落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 みんなも怪我には気を付けろよ。


知らない・・・場所だ。

 「・・・知らない天井だ。」

 「いや、ここは第3新東京じゃあないわよ。」

 そう言いながら少女に向かってアリスがそう言った。

 するとアリスがこう言った。

 「良かったわね貴方。瘤程度で済んだだけラッキーよ。」

 そう言うとアリスが外に向けてこう言った。

 「二人とも、今起きたわよー。」

 アリスがそう言うと一輝とステラがカーテンの中に入ってきた。

 「あら、結構速かったわね。」

 「まあ、見た限り怪我がないようで良かったよ。」

 ステラと一輝がそう言うと少女はこうお礼を述べた。

 「い、いや、それはもう・・・全然大丈夫。手当てしてくれてありがとう。」

 そう言うのを見てアリスがこう呟いた。

 「随分と礼儀正しいストーカーね。」

 そう言うが一輝は少女に向けてこう聞いた。

 「所で聞きたいのだが・・・何故に僕らからそっぽ向きながらお礼するんです?」

 視線に入ってませんよねと言うと少女は・・・慌てながらこう言った。

 「き、気にしないで!す・・・凄く・・・個人的な理由だから!!」

 「其れも凄い気になるわね。って言うか見た感じ完全に不審者よ。」

 ステラはそう言いながら少女を見た。

 先ほどから挙動不審なのかどうか分からないが居心地悪そうに揺すって・・・

悪く言って不審者である。

 そして暫くして一輝がこう聞いた。

 「まあ取り合えずだが・・・何と言う名前なんだい?」

 そう聞くと少女はこう答えた。

 「ぼ、僕は・・・『綾辻 絢瀬』。学年は3年生だよ」

 そう言うが一輝はこう思っていた。

 「(その割には何と言うか・・・落ち着きがないな。)」

 そう思っているが幾ら何でも相手は年上であるため一輝は口調を敬語に直して・・こう続けた。

 「それでは・・・綾辻さん。先ほどの質問をもう一度聞きたいのだが

その前に・・何故首ごと視線を壁に向けているのかについて聞きたいのだが」

 一輝はいつの間にか首ごと視線を壁に向けている絢瀬を見て呆れながら

そう聞くと絢瀬はこう答えた。

 「き、気にしないで!何でもないから!!」

 「うむ、それは流石に気にするな。壁には何かいるの?お化け??妖怪???

それとも地獄にいるであろう『志々雄』か????」

 そう言って・・・暫くして絢瀬はこう呟いた。

 「だ・・・」

 「うんうん。」

 「だって・・・。」

 「「うんうんうん」」

 絢瀬の言葉を聞くために一輝に続いてアリス、ステラも何だろうと思って

耳を澄ますと・・・絢瀬は・・・こう言った。

 「恥ずかしい・・・から・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 「おろ~~~~。」

 「「だあああああああああ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを聞いた一輝はポカーンとし、アリスとステラは転び落ちた。

 すると起き上がったステラとアリスが大声を出してこう言った。

 「待つだけ待たせて出たのがそんなのかーーーーい!」

 「ちょっと!!期待していた私達の時間を返してよーーーー!!」

 「ご・・・(m´・ω・`)m ゴメン…。」

 絢瀬は耳まで真っ赤にしながら謝罪した。

 如何やら極度の人見知りに近いタイプのようだ。

 然もその証拠にシュンとなっている。

 そして暫くすると絢瀬は一輝に向けてこう聞いた。

 「緋村君はどうしてそんな出会ったばかりの異性の目を見て会話できるの?」

 そう聞かれたので取り合えずこう答えた。

 「当たり前だよ。人と話すときには相手の顔を見ることが礼儀だからね。」

 礼には礼に答えよって言うしねと言うが絢瀬はこう言った。

 「礼儀か・・・凄いや。僕には無理だよ。失礼だって分かっていてもそんな

見つめられたら恥ずかしくて前を向いていられない・・・。」

 そう言われるが流石の一輝も反応に困ってしまった。

 「(これは確実に人見知りだな。それにこっちを見ようとしてもすぐに

そっぽ向いちゃうから時間がかかりそうだなあ。)」

 面倒な人に当たったなアと思いながら一輝はある少女を思い出した。

 よく来ていた牛鍋屋の「赤べこ」で働いていた少女。

 弥彦の事を見守ってくれてた健気な少女、『三条 燕』に。

 「(あの子と弥彦。どうなったんだろうなア?結構お似合いだったから

上手くいくと嬉しいなア。)」

 そう思っているとステラがこう言った。

 「あのう、それだったら私が聞こうか?」

 「「「え????」」」

 それを聞いて三人は目を点にするがステラはこう続けた。

 「女同士だったら話が聞けるわけでしょ?私が話を聞いて一輝に

それを伝えるって事をすれば大丈夫。」

 そう言うと絢瀬は喜びながらこう言った。

 「そうだね!それじゃあそれで頼むよ!!」

 そう言うとステラは・・・一輝とアリスをカーテンから追い出そうとした。

 「え?何で私も!?」

 アリスは何でだというがステラはこう言った。

 「貴方も男なんだから外に出なさい。」

 それを聞いたアリスはこう反論した。

 「酷いわステラ!見た目は確かに男だけれど心は可憐な女」

 「じゃ。」

 ステラはアリスの言葉を聞き終えないうちにカーテンを閉じた。

 「・・・酷いわステラ」ウルウル

 「まあまあ。」

 一輝は宥めさせながら取り合えず待つ事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして暫くして・・・。

 「一輝。分かったわよ。」

 ステラがカーテンから出てきてそう言うと一輝はこう聞いた。

 「それで、僕を1週間も付けていた理由って一体?」

 そう聞くがステラは少し・・・言いづらそうにこう言った。

 「ああそれがね・・・」

 「「??」」

 「・・・どうも・・・ね」

 「「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン?」」

 「・・・アンタとどう喋ったら考えているうちに1週間経ったらしいのよ」

 「・・・・おろ~~?」

 「・・・何それ?」

 一輝とアリスはもう・・・開いた口が塞がらないほど・・・呆れていた。




 ・・・1週間・・・何してんだよアンタ。
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