落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 師匠・・・貴方と言う高い壁を・・・いつか必ず!!


弟子は師匠に・・・。

 「この戦い、・・・恐らくここで終わらせるつもりのようですね。」

 「?・・・どういう事だい、刀華」

 泡沫が東堂の言葉を聞いてそう聞いた。

 何せ相手が相手だからと言ってそう決着がつくとは思えないのだが東堂は

こう続けた。

 「既に絢瀬さんの体は立っているのがやっと。一方緋村一輝君の方は未だ健在。」

 「本来ならばここで終わらせてあげたいのですが・・・」

 「ですが?」

 泡沫は何だろうと思っていると東堂はこう答えた。

 「剣客として、一剣士としてそれを止める事こそが絢瀬さんに失礼なんです。」

 「ですから・・・見届けましょう。彼らの戦いを」

 そう言って東堂は戦いの行く末を見届ける事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・良いか、絢瀬。よく聞け。

 「(父さん!)」

 絢瀬は突如頭の中で海斗の声が聞こえたので驚く中でも海斗の声は響き続けた。

 ・・・肩の力は抜いても

 「(腕の力は緩めるな)」

 自身を落ち着かせて腕以外の上半身の力を緩めた。

 ・・・手首を締めろ。

 「(だけど決して緩めない。)」

 常に自然体と言い聞かせて自らを律した。

 何故か分からないが自分の手に誰かの手が添えられているかのような

感じであった。

 「(・・・父さん、来てくれたんだね。)」

 絢瀬はそう思いながら目を瞑ってこう思っていた。

 「(多分これが最後の攻撃。)」

 「(・・・行きます!師匠!!)」

 絢瀬は目を見開いて一輝の方を見た。

 そこにあるのは・・・迷いのない剣客としての『綾辻 絢瀬』がそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・良き目だな。」

 一輝はそう言ってにこりと笑うと一輝は絢瀬に向けて・・・名乗った。

 「・・・『飛天御剣流』、緋村一輝」

 「《綾辻一刀流》、綾辻 絢瀬」

 ここから先はお互い只の剣客。

 目の前にいる敵と只々戦う・・・剣術士同士の・・・戦いである。

 そして暫くすると・・・何処か生ぬるい風が二人の体に触れた次の瞬間に・・・

 それはおこった。

 「「いざ尋常に勝負!!」」

 そう言うと一輝は『継裏』を抜刀した。

 「!!・・・・ハアアアアア!!!!!」

 絢瀬はそれを見るも尚も突っ込んだ。

 そして一輝は・・・飛天御剣流の技を繰り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 「『飛天御剣流』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『龍巣閃』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは体の急所である9つに対して乱雑に繰り出される乱撃技。

 然も高速なため普通の人間ならば太刀打ちなどできまい。

 それは絢瀬も例外ではない。

 いくら目を持っていたとしても全ての攻撃を受けきるのは至難の業なのだが・・そこで目にしたのは・・・・正に奇跡のような光景であった。

 

 

 

 

 

 

 「嘘・・・」

 「マジかよ・・・」

 「あの攻撃を・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『・・・・全部避けてる。』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 龍巣閃の攻撃を絢瀬は・・・刀を使わずに・・・避けている。

 「成程・・・それが」

 一輝は攻撃の中で絢瀬に向けてそう言うと絢瀬は・・・その隙を見抜いた。

 「!!」

 一輝は不味いと思って鞘を持とうとするも絢瀬が一歩・・・速かった。

 「!!ぐう・・・!!」

 横一閃の斬撃が一輝の左腕目掛けて・・・傷を与えた。

 『『『『『・・・・・ア』』』』』

 それを見た観客全員が斬り裂かれた時に出る血を見てそう言うと・・・

放送室から・・・悲鳴にも近い歓声が沸き起こった。

 『ナナナナ!何という事でしょうか!?あの緋村一輝に・・・

一度も傷を付けることも出来なかった緋村一輝選手の手から・・・

血が出たーーーーー!』

 『『『『『ウォォォォおおおおおお!!!!!』』』』』

 『何という衝撃でしょうか!私はこれまで実況をしている中でこんなに・・・

こんなに・・・こんなに熱くなることは今までなかったぞお----!!』

 

