「緋村君・・・彼は一体?」
カナタは震えながらも一輝に対して聞いてみると一輝はこう聞いた。
「貴方はもしかして・・・『破軍の不二』さんですか?」
そう聞くと巨人はこう答えた。
「ああ・・・そうだ。」
「喋った!?」
カナタが驚いている中で一輝はこう続けた。
「一体如何やってココニ?蝦夷で屯田兵やっているって聞きましたけど?」
「分から・・・ない、霧が立ち込めて・・・気が付けば・・・ここにいた。」
「そうですか、まあ貴方はここでも目立ちますから刀華殿に話しておいて
貴方がここに居られるように話しておきましょう。」
「礼を・・・言う。」
そう言っている中でカナタはあれと思っていた。
「(屯田兵?蝦夷??蝦夷って確か北海道の前の名前だったはずで屯田兵だって
昔の言葉なのにどうして普通に・・・返答しているのこの2人。)」
疑問が新たに芽生える中で『不二』は2人に向けてこう聞いた。
「雨・・・濡れる・・・風邪・・・ひく。」
「ああ、確かに風邪ひきそうですよね?カナタ殿はどうです??」
「え・・・その・・・クシュン!」
カナタがくしゃみをすると『不二』は2人に向けてこう言った。
「俺の・・・家・・・近く・・・来る?」
「ええ、雨宿りさせてもらいます。宜しいですかカナタ殿?」
「あ・・・ハイ。」
そう言って2人は『不二』と共に向かって行った。
「ここ・・・だ。」
「ああ鍾乳洞・・・然し大きな穴ですね・・・ああ、貴方が掘ったんですね。」
「ああ・・・家・・・掘った。」
そう言って剣を置くと同じくらいに大きな鍬が立てかけてあったのを見て一輝がそう言ったので『不二』がそう答えると『不二』は座って近くにある
巨木に火をつけて焚火代わりに燃やしていた。
そして木の実を食べていると一輝達にも与えてから崖に置かれている鳥の巣にも同じような物を与えていた。
「あの・・・一つ宜しいでしょうか?」
「「??」」
カナタが何かを聞きたいと聞いて2人は何だと思っているとカナタは
こう聞いた。
「お二人は・・・どのような知り合いで?」
そう聞くと『不二』はこう答えた。
「会って・・・ない。」
「え?ですが」
「拙者はとある理由で他の所に行っておりまして彼は他の仲間の所に襲撃に
行っていたんですよ。」
「え!襲撃って如何やって倒したんですか!?」
カナタがそう聞くと一輝はこう答えた。
「拙者の大師匠が倒したんですよ、刀一本で。」
「・・・その人本当に人間なんですか?」
カナタがそう言うと一輝は言いづらそうな顔をしていると入り口に・・・
狸の親子が入って来たのだ。
く~~~ん。
子狸が鳴き声を上げると『不二』はそれを見て近くに置いてあった熊の屍骸から取り出した肉を取り出して与えると狸達は少し匂った後に『不二』を見て・・・がっ付き始めた。
『不二』はそれを見て笑みを浮かべるのを見てカナタは一輝に向けて
こう聞いた。
「あのお方は一体?」
「彼は・・・あの体の大きさで正々堂々なんて出来なかったんです、
武芸に秀でていたのにその体格に誰もが恐れていて
殺されそうになっていたんですがある人に助けて貰ってその恩に報いるために
剣を振るっていたんですよ。例え悪人であったとしても彼はその人の為に
剣を振っている中で大師匠がこう言ったらしいんですよ。」
『お前自身の意思で《自分の闘い》を選んでみちゃアどうだ』
「大師匠は彼を誰も彼もがバケモノと恐れていた中で唯一人として・・・
武人として見てくれた人なんです、そして彼もそれに感涙して一騎打ちで
戦って・・・大師匠が一撃で倒しちゃったらしいんですよね。」
「・・・一撃でって貴方の大師匠って人なんでしょうか?」
「いや・・・師匠曰くですが『人の皮を被った鬼ですら
裸足で逃げるバケモノ』と言っていました。」
「・・・・・・」
何ソレ~~とカナタはそう思っていると携帯電話が鳴った。
「?」
『不二』はそれを見て何だと思っていると一輝はこう答えた。
「ああ、持ち運びができる電話ですよ。」
「電話・・・小さい。」
「アハハハハハハハハハハ・・・まあ確かにですよね。」
そう答えた。
明治時代の電話は固定式で大きいタイプであったがためにここ迄小さくするのは正に技術の進歩だとそう思っているとカナタはこう答えた。
「会長からです、夕方になるまでに帰れないならこちらから迎えを寄越すと
言っていました。」
「おろ、それは大丈夫なのでしょうか?」
下手したら二重遭難になるんじゃとそう思っているとカナタはこう答えた。
「いえ、携帯からGPS使ってこちらに来るそうですが・・・このお方はどうして報告するべきかと。」
そう言ってカナタは『不二』を見ると一輝は仕方なしと言ってこう答えた。
「仕方ありませぬ、正直に話した方が無難でしょう。拙者からも
頼んでおきましょう。」
「そうですね・・・無難ですか。」
そう言うとカナタは一輝に向けてこう聞いた。
「緋村君一つ宜しいでしょうか?」
「おろ?何でございましょう?」
一輝は何だと思っていると・・・カナタはこう答えた。
「貴方は本当に『緋村 一輝』なのですか?」
疑問が出てきた。