落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 嘗て剣心が栄次に向かって言った言葉が出ます。


少年に語りし言葉。

あの後警察がフードコートの駆け込んでリベリオンの構成員の拘束と

人質の救出をして事なきを得たのだが・・・。

 「君ねえ、相手殺してなくても一応許可書出てないから『銃刀法違反』何だよ。」

 「おろろろ。」

 警察は今、一輝に取り調べされていた。

 何か前にもあったなアと思いながら調書を受けていた。

 「それにしても本当なのかい?他の人質や拘束した連中から聞いたけれど

それでリベリオンの構成員を殆ど倒した何て普通ねえ・・・」

 そう言いながら一輝に対して疑惑の目を向いていた。

 こいつもなんじゃないかと思っていると・・・少年がこう言った。

 「本当だよ!」

 「・・・あの時の。」

 一輝は少年を見てそう言うと少年はこう続けた。

 「兄ちゃんは僕やお母さんを助けてくれただけじゃなくて皆をその剣で

助けてくれたんだ!!」

 大声でそう言うと人質も次々とこう言った。

 「そうだ!そこの兄ちゃんのおかげで皆助かったんだ!!」

 「疑うなら当てが違うわよ!!」

 「そもそも何もしてねえあんたらがそこの坊やを疑うなんて

恥ずかしくないのかい!?」

 そうだそうだと周りの客の言葉がヒートアップしている中で・・・

ステラ・ヴァーミリオンはこう言った。

 「その人たちの話は本当よ。」

 そう言ってこう続けた。

 「そこのサムライは返り討ちにあった私に変わってあいつをぶっ飛ばしたのよ。」

 「其れでも疑うのなら・・・この『ステラ・ヴァーミリオン』が証言台に

立つわ!」

 「ヴァーミリオン皇国に誓って宣言するわ!!」

 そう言って周りを黙らせるも警官はそれでもとこう言った。

 「それならどうやってあのビショウって奴を倒したんだ!証拠がなくちゃあどうやっても・・・幾ら貴方でも」

 「証拠って言うのは・・・ビショウの体が語ってるよ。」

 そう言いながら間違いなく経験が高い初老の警官がそう言った。

 「ちょ!吊さん!!それって一体どういう事ですか!?」

 警官がそう聞くと吊と言う警官がたばこを吹かしてこう説明した。

 「ふ~~。・・・あいつの体には9つの打撃痕があった。」

 「9つ?」

 「そう、それも只のじゃねえ。まるで強い・・・そう、砲弾みてえな跡がな」

 「砲弾って!!一体どうやって!?」

 警官がそう聞くと吊はこう続けた。

 「驚くのはそこじゃねえ。全て・・・剣術における斬撃箇所と

ほぼ一緒だった。」

 「斬撃箇所・・・・?」

 「お前警官なら・・・まあ、今どき習わねえと言うか騎士連中なら殆ど知らねえだろうからなあ。」

 はあとため息付きながら吊はこう説明した。

 「良いか、基本斬撃箇所は9つ『唐竹』、『袈裟斬り』、『胴』、

『右斬り上げ』、『逆風』、『左斬り上げ』、『逆胴』、『逆袈裟』、『刺突』の9つだ。」

 「それに応じて攻撃や防御の構えがあるのだがこいつは俺の推論だがあんた・・それを全て一瞬で全部ぶち込んだんじゃねえのか?」

 「エエエエ!!」

 警官はそれを聞いて驚きながら一輝を見ると一輝はと言うと・・・。

 「いやああ、まさか見ただけで分かるとは恐れ申した。」

 「へ!経験が違うんだよ経験がな。ま、お前さんみたいな強者が

『ラストサムライ』以外にいたとは驚きだよ。それも騎士じゃねえ、

若ェガキと来たらもうこれ以上驚かねえよ。」

 「全く・・・未だいるもんだな、古武術の使い手がな。」

 じゃあなと言って吊は警官を連れて去っていった。

 全員がそれを聞いてポカーンとしている中吊は一輝に向けてこう言った。

 「ああそうだ。今回は見逃しておいてやるし後で許可書発布してやるから

それ竹刀袋に入れておけよ。」

 「有難く頂戴いたします。」

 一輝はそう言って・・・笑顔で答えた。

 そして暫くすると少年が一輝に近づいてこう聞いた。

 「兄ちゃん!助けてくれてありがとう!!」

 「俺!兄ちゃんみたいに強くなりたい!!力持って強くなってそれで」

 「坊や、よく聞いてくれないかい?」

 少年が言い終える前に一輝は少年の両肩に手を載せてこう言った。

 「良いかい坊や。よく聞くんだ。時が経てばこの小さな体は大きくなり

力も付くことだろう。そしてお前は必ず大人になる。」

 何を今更と分かり切っているんじゃないかと言っている中一輝はこう続けた。

 「その時お前は『リベリオン』のように力で虐げるような男にはなるな。」

 「だからと言って暴力に怯えて何も出来ない男にはなるな。」

 「お主を守ろうとした母の様に愛する人を、家族を、これから生まれる

お主の後に続くであろうこれから生まれる命を守る・・・優しくも強く、気高く、未来を語る男になれ。」

 「・・・・・うん!」

 一輝はそう言って少年の頭を撫でると少年も其れに応えるように笑顔で

そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの言葉が今の僕を作ったんだ。」

 「へえ・・・。」

 何時かの未来。

 

 

 

 

 

 

 

 少年は大人になり、その時を語る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「もしあの時あの人が助けてくれなかったら命がなかったのかもしれないし

ここにいなかったかもしれない。」

 「僕にとって戦うって言うのは・・・あの人の様に強く、優しく、気高く、

何より・・・ああいう思いやりが持てる人になりたいンだ。」

 「そうか・・・。」

 少年の隣にいる男性がそう言うと・・・声が聞こえた。

 「全員もうすぐだ!構えとけ!!」

 隊長らしき人間がそう言うと全員は・・・刀を構えた。

 「敵は17人、全員が騎士だ・・・だが、我らは何だ?!」

 『『『『『我らは後顧の民を守る侍』』』』』

 「我らが恐れるは?」

 『『『『『仲間を背にして逃げるとき!!』』』』』

 「そうだ!我ら誇り高き6人の侍!その吐息で何を斬る!?」

 『『『『『敵の命を斬り落とす!!』』』』』

 「よし!続けええ!!!」

 『『『『『ォォォォオオ‼!』』』』』

 そう言って彼らは戦火の中を駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 少年は背に『龍』と書かれた羽織を身に纏い・・・敵の血を浴びる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全ては・・・守るべき命の為に。




 そして嘗て少年だった男は剣を振るう。
 その姿正しく・・・嘗てのあの人の様に。
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