 

 

 

 

 

 

 「よくやったぞ綾辻!」

 「大勲章だぜ!!」

 「綾辻さん頑張って!!!」

 「緋村君負けるなアあ!!」

 「負けんじゃねえぞ緋村!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え・・・僕が?」

 絢瀬はまさか自分がと思っていたが一輝はこう言った。

 「お主の今の回避術・・・それが《綾辻一刀流》の・・・か?」

 そう聞きながら一輝は服の一部を斬り裂いて即席の包帯にして巻いていると

絢瀬はこう答えた。

 「はい、刃を攻めの位置から動かさず、使わずに凶刃を受け流す『森羅万象に

全ての魂を散じ、全てを感じ取る事無双の構え』」

 「《綾辻一刀流》最終奥義『天衣無縫』」

 そう言うと一輝はこう答えた。

 「成程な、それならば僕も少し・・・・」

 「本気にならないとね」

 一輝がそう言った次の瞬間・・・・。

 ぐおんと何か途轍もない力が周りを包み込んだ。

 『『『『『『!!!!!』』』』』

 全員がそれに驚いている中ステラはこれをこう答えた。

 「まさかこれって『剣気』!!」

 そう言うと一輝は絢瀬に向けてこう言った。

 「今のままを続けろ」

 「決して緩めるな」

 「緩めば・・・君は死ぬぞ」

 そう言って構える一輝に絢瀬は無言で・・・頷いた。

 そして・・・再び姿が消えた。

 「!!上!!」

 絢瀬はそう言って上空を見ると一輝が月をバックに構えていた。

 「『龍墜閃』か!?」

 そう言って構えるがその構えを見て絢瀬は・・・震えた。

 「ヤバい!!」

 そう言って避けると一輝はその技を・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 「『飛天御剣流』」

 

 

 

 

 

 

 

 「『龍墜閃・惨』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは突き技。

 当たれば間違いなく骨が砕けること間違いない技であるが更に一輝は・・・

続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 「『飛天御剣流』」

 

 

 

 

 

 

 

 「『土龍翔閃』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一輝は地面に刺さったまま技を繰り出した。

 「連携技!!」

 流石の絢瀬も礫石の攻撃には対応できないと悟ったのか下がるが一輝は更に・・攻撃した。

 

 

 

 

 

 

 「『飛天御剣流』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「させない!!」

 絢瀬はそれだけはと思って攻撃するが当たったのは・・・刀身ではなかった。

 

 

 

 

 

 「鞘!?」

 「ふん!!!」

 驚いている絢瀬を尻目に一輝はそのまま絢瀬を持ち上げるともう一方の・・・持っている刀で攻撃した。

 

 

 

 

 

 

 「『双龍閃・雷』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「グアアア!!」

 絢瀬はそれの衝撃で吹き飛ぶと一輝は絢瀬に向けてこう言った。

 「『飛天御剣流』」にも無論派生技がある。」

 「お前にはこれを全て受け止めてもらうが未だ立てるか?」

 そう言うと絢瀬は一輝を・・・見つめるとこう言った。

 「当たり前です!!!」

 そう言うと一輝はこう言った。

 「ならば・・・行くぞ!!」

 「来い!!」

 そう言って二人は試合なのにいつの間にか訓練の様になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして時間が・・・・1時間経とうとし、午後11時。

 

 

 

 

 決着が着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「僕の・・・・負けだ」

 絢瀬はそう言って静かに・・・倒れこんだ。

 そして・・・立会人になっていた黒乃がそれを見てこう宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「試合終了!勝者は『緋村一輝』!!」




 終わりそして・・・。
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