落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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お酒は大体・・・20歳ぐらいかな。


酒の力を知るべし。

 そして次の日・・・。

 「今日は来ないわね。センパイ」

 ステラはそう言いながら素振りをしていた。

 お互い手の内を晒すのはどうかと思われるが一輝の技の数々を目にしているため

対応しようにもまず目を鍛えなければならないという前提条件がある為それはそれと決めているのだ。

 するとアリスがこう言った。

 「一輝君。ちょっと良いかしら?」

 「おろ?」

 一輝は何だろうと思いながら近寄るとアリスはこう囁いた。

 「取敢えず言うけど綾辻先輩昨日他の学園の生徒に絡まれたのよ。」

 「ふむ。」

 「その中にいるリーダー格とは何か浅図らぬ因縁がありそうなのよね?」

 そう言うと一輝は暫くしてアリスに向けてこう言った。

 「アリス殿。綾辻殿に文を願いたいのだが」

 「メールね。分かったわ、やり方は教えておいてやるけど何するの?」

 そう聞くと一輝はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 「あ奴の心の真意を問いただす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 綾辻の部屋。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・父さん。」

 絢瀬はそう言いながらある写真を見ていると・・・生徒手帳からメールが来た。

 それを開くと・・・。

 「アリス?」

 何だろうと思って開いてみるとそこには・・・こう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『今夜9時に屋上にテお酒を飲まない?』

 「屋上・・・。」

 絢瀬は何だろうと思って『分かった。』と言う返信をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これで良いの?」

 アリスは隣にいる・・・一輝に向けてそう言うと一輝はこう答えた。

 「うむ。僕だと間違いなく怪しまれそうだからね。」

 笑いながらそう言うとアリスはこう聞いた。

 「それにしても・・・戦闘だけはヤメテよね。」

 後が困るんだからねとそう言うと一輝はこう言った。

 「僕がこう言うのはやるのはね・・・。」

 「心の底から・・・」

 「愛弟子と戦いたいからだよ。」

 「雑念もなく、下心もなく、只々剣客としての彼女と戦いあいたいからだよ。」

 笑いながらそう言うとアリスは・・・笑いながらこう言った。

 「それじゃあ、お酒とおつまみは私が用意」

 「いや、酒もつまみも僕が用意するよ。」

 「・・・最高のつまみが今日見えるから。」

 「?」

 一輝の言葉を聞いてアリスは何だろうと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして夜9時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アリス、来たよ。」

 絢瀬は何だろうと思いながら屋上の玄関に着くとそう言いながら扉を開けると

そこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「やあ、綾辻殿。」

 「・・・師匠・・・!!。」

 絢瀬は一輝を見て・・・驚くようなそぶりはないがそれでも両目を見開いて

そう言うと隣にいたアリスを見ると何やら両手を合わせて

(m´・ω・`)m ゴメン…と良いかの様な顔でいた。

 そしてアリスはこう続けた。

 「それじゃあ、私は出て行くから後はごゆっくりね。」

 そう言って屋上の扉から静かにアリスは出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・何でしょうか、師匠。」

 絢瀬はそう言いながら何時でもデバイスを出せるようにスタンバっていると・・一輝は・・・。

 「よっこいしょっと。」

 そう言いながら座り込むと後ろにおいてあった・・・酒と杯を出した。

 それらを酌み入れると一輝は片方を絢瀬に向けてこう言った。

 「・・・飲むか?」

 そう言うと絢瀬は暫くして・・・こう言った。

 「・・・はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今日は良き月夜だな。」

 一輝はそう言いながら日本酒を飲んでいた。

 「・・・はあ。」

 絢瀬もその場に応じて返事するがある事を口にした。

 「あの、師匠。少し聞いて宜しいでしょうか?」

 「?・・・何だい」

 一輝は絢瀬の言葉にそう聞くと絢瀬はこう聞いた。

 「どうしておつまみが無いんですか?」

 そう聞いた。

 確かに酒はあるがおつまみがなく只々酒を飲むだけだというと一輝は

こう答えた。

 「ああ、それは大師匠の言葉だよ。」

 「大師匠って・・・あの?」

 僕をぶっ飛ばしたあの大男?とそう聞くと一輝もそうそうと首を振って

こう言った。

 「師匠の用事で大師匠に会って・・・そう、一日目の夜だったな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一輝が思い出したのは剣心が奥義

『天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)』を伝授するために行われた

徹底的特訓の1日目が終わった頃。

 「あのう、・・・宜しいですか?」

 一輝がそう言って現継承者『比古 清十郎』の隣に座ると清十郎はこう言った。

 「まさかあのバカ弟子が弟子を持つとは馬鹿な奴だ。」

 「持つのならば奥義を会得してから取れば良いものを。」

 そう言うと一輝はこう答えた。

 「僕が無理やり弟子になったんですよ。」

 そう言うと清十郎は一輝に向けてこう言った。

 「あいつらの話とお前の話を聞いて思ったのは・・・何だと思う?」

 「?」

 一輝は何だろうと思っていると清十郎はこう答えた。

 「あいつは幾つになっても・・・あのバカだったと思ったよ。」

 「ああ・・・。」

 一輝はそう言う事かと思っていると清十郎の周りにないものに目が付いた。

 「あのう、一つ宜しいでしょうか?」

 「何だ」

 「何故おつまみが無いんですか?」

 僕とってきますよとそう言うと清十郎はこう答えた。

 「つまみか・・・つまみならばあるだろう・・・・目の前に。」

 「?・・・・月がですか」

 一輝はそう言いながら月を見ていると清十郎はこう続けた。

 「良いか、一輝。酒を飲むのならばこれだけは覚えておけ。」

 「春は夜桜。」

 「夏は虫の鳴き声」

 「秋は月夜。」

 「冬はそれに照らされる雪。」

 「それだけで極上のつまみとなる。」

 「其れでも満足しねえ奴がいるんなら・・・そいつは心に・・・何か渇きを

覚えてんじゃねえかと思うんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そう言ってたんだ。」

 「・・・へえ。」

 絢瀬はその言葉を聞いてもう一度月夜を見た。

 輝く月。

 それを助けるかのように煌く星々。

 それらを見て絢瀬は・・・心が奪われていた。

 すると一輝はこう続けた。

 「綾辻殿、君には何か・・・目的があるんだろ。」

 「七星剣武祭じゃない・・・目的が。」

 「!!」

 「そして何かをするために僕とは顔を合わせない様にしようと

思ってたんじゃないの?」 

 「・・・・・」

 絢瀬はそれを聞いて顔を俯かせると・・・一輝はこう言った。

 「話してくれ。そして悩んでいるのならば力になるよ。」

 「だって・・・君は僕の弟子なんだから。」

 そう言いながら笑っている一輝を見て絢瀬は・・・こう答えた。

 「ねえ、師匠。」

 「?」

 「・・・聞いてくれない?僕の目的を。」




 少女は過去を語る。
 もう戻れない・・・嘗ての事を思い出して。
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