落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 向かってますよ・・・魔窟へ


生徒会室へ

それから5分間ぐらい歩く間に刀華は一輝に向けて矢継ぎ早な質問をしていた。

 ①あの抜刀術はどんな剣豪から伝授してくれたのか?

 ②逆刃刀は何処で手に入れたのか?

 ③どうやって相手の動きを見極められたのかなどと言ってきたのでこう答えた。

 ①「剣豪と言うよりも戦闘をつい最近までしてきた方に大体10年ほど最初は

見るだけであったが師匠がいつの間にか教わってくれてました。」

 ②「あの刀は師匠が使っていた影打ちを貰い受けたんです。」

 ③「経験ですね。」

 以上であったがステラがこう聞いた。

 「ねえ一輝、影打ちって何?」

 そう聞くと絢瀬がこう答えた。

 「影打ち、刀を打つ際に出来た試作品で他にも神事とかに使わられる

『真打』って言うのがあるんだよ。」

 「へえ、つまり使えるんだけどそう言う時には使えないって事よね?」

 「そうだね、けど今じゃあ影打ちその物すらないって話だけど師匠は

一体何処で手に入れたんだろうね?然も逆刃刀何てどうやって造ったのかも

不明だし。」

 「え?只逆にしただけじゃないの?」

 「普通は無理なのよステラさん、刀を造る際に使われる鉄の量は

決められていてね。その量で造らなきゃいけないのよ?それを逆にするとなると

それはもう普通以上に繊細な作業を要しますからね。」

 「じゃあそれを完成させるどころか何本も作れる人って一体・・・何?」

 「取敢えずだけど天災って言う表現が一番似合うだろうね。」

 「何か字が違うような感じがするけど大体そうでしょうね。」

 「(まあその通りなんですけどね。)」

 一輝はそう思いながら思い出していた。

 戦乱の時代を終わらしたいがために自身が造った幾つもの殺人奇剣、

それらによって奪われ、奪った多くの命に対しての懺悔であったのであろうか

それとも力の時代が終わらせた事による剣心に対する礼儀であったのかどうか

定かではないがその剣を造った彼に対して・・・顔を見たことすらないけど

その息子と孫が培った未来は確かに紡いでいたであろうと確信している。

 刀匠『新井 赤空』、確かに彼は天災であったと同時に天才であった男だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一輝達は生徒会室前に辿り着くと刀華は3人に向けてこう言った。

 「皆ありがとうね、ゼヒお茶でも飲んでみてくださいね?丁度貴徳原さんが

昨日美味しい茶葉を差し入れてくれてね。」

 そう聞くと一輝はこう答えた。

 「そんなに大それたことはしていないのでがまあ仕方あるまい、

折角の好意を無碍にはしたくないから入りましょう。2人は?」

 そう聞くとステラと絢瀬はこう答えた。

 「賛成!喉がカラカラよ。」

 「ご厚意にはあやからないとね。」

 そう言うと刀華は生徒会室の扉を開けて室内に入ると・・・。

 「ふぎゅ!?」

 刀華の爪先に何か重い物が引っかかって前のめりに転んだ瞬間に・・・

お尻が見えてしまった。

 「おろ!?」

 「あ。」

 「師匠見ない!」

 絢瀬がそう言って一輝の目を見えにくくさせた。

 「あいたたたた・・・もーなんなんって・・・ナニコレー------!!」

 刀華がそれを見て・・・驚いてしまったのだ。

 生徒会室の本棚や引き出しからありとあらゆる・・・漫画や雑貨が無差別に

ぶちまけたかのように散らかり放題となっていた。

 そんな場所では・・・2通りの人間がいた。

 実に達筆で議事録を纏めている砕城とお茶を入れている貴徳原という

真面目な仕事している人間に対してテレビゲームに熱中している御禊と

ランニングシャツとパンツ一丁と言う恥と言う言葉はないのかと言うほどの

あられもない姿でエキスパンダーを使って筋トレしている兎丸と言う

サボりがそこにいた。

 「あれ~会長帰って来たんだお帰り~~。」

 「アハハ☆刀華はドジだよねえってあれ君は緋村君じゃん!

あの時の試合以来だねえ☆」

 「ああ、これはお久しぶりですがその格好はちょっと。」

 「だってここクーラーが壊れてるんだもん!」

 「それでしたら朝顔を植えて外に垂れ幕を置いては如何であろう?

風情も良いですし見栄えも宜しいかと。」

 一輝がそう言うと仕事をしている砕城がこう言った。

 「ふむ、確かに少しは涼むであろうな。だが今植えても来年になりそうだから

その間は・・・まあ何とかなろう。」

 「そうですね、こう言うのは既に慣れていますし。」

 貴徳原がにこやかに笑ってそう言うが・・・刀華はそれどころではなかった。

 「も~!兎丸さん!ダンベルは使うたらちゃんと元の場所ば戻してって何時もいっちょるばい!?それにうたくんも漫画ば読んだらちゃんと本棚に戻してって

何で試合の準備でたった一日開けていただけでこげん散らかっとると!?」

 そう言っているのを見て一輝は近くにいる貴徳原に向けてこう聞いた。

 「もしかしてですが生徒会長殿は若しや筑前の生まれで?」

 そう聞くと貴徳原は暫く考えて・・・こう答えた。

 「ええと・・・確か九州の生まれだと聞いてますけど?」

 「ならばそう言う事か・・・会長殿?」

 「へ・・・ああスイマセン緋村君ちょっと待って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「片づけを手伝いましょう、人出は多いほうが速く終わるのに越したことは

無いですし。」




 次回は生徒会室内部。
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