんね。桐原選手のパーフェクトゲームを支えていた
『エリア・インビジブル』を初見で見破ったどころか騙し討ちやさっきの攻撃を
全て無傷で乗り切るなんて彼は一体何者なんでしょうね?」
そう聞くが隣にいた西京はと言うと・・・。
『満足したから帰る』
と言う書置きを残して消えていた。
「・・・・あのクソ先公がアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
月夜見はそう悲鳴を上げていた。
「・・・凄すぎて言葉も出ないわねえ。」
アリスはそう言いながら先ほどの試合の感想を述べた。
そしてこう続けた。
「だけどこれではっきりしたわ。彼は間違いなく死線を超えてる。それも
私達なんて足下に及ばないほどの強敵相手を相手にして」
そう言うとステラはこう聞いた。
「ねえアリス。聞いても良い?」
「何かしら?」
「・・・アイツ並みに強くなるにはここじゃダメなの?」
そう聞くとアリスはこう返した。
「ここどころか何処に行っても駄目でしょうね。彼と肩を並べれるほどなら
それでこそ『七星剣王』を中心にしたトップ相手に100回連続勝てる程じゃないと無理かもね。」
そう言うがステラは・・・こう言った。
「・・・決めたわ、アリス。」
「・・・ねえ、この状況でそれ言うって・・・まさか」
「ええ、私の目標は・・・・」
「『緋村一輝を倒してこの国最強の騎士』になる!!」
今日この日。
ネットの片隅で緋村一輝にある通り名を持つようになった。
《最強の剣王(ザ・トップワン)》
七星剣武祭代表最有力候補を片手間で倒し、
その1端を見せつけてしまったからだ。
「いやああ、今日はホントに凄いもの見ちゃったわー。まさか見えない敵
どころか見えない武器に対しても一目見るだけで対処するどころか相手の考えさえ予測できるなんてあんなのA級リーグでも滅多にお目見え出来ないよ~~。」
「これは上級生はあいつを倒さない限り七星剣武祭代表なんてなれないって
思う連中も出てくるだろうねえ。そう思わないかい。」
「・・・・破軍学園生徒会執行部の皆さん?」
そう言いながら西京は出入り口にいる・・・4人に向けてそう聞いた。
その4人の魔力はさることながら纏っている気迫が・・・全く持って
違っていた。
見た目は小学生どころか幼稚園児にしか見えないこの銀髪の少年は副会長にして《観測不能(フィフティ/フィフティ)》の御禊 泡沫
背の高い長い金髪のフランスの貴婦人が着るような純白のドレスを身に纏い、
屋内だというのに日傘をさした少女、会計で
《紅の淑女(シャルラッハフラウ)》の貴徳原カナタ。
見た目から見て御禊とは真逆で古風な佇まいをした巨漢の男性。
書記にして《城砕き(デストロイヤー)》の砕城雷。
ボーイッシュな見た目の短髪黒髪の少女で体操服らしき服を着ている庶務にして《速度中毒(ランナーズハイ)》の兎丸恋々。
破軍学園においてトップランクの実力者ぞろいである。
すると西京は4人に向けてこう言った。
「とーかちゃんがここにいないのが残念だよねえエ。今日の試合は是非とも見て欲しかったよ。この選抜戦においてとーかちゃんのライバルは間違いなく・・・
アイツだと思うけど色眼鏡越しでもいいから感想聞きたいなア?」
西京は笑みを浮かべながらそう言うと4人はそれぞれ・・・こう感想を述べた。
まずは泡沫。
「やばいなあ。あの実力じゃあ僕の能力でも力づくで突破されそうだねえ。」
次にカナタ。
「ええ、確かに彼の実力は会長・・・いえ、下手したらそれ以上の可能性も。」
次に雷。
「其れにあ奴は未だ己の全てを出し切っていない。《飛天御剣流》もだが一番に恐ろしいのはあ奴のあの実力。正に台風の目になりえる存在だ。」
最後に恋々。
「く~~~!!早く戦いたいなア!!あいつとの戦いは久しぶりにアタシを
本気にさせてくれそうだぜェ!!!」
そう言いながら両手をぐーにして叩くが西京はこう言った。
「それじゃああいつはとーかちゃんのライバルになれそうかい?」
そう聞くと4人は揃ってこう言った。
「「「「正に好敵手!!」」」」
「勝ったのは彼ですか。」
そう言いながら山の中でそういう少女がそこにいた。
少女は生徒手帳から流れている映像を見終えると彼女は鞘から刀を抜いて・・・1閃・・・・。
その瞬間に辺り一帯が黄色の光で満ち溢れ、暫くすると・・・。
周りの森が全て斬り落とされていた。
そして少女はこう言った。
「・・・戦うのが楽しみです。」
「・・・ありえません。」
学園の寮の1室でベッドの上でテレビで試合を見てそう言う少女がそこにいた。
短い銀髪に淡い翡翠色の瞳。
全体的に色素の薄い儚く・・・美しい印象を持つ少女。
『黒鉄 珠雫』がそこにいた。
彼女は一輝を初めて見た時から恐怖した。
それは彼の容姿が・・・似ていたからだ。
「だって・・・あの人は・・・死んだはずなんです。」
親からも見放され、誰からも愛を貰えなかった少年。
そして自分のもう一人の・・・兄。
「『一輝』・・・お兄様じゃ・・・ないんです・・・から」
そう言いながら珠雫はカタカタと震えていた。
自分たちが見放した男があれ程強くなるなんて・・・。
「あり得ない・・・です・・・・。」
そう思い込むしか・・・彼女はそうするしか・・・なかった。
第1巻終了して次巻に続く。