落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 過去語りその1です。


一輝の過去語り

 あれは確か・・・明治に来て10年たったあの日の事だった。

 東京に来て神谷活心流の薫さんの所で厄介になってから色々あったなあ・・・

弥彦君と出会って佐之助が師匠と戦ってそれで居候していたら刃衛と言う恐らく

裏で雇われた人斬り相手に護衛として来たら剣気で押されて何とか動けるようにして戦って見たら死を覚悟したし本当に色々あったと思いきや恵さんって言う医者が

師匠達と一緒に来てまあ薫さんとは仲が悪いときて(まあ恵さんの場合は

態とやっているようにしか見えないんだよなあ。)

まあそれなりに平和だったけど・・・平和ってさ、たった一回の爆音で

崩れるんだよねえ。

 

 

 

 

 

 

 「一体何があったんですか?」

 カナタがそう聞くと一輝はこう答えた。

 「ああ簡単ですよ、闇討ちです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 恵さんに用があるとかって理由で3人程敵が来たんですよ、一人は小柄な男性、

2人目は大柄な男性、そして最後に・・・般若のお面を付けた人間。

 

 

 

 

 

 

 

 「それが般若さんなんですよ。」

 「一体どのような人たちだったんですか?襲ってきた人たちとは??」

 「ああ、小柄な男性は毒付きの鋲を使ってもう一人はまあ何考えたら

そうなるのか歯に火打石を仕込んで体の中に油が大量に入る袋を

腹の中にぶち込んで口から炎を吐く人だったんですよ。」

 「・・・それって体に支障はないんですか?」

 「まあ、大柄の方は佐之助さんが倒しましたが鋲の男は恵さん相手に

打ち込んだら弥彦君が身代わりになって防いだ代わりに毒が回って厄介だったのを恵さんは医者だったので難なく治すことが出来ましたが・・・

彼女には秘密があったんです。」

 「秘密って・・・何ですか?」

 カナタがそう聞いて一輝はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「麻薬の製造です。」

 「!」

 カナタはそれを聞いて驚くが一輝は更にこう続けた。

 「それは彼女しか知らない調合で出来る特別な奴で通常の半分の材料で

何と二倍の依存性が働くと言う曰く付きの代物でした。」

 「二倍・・・そして半分の・・・それは間違いなく彼女は天才と言う程ですが

何故彼女はそこまでして・・・・」

 そう聞いてきたのだが一輝はどうしようと考えていた。

 聞いた話では恵さんの家族は会津戦争で父親は戦死、母と兄2人が

行方不明になったらしいがどの様にこじつけようと思いこう答えた。

 「恵さんの父親は名医であったが海外の戦場で治療する人でしてその惨禍で

父親は死に、母親と兄2人がいたそうですが行方不明に・・・

それで医者として活動していれば恐らくはと思ってとある医者の弟子になって

その過程で麻薬製造に無理やりと言った感じでとある青年実業家に

協力されていたのを隙を見て脱出して師匠と出会いましたが彼女は・・・

出て行ったんです。」

 「出て行ったって・・・一体なぜ?」

 カナタの問いに一輝はこう答えた。

 「・・・その実業家の男性にこう脅されていたらしいんです・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・『もし言う事聞かないのでしたら自分の私兵団と周辺のヤクザ総勢500人で焼き討ちしますよ』と言われたそうです。」

 「!!酷い・・・!」

 「それで師匠は彼女が出て行った背景を察して向かおうとすると

佐之助は断ったんです。」

 「・・・相手が相手だからですか?」

 「いや、佐之助さんはそう言う手合いじゃないんだけど理由があったんだ。」

 「一体どんな?」

 「・・・友達がその麻薬に手を出して死んだらしくてその怨みで。」

 「成程・・・それでしたら納得がいきますが何故貴方の師匠助けようと?」

 カナタがそう聞いて一輝はこう答えた。

 「師匠曰くですが『何時も気丈に振舞う中で拙者たちに対して

ほんの一瞬でござったが寂しそうな目をしていたのでござる、

心を許せる家族に等しい相手を探して棄てられた子犬の様な瞳でござった。

人が動くにいちいち理由があるのだったら拙者はそれだけで十分でござる。』」

 「人を助けるのに理由は要らない・・・だからあの時貴方は

桐原君のやり方を否定したんですね。」

 「ええ、力のない者達を守る事こそ拙者たちの役目。己の欲望と

目立ちの為にあるのではないですから。」

 それを聞いてカナタは改めてこう思っていた。

 「(本当に優しいだなこの人は。)」

 そう思っていた、もし世界中で一輝見たいなのが100人いたらこの世に差別など無くなるだろうにとそう思っていると一輝はこう続けた。

 「それで僕たちは・・・まあ佐之助さんに弥彦君も加えて

4人で向かったんですが相手はごろつきに拳銃を保有している面々が多くいましてまあ多いのなんの。」

 「・・・それでも何でしょう?楽に倒したと言うイメージしか出ませんね。」

 そう呟いていると一輝はこう続けた。

 「そしてその青年実業家が屋敷から現れると師達に向かって

こう言ったんです、『私兵団50人分の報酬を払いましょう!私の用心棒として』とそう言ってきましたけど拙者らはそんなのいらんと思って行こうとすると

向こうが恵さんを解放すると言ってきましたけどまあ罠でしょうね。

それで師匠は何したか分かりますか?」

 「いえ・・・鵜吞みにした・・・訳ではないでしょうね?」

 カナタがそう聞くと一輝はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「簡単です、屋敷にある人の身の丈位もあろう街灯を門ごと叩き斬って

それを屋敷に向けて斬った衝撃を利用して飛ばしたんですよ。」




 そして内部に入って。
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